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【art】「上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展」鑑賞 @三菱一号館美術館

2022-05-16 00:06:40 | art

【art】「上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展」鑑賞 @三菱一号館美術館

 

 

これも是非見たいと思っていた企画展。上野リチご本人のことは全く知らなかったのだけど、チラシのかわいさに惹かれた。こちらも閉幕ギリギリになってしまったけれど行って来た!

 

上野リチ(Wikipedia)は19世紀ウィーン生まれの女性デザイナー。結婚前の名前はフェリーツェ・リックス。ウィーン工芸学校でヨーゼフ・ホフマン(Wikipedia)に学び、ホフマンとコロマン・モーザー(Wikipedia)が設立したウィーン工房(Wikipedia)でデザイナーとして活躍。後に、建築家の上野伊三郎(Wikipedia)と結婚し、京都とウィーンでデザイナーとして活動したのだそう。

 

まさかもともとはオーストリア人とは知らなかった! チラシにはご本人の写真も載っているのだけど、日本人だと思い込んでいた😅

 

さて、いつものとおり感想をツイートしておいたいので、それに追記する形で記事に残しておく。

 

 

 

 

 

 

こちらは最初の階の展示終わりの撮影スポットにあったポスター。この部屋自体もレンガ造りで素敵なスペース。

 

感想はもう上のツイートに尽きるという感じで、キャッチコピーどおりウィーン生まれのカワイイです。見どころは?とか、推し作品は?と聞かれても「全部です!( ー`дー´)キリッ」と答えるくらい、とにかく全部カワイイ! 最高にカワイイ💕

 

 

七宝焼箱:馬のサーカスⅠ

 

七宝焼箱:馬のサーカスⅡ

 

七宝焼のシリーズは10点以上あってどれも素敵だったのだけど、この馬のサーカス2点がとても素敵だった。個人的にはⅠの方が好み。

 

これは「Ⅲ-2 戦後の新たな展開」という章の"さまざまなコラボレーション"というカテゴリーで展示されていた。リチのデザインをもとに稲葉七宝が製作したもの。とても素晴らしい。

 

稲葉七宝は明治22年創業で京七宝の製作を続けていたけれど、2005年に廃業してしまったらしい😢 上野リチのデザインはもちろん、七宝の技術も素晴らしい。とても残念。

 

ウィーン工房壁紙:そらまめ

 

ウィーン工房時代のテキスタイルや壁紙のデザインが本当に素敵。中でもこの「そらまめ」がとても好きだった。壁紙は色違いで数パターンずつ展示されているのだけど、「そらまめ」の中でもこの配色が一番好き。デザインのかわいさはもちろん、この色使いが好き。

 

ウィーン工房壁紙:花園

 

こちらも3パターンくらい色違いで展示されていたのだけど、やっぱりこのパターンが好き。多分薄いピンクと藤色の組み合わせが好きなんだと思う。花園の方が柄がパターン化されているかな。

 

 

日生劇場旧レストラン「アクトレス」壁画(部分)

 

見どころだらけの今展ラストの展示。かつて日生劇場の地下にあったレストラン「アクトレス」の壁画デザインで、かなり大きな作品。日生劇場を設計した村野藤吾(Wikipedia)がリチに依頼したそうで、襖紙にアルミ箔を貼ってポスターカラーで描いたのだそう!

 

現在はシンプルな空間が主流な気がするけれど、こういう空間があったのかと思うとドキドキする。改装に伴い2005年に撤去されて京都市立芸術大学芸術資料館に収蔵されたそうで、剥がすことのできなかった一部を除きと書かれているけど、今も地下のどこかで見れたりするのかな?🤔

 

 

最終週は21時まで開館しているので、出社日の5/9(月)の17:30-18:00入場のチケットを購入。17:50頃会場入りしたけど空いてた。三菱一号館美術館は、大きさの様々な展示室を迷路のように進み、中庭を望む廊下を渡って移動したりしながら鑑賞するのだけど、展示室内に1人しかおらず貸切情状態になることも。じっくり見れてとても良かった。

 

また、今展では作品リストの紙ベースでの配布はなく、公式サイトでのPDF配布という形になっている。会場で係りの方にお声がけすれば、その場でQRコードをスキャンさせてくれて、作品リストと解説の閲覧が可能。この解説を見ながら作品を見るのが個人的にはとても合ってた。

 

 

ミュージアムショップの案内看板もカワイイ。これは「イースター用ボンボン容れのデザイン(2)」の鳥? これもめちゃめちゃカワイイ😍

 

 

 

普段あまり買わない図録も買っちゃうかわいさ! 中身も見たかったけど表紙のデザインが素敵すぎる✨ ポストカードも絞れず3種。マグネットや缶バッジ、オリジナルトートバッグやがまぐちポーチなど、コラボグッズも欲しかったのだけど予算オーバー💦 

 

閉幕までに記事書きたかったけど間に合わなかった😣💦 とにかく全てがかわいくて、ファンタジック! リチはデザインにはファンタジーが大切だと語っていたのだそう。ドイツ語のファンタジーは想像力という意味もあるそうで、リチが使ったファンタジーはそちらの意味ではないかとのこと。なるほど納得。

 

これはホントに見に行って良かった! 作品が素晴らしかったことはもちろん、上野リチを知ることが出来てよかった😊

 

