練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

大間原発★潜在的核保有願望とプルトニウム処分先確保のジレンマ

2015年06月30日 | ホントノデアイ
 日本一のマグロの産地大間で Jパワー(電源開発)が進めようとしいる原発の建設は、ウラン燃料に比べて中性子を吸収しやすく制御棒や熱のコントロールが難しいといわれ、その危険性からフクシマを経験してリスクとコストを考えるようになった世界の原発産業は、どこも手を出さない“禁断”のフルMOX原発だ。
 そんな中、めげずに2012年に工事再開を決断したさすがのJパワーも、ここへきて足踏み状態だという。
 
【大間原発 審査先行き不透明 細る工事量】
河北新報記事⇒http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201506/20150617_23017.html
 
 そこで、今あらためて下北と大間原発について考えるべく、本を紹介しよう。

《大間・新原発を止めろ 核燃サイクルのための専用炉》
  ★稲沢潤子/三浦協子著 大槻書店 1,800円 2014.7刊


 本書はたびたび現地を訪れて、作家の足と目と筆で書かれた誰にも理解しやすいルポ。石油備蓄基地にはじまり原子力船開発から中間貯蔵施設六ヶ所再処理、東通…。今日、下北半島が核半島とよばれるようになり、その間の国行政・電力事業者と、対する住民たちの闘いからあさこはうすや差し止め訴訟のいま…。

《大間原発と日本の未来》
  ★野村保子 著 寿郎社(札幌)1900円 2015.3刊


 こちらは、対岸に大間を望む函館の地で一貫して原発に反対しているルポライターの野村保子さんが、「世界一危険なフルMOX原発にあなたならどうむきあうか?」と問う情報満載の力作。小出裕章さん推薦解説の最新刊だ。

 さて、以上の本でも紹介されている《大MAGROCK》や《現地集会とデモ》も年々参加者増で、今年で8回目。7月18(土)19(日)の2日間に渡り大間原発に反対する1000人規模のイベントをめざしている。

 今年の夏は大間へ行こう!


 ★反核ロックフェス 大MAGROCK 2015.7.18(土) 11:30~ 
 ★大間で自由にみんなで語ろう学習会アーサービナードさんとフリートーク 7.18(土) 19:00~
 ★第8回大間原発反対現地集会/風船計画/大間町内デモ 7.19(日)11:30~
 ★主催/問い合わせ 大間原発反対現地集会実行委員会

  https://nonukesooma.wordpress.com/

(練金術師)        ページトップ  

従軍慰安婦>安倍総理>戦争法制 ★ 練馬読者会6月例会のおしらせ

2015年06月09日 | 読者会定例会
 安倍首相が外国で公約し(国民主権の逸脱)、与党推薦の学者を含む200人の憲法学者が「憲法違反」と断定する(立憲主義の否定)ような "戦争参画保障法制” が国会審議に入った。
 国会の内外をはじめ全国で反対の声が日増しに大きくなっている。何も発言せず静かにしている市民が多いほど戦争の時代が始まるということだ。
 ⇒戦争させない・9条壊すな!総がかり行動

 その一方で、8月にも安倍総理が出すであろう"戦後70談話”でなにが語られるかが、内外から注目されている。とりわけ、安倍政権の歴史認識への懸念を深める海外(欧米)からの注視を集めている。にもかかわらず、指摘されている戦時性暴力 従軍慰安婦問題 への国内メディアのネグレクトぶりは目に余る。
 ⇒ 「日本の歴史家を支持する声明」欧米で賛同者増えて457人に=毎日新聞

この「日本の歴史家を支持する声明」の要旨をまとめる(毎日新聞による)と、次の6点。
 ・日本の歴史家が正確で公正な歴史を求めることに賛意を表明
 ・「慰安婦」問題は日本、韓国、中国の民族主義的な暴言でゆがめられてきた
 ・「慰安婦」の身に起こったことを否定したり、過小評価したりすることはできない
 ・「慰安婦」になった経緯や正確な人数は確定されなくても、大勢の女性が意思に反して拘束され、恐ろしい暴力にさらされたことに変わりはない
 ・過去の不正義を認めることは難しいが、そうすることで民主主義は強化される
 ・戦後70年の今年は、日本政府にとって過去の植民地支配と侵略の問題に立ち向かい、指導力を見せる絶好の機会だ


 この声明が発している中身は日本人自身の手で、とっくに解決していなければならない問題であり、これまで何故できなかったかが、今あらためて問われているのである。(戦争無責任が新たな戦争に誘う

 《 日本の歴史家を支持する声明 》の全文も確認しよう ⇒⇒⇒ こちら へどうぞ。
(練金術師)

おしらせ 
 練馬読者会は、運動中心の方、議論中心の方、話を聞きたい方など参加者の目的はそれぞれです。
 話したいことがある方歓迎。
 初参加、久しぶりの方大歓迎です。限られた時間の中、うまく調整しながらゆきましょう。
 次回予定は6月27日(土)18時半~21時半、こみゅにてぃかふぇ和(大泉学園駅3分)。参加費は会場使用料です。
(SUZ)

週刊金曜日練馬読者会6月例会

  日 時:2015年6月27日(土) 18時30分~
  会 場:こみゅにてぃかふぇ (なごみ) 
    西武池袋線大泉学園駅南口3分〈地図
  参加費:会場使用料分担
  問合せ:nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp