練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

   ★★ 違憲判決 ★ 9条世界会議 ★『週金』読者会 ★★

2008年04月22日 | 読者会定例会

 2008年04月17日イラクの自衛隊活動に違憲判決がでました。「イラクで行われている空輸活動は、憲法9条に違反する活動を含んでいる」と、 裁判長は述べました。

 確定判決を出したのは名古屋高裁です。しかし、最高裁が「憲法の番人」であることを自ら放棄して久しく、人権感覚よりも行政権力にへつらう“ひらめ裁判官”が跋扈する司法界に後押しされるかのように、政府・与党が“自衛隊海外派兵恒久法”を画策している今、9条に関する憲法判断を避けずに、自衛隊イラク派兵が違憲であるちう自明の理を認め、「平和的生存権」が具体的権利であることを認めた意義は大きいと思います。『市民の意見30の会・東京』の自衛隊即時撤退を求める声明に賛同します。武器や暴力に頼らない平和を!
 (イトヤン)

 週刊金曜日練馬読者会の4月例会は26日(土)です。
19時から、西武池袋線大泉学園駅北口前の喫茶店ノヴェル。善男善女若者歓迎!
 問い合せは、nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp
   または 03-3925-6039 近藤 まで


日本政府に対し、自衛隊がイラクとインド洋から即時撤退することを求める声明
                     市民の意見30の会・東京  
                       2008年4月22日
 名古屋高裁は4月17日、自衛隊イラク派遣差し止め訴訟判決において、米軍を支援する航空自衛隊の空輸活動を「憲法9条1項(戦争の放棄)に違反する」という判断を示しました。9条1項について司法が違憲判断を示したのは、日本国憲法制定後、初めてのことです。

 アフガニスタン・イラク侵略戦争はブッシュ米大統領によって起こされた徹頭徹尾国際法違反の戦争です。これによるイラク人犠牲者は15万人を超え、航空自衛隊が「復興支援」を名目に空輸を続けている米兵の死者数も4000人に達しました。この侵略戦争への日本の加担に反対し、イラク・インド洋からの自衛隊の即時撤退を求めてきた私たちは、名古屋高裁の画期的な判決を高く評価します。判決は、現憲法の下で違憲立法審査権を付与された司法府の責任をまっとうしたものであり、行政府と立法府はこの判決を尊重すべきです。
 ところが日本政府はこの判決を無視する姿勢を露骨に示しています。福田首相は航空自衛隊の空輸活動について「問題はない。特別どうこうするということはない」とのべ、町村官房長官は「判決主文でない、こういう傍論を認めるものではない」と開き直りました。さらに自衛隊の田母神航空幕僚長の口からは「『そんなの関係ねえ』という状況」という暴言が飛び出しました。

 私たちはこのような政府・自衛隊の姿勢に強く抗議します。司法府による違憲の指摘を行政府が真摯に受け止めることは、憲法99条が規定する公務員の憲法尊重擁護義務を果たすことであるにもかかわらず、「他国による武力行使と一体化した行動」(判決)を続けることを表明するのは、さらなる違憲行為です。
 私たちは、日本政府に対し、今回の名古屋高裁判決を尊重し、自衛隊がイラクとインド洋からただちに撤退することを強く要求します。


       ★★★ “愛国心”と“貧困”問題 ★★★

2008年04月19日 | 今週の注目記事
 『週金』今週号(4/18号)は「2008教育があぶない」(連載シリーズ)が巻頭をかざる。
 
★まず、東京都が「日の丸・君が代」で教員20人の処分を発令した経緯をレポート。3月の卒業で「君が代」不起立を貫くことで免職処分が危ぶまれていた根津公子さんに、前回と同じく停職6カ月の処分が発令された。さすがの“石原都教委”もクビにすることはなかった。
 
★続くレポートは、卒業式の国歌斉唱時に生徒がほぼ全員起立・斉唱しなかった大阪・門真市立中学校へ、サンケイ・右翼・府教委が行った「偏向教育」攻撃について。校長が「愛国心」を強制する“職務命令”を出したのは、大阪では初めて。 国歌斉唱時に「不起立」するのは、もちろん生徒の「内心の自由」の結果だ 。

★「戦争する国」の国民をつくるために 408名の教職員が処分された。
「愛国教育」の強制が本格的にはじまったのは1980年代末、中曽根首相の“戦後教育総決算”路線から…。2つのレポートを受けて、俵 義文(子どもと教科書全国ネット21事務局長)が愛国心教育とのたたかいの歴史を振り返る。


 先週号(4/11号)では、「インディーズ系メーデーが熱い!」の記事が熱い…。

★「反貧困・反グローバリズムの声を高らかに!人権監視弁護士ネットワークを結成 」では、反グローバリズム運動=暴動というイメージづくりに協力するマスゴミの助けを借りてG8洞爺湖サミット警備を口実とする過剰な監視・規制が行われるのは看過できないとして、“サミット人権監視弁護士ネットワーク”が結成された。注目してゆきたい。

★「生存の問題を街頭にだそう!いきろ!勝手に踊れ!」では不安定なのも、生きられないのも、「自己責任」ではない。「新手のメーデー」主催者たち(山口素明さん=フリーター全般労働組合、橋口昌治さん=関西非正規労働組合、雨宮処凛さん=週金編集委員)の鼎談がおもしろい。

★ もうすぐ5月連休だが、遊び歩く“カネ”のある人もないひとも、金をかけずに楽しめる全国の2008年インディーズ系メーデーへ行こう。組織動員はなしだ。

 4月27日(日)名古屋からはじまり、29日(火)札幌・京都・熊本、30日(水)東京・全都野宿者メーデー、5月1日(木)福岡、2日(金)広島、3日(土)東京・自由と生存のメーデー、4日(日)仙台、17日(土)18日(日)大阪、そのほかの予定だそうだ。詳しい情報はここ。
http://freeter-union.org/mayday/p8.html

〔練金術師)

●● “ライト”な空気 と “健康な空気” /映画『靖国』を観よう! ●●

2008年04月14日 | みんなの日記
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 日本在住19年の中国人・李纓(リ・イン)監督が終戦記念日の靖国神社を10年にわたって取材したドキュメンタリー映画が『靖国 YASUKUNI』だよね。興味があっても、観たくても、4月の封切上映は観ることができなくなってしまった。

 いろんな動きがあって長引きそうだから、ここまでのいきさつを確認しとこ。

 なにかにつけ“反日”大好きの『週刊新潮』(12/20号)が「反日映画靖国は『日本の助成金』750万円で作られた」と“攻撃材料を用意”したと…、これを受けチルドレン稲田衆院議員が騒ぎだしたと…。稲田朋美衆議院議員は公開前の試写(事実上の検閲)を要求したんだ。文化庁がお膳立てをして国会議員全員対象の試写会(83人参加)となったワケだ。国会議員によるこんな行為が“上映やめろ”の無言の圧力だということは火を見るより明らかだよね。
 
 封切予定だった東京4館・大阪1館の映画館は、「右翼団体の街宣活動やネット右翼らによる嫌がらせ電話」を“理由に”して、相次いで上映予定を中止したんだ。まるで足並みをそろえたかのようだったね。
 これに対して、朝日・毎日・読売・東京・日経の大手メディア5紙も“言論表現の自由”のため早期に上映を!という形で足並みをそろえた。(サンケイすら稲田議員を擁護しつつも上映中止をとまどった?…)。
 それから、日本マスコミ文化情報労組会議(新聞労連など9団体)、映画演劇労働組合連合会、日本ペンクラブ(阿刀田高会長)などが「抗議」や「関係者の猛省をうながす」声明を発表したんだ。4月10日には参議院議員会館で、田原総一朗・野中章弘・坂本衛・原寿雄・斉藤貴男(ジャーナリスト)、鈴木邦男(作家)、是枝裕和・ジャン・ユーカーマン(映画監督)、豊田直巳(「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会」共同代表)、広河隆一(「DAYS JAPAN」編集長)石坂啓(漫画家・「週刊金曜日」編集委員)、服部孝章(立教大学教授)、篠田博之(月刊「創」編集長)ら20名は、緊急の合同記者発表を行って『靖国』への政治圧力及び上映中止に抗議した。

 こんな流れを見ていて疑問におもうことあり!

 疑問その1は、自分が直接観ても感じてもいない映画作品に抗議(嫌がらせ)する人たちの脳内構造だ。
人生経験の少ない(若い?)人たちなのかしら。自分の国の歴史を知らず(?)自分の国の“現在”に向き合うことができない。おまけに“神話…万世一系…靖国…”を誰かに刷り込まれちゃった結果、今回はその“思考停止した心のよりどころ”にケチがつくかもしれない、と感じたのだね。(断言はできないけど)
 だけど、思考停止で凝り固まったといえば、稲田議員の言動もおもしろい。郵政民営化の刺客(福島1区)でデビューしたのは仮の姿で、弁護士として南京大虐殺百人切り裁判の主任弁護人や大江・岩波沖縄戦裁判原告側弁護人等を担って(負け続けて)きたけどあきたらず、議員になっても街宣右翼顔負けの切り込み隊長ぶりだとか…。右派週刊誌やいやがらせ右翼との連携プレイも、さもありなんという感じ…。
 
 疑問その2は、映画館が封切り上映を一斉に中止した理由がどうも腑に落ちないのだ。
シネマコンプレクスは今はやりだし、好きだ。「新宿バルト9」、「銀座シネパトス」、「渋谷Q-AXシネマ」、「シネマート六本木」、「シネマート心斎橋」の経営者は期せずして右派議員の無言の圧力を“空気”として読んだようだね。上映予定館の経営者たちは、スペクタクル企業らしくアベ前総理の“美しい日本”を買いかぶって、単純に「スペクタクル社会」の“ライトな空気”を読んだのかもしれない(これもKY?)。…と、同時に上映中止を決めた根っこには「それが企業利益だ」という判断があったのも間違いなし。だけど、そんな“自分さえよければ”の態度はいただけないよね。もともと“市民社会”に存在が許される企業は社会的責任を果たす企業なのだから…。
 
 はてさて、靖国神社も黙ってられなくなったのか?監督と配給元に映像の削除を要求するあいまいな通知を送ったらしい。(4/14)
 まだまだ先はありそうだね。

 李監督はこういってる。「靖国という空間の中の『戦争後遺症』…映画で描いているのは健康な空気を吸いたい日本へのラブレター」

やっぱり、「健康な空気」は必要だよね。とにかく『靖国 YASUKUNI』を観てからだ…。

(在日日本人)

 ★★★ ポスト石原について考えよう ★ 3月例会報告 ★★★

2008年04月03日 | 読者会定例会
 3月の練馬読者会は22日。直近の『金曜日』記事を中心に意見交換をしました。

 セブンイレブン問題ではロスチャージの仕組みが具体的な取材でわかりやすい。(3/21号『セブンイレブンの正体《第4弾》 捨てるなら安くしろ!』)
 => 第1弾~3弾についてはここに。)

 “日の丸君が代強制”反対について、区内の各高校でのチラシ配布によい反応があった、という報告。根津公子さんの生き方(動画)が私たちの心に伝えるメッセージを大切にしたい。

 たて続く米兵犯罪や防衛省・あたご事態では、軍事優先社会に対する憤りが見えてこない。メディア(マスゴミ)の責任放棄ではないか。
 
 この間の“石原銀行”や“石原教育委員会”によって明らかになったことは、“ポスト石原”都知事選挙への取り組みを直ちに始めるべきということ、……など。
(イトヤン)

 4月の練馬読者会は26日(土)です。19時から、場所は西武池袋線大泉学園駅北口前の喫茶店ノヴェル。若者歓迎

 問い合せは、nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp
   または 03-3925-6039 近藤 まで