練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

練馬読者会8月例会に参加して

2013年09月28日 | 読者会定例会
 練馬読者会8月例会では、最近号の記事について誌面批評の形で意見を出し合ったので紹介する。

 8月例会の冒頭は、7月26日号の「金曜日から」に、現行の非拘束名簿式比例代表制が「大政党に有利である」旨の記述があり、「小選挙区制や中選挙区制、特に小選挙区制が大政党に有利で小政党に不利であることへの批判を薄めかねず、読者をミスリードしかねない。」として問題になった。

 次いで、8月9日号の靖国特集について「毎年8月に取り上げるのは良いとしても、マンネリ化している上、合祀対象や国との関係など靖国神社についての基本的な事実から、もう少し具体的に書かないと靖国神社についての議論が深まらないのではないか。」とする意見が出た。

 その他、7月26日号の「時の銀行」の記事について、貧困の深刻化、環境破壊、経済の投機化など現在の資本主義が引き起こしている問題を解決できる経済や行政のあり方が話し合われた。このように日本国憲法の理念や戦後史、資本主義について考えずにはいられない会となった。

 日本時間9月8日(日)、2020年の東京五輪・パラリンピック開催が決定してしまいました。安倍政権は今後五輪・パラリンピック開催を口実にして秘密保全法制定などによる戦争国家化、監視国家化、福祉切り捨てを図り、改憲や原発等への反対運動弾圧を強めてくることが予想されます。そうした動きに対しどう立ち向かっていくべきかなどを話し合っていきたいと私は思います。
(Kdak)                  ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

We Have A Dream ★ 9月の練馬読者会は…

2013年09月22日 | 読者会定例会
 「差別撤廃 東京大行進」で新宿の街を歩いて来ました。(2013.9.22 IWJ:YouTube
 主催はPeople’s Front of Anti-Racism

 3梯団3500人ほどのパレードで、参加者の平均年齢は若い! 右翼・在特会・レイシストたちの妨害もなく、主催者の防衛担当?や重装備の機動隊も出番なし。第一梯団でスーツ姿とブラスバンドが先頭に行進したのは、五十年前の「ワシントン大行進」でのキング牧師の演説「I Have A Dream」への最大限のリスペクトと連帯を示すためだという。

 その他、「この社会では多様な人々がすでにともに生きているのだ」とアピールするために、DJやダンサーを載せたサウンドカーも登場。沿道のPeopleとの交流もあちこちであり、とにかく歩いて楽しい、観て楽しいピースなパレードでした。

 私たちは日本政府に人種差別撤廃条約を誠実に履行するよう求めます。』



 週刊金曜日練馬読者会の定例会は第四土曜日です。気軽に参加してください。

  週刊金曜日練馬読者会9月例会  images

  日  時:2013年9月28日(土) 18時30分から
  会  場:練馬区立勤労福祉会館(大泉学園駅南口徒歩3分)
  会  費:会場費
  問合わせ:nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp



(イトヤン)                 ページトップ                にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ

★私の青春=時流に乗れるか?時流を切れるか? ★ 第2回 江古田映画祭

2013年09月16日 | みんなの日記
 じもと練馬区江古田の映像イベントを紹介します。

 3月に実施された第1回 3・11福島を忘れない(原発に関連する映画上映と制作者のトークライブ)に続く『第2回 江古田映画祭』は、「若者たちへ みんな苦しみ、喜び、生きていく。昔も今も、青春に変わりはない?」(劇映画・ドキュメント映画上映と製作者のトークライブ)です。上映予定をチェックしたら、予約など詳しくはこちらへ。


 9月、第2回の映画祭を江古田で開催します。3つの大学をかかえる、学生の街・江古田。企画したのは、1960年代に若者だった、練馬の人たちです。今の若者と昔の若者。同じでしょうか。違うのでしょうか。人生ってなんでしょう。世の中ってなんでしょう。
生きていくことは、いつの時代も大変ですが、だからこそ素晴らしいとも言えます。
第1回の「3・11福島を忘れない」には、700人以上の方々にお越しいただきました。

ひとりぼっちではつまらない。映画は、大きな画面で、みんなとわいわい言いながら見るもの。ぜひ一緒に感動を共有しましょう。今回は、『若者たち』3部作など、珍しい16ミリの映画も含め10本の映画と選りすぐりのトークライブを用意しました。お待ちしています。




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東電不起訴=検察は『巨悪を守る最後の砦』か?!!!

2013年09月13日 | これだけは言いたい!
 オリンピック招致というマスゴミの一大喧噪の陰で、本来日本中というより世界が注目すべきフクイチ事件の責任追究について、あやしい雲行きになってきた。

 東電役員・原子力安全委員会、保安院、福島県健康管理アドバイザーらに対する告訴・告発を受けた検察庁は、家宅捜査(強制捜査)も行うことなく、事件そのものを、福島地検から東京地検へ移送のうえ、不起訴処分の断を下した。
 
 東京地検への移送は、次のステップである福島での検察審査を忌避する違法・不当なものであることは明白。
 しかも、不起訴処分のなかに告訴されていない菅直人元総理らも含めたうえ、これを発表したのは東京五輪が決定した翌日(9日)で日本中お祭り騒ぎ真っ最中。
 これは『告訴・告発⇒不起訴』のニュース価値を吹っ飛ばし、フクイチ事件の責任追究を躱したい原子力マフィアの意思そのものではないか。

 14716人の告訴・告発人の怒りを共有したい。

★福島原発告訴団 弁護団声明  2013年9月10日
 
福島原発告訴団弁護団声明

1 不起訴処分
 9月9日福島原発事故について、約14716人が東京電力役員・原子力安全委員会、保安院、・福島県健康管理アドバイザーら相手取って、福島地検に対しておこなっていた告訴・告発について、事件を突如として東京地検に移送した上で、京地検で不起訴とする処分がなされた。なお、告訴団は、政府関係者も多数告発しているが、菅首相ら政治家は一人として告訴していないことを明記しておく。検察当局による、福島県民が菅首相らを告訴しているという、不正確な報道へのミスリードには目に余るものがある。報道機関は正確な報道に心がけてもらいたい。

2 福島地検から東京地検への移送は違法
 まず、これまで検察庁は我々に対して、告訴団の行った告訴・告発については福島地検で処分を行うことを繰り返し約束していた。8月26日にも、我々は、この方針を東京地検に確認している。このような約束に反し、事件を突然東京に移送して一括して東京地検で処分した理由は、我々の福島検察審査会への申立を妨害することを唯一の目的とするものと言わなければならない。
 検察審査会制度は、「公訴権の実行に関し民意を反映させてその適正を図るため」の制度である(同法1条)。福島で起きた災害について、等しく被害をうけた福島県民によって構成される検察審査会の民意によって不起訴処分の適否を判断してもらいたいという要望は、当然のものである。検察庁は、もしも自らの処分に自信があるなら、この不起訴の理由を福島検察審査会の場でこそ、説明すべきであった。
 オリンピック報道の狭間を狙い、きちんと報道をさせない日程を狙ったとしか思えない、タイミングといい、検察庁の事件処理は、政治的であり、フェアなものといえない。
 まさしく、検察庁の本件に対する捜査は、「名ばかり捜査・被告訴人への思いやり捜査・なれ合い捜査」であったといわざるを得ない。
 このような、告訴人らの地元検察審査会への申立を妨害する意図に基づく事件移送は裁量権の逸脱であって違法であり、無効である。我々は、移送の違法性を根拠として、この事件の審査を事故によって被害を受けた福島県民の民意が反映できる福島検察審査会で審理すべきことを訴えていきたい。

3 不起訴理由
 我々には、不起訴の理由について何の説明もなされていないが、報道機関に配布された文書によると東京電力関係の役員10名については、業務上過失致死傷、業務上過失激発物破裂については、嫌疑不十分とされた。
 不起訴の判断のポイントは、
1) 地震調査研究推進本部による2002年段階での長期評価において、福島県沖を含む三陸沖から房総沖に欠けて、明治三陸地震の規模の津波地震が発生する可能性があるとされた。しかし、この長期評価自体に予測を裏付けるデータが十分にないことに留意すべきと付記され、津波評価技術では福島県沖海溝沿いに津波地震を想定しないこととされていた。
2) また、東電が2008年に津波高さ15.7メートルと試算していた点についても、試算結果の数値どおりの津波の襲来を具体的に予見することが可能であったとは認められない。

4 甲状腺異常についての解明がなされていない
 まず、福島県健康管理調査によると、甲状腺の細胞診の結果、悪性ないし悪性の疑いのある検査結果が、既に28例報告されている。甲状腺ガンの一般的な発生率をはるかに超えており、疫学的な因果関係を疑うべきだ。災害関連死だけでなく、甲状腺ガンについての因果関係を明確にすることは捜査機関の最低限の責任であった。このような捜査を遂げないままでの不起訴の強行には大きな疑問を感ずる。