上野リチ ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展:2022年2月18日ー5月15日 @三菱一号館美術館

【公式】上野リチ展:ウィーンからきた デザイン・ファンタジー展 

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【art】「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」鑑賞 @ 国立東京博物館 本館 特別5室

2022-05-13 00:27:46 | art

【art】「特別展 空也上人と六波羅蜜寺」鑑賞 @ 国立東京博物館 本館 特別5室

 

 

空也上人没後1050年を記念した企画展。重要文化財 空也上人立像を始めとした、ゆかりの六波羅蜜寺の仏像などを展示。これは絶対見たいと思ってた! まさかの平日は17:00までの夜間開館なしで、閉幕ギリギリの鑑賞になってしまった😢

 

今回も感想をツイートしておいたので、それに補足する感じで記事として残しておく。

 

 

国立東京博物館の本館特別5室での展示。仏像を中心とした展示などはここで公開されることが多く、1室で規模も小さいので見やすい。

 

のだけど! 会期末ということもあってか混んでた💦

 

まぁ、コロナ前ではこの程度は普通という感じでもあるのだけど、空也上人前には人だかりが出来てて密が気になったりもしたかも😅

 

 

今展の公式サイトや説明表示などによると、六波羅は鎌倉時代には六波羅探題(Wikipedia)が置かれたことでも有名だけど、そもそもは埋葬地であった鳥辺野が近く、あの世とこの世の境界線と考えられていた土地で、平氏の邸宅が170も建っていたらしい。

 

951年に流行り病が蔓延したことにより、空也上人が貴族から庶民まで広く寄付を集めて、金色一条(秘仏十一面観音)、六尺梵天、帝釈天、四天王を祀り、西光寺を創建したことに始まる。

 

持国天立像

 

重要文化財の薬師如来坐像と並んで展示されている四天王立像。増長天のみ鎌倉時代の復元だけど、残り3体は空也上人の創建時に作られたもの。平安時代の作にしては劇画タッチな気がする。邪鬼は踏んでおらず、全体的にズッシリした印象。中国風の鎧もカッコイイ。

 

運慶「地蔵菩薩坐像」

 

運慶作と言われる「地蔵菩薩坐像」 衣の表現が運慶っぽいそうで、同じく運慶作の願成就院の仏像に似ているとのこと。願成就院は是非行ってみたい!

 

運慶(Wikipedia)といえば躍動感あふれる作品というイメージだったので、この静かなお姿は意外ではあったのだけど、やはり今にも動き出しそうな雰囲気は運慶ならでわという気もする。

 

 

康勝「空也上人立像」

 

空也上人(Wikipedia)は浄土宗の先駆者で、ひたすら「南無阿弥陀仏」と唱える称名念仏を、日本で初めて実施した人物と言われているのだそう。醍醐天皇(Wikipedia)のご落胤という噂もあったようだけれど、ご本人は生い立ちについては一切語らなかったらしい。

 

この像は運慶の四男康勝(Wikipedia)の作で、口から6体の阿弥陀仏が出ているのが最大の特徴。これは空也上人が「南無阿弥陀仏」と唱えると、声が阿弥陀如来の姿になったという伝承を表したもの。

 

康勝がこの像を作った経緯が分からないのだけど、とにかく空也上人の像を作るにあたり、この伝承をなんとか形にしたいと思ったわけだよね。その気持ちはとっても分かる。分かるけど難しいよね。なので何度も折れているらしい😅

 

お釈迦様は偶像崇拝を禁じたけれど、今ほど識字率の高くなかった時代に、"南無阿弥陀仏を唱えること"の意味を、これほど分かりやすく有無を言わせず理解させる方法は他にないと思う。

 

六波羅蜜寺では正面からしか見られないそうだけれど、今展ではガラスケース越しとはいえ360度鑑賞可能。後ろに回ると思った以上に前傾姿勢であることが分かる。

 

空也上人が生きたのは平安時代で、康勝がこの像を作ったのは鎌倉時代。当然、ご本人に会ったことはなく、お上人様がどのようなお姿だったのかは知らずに作っているわけだよね。だけど、もうこの像が空也上人そのものだとしか思えない。

 

とてもリアルなのに生々しくない。鉦を叩いて念仏を唱えながら歩いている姿は、力強さよりも軽さを感じる。すでにお上人様が悟りの境地に達しているというか、人ではないような・・・ 上手く言えないけど。

 

これは本当に素晴らしい。康勝の作品を見たことはなかったと思うけれど、これは大傑作だと思う。本当にありがたいお姿🙏

 

 

 

コラボグッズもいろいろあったけれど、物販スペースもかなり混んでてよく見えない💦 なんとかポストカードをゲット。そして何故かラングドゥシャも購入。

 

 

 

展示リストとしては17点と決して多くはないけれど、空也上人が収めた四天王立像から円空物まで、全てが見応えのある素晴らしい企画展だった。ホントに見れて良かった! 

 

特別展 空也上人と六波羅蜜寺:2022年3月1日ー5月8日 @東京国立博物館 本館 特別5室

特別展 「空也上人と六波羅蜜寺」- 東京国立博物館

 

 

ミュージアムショップの入口で発見! 東博のキャラクター トーハクくん。ハニワだね😅 

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【art】「没後50年 鏑木清方展」鑑賞 @ 東京国立近代美術館

2022-05-08 01:26:55 | art

【art】「没後50年 鏑木清方展」鑑賞 @ 東京国立近代美術館

 

 

美人画の巨匠鏑木清方の没後50年を記念した企画展。これは絶対見たいと思ってた。母親も見たいと言うのでGW後半初日にチケット取って行って来た!

