練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

 ★★★ 目覚めは突然やって来る! ★★★

2007年12月21日 | ホントノデアイ
“目覚め”には2つの意味がありそうです。朝起きたら…という意味と、気づいたら…というニュアンス。
「目覚め(気づき)は突然やって来る」ともいいますが、はたして本当でしょうか?
それでは、目覚めのためのトレーニング。手始めに5肢選択クイズを…どうぞ。

 わが愛すべき国ニッポンについて、A~Eのうち最もあてはまるものを選び、理由を考えてください。

この国は A 戦争できる国になりたい国
     B 現在、戦争できる国 
     C 早く、戦争したい国 
     D 現在、戦争してる国 
     E ずっと戦争しない国

 ※ 答えは、とりあえずコメント欄へ、そしてこの本をよんだら、どうぞもう一度クイズに挑戦を!

『目覚めたら、戦争。=過去(いま)を忘れないための現在(かこ)=
         鈴木耕著/東京コモンズ/2007.9/1600円
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ベストセラー『憲法九条を世界遺産に』もプロデュースした達人編集者である著者は、ウェブサイト『マガジン9条』の立ち上げに参画。本書はそこに連載した人気コラム(「今週のキイ」)に加筆したもので、切り口するどく世相に警鐘をならします。
(イトヤン)
 
<目次>
はじめに―銃声で目覚めたくはない
第1章 私たちは「劇場の夢」を見ていたのか
アイ・コンタクト禁止!―「共謀罪」について/不思議な仲間たち―「YKK」の三人/なんにも調べちゃいなかった―再び、「共謀罪」について/自由に愛したい―「愛国心」と教育基本法/おう、かわいいヤツだ―沖縄報道で見えたこと/さまざまな数字が示す現実
第2章 危ない後継者の「夢の続き」
「再チャレンジ」とは何か/常識が通じない「常識論」―イラク自衛隊撤退/Say no to racism ム人種差別にノーを/安倍晋三氏、ついに/仕方なしに『美しい国へ』を読む
第3章ハ「闘う政治家」の闘い方
無残なり、中東の真珠―レバノン戦争の悲惨/誰と一緒に戦争を?―集団的自衛権という悪夢/ビラ撒きご用心/衣の下の鎧と剣と/親の職業を継ぐということ―世襲議員とは何者か
第4章ハ暴走する政治
前言修正訂正撤回―新首相の得意技か/週刊誌の新聞広告を読む/言葉を失う―北朝鮮の核実験/周辺事態法と核武装/「非核三原則」なんか、いらない?/美しい嘘/子どもは大人たちのおもちゃじゃない/再度、核保有論議のまやかしについて/とうとう戦争のできる国へ
第5章ハほころぶ衣、剥げる化粧
右折ハンドルしかついていない車/小さいことは、いいことか?/スキャンダル政治と財界ビジョン/国民投票法案の落とし穴/NHKと政治家/震え上がった自民党―無党派層の行方/不都合な人びと―『不都合な真実』と日本/財界とは、何をする人びとの集まりなのか/憲法九条、世界へ
おわりに―小鳥の声で目覚めながら

≪参考≫
マガジン9条



 “一点突破/全面展開” とは? ★ 丸の内おさわがせ の巻

2007年12月15日 | これだけは言いたい!
 12月4日、ウイークデーまっ昼間の丸の内。文部科学省前に150人の市民が集まった。「大江・岩波裁判首都圏の会」と、できたばかりの検定「撤回を求める市民の会・東京」の呼びかけに集う人々が、文部科学省の《沖縄戦「集団自決」“軍関与なかった検定”》に対して要請行動をおこなったのだ。

 この日は事前から右翼の妨害が予想されてもいたのだが、案の定「つくる会」が威嚇的な大音量でお出迎え…。彼ら(歴史改竄「教科書をつくる会」)の主張はといえば、案の定というか暗の常。「司令官が集団自決を直接命令した文書はない」、(9/28沖縄県民大会の新聞写真の一部を掲げて)「11万人は18000人しかいない」の2点ばり…で、通行中の丸の内OLも顔をしかめて通りゆく。
 
