練金術勝手連

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※ 練金術(ねりきんじゅつ)とは『週刊金曜日』練馬読者会的やり方という意味です。

井上澄夫さんありがとう★いまこそ反戦原理主義

2015年03月29日 | 読者会定例会
 昨秋以降療養中とお聴きしていた井上澄夫さんが年末になって先立たれました。
 ご冥福をお祈りするとともに、練馬読者会関係者にお知らせするしだいです。

 井上さんは、かつて《べ平蓮》運動(ベトナムに平和を!市民連合)で活躍され、《市民の意見30の会・東京》や《沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック》その他を中心的に担ってこられました。練馬読者会には要所要所で参加され、反戦原理主義の立場から一貫してきびしい意見を開陳されてきました。

 練馬読者会3月例会では、最近参加で井上さんとは直接面識のない方もまじえ、緊迫の度を増す沖縄辺野古のことや安倍政権暴走について井上さんの発言を振り返りながら議論することになりました。

 ここに、井上さんの変わらぬ意思をリスペクトする意味で、井上さんが今いちばん訴えたいことおよび当ブログへの最後の投稿となった2014年7月6日投稿のエッセイを掲げます。
(イトヤン)


 『3月31日(火)18:30~ 防衛省への緊急抗議行動に参加、お願いします!!』
「政府・防衛省は沖縄県翁長知事の中止指示にしたがい、 ボーリング調査をただちに中止しろ!」

   ●日時 : 3月31日(火)18:30~    
   ●場所 : 防衛省前 JR・地下鉄「市ヶ谷」「四ツ谷」駅7分
   ●呼びかけ : 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(連絡先 090-3910-4140)

エッセイ練馬の里から 「非武装原理主義者として考える

沖縄の民主主義を追いつめる日本国政府は私たちの政府★辺野古新基地建設反対、作業の中止を!

2015年03月28日 | これだけは言いたい!
 生物多様性、環境・平和問題に取り組む国内外のNGO、31団体が共同して辺野古新基地建設に反対し、作業の中止を求める緊急声明を発表した。
 日米両政府に提出すべく各国の団体や個人に広く賛同を求めている。
( 一次締切は4月12日)

「いまさら」「いまさら」を繰り返すしか言葉をもたない安倍内閣がおいそれと聞く耳を持つとは考えられないけれど、沖縄の民主主義を追いつめる日本国政府は私たちの政府?なのだ。
 大きな声(署名)を上げよう。ぜひにも、署名&拡散を!!!


呼びかけ文
 <日本語> <英語> 紙の署名用紙(PDF)

声 明 文
 いのちの海とサンゴ礁を守れ
  辺野古新基地建設に反対するNGO緊急共同声明
   ~日本政府は沖縄の民意に耳を傾け、作業の中止を~


 
いまこの豊かな海を破壊し、辺野古の新基地建設が強行されています。
 昨年の名護市長選、名護市議選、沖縄県知事選、衆議院選では、新基地建設反対を 唱えた候補者が選ばれました。沖縄の方々の「辺野古に新基地は要らない」という意思は、選挙によって明確に示されたのです。
 しかし、安倍総理大臣は、新基地反対を唱え、沖縄の民意を背負って当選した翁長沖縄県知事に会おうともしません。これは民主主義を標榜する一国の首相の態度として到底、許されるものではありません。県知事は作業の一時中止を求めているのに、まったく無視されてしまっています。
 沖縄県には日本の米軍専用基地の74パーセントが集中し、沖縄島はその面積の18パーセントが米軍基地で占有されています。このような沖縄における状況は、日本国憲法が保障する住民の権利を無視するものです。このように環境、人権、平和が尊重されていないなか、再び民意を無視する形で新基地建設が進むことは大きな問題です。
 いま、辺野古の海では、「ボーリング調査」が3月12日に再開され、政府は8月には本体の埋立工事を行うとしています。巨大なコンクリートブロックが海底に投下され、サンゴや海草等を押しつぶし、豊かなサンゴ礁生態系に影響を与えている状況が観察されています。また、調査のために必要だと称して、幅最大25m、長さ300mの巨大な「仮設岸壁」を建設する作業が着々と進んでいます。そのため、昨年9月以来、ジュゴンが餌場として利用していない状況です。
現地の辺野古では、沖縄各地から、日本各地から、たくさんの一般の市民たちが辺野古の海を守るために集まり、あるいは海で、あるいはキャンプ・シュワブのゲート前で体を張って抗議行動を続けています。
 私たちは、辺野古・大浦湾のかけがえのない生物多様性を守るため、また沖縄で示された民意を踏まえ、沖縄県名護市の辺野古新基地に強く反対するとともに、日米両政府に対して、新基地建設計画に伴う作業の中止を求めます。


