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【art】「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ - ピュリスムの時代」鑑賞@国立西洋美術館

2019-04-30 23:22:06 | art

🎨【art】「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ - ピュリスムの時代」鑑賞@国立西洋美術館🎨

 

 

世界遺産に登録された国立西洋美術館。その開館60周年を記念して、設計者であるル・コルビュジエの展覧会が開催中。建築のことは全く詳しくないけれど、建物や家具などのデザインを見るのが好きで、ル・コルビュジエにはとても興味があった。しかも、国立西洋美術館の本館での展示ということであれば、これは見に行かなきゃ! ってことで、見に行ってきた~

 

とはいえ、ル・コルビュジエ(Wikipedia)については全く詳しくない。建築家というイメージしかなかったので、今回も彼が設計した建物や家具などの展示がメインなのだと思っていた。実際は副題にあるように絵画から建築への流れを紹介するもので、いわゆるピュリスム(Wikipedia)運動をしていた時期の作品がメインだった。恥ずかしながらピュリスムのこともよく知らなかったのだけど、ピカソ(Wikipedia)に代表されるキュビズム(Wikipedia)を批判する形で登場したものの、方向性は一緒で1921年の「ピュリスム絵画」以降はキュビズムの画家たちと交流したとのこと。自分の感想としてもキュビズムとピュリスムの区別はあまりつかなかった💦

 

前置きが長いわけだけど、個人的にキュビズムは苦手💦 なので、正直延々と続くシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ時代の作品や、一緒に活動したアメデ・オザンファン(Wikipedia)の作品には惹かれるものがあまりなかった。ごめん🙇 ということで、いつもどおり感想Tweetに追記する形で感想記事とするけれど、あまり積極的に作品紹介はできないかも。

 

 

展示は1階から。通常は常設展のスペース。吹き抜けの小さめの展示室があり、スロープを上がった先から時計回りにぐるりと1周回る感じ。全体的には結構な広さ。展示品数も多かったと思うけれど、前述したとおりピュリスム時代の絵画が中心。ピュリスムは1918年にシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエ)とアメデ・オザンファンが絵画展を開き、その際「キュビズム以後」という本を出版し、キュビズムを批判したのだそう。1920年10月には雑誌「エスプリ・ヌーヴォー」を刊行、これは1925年まで続く。

 

4つの章に分けてピュリスムの誕生から終焉、そしてピュリスム以降のル・コルビュジエを見せる。よく知られているル・コルビュジエというのは最後の章ということになる。ピュリスムの誕生から全盛期までは、正直あまり変わり映えの無い静物をキュビズムっぽいデフォルメした形で描いていく作品が続く。前述したとおり自分はキュビズムが苦手なので、これらの作品も正直苦手だった。ただ、ピカソの作品も展示されていたけれど、それを見るとキュビズムよりは柔らかさが感じられた気がする。色合いもパステルカラーだったりして、自分的にはコチラの方が好き。

 

全体的に点数は多いけれど、共に活動していたアメデ・オザンファンの作品と対比して展示してあることもあるし、キュビズムの画家たちの作品も多いので、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレの作品としても展示数の半分くらいな印象。よく知らずに見に行ってこんなことを言ってしまうのは心苦しいのだけど、あまり興味が持てない作風の似たような構図の作品が続きちょっと辛かった😅

 

 

アメデ・オザンファン「瓶、カラフ、ヴァイオリン」

 

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ「ランタンとギターのある静物」

 

ただ、同じピュリスムでもアメデ・オザンファンが平面上のバランスを重視したのに対し、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレは三次元的空間の表現を重視したそうで、アメデ・オザンファン「瓶、カラフ、ヴァイオリン」とシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ「ランタンとギターのある静物」など、同じ題材の2人の作品を並べることで2人の違いを認識できた部分はある。その辺りを考えるとよく考えられた展示だとは思う。そして、この三次元的空間の表現が後に建築への道に進むことにつながったのかなと思うと興味深かった。

 

あと、ピュリスム運動の支援者であるラ・ロッシュに対し、その支援の見返りとしてコレクション作品集めに協力したという話もなかなか興味深かった。「ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸」の1/30模型も展示された。こうして見るとやはりピュリスムの思想が建築物にも反映していることが実感できたりする。

  

 

1922年にベスニュス邸を設計したことなどにより、徐々に建築家としての認知度が上がってきたこともあり、従兄弟のピエール・ジャンヌレ(Wikipedia)と建築の仕事を始める。この辺りからアメデ・オザンファンとの考え方の違いが生まれたのかな? 1925年7月末にアメデ・オザンファンから「エスプリ・ヌーヴォー」から手を引くという手紙が届き、これによりピュリスム運動に終止符が打たれる。

 

ル・コルビュジエ、シャーロット・ペリアン、ピエール・ジャンヌレ「寝椅子(シェーズ・ロング)」

 

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレは建築家へとシフトし、絵画は趣味的に描いて行くが署名はル・コルビュジエとしていたそうなので、絵画も含めてル・コルビュジエの作品であるということなのかな。1920年頃から家具デザインも手掛ける。1928年に事務所に迎えたシャルロット・ペリアン(Wikipedia)が大きな役割を果たしたのだそう。彼女が開発に関わった「寝椅子(シェーズ・ロング)」はその代表的な作品。これは"休養のための機械"と呼ばれたそうで、弓形フレームは姿勢に合わせて動くのだそう。これは現在も売られている有名な椅子だよね😌 スツールは4点展示してあって、どれも金属フレームを生かしたシンプルなデザイン。この辺りもピュリスムの考え方が反映しているように思った。

 

ル・コルビュジエ「サヴォワ邸」

 

建築家としてのル・コルビュジエの代表作といえばやっぱりサヴォワ邸なのでしょうかね。パリ郊外のポワシーに建つこの邸宅は、新しい建築の5つの要点全てを満たしているのだそう。とはいえ、新しい建築の5つの要点の記載がなかったのでよく分からない💦 調べてみたところ、これは近代建築の五原則(Wikipedia)というそうで、①ピロティ、②屋上庭園、③自由な設計図、④水平連続窓、⑤自由なファサードなのだそう。なるほど🤔 地上階から屋上へ至る部分を"建築のプロムナード"と呼んでいたとのこと。やっぱりこの無駄のないデザインはとても好き😍

 

 

建築家ル・コルビュジエの企画展だと思って行くと全く違う。何度もしつこいけど個人的には好みの作品とは違った。でも、やっぱりこのル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館本館での鑑賞ということに尽きるのかなと思った。 

 

 

 

 

 

 

1階の展示は模型展示が数点と、映像展示、そして設計図と写真。模型は日本の研究室などが作成したもので、ル・コルビュジエやその関係者が作ったわけではないのかな? この展示室にあるものは撮影可能。とはいえ、これガラスケースに入っているので、自身が映り込んでしまったり、そこそこ混んでいたので人が入ってしまったりで上手く撮れない💦 ということで、結構な枚数撮ったけれど、この4枚のみUPしておく😌

 

 

 

 

 

建物自体も撮って来た! これもやはり人が入り込んでしまうのでなかなか難しい😣 この吹き抜け部分とスロープ部分がとても素敵✨ 

 

 

 

グッズはいろいろあって、ル・コルビュジエだけでなくアルヴァ・アアルトの椅子などが組み立てられるポストカード?などもあり気になったのだけど、サヴォワ邸がデザインされたポストカードのみ購入してきた😌

 

いくつか作品番号と順番が違う展示がされていてやや見づらかった印象。とはいえ、ぐるりと一周回って見ていくと、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレがル・コルビュジエとなるまでの過程が良く分かる展示は見やすかったと思う。諸事情あって、GW初日の土曜日14:00頃と一番混みそうな時間に行ってしまったので、会場内はそこそこ混んでいたけど、広さもあってか混みあって見えないということはなかった。

 

何度もしつこいけれど、建築家ル・コルビュジエの企画展という感じではないので、そこを期待すると肩すかしだと思う。ル・コルビュジエ本人に興味のある方には楽しいかもしれない。キュビズムやピュリスムに興味がないと厳しいかも😅 

 

🎨ル・コルビュジエ 絵画から建築へ - ピュリスムの時代:2019年2月19日~5月19日 @国立西洋美術館

ル・コルビュジエ 絵画から建築へ - ピュリスムの時代

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【event】市川真間駅が市川ママ駅に!

2019-04-30 17:54:23 | event

💐【event】市川真間駅が市川ママ駅に!💐

 

 

 

地元である京成市川真間駅が期間限定で市川ママ駅になっているとのことで、お出かけついでに寄って写真撮って来た! 

 

駅名が変わっていることを知ったのはTwitterにこの記事が流れてきたから

 

 

どうやら乗降客数を伸ばす企画として駅長さんが提案されたらしい。4月27日から母の日の5月17日まで期間限定。"お母さんありがとう"と印刷された記念乗車券(140円)も販売されるとのこと。

 

記念切符のことは読み落としてた💦 まぁ、でもいいか😅

 


 

 

 

 

駅の入口も変わってる。これも見逃してしまったのだけど、どうやら京成バスのバス停も"市川ママ駅前"になってるらしい! かわいい😍

 

まぁ、これをわざわざ撮りに来る人がたくさん来るかは分からないけれど、3月にはつるし雛を飾ったりと乗降客獲得に頑張っているから、なんとか協力したいところ😌

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【art】「美しき氷上の妖精 浅田真央展」@柏髙島屋

2019-04-30 17:37:02 | art

⛸【art】「美しき氷上の妖精 浅田真央展」@柏髙島屋⛸

 

 

髙島屋を中心に全国で展開中の「美しき氷上の妖精 浅田真央展」がGW中に柏髙島屋で開催! 一昨年9月に日本橋髙島屋で1度見ている(記事はコチラ)けれど、とても素敵な企画展だったので、東京に戻って来たら是非また見たいと思っていた。GW中に行こうかと思っていたのだけど、自宅から行くとなると結構不便💦 会社帰りだと東京駅から上野東京ラインで1本で行けることが判明! ということで、予定を変更して平成最後の仕事帰りに見に行ってきた!

 

 

 

柏髙島屋は柏駅直結なのだけど、会場となる本館はそれとは別の建物。駅のある階が3階なので1階までエスカレーターで降り、その後一度外に出て本館へ。さらにエスカレーターで降りた地下2階が会場。日本橋髙島屋は外から行ったこともあるけど、ショーウィンドウから気合が入りまくっていた。エントランスにも巨大垂れ幕あったし。柏では入口に小さなパネルが置いてあったり、エスカレーター脇にポスターがあったくらいかな。とはいえ、会場以外をほとんど見ていないのでよく分からない。

 

 

 

撮影コーナーは第2会場入って直ぐ。この向かい側には2017年末のTBS特番で姉の浅田舞ちゃんに捧げたスペシャルプログラムの衣装と、その時の映像の展示があった。これは日本橋髙島屋ではなかった展示なのでうれしい。この衣装は舞ちゃんの好きな藤色を使ったということだったように思うけれど、淡いピンクと藤色のフワフワした素材と、胸の辺りが編み込まれていて美しい✨ ただし、ここで番組の動画を流してたため、皆が立ち止まってしまい反対側の衣装が撮影しにくいことに💦 これはもう少しなんとかならなかったかな?

 

NHKスペシャル・エキシビション「ジュピター」衣装

 

これはNHKスペシャル・エキシビションで滑った「ジュピター」(記事はコチラ)の衣装。ソチオリンピックを終えての休養中に訪れた被災地に思いをはせ、仙台の子供たちと共にリベラの歌声に乗せて滑った。回転不足の両足着氷になってしまったけど3Aにも挑戦した! この衣装も仙台(だったかな?)でデザイナーを目指す学生さんたちのデザインから真央ちゃんが選び、学生さん達が作成したもの。撮影OKにできる基準は分からないけれど、この衣装をSNSでも広めて欲しいという意向もあるのかな?と勝手に思った。

 

2012-13シーズンEX「メリー・ポピンズ」

 

2016年「THE ICE」姉妹プロ

 

2016年「THE ICE」姉妹プロ"アナと雪の女王"

 

「THE ICE」姉妹プロ

 

2016年「THE ICE」フィナーレ衣装

 

2012-13EX「メリーポピンズ」アップ

 

日本橋髙島屋では撮影OKだった2015-16シーズンEX「踊るリッツの夜」と、撮影は不可だったけど同じシーズンのSP「素敵なあなた」の衣装の展示がなかったのは、今"浅田真央サンクスツアー"で使っているからだよね。ソチオリンピックでも着用した「ピアノ協奏曲第2番」の青の衣装も使っているはずだけど、これは2着あるってことだよね?


確かこの2013-14シーズンのJapan Openで着用した後、動きずらいということで、2009-10シーズンJapan Openで着用したFS「鐘」の衣装で年末の全日本までは滑っていたはず。ソチオリンピックにどの衣装で出場して欲しいかというアンケートがあって、その際この衣装を希望する意見が多く、改良したんだと思う。てっきり同じ衣装を直したのだと思っていたけど、別にもう1着作ったということなのかしらね? 細く裁断された布を放射状に何枚も縫い付けてあって本当に高い技術が必要な衣装だなと思った。

 

日本橋髙島屋に展示されていたけど、今回なかった衣装の方が多かったと思うけれど、逆に日本橋になくて柏にあった衣装は前述のTBS特番での衣装。あと、2014年「THE ICE」のゴスペル衣装も初めてかな? これは花柄のレースでできていて、ビジューも付いていたりして本当に細かい仕事。自身はお裁縫が苦手なので、得意な人のことは無条件で尊敬してしまうけれど、本当にプロの仕事というのはスゴイ! 

 

 

 

会場は2つのスペースに分けられていて、そもそもこの階自体が広くないこともあり、展示スペースもあまり広くない。衣装としてはそこそこ点数があったけれど、規模としては日本橋髙島屋の方が大きかったし、点数もあったと思う。映像展示のスペースもあったり、狭いスペースを工夫して展示してあったとは思うけれど、導線的にも日本橋高島屋の方が見応えはあったかな。とはいえ、スペースの制限があるので仕方がない😌

  

バンクーバーオリンピックの銀メダルを始め、世界選手権での金メダルやスケート靴の展示もある。スケート靴はボロボロになるまで履くタイプとは言っていたけど、本当にボロボロで日ごろの練習の激しさを知る。衣装はもちろんこのスケート靴とともに戦ってきたんだなと思ったら涙が出た😢

 

 

 

 

現役最後のプログラム「リチュアルダンス」黒がSPで赤がFS。ファンの間では黒リチュ、赤リチュと呼ばれている。このパネルも撮影OK。間に立ってポーズされてる方もいらしたけど、日本橋のように係りの人が全くおらず撮ってくれる人もいないし、そもそもこの間に立ってポーズ取る勇気もない😅

 

そうそう! 浅田真央サンクスツアーの写真パネルの展示もあった。これは写真家の川島小鳥(Wikipedia)さんが撮られたものなのかな? 真央ちゃんと一緒に映った写真があってビックリ! てっきり女性だと思い込んでいたら川島小鳥さんて男性の方なのね?😲

 

何度もしつこいけれど規模はあまり大きくない。でも、真央ちゃんが着用した衣装を間近に見ることが出来る機会は貴重。入場無料だし機会があったら見て損はないと思う! 柏まで見に行ってよかった😃

 

⛸美しき氷上の妖精 浅田真央展:2019年4月25日~5月6日 @柏髙島屋 本館地下2階 特設会場

美しき氷上の妖精 浅田真央展|髙島屋

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【Googleのロゴ】平成最後の日

2019-04-30 11:20:45 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



平成最後の日


平成について毎度のWikipediaから引用


平成(へいせい)は、日本元号の一つ。

昭和の後、令和の前。

大化以降247番目の元号。

今上天皇の在位期間である1989年(平成元年)1月8日から2019年(平成31年)4月30日まで。

ここでは、グレゴリオ暦西暦)の20世紀から21世紀にわたった平成時代についても記述する。

 

 

1989年(昭和64年)1月7日、昭和天皇の崩御により皇位が今上天皇に継承され、

翌1月8日に元号が平成に改められた。

2019年(平成31年)、天皇退位特例法に基づく今上天皇の退位(4月30日)と

皇太子徳仁親王の即位(5月1日)が予定され、

これに伴い平成は5月1日に令和に改められる見込みである。

 
 

 ということで、昭和⇨平成と平成⇨令和への改元の流れや、

時代の流れなど記載されているけれど割愛😌


検索画面のロゴはこんな感じ


なんだか実感がわかないけれど、平成が終わってしまうんだね

少し寂しい😢

 

さようなら平成

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【art】特別展「国宝 東寺展 - 空海と仏像曼荼羅」@東京国立博物館平成館

2019-04-26 01:02:40 | art

【art】特別展「国宝 東寺展 - 空海と仏像曼荼羅」@東京国立博物館平成館

 

 

 

東寺の立体曼荼羅を再現した展示ということで、これは絶対見たいと思っていた。実は立体曼荼羅は以前にも同じ平成館で見ている(記事はコチラ 書きかけ💦)けど、何度でも見たい!ということで、見に行ってきた~

 

 

 

弘法大師空海(Wikipeida)が嵯峨天皇(Wikipeida)から東寺(東寺 - 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺)を与えられ、唐(Wikipedia)から持ち帰った密教の教えをわかりやすく伝えるために構想した立体曼荼羅。その立体曼荼羅をメインに、空海が唐からもたらしたものを展示する企画展。今も行われている後七日御修法の再現なども見どころ。

 

今回なんとイケ仏こと帝釈天様のみ撮影OK!という素晴らしい展示。ということで、いろんな角度から撮影してきた。そのあたりも含め感想をTweetしておいたので、追記する形で記事にしようと思う。

 

 

空海が唐に渡ったのは31歳の時、恵果阿闍梨(Wikipedia)から教えを受け、日本へ密教をもたらした。例えば師から授かった80粒の仏舎利などをもとに、密教の教えをいかに伝えるかを考え、それが形になっていく感じが伝わってくる。立体曼荼羅はその最たるもので、密教の教えは難しいので、庶民に伝えるために曼荼羅をもとに仏像を用いて視覚に訴えようという作戦。立体曼荼羅は承和6年に完成したけれど、残念ながら空海は完成を見ずに承和2年に亡くなってしまった。けれど、その思いは約1200年後の自分にも伝わってきた。

 

後七日御修法(後七日御修法(ごしちにちのみしゅほう)とは-コトバンク)とは、元旦から7日まで行われる前七日節会の後に行われる法会だそうで、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅(Wikipedia(両界曼荼羅))を毎年交互に掲げ、その前に大壇を設けて供物を並べて行うそうで、これが再現されていた。入り口側が胎蔵界曼荼羅で反対側が金剛界曼荼羅となっている。曼荼羅の周りには仏画が配されるようで、こちらは期間ごとに展示替えが行われているらしい。一応現物が展示されていないものは写真パネルでの展示となっていた。両界曼荼羅も写真パネルの展示。これはかなり荘厳な法会と思われて大変に興味深かった。ちなみに2019年は胎蔵界曼荼羅での法会だったのだそう。

 

「獅子子面」

 

ビックリしたのが「獅子子面」お面だよね? このお面がどんな場面で用いられるのか説明があったと思うけれど、いろいろメモとったつもりなのに書いてない💦 毛がボーボーとかどうでもいいこと書いちゃってるし😅 とはいえ、この毛を埋め込んでるみたいのスゴイ! 獅子って全然獅子じゃないし疑問だらけ。

 

「兜跋毘沙門天立像」

 

この「兜跋毘沙門天立像」(Wikipedia)は地天女と尼藍婆と毘藍婆を踏んでいる。いわゆる鎌倉以降の動きのある四天王の姿を見慣れているので、ちょっと不思議な感覚。そして帽子的なものを被っているのも興味深い。目の表現などもおもしろかった。そしてこの方、平安京にあった羅城門にいらしたのだそう。羅城門ホントにあったんだね!

 

後醍醐天皇(Wikipeida)の受け取りというのは「後醍醐天皇宸翰舎利奉請誡文」のことで、空海が恵果から授かった仏舎利が天皇の命で朝廷に分与された際に書かれたらしい。いわゆる受領書的なものなのかな? 後醍醐天皇自ら書かれた書がお軸になっているもの。全然読めないけれど、冒頭に正中元年十二月十四日と記載されていて興味深い😌

 

 

曼荼羅とはザックリ言うと仏の世界を図示したもので空中から見た見取り図的なもので、別尊曼荼羅、種子曼荼羅、三昧耶曼荼羅、そして立体曼荼羅などいろいろな種類があるのだそう。立体曼荼羅のことは羯磨曼荼羅とも呼ぶとのこと。灌頂を受ける者が目隠しで花を投げ、落ちた如来や菩薩と縁を結ぶという投華得仏を行う際に使用したりもするそう。

 

東寺の立体曼荼羅は空海自ら仏を選び配置も考えたのだとか。残念ながら完成を見ずに亡くなってしまった😢 立体曼荼羅は広い展示スペースを使って展示してある。東寺は行ったことあると思うけど全く記憶がない。なので立体曼荼羅を見た覚えもない。なので、実際の配置がどうなのか分からないのだけど、どうやら大日如来を中心として4如来が並び、その前に向かって右前に金剛波羅蜜菩薩を中心とした4菩薩、左前に不動明王を中心に4明王が円形に並び、その周りを天部が取り囲む形なのかな?

 

今回は大日如来、金剛波羅蜜菩薩、不動明王は不在で、菩薩と明王は円形ではなく2体ずつ平行に並ぶ展示。四天王は持国天と増長天のみ。他のお2人はお堂にいらっしゃるのかしら? 不在の方については写真展示があったけれど、多聞天と広目天の写真パネルはなかったような?

 

入口脇の映像展示室では10分間の映像展示があり、立体曼荼羅のことなども説明していたのだけどメモ取れずうろ覚え。胎蔵界曼荼羅は大日如来の慈悲が宇宙に行きわたっている様子、金剛界曼荼羅は悟りに至るまでの道筋を表しているそうだけれど、この立体曼荼羅はどちらの曼陀羅がもとになっているのかな? 金剛界曼荼羅の中心の部分に大日如来を中心とした部分があって、それをもとにしているといっていたような気もするのだけど自信がない。

 

4体の如来については説明パネルにも書いてあったけれど、結んだ手の印の違いくらいしか見分けがつかない💦 というのも焼失してしまったため、天保5年(1834)に再建されたため。とはいえ何故同じにしたのか? 「阿弥陀如来坐像」のみ螺髪が小さいと思ったら、この方だけ頭部を12世紀の流用とのことだった。

  

「阿閦如来坐像」

 

「阿閦如来坐像」の阿閦というのは不動を意味するそうで、右手を地面に触れているのは瞑想中の釈迦が悪魔の誘惑から逃れるためにした形で、何ものにも屈しない不動の決意を表しているのだそう。

 

 

「金剛宝菩薩坐像」

 

菩薩様、明王様方は承和6年の完成当時のもの。それぞれ個性的なお姿。「金剛宝菩薩坐像」のお姿が美しかった。この印は初めて見たかも。左手で結んだ印がキリリと美しく、伸ばした右手の指の先まで優美。お顔も女性的で優しく、この方が一番優美だった。 

 

「降三世明王立像」

 

明王(Wikipedia)は如来が変化したもので、怒りで人々を導くため憤怒の表情をしている。例えば降三世明王(Wikipedia)であれば8本の腕を持つなど、それぞれ独特の姿をしていることも特徴。東寺の立体曼荼羅は不動明王(Wikipedia)を中心とした五大明王(Wikipedia)で表している。別の展示室にも降三世明王がいらして、この踏みつけられてる夫婦誰だっけ?とずっと考えていた、このお二人シヴァ神(Wikipedia)とその妻だった! 

 

「軍荼利明王立像」

 

軍荼利明王(Wikipedia)は宝生如来の化身だそう。この方も8本の腕を持つ。表情はややコミカルな気もするけれど、この脚の踏ん張り方もいい感じ。力が入っていそうで入ってない感じ。この怒髪天な感じの髪型もいい。

 

「大威徳明王騎牛象」

 

大威徳明王(Wikipedia)は独特のお姿で有名かな? 6本の腕と4本の脚を持ち、顔が3つ。そして牛に乗っている。いったい何故こんなお姿になったのだろう? 信仰的は考えは置いておいて、とにかく仏像という形に表した時点で、誰かが考えたんだよね? このデザインスゴイ。この辺りが自分が仏像に惹かれるところ。

 

 

帝釈天(Wikipedia)は天部(Wikipedia) の1人。仏像の位としては、如来>菩薩>明王>天部となり、立体曼荼羅のように仏像を配置する場合は、周囲を守護するような形で置かれる。代表的なのは4つの方角を守る四天王(Wikipedia)。天にはインドの神からの流用がよく見られるそうで、帝釈天はインドラ神。象に乗っているところがインド風なのだそう。とにかく東寺の帝釈天様はイケ仏として有名! 本当に美しいお顔をされている。それも男性的な美しさ😍

 

今回、帝釈天様のみのコーナーがあり、なんと撮影OK! ということで、いろんな角度から写真撮って来たので貼っておく😌

 

正面

 

左横顔

 

右斜め顔

 

横顔

 

 

左横 

 

左斜め前

 

右斜め前

 

右横

 

 

正面ややアップ 

 

左斜めややアップ

 

正面アップ

 

 

正面ドアップ

 

右手アップ

 

左足アップ

 

象アップ

 

 

 

 

お土産は帝釈天様と金剛宝菩薩坐像の型抜きポストカード。

 

平成館は入口入って正面のエスカレーター上って、左右に展示スペースが別れている。第2会場は仏像メインで立体曼荼羅はその最後。混み具合によっては先に仏像から見てしまうのもいいかも。ただ、第1会場から空海がもたらしたものをじっくり見て学んでから見ると、立体曼荼羅での感動が違ってくると思う。ホントに完成を見せてあげたかった😭

 

とにかく見応えのある企画展だった!空海が何故こんなに日本で尊ばれているのかということはとてもよく分かった。毎回言っているけど見れる機会があるなら是非本物を見るべき! 次は是非東寺のお堂で見てみたい✨ 

 

🎨特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」:2019年3月26日~6月2日 @東京国立博物館平成館
特別展「国宝 東寺-空海と仏像曼荼羅」

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【Googleのロゴ】アースデー 2019

2019-04-22 00:27:05 | Google's logo

毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



アースデー2019


毎度のWikipediaはないらしい?

こちらの記事(アースデイ東京2019開催決定!!)から引用!


1970年に始まった「アースデイ」は、世界175カ国、約5億人が参加する世界最大の 
地球フェスティバルです。民族・国籍・信条・政党・宗派をこえて、地球環境を守る 
意思表示をする国際連帯行動として様々な環境活動をリードしてきました。 


日本では2001年にアースデイ東京が始まり、代々木公園でのフェスティバルを中心に
活動を続けていく事で、今では当たり前となった「エコ」や「オーガニック」という
概念を様々な領域に浸透させるだけでなく、自然エネルギーの普及やゴミを出さない
イベントのあり方を提示するなど日本における環境活動の先頭に立ってきました。 


とのこと😌


このロゴ動画になっていて、を押すといろんな生き物を紹介してくれる



検索画面のロゴはこんな感じ


地球を大切に!


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【play】「レ・ミゼラブル」2019年公演 鑑賞 @帝国劇場

2019-04-19 00:21:35 | play

🌹【play】「レ・ミゼラブル」2019年公演 鑑賞 @帝国劇場🌹

 

 

2年ぶりの公演! 「レ・ミゼラブル」は無条件で見るけど、今年はなんと濱田めぐみがファンティーヌ役で参加! これは絶対見たいということで、個人的ベストの組み合わせ考えた(記事はコチラ この時点では濱田ファンテの発表はなかった)けど、そんな公演日は1日もなし😢 理想に近い日ってことで、選んだのがこの日。ということで行ってきた~

 

言わずと知れたヴィクトル・ユゴー(Wikipedia)による長編小説「レ・ミゼラブル」(Wikipedia)を原作として、クロード=ミシェル・シェーンベルクとアラン・ブーブリルによりミュージカル化されフランスにて初演。その作品を聴いたキャメロン・マッキントッシュにより、トレバー・ナン演出版として1985年10月28日にロンドンにて初演されたのが今作「レ・ミゼラブル」(Wikipedia)だけど、初演から25周年を機にローレンス・コナーにより再演出がなされ、現在日本を含む世界で上演されているのはこの新演出版となっている。ロンドンのウエストエンドのみ旧演出で上演していたけれど、たしか今年から新演出版に切り替わるはず。旧演出版も好きだったので見れなくなっちゃうのは残念😢2012年にはヒュー・ジャックマン主演で映画化(感想はコチラ)もされており、こちらも新演出版がベースとなっているので、旧演出はもう本当に見れない😫

 

日本では1987年6月11日に東宝により帝国劇場にて初演され、それから何度も再演されてきた。もう10年以上になるのかな?2年ごとに上演してきた。自分が最初に見たのは実はロンドン。もう30年近く前になる。ロンドンで大感激して頭の中で"Do You Hear the People Sing?"がぐるぐるぐるぐる回りながら帰国。直後にチケット取って東宝版を見たのを覚えている。それから何回見ただろう? ここ最近では2013年(感想はコチラ)、2015年(感想はコチラ)、2017年(感想はコチラ)に見ている。

 

前置きが長過ぎるわけなので、そろそろ本題へ💦 あらすじ的なものは2012年の映画版感想に書いているので割愛。ザックリした感想をTweetしておいたので、それに補足する形で感想を書こうと思う😌

 

 

 

 

 

この日はプレビュー公演の初日。プレビュー公演というのは、公開稽古ということになるのかな? とはいえ、オーケストラも入っているし、セットもあるし、俳優たちも衣装をつけてメイクもしており、本番と同じように進行する。本公演よりも若干安いけれど、チケット代も発生している。今回は、本公演初日のキャストはこのプレビュー公演中にコンディションを見て決めるということだった。とはいえ2日目で初演キャストが発表されていたけれど😅 ちなみに、本公演初日キャストは今回と同じキャスト。

 

プレビュー公演を見るのは初めてだったので、どんな感じなのだろうとちょっぴり不安だったのだけど、全くそんな心配はなかった。前回から演出や歌詞など変えていると思うけれど、ところどころ違和感がある部分はあったものの、ハッキリここと指摘できるほどには気づかなかった。娼婦になったファンティーヌの最初の客が工場長になっていたのは、前々回からだったかな? 工場長が帰る時に他の娼婦が工場長と呼び掛けてるのは前回もやってた? そこぐらいかな?

 

ただ、全体的に歌よりも芝居重視という感じだったように思う。全編歌のミュージカルだから、当然どのセリフも歌っているわけだけれど、感情が高ぶれば歌うより怒鳴っているし、時には囁いたりもしている。その辺りは好みが別れるところだと思うけれど、よりリアルに感じられて自分は好きだった。ただ、前半はそのセリフっぽい歌がやや硬い印象を受けたりもしたけれど、濱田ファンティーヌが登場した辺りからぐんぐん盛り上がって行った。

 

そうそう、今回のTweet何故か全て濱田ファテってツイートしちゃってた😣 はずかしい😖

 

 

もう毎回書いているけど「レ・ミゼラブル」は基本的に学生たちを見に行っています! もちろん主人公であるジャン・ヴァルジャンの物語自体にも感動しているけれど、この全編見どころの作品において一番の見どころだと思っている。学生たちのシーンは1幕後半に登場して、それぞれが明日に思いをはせる"One Day More"で最高潮に盛り上がって1幕終了。そして、その勢いのまま2幕目はバリケードでの戦闘場面へとつながる。要するにストーリーの一番盛り上がる部分を担っていると思うわけです。個人的にはここがどれだけ熱く、さらに華々しく散っていくかが成功のカギだと思っている。で、今回とても良かった。とにかく熱くて、でも暑苦しさのない清々しさがあって、皆が明日のフランスを作るんだという希望に燃えていた。でも、市民を扇動することはかなわず、孤立して玉砕してしまう。その壮絶な死はもうショックで、切ないという言葉では足りないくらい😭 とても良かった。

 

この砦の勢いそのままに、マリウスを背負って下水道に逃げ込んだヴァルジャンを追ってきたジャベール。ここの対決が熱過ぎた! この日は福井晶一ヴァルジャンと川口竜也ジャベール。福井ヴァルジャンは2回目だけど、常に怒っている熱いヴァルジャン。正直に言うと好みのヴァルジャンではない。ごめん🙇 実際に演じているところを見たわけではないけれど、CDなどで一番聴いたのはコルム・ウィルキンソン ヴァルジャンで、10周年記念公演でヴァルジャンをテレビで見ていることもあり、熱い時には熱いけれど、全体的に包み込むような優しさと大きさが感じられるコルムさんのイメージが強く、そういうヴァルジャンが好み。今回デビューの佐藤隆紀ヴァルジャンがどんな感じなのか分からないけれど、自分的には吉原光夫ヴァルジャンの方が好き。

 

なので、ところどころここはもう少しソフトにして欲しいなどと思いながら見ていたわけなのだけど、この下水道での2人の迫力がすごかった! もう本当に怒鳴り合い。特にヴァルジャンは死にかけているマリウスを何としても救わねばという思いがビシビシ伝わって来る。ここで、私を捨てたヴァルジャンを見てしまってはジャベールの世界が崩壊してしまうのは当然だわ。あの時、ジャベールは本当にはヴァルジャンを逮捕しに来たわけではないと思うけれど、さらに確信したのだと思う。自分が追いかけていたのは自分が作り上げたジャン・ヴァルジャンであって、本当のヴァルジャンではなかった。原作にはおそらくキリスト教しかもカトリックの教えがベースにあると思うので、ジャベールの世界が崩壊したのはその辺りの部分に触れて来るのかと思うけれど、キリスト教徒ではない自分にはよく分からない。なので、この自分が命懸けで追いかけていたのは、幻想であったと知ってしまったためという理由が一番しっくりくる。その上で、この熱い魂のぶつかり合いをしてしまったら、そりゃ抜け殻になってしまうよと。ここはもう本当にスゴイ! 川口ジャベの自殺シーンもよかった😭

 

 

今回のキャストの中で、自分的ベストメンバーの1人だった海宝直人マリウス。前回も見ているのだけど、今回とっても良かった! 前回より全然いい! とにかくキラキラ✨マリウスです。毎回書いてるけど、マリウスって皆が革命だと盛り上がっている中、一人恋に夢中になり、自分に恋しているエポニーヌの気持ちに一切気づかず、こともあろうに彼女を恋のキューピッド役に使ってしまうという空気の読めない男。でも、海宝マリウスの恋に落ちっぷりを見てると、もうしょうがないよと思ってしまう。学生たちの中で群を抜いた品の良さ、そしてお坊ちゃま感。だって実際お坊ちゃまだからね。

 

コゼットとの恋のデュエットも良かったけれど、エポニーヌの死の場面が良かった。マリウスはあの時初めてエポニーヌが自分を愛していることに気づくんだよね。彼女に死んでほしくないと思っているだけじゃなくて、自分を責めている感じが切ない。今回席が遠かったので、双眼鏡を使ってようやく表情が見える程度だったのだけど、本当に泣いていたのじゃないかしら?

