フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月14日(水) 雨のち曇り

2016-09-15 02:08:37 | Weblog

9時、起床。

トースト、サラダ、牛乳の紅茶の朝食。

SNSで道場親信さん(和光大学教授)が今日の未明に入院中の九段坂病院で亡くなったことを知る。死因は胆管ガンで、49歳だった。

唖然とする。腰を据えて机に向かうことができない。

昼食は「サイゴン・バケット」で食べる。こういうときでも腹は減る。

鶏おこわ。

鶏肉のフォー。

本当は、鶏おこわをメインにスープ代わりにフォーのハーフサイズか、フォーをメインに鶏おこわのハーフサイズがあるといいのだが、無理のようである。

どちらも美味しかったが、少々食べ過ぎた。訃報のせいかもしれない。

道場さんは非常勤時代が長かった。和光大学の専任教員になったのは40歳前後だったと思う。院生時代から早稲田に住んでいて、よく本屋や飲食店でバッタリ会うことがあった。

早稲田社会学会の機関誌『社会学年誌』の編集長を私がしていたとき、特集「社会学者と社会」の原稿を道場さんにお願いしたことがあった。そのとき彼は新明正道をとりあげ、私は清水幾太郎をとりあげた。時間のあまりない中での依頼だったが、彼は頑張って書いてくれ、私も彼の頑張りに刺激されて頑張って書いた記憶がある。

それから少しして、彼が大田区の下丸子で1950年代に展開されていた文化集団の研究会を下丸子の公民館を使って行いたいというので、ちょうどそのころ大田区の男女平等推進区民会議の議長をしていた私と一緒に区役所の担当課に行って、研究テーマや研究組織について説明したことがあった。

道場さんと何かを一緒にしたのはその二つくらいであるが、早稲田の本屋や飲食店でバッタリ会って、世間話をするときのあの柔らかい物腰と人懐っこい笑顔を忘れることはないだろう。

夕食はキンメの煮付け。

デザートは梨。

深夜、今日が締め切りの投句を紀本さんにメールで送る。