国際環境NGO FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)
NPO法人 ラムサール・ネットワーク日本
公益財団法人 日本自然保護協会
国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
ピースボート
美ら海にもやんばるにも基地はいらない市民の会
辺野古リレー
辺野古への基地建設を許さない実行委員会
ピース・ニュース
公共事業改革市民会議
公益財団法人 世界自然保護基金(WWF)ジャパン
ジュゴン保護キャンペーンセンター
沖縄のための日米市民ネットワーク(JUCON)
沖縄・生物多様性市民ネットワーク
市川三番瀬を守る会
三番瀬のラムサール条約登録を実現する会
Peace Philosophy Centre
Friends of the Earth U.S.
KOREA FEDERATION FOR ENVIRONMENTAL MOVEMENTS(KFEM)
Russian Social Ecological Union
Friends of the Siberian Forests
Centre for Environmental Justice
Sahabat Alam Malaysia
The Legal Rights and Natural Resources Center-Kasama sa Kalikasan
Pro Public
Friends of the Earth Brisbane
Pacific Environment
PENGON-FoE Palestine
Natuvernforbundet(Norwegian Society for the Conservation of Nature)
Center for biological diversity
Pro Natura (FoE Switzerland)
(3月25日時点 31団体)

問い合わせ先:国際環境NGO FoE Japan(エフ・オー・イー・ジャパン)
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9
Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986

不採算原発の廃炉を再稼働の呼び水にしようなどという不埒な考えはただちに捨てよ!

2015年03月22日 | これだけは言いたい!
 運転開始から四十年になる原発の廃炉を関西電力、中国電力、九州電力、日本原子力発電が発表しました。(関電美浜原発1号機/出力34万kW 1970年運転開始、2号機/50万kW 同72年、日本原電敦賀1号機/35.7万kW 同70年、中電島根原発1号機/46万kW 同74年、九電玄海1号機/55.9万kW 同75年)
 出力のちいさい老朽原発で、規制委員会の基準を満たすには対策設備費等のコストが多大でそれに見合う収益が見込めなくなったためです。不採算原発の廃炉を再稼働の呼び水にしようなどという不埒な考えはただちに捨てるべきでしょう。

 《原発廃炉 再稼働の口実にするな=東京新聞社説》
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015032302000164.html

 ビジネスとして考えても“原発のリストラ”(スクラップアンドビルド)※は許されるものではありません。
 自然リスク(地震・火山噴火・津浪)、人為リスク(設計や運転ミス、テロや戦争)、環境リスク(放射能被曝・廃棄物)などなど、企業の論理や市場の原理ではまかなえない巨大リスクが内在すると分かったからです。分かった以上、エネルギー電力事業者は、原子力発電事業からすみやかに撤退すべきであり、国(政治)は「非原発エネルギ=ミックス」の構築を急ぐ義務が生じているのです。
(巨大リスクの「外部化」を前提に“原発のリストラ”を考えるなどは許されないこと)

※「リストラ」という言葉を身近に聞くと現実に企業で働く者は誰しもドキッとしたりもします。
 しかし、もともとリストラに首切りという意味はなく、本来の意味は「事業の再構築(Restructuring)」なのです(この国ではこの言葉が安易な首切り=人員整理(経営責任の放棄)の代名詞のように使われ、まかり通ってきた経緯があります)。


 そして、“事業再構築”の中核概念は「選択と集中」です。これも企業経営者や投資家が事業展開を考える際に口を揃える恣意的な基準(便利なよりどころ)になっていて、企業社会で耳にしない日はないほど便利に使われています。

 ですが、まともな資本主義社会であれば本来、競争原理のもと業界や他社との比較、得意分野や技術、環境負荷や需要家の動向、市場見通しなどなどのリスク/ベネフィットの裏付けがあってはじめてコストをはじくことができ…、その上で責任ある投資が行われるべきなのです。経営幹部が保身と目先の利益確保に追われまくる企業に明日はない(結局淘汰を余儀なくされる)と知るべきでしょう。

《「投資対象にしない」 世界銀行が突きつけた原発への“絶縁状”=日刊現代》
 http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/158086
(イトヤン)

週刊金曜日練馬読者会3月例会

  日 時:2015年3月28日(土) 18:30~
  会 場:こみゅにてぃかふぇ (なごみ) 
    西武池袋線大泉学園駅南口3分〈地図
  参加費:会場使用料
  問合せ:nerikinjyutu@mail.goo.ne.jp