練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

○ 安直すぎる社民党案 ○ 普天間「暫定移設先に無人島」○

2010年02月28日 | みんなの日記
【米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、社民党が政府・与党の沖縄基
地問題検討委員会に提示する移設案の全容が26日、明らかになった。米領グアムな
どへの国外移転案を最優先とする一方、早期に移転できない場合の暫定的な国内移設
先として、無人島の馬毛島(鹿児島県)や海上自衛隊大村航空基地(長崎県)など9
カ所を挙げている。同委メンバーの阿部知子政審会長の「私案」として提示する。 
~】
<普天間問題>暫定移設先に無人島 社民党案全容

 人間社会の問題を物言わぬ自然に押しつけるだけの、なんの新しい理念も工夫もな
い最低の提案です。砂漠に核実験場を作る米国と何ら変わりません。

 これは少数意見の尊重や少数派の権利の拡大を主張している(と思うが)社民党が
一番やってはいけない解決法です。士農工商を機能させるために「賎民」を制度化し
た江戸幕府と同じで、より弱く発言力もない層に、社会の負の部分を押しつけただ
け。所詮は旧サヨクのポーズとしてのエコだったのかと言われますよ。平和や9条を
守るために自然を破壊するのには反対です。

 では普天間問題はどうすべきなのか。単純に廃止するのがベストですが、もともと
米国の計画では廃止でも良かったのを日本が「国内に居てくれ」と言ったという説も
あり、もうそういう流れではなさそうです。カネを握らせた上でのグアムなど米国内
への移転か、国内であればすでに滑走路がある下地島か伊江島、地方の採算がとれな
い空港への移転、それもダメなら嘉手納への統合といったところでしょうか。

 いずれにせよ大切なのは妥協です。仮に廃止できなくても、基地機能が縮小できれ
ば軍縮という意味で、沖縄から移せれば沖縄の基地問題を小さくできるという点で、
充分に前進と言えます。ローマは一日にして成らず。
(まきがい)

● グアム移転案の撤回を求める!● 社民党への申し入れ ●

2010年02月25日 | 練馬の里から
【練馬読者会2月例会:2010年2月27日(土)18時30分~大泉学園駅北口喫茶店ノウ゛ェル】

みなさんへ

 私たち、井上澄夫・加賀谷いそみ・奥田恭子・廣崎リュウは2月24日、社民党のすべての国会議員に以下の申し入れを行ないました。

社会民主党への申し入れ書


 普天間飛行場(基地)のグアム移転案を撤回し、貴党が鳩山首相に対し、普天間基地の即時無条件撤去を米国政府に毅然として要求するよう、強く要請します。

      井上澄夫(埼玉県新座市、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)
      加賀谷いそみ(秋田県男鹿市、男鹿の自然に学ぶ会)
      奥田恭子(愛媛県松山市、心に刻む集会・四国)
      廣崎リュウ(山口県下関市、下関のことばと行動をつなぐ『海』編集委員)

2010年2月24日

 貴党は政府・与党の沖縄基地問題検討委員会に普天間基地の移設先候補として米領グアム案を提出しようとしていると報道されています。私たちはその動きに強く抗議し、グアム移転案の撤回を求めます。
 貴党の「マニフェスト2009」はその10「平和・人権」の2において「普天間基地の閉鎖・返還を求め、辺野古への新基地建設など、基地機能の強化に反対します」とのべていますが、普天間基地の移設にはまったく触れていません。しかも同じ文面に「『グアム移転協定』の廃棄を要求します」とあります。その文言と普天間基地のグアム移転を推進する姿勢にどのような整合性があるのでしょうか。「マニフェスト2009」は野党時代の公約で、与党になったから考えを変えてグアム移設案を採用したとでもいうのでしょうか。
 グアムの先住民、チャモロの人びとが、米海兵隊8000人が沖縄からグアムに移駐することに反対していることはご存知のはずです。しかし貴党はそれどころか、普天間基地そのものをグアムに移そうとしています。
 グアムの島民が海兵隊員の移駐にも普天間基地の移設にも反対するのは当然です。日本軍が支配した一時期を除いて、グアムは約110年間米軍に支配されてきたのですから。沖縄の現状を知悉し深く憂慮している貴党は、その苦難の歴史を十二分理解できるはずです。ただちにグアム移設案を撤回し、グアムの人びとの米軍再編反対の闘いに連帯して下さい。

 「世界一危険な」普天間基地を強要されてきた宜野湾市民は、同基地の即時閉鎖・返還を求めていますが、基地の移設を求めているのではありません。鳩山連立政権が全力をあげて強力な対米交渉を行ない、同基地の撤去を実現するなら、移設先を考える必要はまったくありません。しかも鳩山首相への対米交渉の要求は、党首が閣僚の一員である貴党にとって、すぐ実践できることではありませんか。

 貴党は現在の迷走に終止符を打つべきです。グアム移設案を撤回し、普天間基地即時無条件撤去の対米交渉を今すぐ開始することを鳩山首相に強く要求して下さい。
 以上、申し入れます。



▼▲▼ 検察官僚組織の改革が必要な理由(わけ)▼▲▼

2010年02月17日 | みんなの日記
【練馬読者会2月例会:2010年2月27日(土)18時30分~大泉学園駅北口喫茶店ノウ゛ェル】

久しぶりに投稿したくなった。

 おいらは、小沢もダーティだけど検察も酷いよね…って思ってて、なんで政権交代してんのに東京地検はここまでやるの…ってのが素朴な疑問だった。そんなわけで元小沢秘書の石川議員起訴問題の顛末について思いを致していたとき、週刊金曜日2/12号の記事が目にとまったよ。

 その記事は『週金』が最近力を入れているメディアウォッチの記事のひとつなんだけど、「『週刊朝日』編集長に“出頭”を要請した東京地検…」というタイトルだった。詳しくは本誌参照してほしいけど、なぜ東京地検特捜部が小沢問題で週刊誌の編集長に呼び出し(出頭要請)をかけたかというと《暴走検察 子ども“人質”に女性秘書「恫喝」10時間》という週刊朝日2/12号上杉隆さんの記事に対して検察官が抗議するためだったんだって。

 だったら見過ごせないよね。だからおいらはネットで追っかけようと思ってググってみたよ。そしたら、上杉隆さんの番組がユーチューブに流れてたので拾っておいた。ゼヒ、みんなも見てほしいナ。



 動画:上杉隆氏「週刊朝日」検察とメディアを語る

 ところでおいらは、自・公政権時代に野党党首小沢を追い落とそうとする検察のやり口はある意味、理(利)にかなっていた?かもしれないと思う。だけど、今は検察庁という行政組織の頭は鳩山内閣なんだよね。

 この投稿の最初に書いた素朴な疑問にもどるけど、その疑問を考えるヒントも『週金』にあった。その記事は2/5号の三井環(たまき)元大阪高検公安部長のインタビューなんだけど。

「裏金問題を自民党に握られている検察は、政治事件をてがけることはできななくなった。といっても自民党の政治事件という意味だ」というわけ。詳しくは本誌を見てほしいけど、直接聴くほうがリアルに理解るというもんだ。

 ■2010年02月19日(金)18:45~
   アジア記者クラブ2月定例会
  「検察には小沢幹事長を攻撃しないといけない理由がある」
     三井環・元公安部長、出所後初講演

 ■2010年2月26日(金)18時~
  シンポジウム「小沢vs検察」にみる検察と報道のあり方


 思い出してほしい。ちょうど1年前の麻生政権下、小沢=西松建設政治資金規正法違反“案件”が世間の耳目を集めてたとき、ときの漆間巌官房副長官が捜査が自民党議員へ波及することはないとか言ってた事実を…。

自糞(ジグソー)パズルのピースがぴたりとはまったように感じるのはおいらだけなのだろか。検察官僚組織の改革は必要だ。

(在日日本人)


★★ 練馬読者会1月例会で話されたこと ★★

2010年02月03日 | 読者会定例会
 複数の当会初参加の方を迎えた1月例会で話された主な意見交換や議論を紹介します。

○小沢民主党幹事長がらみの捜査で、検察権力の恣意的で強権的なやり方を見ると戦前の“特高”を彷彿させる。公訴権を独占し広い裁量(恣意)と密室取り調べにより起訴されれば99%有罪となるこの国で、検察(と追従する司法)が政治に利用されると…恐ろしい事態となる。

○普天間基地問題で名護市長選結果により辺野古に新基地ができなくても地元振興策は必要。いずれにせよ新政権の方向は基地経済から観光による経済振興という流れだが、一方で観光開発の名による自然破壊も懸念される。

○これまで(旧政権下で)、所得を把握されたくない金持ちの抵抗で日の目を見なかった納税者番号制。そして住民の基本情報を自治体から吸い上げて国が一元管理する住基ネットが施行されている。現今のIT環境下、好むと好まざるとにかかわらず番号で管理される便利さに慣れてしまった私たちは、国民を管理統制する番号なのか、公平性を担保するための手段なのか…、改めて考える必要がありそうだ。

○関西の読者会に参加している方とは、新しい読者会も誕生しているようなので読者会どうし横の連携・交流も必要ではないかという点で意見が一致。

 以上のほか今回話題に上ったのは、人間中心の国づくりで200年戦争をしていないスェーデンの話、永住外国人の地方参政権に関する“不安”とナショナリズムについて…など。
 今回話されたことは、いずれも掘り下げて考えなければならない問題であると同時に緊急性のある問題ばかりです。旧政権時代の発想から脱皮できないメディアの限界と政治社会の動向に注目しつつ2月例会で会いましょう。
(イトヤン)
練馬読者会2月例会

  日  時:2010年2月27日(土) 18時30分から
  会  場:喫茶ノウ゛ェル(西武池袋線大泉学園駅北口駅前)
  会  費:喫茶代
  問合わせ:メールはnerikinjyutu@mail.goo.ne.jp
       電話のときは03-3925-6039 近藤