 

ザックリした感想をツイートしておいたので、それに補足する形で記事として残しておく😌

 

 

 

鏑木清方(Wikipedia)は父親が発行人をしていた"やまと新聞"の挿絵を描き画家としての活動を始め、泉鏡花(Wikipedia)からも挿絵を依頼されたらしい。ちなみに、今回の目玉でもある「築地明石町」のモデルとなった江木ませ子も泉鏡花の紹介。

 

当時から東の清方、西の松園と呼ばれる美人画の巨匠。去年、東京ステーションギャラリーでコレクションが公開された福富太郎は、鏑木清方を大変好み、上村松園はあまり好きではなかったようだけれど、個人的にはどちらも好き。

 

松園の女性は凛とした強さ、清方の女性は芯の強い清々しさを感じる。それは描き手の個性はもちろん、女性と男性の違いかなとも思ったりする。

 

第1章 生活をえがく

「明治風俗十二ヶ月 四月 花見」

 

「明治風俗十二ヶ月 八月 氷店」

 

3つの章に分けて作品を展示。第1章の目玉的作品「明治風俗十二ヶ月」 一幅ずつ十二ヶ月をそれぞれ庶民の生活を中心に描く。勝川春章(Wikipedia)の「婦女風俗十二ヶ月」から着想を得たそうで、明治30~33年の風俗を描いている。清方は、今作が第二次世界大戦の戦火を逃れ、無事であったことを知り涙を流したのだそう。

 

最後の方にあったNHKのインタビュー映像展示で、清方本人が語っていたところによると、明治はとても幸せな時代だったらしい。人々にゆとりがあり、裏町もキレイに掃除されていたのだそう。

 

作品の説明文などにもあったけれど、特に明治30年代の風俗をとても愛していたそうで、その頃を描いた作品が多いとのこと。江戸時代が長く続き、激動の幕末から明治初期を経て、外国の文化も取り入れつつ、人々の生活にも余裕のあった時代なのかもしれない🤔

 

この「明治風俗十二ヶ月」からは、そういう豊かな暮らしが感じられ、描かれる人々に品がある。それは別に金銭的に裕福であるとか、高貴なそぶりであるということではなくて、清方が語ったようなゆとりなのだと思う。見ていて自然に笑みがこぼれ、こちらまで豊かな気持ちになる。

 

「雪紛々」

 

清方は雪を縁側で見る女性を好んで描いたのだそう。この作品は初めて見たと思うけど、この女性のつま先を揃えて少し膝を曲げているような立ち姿は、寒い時に身をすくめている様子だし、重ねた手の指や足の指の爪が赤くなっていることで、冬の寒さが伝わって来る。刺すような空気の冷たさも感じる。

 

特集1 東京

「浜町河岸」

 

第1章をさらに区切って"特集1 東京"として13の作品が展示されている。その中に今展の目玉「築地明石町」と、三部作的な「浜町河岸」「新富町」が並んで展示されている。

 

清方馴染みの土地を背景に年代の違う女性を描いた三作品。一番若いのが「浜町河岸」で10代。 浜町には二代目藤間勘右衛門(コトバンク)が暮らしていたそうで、この娘さんも踊りの稽古の帰りにおさらいをしているらしい。

 

薔薇の花の簪が若い娘さんらしさを感じさせる。この簪が流行っていたのかは分からないけれど、そういう"新しさ"のようなものが伝わって来る。

 

「新富町」

 

3人の中では一番年上で40代くらいではないかとのこと。新富町の芸者さんだそうだけれど、年齢だけでない落ち着きというか貫禄が感じられる。この女性が着ている羽織は小紋縮緬だそうで、この色は利休色というのだそう。お抹茶色ってことかな?🤔 

 

バックに描かれているのは新富座で、清方は足げく通っていたのだそう。よく見るとポスター的な物が掛かっていて、これは「忠臣蔵」の場面なんじゃなかったかな? 違ったかも😅

 

「築地明石町」

 

今展のポスターにもなっている「築地明石町」 今作で第8回帝国美術院賞を受賞している。2019年の企画展では44年ぶりに発見されたことも話題になったけれど、これは本当に素晴らしい。同じ着物姿でも上の2作とは明らかに違うハイカラさ。

 

この女性の髪形は夜会巻。明治時代に西洋文化を学ぶため建てられた鹿鳴館。その鹿鳴館にドレス姿で登場した女性たちが結った髪型。チラリとのぞく白い指には金の指輪。着物姿でありながらも西洋文化も取り入れているのかな。

 

この女性は20代~30代とのことだけど、現代の感覚からするともう少し上に見える。まさに臈長けた女性という感じ。足元に朝顔が配されていて、少し色がつけてあるけれど、背景の柵や帆船は極力色を抑えてあって、よりこの女性が浮き上がって見える。清々しい。

 

「浜町河岸」「新富町」「築地明石町」は44年振りに発見された直後の企画展(記事はコチラ)で見ていて、描かれた背景などは既に書いているので、NHKの『日曜美術館』で今展が紹介された際、メモを取っておいた内容を引用しておく。

 

「築地明石町」について

・江木ませ子が夫婦でファンであった泉鏡花の紹介でモデルに

・ませ子をそのまま描くのではなく明治30年代のイメージに

・夜会巻は鹿鳴館で流行

・当時の風情を忠実に再現

・袂を押さえる様子から秋風が吹いていることが分かる

・緊張感(顔、表情)と開放感(手指を描き込んでいない)

・着物、鼻緒、草履は畳表

・頬など絵具を薄く重ねて少しずつ色を加える

・背景に胡粉

・縁蓋(胡粉を塗りたくない部分に和紙で蓋をする)

・現中央区明石町(当時は外国人居留地)幼少期を過ごす

・洋館大震災で倒壊 少年時代の憧れ

 

「浜町河岸」について

・明治時代に浜町に住んでいた

・10代の娘 少女のあどけなさ

・火の見櫓

 

「新富町」について

・新富町は花街

・40代の女性?

・新富町は小学校の通学路だった

・新富座

・白点で描く羽織の花模様

・女性三代の構想? 

 

三部作以外について

・明治40年 文部省美術展覧会に落選しショックを受け自分の作風を模索

・鳥居清長(Wikipedia)、鈴木晴信(Wikipedia)、勝川春章の様式美や型の美しさを参考

・写生を欠かさない

・江戸の様式美と写実主義

・昭和20年 東京大空襲で自宅が焼ける

・嫌いなものは描けない

・明治時代という感受性に富んだ時代を生きて幸せ

・明治時代には季節感があった

 

特集2 歌舞伎

「薄雪」

 

第1章の2つめの特集は歌舞伎ということで、歌舞伎の演目を題材とした作品を展示。「コレクター福富太郎の眼展」(記事はコチラ)でも見た「薄雪」は近松門左衛門の「冥途の飛脚」を題材としたもの。

 

Wikipediaによると、飛脚問屋の養子となった忠兵衛が遊女梅川に入れあげて、彼女を身請けするために店のお金を使い込んでしまい、2人は手に手を取って逃げるも、ついには捕まってしまい大阪へ引き渡されるという話らしい。

 

心中してしまうわけではないらしいけど、そう感じてしまうのは忠兵衛の腰?に刀のようなものが見えるからかな🤔 あとは梅川の表情。切羽詰まったこの表情は哀しく切ないけれど色っぽい。とても好き。

 

第2章 物語をえがく

 

「たけくらべの美登利」

 

第2章は物語をえがくということで、物語の場面を描く作品を展示。「たけくらべの美登利」は今企画展で一番好きだった作品。

 

ツイートでは美登里って書いちゃってるけど、本当は美登利。樋口一葉(Wikipedia)の「たけくらべ」(Wikipedia)は未読だけど、話はなんとなく知っている。下町の幼馴染みの美登利と寺の息子信如の初恋のもどかしさと、やがて姉と同じく遊女になる美登利の運命の切なさややるせなさを描いた小説ではなかったかな? 

 

この作品は信如が僧侶になるための学校に入った朝、誰かが家の門に差し入れた水仙の造花を懐かしく思うラストシーンを描いているらしい。美登利が結っているのは島田で、この髪型になってから美登利は幼馴染みたちによそよそしい態度を取るようになる。

 

それは美登利が大人になったからで、水仙の造花を懐かしく思うのは、彼女の子ども時代の終わり、そして初恋の終わりを表しているのかな?

 

この作品では一見美登利は無表情に見えるけれど、それが逆に彼女の自分の中で整理のつかない思いのようなものを感じて切ない。ほつれた髪には既に大人の色香が感じられて、その辺りの危さも切ない。これはとても好き。

 

清方は少年時代から樋口一葉を愛読していたそうで、一葉の肖像画も展示されていた。

 

 

3月18日から既に4回くらい展示替えをしている。なので「ためさるゝ日」などテレビで紹介されていた作品が見れなかったの残念😢 

 

とはいえ、思ったよりも点数があり見応えあり! 最終週でもあり、GWでもあり、『ぶらぶら美術・博物館』や『日曜美術館』で取り上げられたこともあり、まぁまぁの混み具合。夜間の方が空いてるかもしれない。

 

 

てぬぐい(1,980円) 絵はがき(165円)

 

物販も充実。事前情報で狙っていた手ぬぐいは3種類。1種類が売切れていたけど、これは「新富町」の利休色の羽織イメージのもの。個人的にはこの「築地明石町」イメージのが欲しかったのでよかった😊

 

とにかく見応えあり! 毎回書いてるけど本物を見れる機会があるなら、絶対に本物を見るべき! 