5 想定を上回る津波は確実に予見できたが何の対策もとられていなかった
 また、検察官の立脚する予見可能性の議論には次の疑問がある。15.7メートルの津波は2008年の段階で、東電内部の検討において確かに試算されていたものだ。この原発の想定津波高はわずか6メートルであった。
 推本の長期評価は原発の安全性ではなく、一般防災の観点から出されたものであり、これを原発事故の安全性評価について考慮するべきことは当然であった。
 この地域でマグニチュード8.3程度の地震と高さ10メートル程度の津波が来ることは、地震と津波の専門家なら、2002年当時から、だれもが頷く普通の想定であった。
 検察庁は、「東京電力は、OP+10メートルを上回る津波が襲来する確率は1万年から10万年に1回程度と試算されていた」などとする。この評価自体が過小評価であるが、原発の安全審査は「災害が万が一にも起こらないようにするため」(1992年伊方最高裁判決)に行われるものであり、発生確率10-5ないし6乗の確率で起きる災害には対応すべきことは、原子力安全の約束事である。この確率の災害の発生を考慮しなくて良いとする検察庁の判断は、東京電力の経済性優先・対策先送りの安全対策を免罪し、次なる重大事故発生を準備するものと批判しなければならない。
 1万年に一度といえば、稀な現象と感ずるかもしれないが、原発の寿命は40-60年であり、国内に50基を超える原発が存在していることからすれば、1万年に一度の災害を是認してしまえば、寿命中に重大事故が起きる確率は4分の1である。
 推本の評価が津波評価技術に取り入れられなかったのは、東京電力などの事業者が規制機関も虜にしていたからにほかならない。福島県沖海溝沿いに津波地震を想定しないという判断にこそ、何の科学的根拠もなかったのである。
 そして、あらかじめ想定された6メートルを超える津波の確率は、相当高いものであった。東京電力は、このような想定に基く対策を先送りにし、何の対策もとっていなかった。対策を講じたが不十分だったわけではない。何の対策も講じなかったのである。これを免罪した検察官の処分を許すことはできない。

6 執ることのできた対策は多様なものであった
 電源喪失を防止するための対策としては、防潮堤の設置だけでなく、外部電源の耐震性強化、送受設備の切替設備の設置、非常用ディーゼル発電機とバッテリーの分散と高所設置等、構内電源設備の耐震性,耐津波性の強化など多様な措置がありえた。
 福島原発同様プレート境界地震が予測された浜岡原発においては、老朽化した1、2号機は耐震補強を断念し、2008年には廃炉の決定がなされていた。福島第1原発1-3号機についても、同様の措置は十分あり得たのである。東京電力自身が、原子力改革特別タスクフォースの報告において、結果を回避できた可能性を認めている。にもかかわらず、東京電力は一切何の対策もとらなかった。予測されたレベルの地震と津波対策を講じたにもかかわらず、それが不十分であったわけではない。

7 告訴団は不起訴に屈することなく、どこまでも闘い続ける
 告訴団はこのような検察の不起訴に屈することなく、どこまでも闘い続けることを宣言している。この事件について新たな告訴・告発人が新しい告訴・告発を行うことは許されている。日本中から、新たな告訴・告発を準備する。また、検察審査会への申立も準備する。

★東電株主代表訴訟 原告団声明は こちら


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●五輪東京招致狂騒のこと

2013年09月10日 | みんなの日記
 2020年に東京で次期オリンピックが開催されることになったことについて、ネットであれこれ否定的・批判的な意見を表明すると袋叩きの憂き目にあいますよと警告してくれた人がいる。

 ご心配はありがたいが、私はこの「コクミン的」浮かれ騒ぎを無視しているだけである。つまり今の狂騒には乗らない。
1964年の東京五輪のとき、私は浪人生だった。予備校の庭から航空自衛隊が代々木の上空に煙で描いた五色の輪を眺めた記憶があるが、それ以外は大会前に都心のあちこちで土木工事があってやたらにやかましかったことしか印象に残っていない。
 物心がつく頃から、なんであれ、熱狂とか狂騒のたぐいは避けるようになった。そういうのはうっとうしいのである。

 今回の安倍首相の招致主導パフォーマンスはマスメディアと大衆の動員において大成功した。対中韓外交が自分の極右的な歴史認識と強硬な「領土」防衛発言によって袋小路におちいり、シリア攻撃を強行しそうなオバマ米大統領に対する卑屈な姿勢が批判され始めているなかで、ここ一番求心力アップの正面突破を図る作戦が効を奏したのである。

 それにしても、日本の「コクミン」はなぜこうやすやすと安倍政権の見え透いた手に乗ったのだろうか。
 昔日の「経済大国」の勢いはとっくに失われ、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」は夢のまた夢、国際社会における地位低下はもはや覆いようもない……、一口に言えばそういう〈落日の寂寥感〉にとらわれ始めていたから「ここで一発、盛り上がってみたい」という心理が働いたのだろう。

 これは、アジアの「遅れた」劣等国の地位を脱して列強に伍する(肩を並べる)ことを国家の至上目標にした「明治期」の支配層に近似する発想である。

 安倍はロシアで開催されたG20を中座してブエノスアイレスに向かい、IOC総会で東電福島第1原発からの放射能汚染水漏出について「状況はコントロールされている。今までも、現在も、将来も問題ないと約束する」とぶち上げたが、マスメディアはこの明白な犯罪的デマを正面から批判しない。

 危なくなってきた。暗雲漂うとはまさにこういうことだ。
(井上澄夫)            ページトップ              にほんブログ村 地域生活(街) 東京ブログ 練馬区情報へ