 

そして"Empty Chairs Empty Tables"がとても良かった! 前回実はあまりピンとこなかったのだけど、今回は友の死の悲しさはもちろん、たった1人生き残ってしまった辛さが伝わって来た。'ああ友よ聞くな!'がホントにすごかったし、その時にキャンドルを手にした仲間たちがグッと一瞬腰をかがめ、そして去っていく感じが本当に切ない😢 

 

やっぱり一番聴いてたのはマイケル・ボール マリウスで、10周年記念公演でもマリウスだったので、やっぱり基準はマイケル・ボールさんになってしまうけれど、海宝マリウスはタイプは違うけれど、自分の中では理想的なマリウス。姿もいいしね😍 とはいえ、年齢的に今回が最後かもしれない🤔

 

 

今回の一番のお目当ては濱田ファンティーヌ。濱田めぐみは「アリス・イン・ワンダーランド」(記事はコチラ 全然書きかけ💦)と「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー 2013」(感想はコチラ)で見ている。とにかくパワフルというイメージがあったので、ファンティーヌにはちょっと強過ぎるんじゃないかなと思っていた。実際はそんなことはなく、もちろん強い部分もあるのだけど、それはコゼットのために必死になっているからという感じ。ファンティーヌは登場時点では恋人に逃げらて、娘を人に預けて彼女を養うために働いているという既に不幸な状況。そこから坂を転げ落ちるようにどん底に落ちてしまう。その運命に翻弄される姿が毎回辛いわけだけど、その辺りの儚さと強さのバランスはさすがだった。そして歌唱が本当に素晴らしい。"I Dreamed A Dream"は鳥肌モノだった。

 

そして、ファンティーヌの死の場面。ファンティーヌがコゼットとどのくらい会っていないのか分からないけど、ティナルディエがどんな仕打ちをしているのか全く分かっていない時点で、おそらく数年は会っていないと思われる。そのコゼットが遊んでいる姿が見えてしまっているのことが初めてしっくり来た。もちろん今までのファンティーヌもコゼットの姿が浮かんでいたと思うのだけど、そうじゃなくて本当に見えちゃってる感じ。ものすごくリアル。体をビクッと起き上がったりして本当に演技が細かい。このシーンは泣いた😭 ここで泣いてしまったため、右目のコンタクトにゴミが入ってしまい、ぞの後ずっと痛い目で見続ける羽目になった😅 ホント素晴らしかった! 

 

 

キャストは全員ホントに素晴らしくて、アンサンブルまで あれ?(o゚ェ゚o)って人が全くいなかった。若干リトルコゼットの発声が児童劇団的だなという気はしたけれど、まぁギリギリOK。で、そんなキャストたちの中で、今回自分的に一番良かったのは小野田龍之介アンジョルラス! 2月に「ラブ・ネバー・ダイ」(感想はコチラ)のラウルで見て、歌の上手さと声量、そしてシュッとした佇まいに期待していたのだけど、期待以上だった!

 

Tweetにもあるけどとにかく歌が上手い! 例えば劇団四季のような独特な発声法をしているわけではないのだけど、歌い上げても囁いても言葉が全て明瞭に聞き取れた。イヤ、他のキャストもちゃんと聞こえてるんだけど、それは言葉として聞き取れるって感じで、小野田アンジョのは一音一音ハッキリ聞き取れるという感じ。これはスゴイ。

 

この作品は学生と砦が重要だと力説したわけだけど、さらに言うとどれだけカリスマ性のあるアンジョルラスをキャスティングできるかにかかっているとも思っている。前回までは上原理生が演じていて、もうカリスマ性の塊という感じだった。小野田アンジョはどうだろうと思ったら、上原アンジョとは別のカリスマ性があった。ギラギラしたカリスマ性ではなくて、もっと静かに燃えているような。そして、優しさも感じさせるアンジョルラスだった。例えば、ABCカフェでガブロッシュをそっと下す時とか。

 

背も高いし上背があるので見栄えがする。個人的にここを聴きに行っている'群れとなりてー!'も良かった! 地声で行ってくれたし、行くぞーという力強さというよりも、もう少し思慮深い感じ。全体的に思慮深いアンジョルラスだったように思う。そうそう! 2幕の砦のシーンで'世界に自由をー!'のところ上げて歌ってた! これ英語だとFreeーーーーって上げるのだけど、以前は歌詞が'自由を世界に'だったから上げられなかったのか? それを逆にしたことにより上げられたのか?🤔 とにかく、この部分も良かったということです!

 

 

生オケはやっぱりいい😃 このミュージカルは本当に全曲素晴らしいので、生オケで聴きたいところ。オケの音がとってもよく聴こえて来て、ここでこんな音入ってたのね?というシーンがいくつかあった。ガブロッシュが亡くなったシーンかな? どこだったっけ😅 あと、囁くように歌っている部分もちゃんと聴こえるし、さすがにマイクは使ってると思うのだけど、声がいわゆるマイクを通したような機械的な部分が全くなく、生の声が感じられた。これはマイクの性能がいいのかしら? 

 

 

やっぱり「レ・ミゼラブル」は素晴らしい! 毎回号泣です😭 原作がいいのはもちろんなのだけど、文庫本5冊の長編を2時間半にまとめているのもすごいし、その世界観を伝えて来る音楽もすごいし、セットや衣装も豪華。これは奇跡のミュージカルだと思う。ミュージカルは好きだけど何でも見たいというタイプではない。イヤ、見たいけど資金難なので厳選して見なきゃならない💦 そういう状況でも絶対に見たい作品。こればかりは外せない!

 

 

 

 

 

 

本日初日の看板は帰りがけに慌てて撮ったので曲がってるしアングルも下手すぎる😣 

 

主要キャストがアンサンブルとして登場しているの全然探せなかった💦 結婚式シーンで給仕をしてるアンジョルラスだけ見つけた。そういう部分も含めてまた見たいけど、5月分はチケット全てハズレ💦 補助席が解禁されて本日(4/18)から抽選受付なので、とりあえず申し込んでみようかな😌

 

また見たいよー!

 

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【art】「市川ゆかりの作家たち展」@芳澤ガーデンギャラリー

2019-04-16 23:00:28 | art

🎨【art】「市川ゆかりの作家たち展」@芳澤ガーデンギャラリー🎨

遠山悦子「さくらを追って」 / 長島充 「現実と幻想の狭間で」

 

 

家から徒歩10分くらいの場所にある芳澤ガーデンギャラリーで「市川ゆかりの作家たち展」が開催中。チラシを貰って来た母親に誘われて徒歩で行ってみることに。

 

市川在住のテンペラ画家 遠山悦子さんの「さらを追って」と、市川出身の版画家 長島充 さんの「現実と幻想の狭間で」の同時開催。ギャラリー自体広くないし、半分に区切っての展示なので、それぞれ点数は多くないけれど、見応えがあった。

 

🎨長島充「現実と幻想の狭間で」

長島充さんの作品は正直に言うと好みとは違うのだけど、とても細密で濃い色の配色が好きだった。気に入ったのは「不思議の国のアリス」を題材にした作品。あまり大きくない作品で、画面の左下にドードーと右下にアリスが描かれている。ジョン・テニエルの絵をモチーフとしている感じ。残念ながら画像は見つけれず😢

 

ご本人も在廊されていた。

 

🎨遠山悦子「さくらを追って」

とっても良かったのが遠山悦子さんの「さくらを追って」 タイトルどおり桜を描いた作品のみの展示。作品自体が大きいので、第3展示室合わせても10点に満たない点数だったけれど、どれも迫力がスゴイ! 太い幹の豪快さも素晴らしいけれど、細かく描かれた桜の花の濃淡で、まるで3Dのように立体的に浮かび上がって来る。これはスゴイ!

 

好きだったのは岐阜県荘川の荘川桜二世を描いた作品。ダム建設のため水没することになった桜の樹を救おうというプロジェクトが立ち上がり、ダムを見下ろせる高台に移植したのだそう。そういう逸話を読んだこともあり、この桜の美しさの中に切なさが見える。そして桜吹雪の中にいるかのような3D感。残念ながら画像は見つけられず😢

 

遠山悦子さんも在廊されていて、お話させていただいた。とても気さくな方で、東北地方に桜のスケッチ旅行をした際に、大雪に見舞われてしまったお話などしていただき興味深かった。

 

ロビーには依頼があって製作したという法隆寺の救世観音の等身大模写があって、これも素晴らしかった。法隆寺で見た救世観音そのままの神々しさ。制作過程が映像で紹介されていたけれど、石膏に彫刻して金箔を貼り付けてあるっぽい。

 

何気なく出かけたけれど、思いがけず素敵な作品に出合ってうれしかった。入場無料だし機会があれば是非!

 

🎨市川ゆかりの作家たち展:2019年4月12日~5月6日 @芳澤ガーデンギャラリー

市川ゆかりの作家たち展

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【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート国別対抗戦 2019 EX

2019-04-16 22:58:46 | 【動画】ShomaUno

⛸【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート国別対抗戦 2019 EX⛸

 

 

マリンメッセ福岡で開催された世界フィギュアスケート国別対抗戦2019での宇野昌磨選手のEX演技。シーズンを締めくくるEXは今季SPの「天国への階段」 EXは「グレート・スピリッツ」やってくれないかなと思っていたけど、急きょSPを昨季の「冬」に変更したので、このプログラムをEXするの昌磨らしい😌

 

しかも、なんと冒頭に3A-4Tに挑戦! 残念ながら4Tで転倒💦 今回ジャンプは3本で残り2本は3A。昌磨の3Aはホントにキレイ。5年間も跳べずに苦しんでいたなんて信じられない。

 

そして、このプログラムやっぱりカッコイイ。ラストのポーズがホントにいい! 表情もいい。

 

3A-4Tは転倒してしまったけれど、4Tの軸はFSのように曲がっていなかったし、近々絶対にプログラムの中で着氷できるはず! そして、なんとEXの公式練習では4Lzも降りたそうで、来季は組み込みたいとのこと。4Loも戻したいと言っているので、これは4Aを除く5種類の4回転が見れる日も近いかも。わくわく😍

 

ということで、動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

宇野昌磨 Shoma UNO EX World Team Trophy 2019

消されちゃうかな?

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【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュア国スケート別対抗戦 2019 FS

2019-04-12 23:49:20 | 【動画】ShomaUno

⛸【動画】宇野昌磨選手 世界フィギュアスケート国別対抗戦 2019 FS⛸

 

 

マリンメッセ福岡で開催中の世界フィギュア国別対抗戦2019での宇野昌磨選手のFS演技。感動した~😭 結果的には転倒してしまったので世界初の成功はお預けだけど、超大技3A+4Tは回転不足なし! ただ、それよりも昌磨としては冒頭の4F+3Tの着氷の方がうれしかったかもしれない。

 

冒頭、こちらも大技4F+3Tをキレイに着氷! おそらく試合で成功したのはネイサン・チェン選手以来2人目だと思う。(訂正:ヴィンセント・ジョウ選手とヤロスラヴ・パニオ選手も成功しているそうです🙇)GOEも3.30点を獲得! 続く4Fもキレイに着氷し4.09点の加点 これで行ける!と思ったのだけどね~💦 続く3Loは危なげなく着氷し1.75点の加点。しかし4Sでお手付き💦 これはURを取られた上に-3.43点。

 

そして! 後半に入って世界初となる超大技3A+4T! 残念ながら4Tで転倒😣 これは完全に軸が曲がってしまった。-4.75点と転倒による-1.00点。転倒の際に胸を強打したようで、かなり苦しそうだった😫 続く大技3A+1En+3Fはコンビネーションにならず💦 しかし0.34点の加点がついた。とっさの判断か最後のジャンプ3S+3Tを3S+1En+3Fに変更。しかし、3Fで着氷が乱れて-0.23点。

 

ステップはレベル2で0.89点。レベル2は何でだろう?🤔 スピンは全てレベル4でそれぞれ1.14点、1.10点、1.55点の加点がついた。189.46点で3位。

 

前半はスピードもあって素晴らしい滑りだったけれど、後半ちょっと辛そうだった。3A+4Tでの転倒がかなり体力を消耗したのかな? あと胸を強く打って痛かったのだと思う。演技の途中で胸を押さえていたし。

 

でも、4Sのお手付きとUR判定で、基礎点-2.42点とGOE-3.43点。3A+4Tの転倒で-1.00点とGOE-4.75点失っているわけだから、単純にこれを足すと、201.06点になる。後半2つのジャンプが通常の3A+1En+3Fと3S+3Tになるとまた基礎点が違ってくるから、もう少し上がる!

 

今回の演技を見ると4F+3Tは既に完成している感じなので、あとは疲れの出る後半で3A+4Tが決まれば! 回転自体は足りているので、来季は絶対決まると思う! 昌磨がこの構成を滑り切る姿が楽しみで仕方がない! そしてネイサン・チェン選手とのノーミス対決が見たい!!

 

ということで動画をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

Shoma UNO 宇野昌磨 FS 2019 WTT

貼りなおし。これも消されちゃうかも?😅

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