 

没後50年 鏑木清方展:2022年3月18日ー5月8日 @東京国立近代美術館

没後50年鏑木清方展|東京国立近代美術館

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【cinema / DVD】2022年4月鑑賞まとめ

2022-05-02 00:24:09 | cinema / DVD

【cinema / DVD】2022年4月鑑賞まとめ

 

鑑賞レビューを書く時間がないDVDやTVで鑑賞した映画の記録を残しておきたいってことで、レビュー投稿している映画サイトcocoの投稿をもとに残しておく企画。

 

ということで感想をドゥゾ♪(っ'ω')っ))

 

#47.『透明人間』@Netflix(2022年4月1日鑑賞)

coco投稿

ツッコミどころ満載ではあるけど、おもしろかった。

冒頭の豪邸シーンの緊迫感と、その後のどうかしてる感で飽きることなく見た。

透明人間になる方法も興味深い🤔

デジタル駆使なのに、解決方法は結構アナログなのも好き。

 

#48.『ビルとテッドの大冒険』@WOWOW(2022年4月2日鑑賞)

coco投稿

まあバカ映画だな😅ホメてます。

初見だったけど当時見てたらどうだったんだろう?🤔

今見るこらバカだな😅と俯瞰で見れるのかも。

 

#49.『ビルとテッドの地獄旅行』@WOWOW(2022年4月4日鑑賞)

coco投稿

もうなんだかよく分からない😅

エンドロールのその後の2人の大活躍が大爆笑だった🤣

 

#50.『桜のような僕の恋人』@Netflix(2022年4月6日鑑賞)

coco投稿

ストーリー的には難病ものの王道だけど、その病いの症状ゆえ、より辛さが際立つ。

そこを強調し過ぎることなく、描いていたのが良かった。

主演も脇も若い役者が多いが、みな好演していたと思う。

 

 

#51.『悪魔を見た』@WOWOW(2022年4月9日鑑賞)

coco投稿

全編怖い🫣主人公の行動の是非をも超越した圧倒的な迫力。

静かに憤るビョンホンがスゴイ!

そして最悪の人物を演じたチェミンシクが圧巻。

ただ途中の2人組は余計だったかも。

悪魔の人数は絞った方がスッキリしような?

 

#52.『ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!』@WOWOW(2022年4月17日鑑賞)

coco投稿

前作から続けて見ると、急に中年だけどバカさはそのまま。

映像の進歩分楽しんで見れるけど、全体のチープな感じは失われたかも?🤔

でも楽しかったし、ちょっぴり感動も🤭

 

#53.『ボクたちはみんな大人になれなかった』@WOWOW(2022年4月19日鑑賞)

coco投稿

時系列が入り繰るけど混乱はしない。

ストーリー自体に惹かれるものはなかったけど、理想と現実とか、妥協とか共感できる部分はあった。

森山未來と伊藤沙莉がとても良い。

 

#54.『インヘリタス』@WOWOW(2022年4月23日鑑賞)

coco投稿

キャストに惹かれて鑑賞。面白くはなかった。

家族の秘密含め衝撃のラストではあったけど、ツッコミどころ満載過ぎ。

サイモンペッグは減量して役作りしたそうで、なかなかの怪演。

リリーコリンズも良かったのでおまけで普通評価。

 

#55.『ビーチ・バム まじめに不真面目』@WOWOW(2022年4月24日鑑賞)

coco投稿

副題を尊敬するみうらじゅん氏が考えたということと、

豪華キャストに惹かれて見たけど、おもしろくはなかったかな。

芸術を生み出す背景に品行方正を求めてないけど、主人公にも詩にも興味が持てなかった。

 

#56.『イン・ザ・ハイツ』@WOWOW(2022年4月24日鑑賞)

coco投稿

予備知識ほぼなしで見たけどおもしろかった。

まさかのミュージカル!プールのシーンが圧巻。

移民問題がメインではあるけど、主人公たちの悩みは普遍的でもあって、誰でも共感できる。

オチも良かった。

これは好き。

 

#57.『返校 言葉が消えた日』@WOWOW(2022年4月30日鑑賞)

coco投稿

なるほどゲームが原作なのね。

いろいろツッコミどころはあるけど、独特の世界観でドキドキした。

台湾にこんな時代があったことは知らなかったので、とても辛く悲しかった。

主演2人がとても良かった。

 

ということで4月は11本を鑑賞。3月からずっと残業続きで、在宅勤務もあるし映画館に全然行けない。というか行く気力が起きない💦 そしてオンライン試写会も当たらなった😭 Netflixで邦画新作を見れたのは良かったかな。今後はこういう見方になって行くかもしれないな🤔 でも、やっぱり大画面で見たい! 5月は頑張って行ってみようかな😅

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【Hatchi】はっちゃんのふみふみ

2022-05-01 22:56:22 | Hatchi

【Hatchi】はっちゃんのふみふみ

 

 

 

久々はっちゃんネタ。

 

6年前の8月ふらりと勝手口に現れたはっちゃん。うっかり食べ物を与えてしまい、翌日から通って来るようになった。3年間外猫として毎日通い、その間何度か捕獲を試みるも失敗😣

 

奇蹟的な偶然が重なり保護することに成功!(記事はコチラ) でも、なかなか懐かなかった。約半年ケージ内で過ごし、ケージから出てからも猫部屋で過ごしている。

 

毛玉が出来てしまったことや、少しでも懐いてもらおうとレデッカーのブラシを購入(記事はコチラ) ブラッシングを開始した。毛玉については別件で病院に行った時、バリカンで刈ってもらった(記事はコチラ

 

とにかく気持ちがいいみたいで今では朝晩ブラッシングのおねだり! 基本はいつもブラッシングしているベッドの上に行ってニャーと鳴くスタイル。

 

ブラッシングしてあげるとお尻を持ち上げてゴロゴロ喉を鳴らす。そして手でフミフミしはじめた🙌🙌🙌

 

その動画が下のツイート

 

 

最近では顔の辺りに手を持っていくと頭をもたれたり、スリスリしたり! そしてこの前はとうとうペロペロしてくれたー! うれしすぎ😭😭😭

 

2021年買ってよかったモノの記事(コチラ)に載せるの忘れたけど、実際はぶっちぎりで1位がレデッカーのブラシです🤗

 


 

 

幸せになろうね😘

コメント (2)
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【art】「メトロポリタン美術館展」@国立新美術館

2022-05-01 21:42:52 | art

【art】「メトロポリタン美術館展」@国立新美術館

 

 

ニューヨークにあるメトロポリタン美術館所蔵の作品65点、そのうち46点が日本初公開という今年最大の目玉と言える企画展。これは見たいと思っていたのだけど、決定打としては鑑賞コンプリートを目指しているフェルメール作品が来日していること! 

 

在宅勤務や残業でなかなか予定が立てられなかったのだけど、半ば強引に行って来た! "西洋絵画の500年"と銘打っているだけあって、とても見応えのある素晴らしい企画展だった。

 

メトロポリタン美術館は行ったことあるのだけど、今回来日している作品で見たものはあったのかな? 覚えてない😅 広いから数時間の滞在ではとても見切れないしね。

 

いつもは感想をツイートしておき、それに追記する形で記事にしていたのだけど、バタバタしていてツイートもままならず💦 なので、心に残った作品のみ記載しておく。

 

 

ヨハネス・フェルメール「信仰と寓意」

 

まずはお目当てのヨハネス・フェルメール(Wikipedia)の「信仰と寓意」 これは文字通り宗教画で、この女性が"信仰"の擬人化なのだそう。この女性が地球儀を踏んでいるのはカトリック教会の世界統治を表しているとのこと。当時オランダはプロテスタントの国で、表向きはカトリックを禁止していたけれど、フェルメールは結婚を機にカトリック信者になっていたらしい。

 

とても宗教的メッセージにあふれた作品で、床のリンゴはアダムとイブの原罪、蛇を踏みつぶしているのは教会の「隅の親石」で、十字架が置かれたテーブルは「聖餐式」を表しているのだそう。

 

たしかフェルメールはそもそも宗教画家を目指していて、初期の作品は宗教モチーフのものが多かったはず。この作品は最晩年の作品だそうだけれど、最終的には宗教画に戻ったというのが興味深かった。

 

とはいえ、窓こそカーテンで覆われているけれど、窓際の女性を覗き見ているような構図はフェルメールっぽいなと思った。女性が見上げているガラス玉?が何なのか説明がなく分からなかったのだけど、このガラス玉に写り込んだ部屋の内部が描かれていて、その細かい描写に感動したけれど、どうやらこれはカラヴァッジョの影響らしい?🤔

 

自身がキリスト教徒ではないので、寓意について説明されてもピンと来ないこともあり、宗教画はあまり好みではない。なのでフェルメール作品とはいえども感動は薄めではあるけれど、やはり見れて良かったと思う。

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

バロックは王侯貴族のため、信者獲得、市民が好む絵画など。明暗のコントラスト。劇的表現。カトリック教会と王侯貴族はオランダにはない。市民がパトロン。

 

メトロポリタン美術館はヨハネス・フェルメール作品を単館で最多の5点所有。アメリカは日本以上にフェルメールが好き。1/3がアメリカにある。一番良い作品が来日。大きい。「絵画芸術」と同じくらいの大きさ。数少ない大作・寓意作品。「信仰の寓意」の信仰とはカトリックの信仰。オランダはプロテスタントの国。1/3はカトリック。妻と義母はカトリック教徒。結婚を機に改宗。

 

女性=信仰の擬人化。女性が地球儀を踏んでいるのはカトリック教会が世界を統一していることの象徴。天井のガラス球はオランダの静物画にも描かれている。インテリア的なもの? 地球儀と対比=天国。それを女性が見ている。

 

背景の画中画。ヤコブ・ヨールダンス「キリスト磔刑」 床のリンゴ=アダムとイブの原罪。禁断の果実。石で蛇を押しつぶす=サタンや悪に勝利するキリスト教会。テーブルに十字架の磔刑像。聖杯・聖書かミサ典書は聖餐式を表している。聖餐式=ミサ=カトリック。カトリック信者。公の教室での活動は禁止。家の中の「隠れ教会」は容認。そのしつらえ?

 

フェルメールっぽくない? 寓話過ぎ? 注文主はカトリック? カーテンが気になる。奥行きを出すために良く用いる。旧約聖書の絵? 光点・光を表す点。聖杯・女性の髪にもあり。オランダならでわの絵画。

 

 

エル・グレコ「羊飼いの礼拝」

 

あのギリシャ人という意味のエル・グレコ(Wikipedia) ルネサンス後期の画家なのかな? 前述したとおり宗教画は苦手だし、グレコのボヨボヨした線というか、ゆらゆらした人物、そして暗めの色使いはあまり好きでなかった。でも、今作でかなり再認識した感覚。幼子イエスに光が当たる構図もそうだけれど、頭上のキューピッドの立体感が凄かった!

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

ルネサンス後マニエリスムが流行。人体表現や色彩、遠近法などを極端に表現した。

 

ギリシャ正教のイコン画。宮廷画家を目指しスペインへ渡る。人物がグニャグニャ。当時では相当変わっている。宮廷画家になれるわけがない💦 20世紀に再評価。明暗のコントラスト=バロック絵画の先取り。イエスから発光しているよう。筆致が粗い今の感覚だとカッコイイ!

 

ディエゴ・ベラスケス「男性の肖像」

 

マネに「画家の中の画家」と言われたベラスケス(Wikipedia)ビッグネームばかりなので、ベラスケスといえども1作のみ。このシンプルな背景に描かれた男性の存在感がスゴイ。やはり上手い。

 

とはいえ、1920年の修復で本来の筆致が覆われてしまい、長年ベラスケス公房の作品とされてきたのだそう。2009年にワニスと加筆を取り除くことで本来の筆致が現れ、本人の作品と認定されたのだそう。いつも思うのだけどヨーロッパの修復って雑というかさ~💦 何故加筆してしまうのよ! 本人の筆致がよみがえって良かった。

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

ベラスケスは筆が早くて正確。以前は自画像と考えられたり、本人ではなく工房作と考えられた。現存は「男性」で本人の真筆とされている。単色の背景。ニュートラル。近代絵画を先取り。印象派マネへ。

 

レンブラント・ファン・レイン「フローラ」

 

美化せずそのままの肖像画を描くことで有名なレンブラント(Wikipedia) 今作は肖像画っぽく見えるけど実は古代ローマの女神フローラを描いているのだそう。ルネサンス期の画家が多く描いた題材で、春・花・豊穣の女神。その辺りは帽子の花飾りや右手に掴んだ花などに表されているのかと思うけれど、古代ローマの女神の服装ではないね😅

 

この女性のモデルは妻のサスキアではないかと言われていたそうだけれど、この作品が描かれた時には既に亡くなっていたので違うらしい。ティツィアーノの影響が見られると説明に書かれていたけれど、個人的にはレンブラントの人物像の中では好きな作品となった。

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

フランドル派:オランダはプロテスタントの国。偶像禁止。主役は市民。金持ちの市民がパトロン。

 

オランダの多くの画家がカラバッジョの明暗を学んで持ち帰った後で既に根付いていた。フローラは古代の人物だが当時のオランダの衣装を着ている。ティツィアーノの「フローラ」の影響? 当時オランダに合ったのではないか? 妻サスキアが亡くなってから10年後の作品。サスキアを亡くしてから人生が転落。①「夜警」でやり過ぎて人気下降 ②女性関係で問題を起こす ③住宅ローンを支払えず でも! 没落してからの方が作品が良い。野心がなくなったから?

 

エドガー・ドガ「踊り子たち、ピンクと緑」

 

当ブログのタイトルはドガ(Wikipedia)の「etoile」からもらった。ドガの描くバレエダンサーが大好きだったのだけど、実は彼女たちにはとても悲しい背景がある。彼女たちにはパトロンがついているのだけれど、要するにそれは愛人ということ。画面の中央右寄りにシルクハット男性が影のように描かれているけれど、おそらくこの人物は彼女たちのうちの誰かのパトロンなのでしょう。

 

ドガは印象派の画家で、印象派といえば浮世絵からの影響が有名だけれど、この作品にもクローズアップや唐突な切断など浮世絵の影響が見られるとのこと。腰に手を当てるポーズはバレエダンサーがよくする印象ではあるけれど、このポーズを描くというのも「北斎漫画」の中の力士のポーズの影響かもしれない🤔

 

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「聖母子」

 

ムリーリョ(Wikipedia)の作品って見たことあったかな? 名前は知っていたけどあまり意識したことなかった。しかしこの聖母子の美しさ! 西洋画の子どもって例えイエスであってもかわいくないことが多いのだけど、このイエスのかわいさ! そして聖母マリアの慈愛あふれる美しさ。これは本当に穏やかな豊かな気持ちになった。

 

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」

 

今回のお目当ての1つラ・トゥール(Wikipedia)の「女占い師」17世紀ロレーヌ公国で、ルイ13世付きの画家。ラ・トゥールというと暗い室内で1点灯りが灯っているような、闇と光の作品の印象が強かったので、今作のようなイメージはなかったのだけど、そもそもは"昼の絵"と"夜の絵"とを描いていたのだそう。

 

占い師にカモにされる構図というのは、そもそもはカラヴァッジョが描いた作品を真似て多くの画家が描いたとのこと。中央の若者がカモにされているわけで、悲劇的な場面であるはずなのにちょっとコミカル。女占い師に気を取られていると、他の3人にいろいろ盗まれそうになっているけど、果たして彼らの盗みは成功するのか? もしくは若者はこのからくりに気づけるのか? ハラハラして楽しい。

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

ジョルジュ・ラトゥールについてルイ13世が国王付き画家と呼んでいる。ラトゥールは20世紀に再発見された。夜の画家と呼ばれる。光のコントラスト。占い師がモチーフ。カラヴァッジョの「女占い師」と盗みを結び付けている。明暗の様式だけでなく、題材も影響を与えている。劇的瞬間を描く。演劇的。

 

 

 

他にもティツィアーノの「ヴィーナスとアドニス」とか、ルーベンスの「聖家族と聖フランチェスコ、聖アンナ、幼い洗礼者ヨハネ」とか、カラヴァッジョ「音楽家たち」、ブーシェ「ヴィーナスの化粧」、ターナー「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」、クールベ「水浴する若い女性」、ゴヤ「ホセ・コスタ・イ・ボネルス」などなど、もう素晴らしい作品ばかり!

 

ぶらぶら美術・博物館より

 

「音楽家たち」カラヴァッジョ。初期の作品。ヨーロッパに影響を与える。ミラノ出身でローマに出て来た。デル・モンテ枢機卿に見出される。デル・モンテ枢機卿は美少年好きで、音楽家などと同居していた。「音楽家たち」に描かれているのは実際にいた人物たち。右から2番目が本人。右端はクピド(キューピッド)で音楽と愛の寓話。キアロスクーロ明暗の対比。カラヴァッジョ様式。

 

「ガルダンヌ」ポール・セザンヌ。セザンヌは印象派設立メンバーながらポスト印象派の巨匠と呼ばれる。プッサンを称賛。ガルダンヌはセザンヌの生まれ故郷。南仏のエクス=アン=プロヴァンスの南。妻がオルタンスに家を持つ。1880年代中ごろに1年過ごす。坂が多く家が密集。屋根や家の方向一定のリズム描く。

 

"ガルダンヌからキュビズムが生まれた"とガルダンヌ人自負。立方体集合。10年前開催された「セザンヌ展」はパリとプロヴァンスという切り口。"パリの光とプロヴァンスの光は違う"と語る。プロヴァンスは影が濃くキューブっぽく見える。光の違いはたまたま? 見たままではなくセザンヌの感じた秩序に置き換えている。近代美術の父と呼ばれる。単なる自然の模倣をやめて絵を構築していく。

 

印象派とは違う。"自然に基づいてプッサンをやり直す" 目の前の自然を再構築する。"偉大な目"とモネはセザンヌを語る。

 

「睡蓮」クロード・モネ。今展唯一の20世紀の作品。抽象的。最晩年の抽象的な作品は生前ほとんど評価されていない。古臭い画家というイメージ。1950年代ポロックなど抽象表現主義が出てきて批評家たちが「睡蓮」に注目。MOMAが購入。本人は抽象画を意識していなかった。白内障の目で見た物を描いている。20世紀の作品が最後の展示。

 

ルネサンスから印象派後まで西洋画500年の流れがとても良く分かる企画展だった。順路はもちろんあって、その通りに進むと自然に流れが分かる仕組みになっているのだけど、上手く言えないけど抜け道的なものが設けてあって別の展示室に行ける。なので空いている作品や、見たい作品から見れるのも良かった。

 

 

 

土日などは混んでいるようで、会場入り口もアトラクション待ちのように、列を作る仕切りのようなものが設置されていたけど、この日(金曜日 18:40頃到着)は全く待ち時間なしで入れたし、会場内も混んでおらず自分のペースで見ることが出来てノンストレス! 夜間鑑賞オススメ✨

 

 

 

物販コーナーも充実。こちらも待ち時間なしで購入できた。図録の代わりに必ず買うポストカード。フェルメールは大判しかなかった。

 

全く知らなかったのだけどファットウィッチベーカリーとのコラボ商品があった! ブラウニー3個入りで1個がブーシェの「ヴィーナスの化粧」になっている。素敵~✨ 思わず買ってしまった。

 

重複するけれどとにかくビッグネームだらけ、そして素晴らしい作品ばかり! 気になっている人は絶対見に行く価値あり! 毎回書いているけど、見れる機会があるなら本物を見るべき! 

 

メトロポリタン美術館展:2022年2月9日~5月30日 @国立新美術館

メトロポリタン美術館展

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【shopping】フルッタタンブラー ペールピンク

2022-05-01 16:24:43 | shopping

【shopping】フルッタタンブラー ペールピンク

 

 

1881年創業のフィンランドの老舗メーカーイッタラ。そのイッタラで1968年に1年間ほど販売されたフルッタ。オイバ・トイッカのデザインでフルーツをモチーフにしたシリーズ。

 

そのフルッタタンブラーを大人気ショップスコープが復刻したのが数年前。クリアから始まり、アメジスト、グリーン、レモン、そしてペールピンクの全5色が発売された。

 

スコープでは時々バグ企画と称して期間限定で半額になったりする。自身はその企画を2回利用してクリアを計4個購入(記事はコチラコチラ)した。それで満足していたのだけど、スコープではフルッタの取り扱いを収束するそうで、久々にバグ企画が来た!

 

しかも欲しいと思っていたペールピンク✨ 1人1個限定で半額の1,650円🙌 ということでポチ👉

 

 

スコープでのお買物でウレシイのがオリジナルのテキスタイルに包まれて届くこと! 今回はもちろんピンクのフルッタ柄。素敵😍

 

 

マウスブローで作られているので歪みや気泡があったりするけど、それもまた味! 画像だとテキスタイルに近いピンクなのだけど、光の加減によって透明に近かったり、蛍光ピンクのように見えたり。色の変化も楽しめる。

 

コロンとした形はカワイイだけでなく、手に馴染みもよくてとても使いやすい。大満足🥰

 


 

 

現在購入可能なのはピンクとグリーンのみで、この2色は在庫限り。クリアは入荷するかも? アメジストは入荷予定なし😢

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