 1945年までに、米軍の上陸に先立って進出した“皇軍”(日本軍)は、島ごとに島民全員をその命令下に置いた。当然のことながら「軍民一体」を島民に強いた皇軍は、食料確保から塹壕掘りまで…、いざとなったら戦える者は軍と共に「玉砕」、手足まといは「自決」か「スパイ」(として殺害)…、を島民に強制した。これは、今回検定意見の問題が明らかになって以後次々と語られ始めた新たな証言を待つまでもなく、明々白々の事実だ。

 はてさて、よしりん(小林よしのり氏)等がよく使う手でもあるのだが、“一点突破”(=司令官の命令書は残っていない)“全面展開”(=軍による強制はなかった)の論理には、くれぐれも気をつけよう!
 練金術師はこれを『歴史改竄/なかったシリーズ』と呼んでいる。一刻も早くゴミ箱に捨てるべき論理だ。気づけ!文科省のお役人。

 4日の文部科学省要請行動についてのレポートは『週刊金曜日』12/14号(金曜アンテナ)から引用しておく。(さらに詳しくは練馬の会まで)
(練金術師)

    文科省前で市民らが検定意見の撤回を要請
 沖縄戦「集団自決」教科書検定意見撤回を求める要請行動と街頭アピールが12月4日、東京・丸の内の文部科学省前で行なわれた。主な要請事項は(1)検定意見の撤回(2)各社の訂正申請の内容公開(3)今後教科書検定制度を見直すこと。「沖縄戦教科書検定意見の撤回を求める市民の会・東京」と「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」共催で、約120人が参加した。
 『世界』編集長の岡本厚さんは沖縄戦が沖縄を捨て石にしたと指摘した上で、「裁判の過程で『我々は軍の命令を受けた』という新たな証言が続々と出ている。軍の関与を否定するのは全く根拠がない」と語った。ピースボートの野平晋作さんは「沖縄戦は『軍が住民を守らない』ことを教えているから、政府は否定したい。放っておくとどんどん戦争できる国になる」と話した。当日はミュージシャンの館野公一さんや「ヨッシーとジュゴンの家」や寿が駆けつけて歌で参加者を激励した。
 文科省への要請に参加した阿部ひろみさん(国立市在住)は「文科省は全く要請を受け付けなかった」と怒りをあらわにした。今回の教科書審議会には沖縄の専門家が1人もいなかったのに、文科省は「調査官の説明を受けて何も異論が出なかったというのも審議の一つで、公正な審議であった」と語ったという。
 参加者らは最後に「沖縄で11万人が立ち上がった。撤回まで本土の側もがんばろう」と街頭でアピールした。(梁英聖・ライター)

 何はともあれ 政権交代 ★★★ 例会報告&告知

2007年12月05日 | 読者会定例会
 週刊金曜日練馬読者会11月例会は初参加2人、久しぶり参加2人あり。で、一次会喫茶店、二次会居酒屋で議論した。

 話題はまず、小沢・福田会談、その直後の小沢辞表提出→撤回の意味について。小沢の辞表提出は自民党や米国等からの大連立要請を潰すための「芝居」ではないか…との意見も出た。
 次いで、教科書から沖縄「集団自決」記述削除する検定意見とその撤回要求運動の報告。大きな民意(6000筆の署名)をうけても「記述の回復」意見をあげられない練馬区議会の現状。
 その他、メディアや世界経済の今をどう見るかの話や、間近に迫った韓国旅行の打ち合わせも行った。
 普段、職場などではなかなか話せないことをざっくばらんに語り合えるという、週刊金曜日読者会ならではの魅力を大いに堪能できた会となった。

 政治は、いつ衆議院解散になってもおかしくない不透明さ。日本国憲法の理念を本当の意味で実現するには、憲法を破壊してきた自民・公明両党を政権から引きずり下ろすことが不可欠です。参議院選挙の結果を無にしないよう、是非とも自公与党を政権の座から引きずり下ろし、改憲策動の完全消滅への決意を語り合いたいと思っているところです。日本に憲法を取り戻したいと思っている方、練馬周辺にお住まいに限らず、どなたでも大歓迎です。せっかく好転してきた今の状況を無にしないように、みんなで憲法を守り、そして、活かす決意を新たにしましょう。
( K.K)
 
 12月例会は忘年会をかねて拡大読者会
 
  日 時:22日(土)19時から
  会 場:『寂静庵』(地図は「予約」をクリック)
  会 費:3500円
  参 加:前日までに連絡…を!
  連絡・問合せ:03-3925-6039 近藤
         または nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp