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【nephews】イリュージョニスト1号

2011-03-27 00:00:00 | nephews
イリュージョニスト作品集

甥っ子1号2号が遊びに来て、さんざんイリュージョンごっこしてた箱。甥っ子1号の注意書き(笑)"ノコギリやっていい"にグッときた(Ъ^-゜) http://p.twipple.jp/UxWYL Posted at 09:21 PM



そしてもう1枚。入っちゃいきません…(´Д`) http://p.twipple.jp/ZUPmk Posted at 09:23 PM



タコも描いてたみたい(笑)足が6本しかない… 口の表現はGJ(Ъ^-゜) http://p.twipple.jp/25qk9 Posted at 09:49 PM



http://twitter.com/maru_a_gogo


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【cinema】『トゥルー・グリット』(試写会)

2011-03-20 23:55:00 | cinema
'11.03.10 『トゥルー・グリット』(試写会)@一ツ橋ホール

yaplog!で当選。見たかったコレ! 試写状届いた瞬間ガッツポーズだった!

*ネタバレありです!

「父親を雇い人チェイニーに殺されたマティは、アル中保安官コグバーンを雇う。テキサス・レンジャーのラビーフも加わり彼を追う…」 という話。これは面白かった。王道な展開で、冒頭マティの父親が殺されたと伝えられるだけで、特に大きな出来事も起きないけれど、約2時間の長さも感じさせない。じんわりと感動できて見応えのある作品となっていた。

1968年に連載開始されたチャールズ・ボーティスの同名小説が原作。翌1969年にはジョン・ウェイン主演で映画化されているけど、これは未見。true gritとは"真の勇気"という意味。監督はコーエン兄弟。彼らの作品は『ファーゴ』『ビッグ・リボウスキ』『バーバー』『ノーカントリー』を見た。すごいファンという感じではないけれど、見た作品はみんな好きだった。1番好きなのは『ファーゴ』かなぁ… ブシェミ出てるからね(笑) 今回の主演はジェフ・ブリッジス。『ビッグ・リボウスキ』でも主演だった。オリジナルの主演ジョン・ウェインといえば往年の名優で、もちろん知っているけど、作品を見た覚えがあまりない。たぶん、見てはいると思うけれど… ということで、つらつら書いて何が言いたいかというと、原作・前作にあまり思い入れがないけど、コーエン兄弟作品には少しありますということ。だから何という感じですが(笑)

西部劇は別に嫌いじゃないけど、特に好んで見る方ではない。何となく男くさい気がして…(笑) ジョン・ウェインといえば"西部劇"というイメージ。よく知らないけど(笑)要するにさっきから書いているように"男くさい西部劇"ということ。だからオリジナルはもっと男くさかったのかなという気がする。オリジナルは未見なので、マティがどんな描かれ方なのか不明なのだけど、今作では彼女の視点で描かれる。それがとっても見やすかった気がする。主人公はマティということになるんだと思うけれど、おそらく真の主役はコグバーンなんだと思う。ジェフ・ブリッジスも、実は自分が主役であるというように演じていたと思う。上手く言えないけど…

マティは遠く離れた街から父の遺体を引き取りに1人でやって来た。弁護士からある程度の指示を受けていたとはいえ、ひとくせある男達とも対等あるいは、それ以上に渡り合う。度胸はスゴイけれど、その向こう見ずさは弁護士も呆れるほど。到着した日、ホテル代がないからと、父の他3体の遺体と一緒に葬儀社で寝るなんて、なんてタフ(笑) しかも彼女は14歳! 同じくチェイニーを追うテキサス・レンジャーのラビーフが、寝顔はかわいかったけど、殴りたいくらいムカつく的なことを言っていたけど、ホントにスゴイ。彼女の母は父親と一緒に帰って来るよう言い付けたらしいけれど、彼女はルースターを雇い自分もチェイニーを追うつもり。一度はコグバーンに出し抜かれてしまうけど、馬で駆け、川を渡り必死に追いつく。その必死さと、逞しさにコグバーンも彼女を受け入れる。このマティを演じたヘイリー・スタインフェルドがすごく良くて、生意気過ぎず、健気過ぎず、芯が強く、自分の意志をしっかり持った少女となっている。

コーエン兄弟の作品はまぁまぁ見ている方だと思うけど、これが"コーエン節"だとつかめているのか謎(笑) でも、淡々とした中に暴力やシュールな笑いを盛り込んでいるって感じなのかな… この作品もそう。全体的に結構暴力的だったり、痛いシーンも出てくるのだけど、どこかコミカルな感じ。それに救われている部分もある。居留地に逃げ込んだチェイニーの手がかりを得るために、雑貨店(?)に立ち寄るけれど、店のバルコニーに座る先住民の子供を何故か蹴落とすコグバーン。店を出る時も蹴落とす。実は人種差別的な要素があるのかもしれないけれど、何故かクスリと笑ってしまう。コグバーンなりのコミュニケーションなのかもしれない。3人が追うチェイニーが意外にヘタレでくだらない男なのも皮肉といえる。これは今ではコーエン兄弟作品の常連と言う感じのジョシュ・ブローリンのおかげで、極悪人というよりは無知で考えが足りない男になっていて、滑稽で少し切ない感じがする。その切なさは決してチェイニーに対しての同情ではないのだけど・・・

でも、彼が小者である分、スカッとさせる部分はチェイニーをかくまっていたお尋ね者のネッドとコグバーンの対決シーンとなっている。数としては4対1なので派手さはないけれど、でもやっぱり不利ではある(笑) このネッドが割りと敵ながらカッコイイ。悪漢ながら約束は守るみたいな。まぁ、大好きな池波正太郎先生の「鬼平犯科帖」の”本物”の大盗賊のかっこよさにはかなわないけれど(笑) でも多分、連邦保安官コグバーンの狙いは、このネッドだったのでしょう。まぁ、最終的にはラビーフも加勢するけど、このシーンはかっこよかった。西部劇というと、背中合わせにお互い決められた歩数を歩き、振り返って撃つ1対1の決闘とか、大勢の騎馬隊というイメージだけど、そういう派手さはなかったものの、緊迫感も迫力もあって見応えがあった。

おそらくコーエン兄弟が本当に見せたかったのは、この後なんだと思う。毒ヘビに噛まれて瀕死の状態のマティを救うため、コグバーンはマティの愛馬リトル・ブラッキーを全速力で駆けさせる。馬が限界だと思えばその体にナイフを突き立てて走らせる。とうとう馬が倒れると、自らマティを抱えて走る! ここで生きてくるのが、前半部分でマティが彼を初めて見た裁判シーン。犯罪者とはいえ殺し過ぎるのではないかと裁かれていた。コグバーンは正当防衛を主張していたけれど、見ている側にも印象は悪い。でも彼は今、救うべき命を必死で救おうとしている。それは彼が正しかったということではなくて、おそらく彼の中で何かが変わったという事なんだと思う。そして、その彼の必死さによって、リトル・ブラッキーを心配するマティと、同じ気持ちで見ていた側の甘さを思い知らされる。”生きる”ということ”生き抜く”ということは、そういう事なのだということ。リトル・ブラッキーの犠牲の上にマティは生きることになる。もちろんそれは誰かを犠牲にしてまで生きろということではない。それだけ命は重いということ。この事実自体は重いのに、映し出される映像は美しい星空の下、何もない砂漠を走り抜ける2人と1頭の姿。説明過多じゃなくてもしっかり伝わる。だからこそ伝わる。ちなみにこのシーンでナイフを刺されたのは、アニマトロニクス用のロボット馬とのこと。よかった!

全体としてマティ目線で描かれている。だから最初のヤマ場である、チェイニーを含むネッド一味の待ち伏せ作戦や、意見相違によって別行動をとっていたラビーフが巻き込まれてしまう様も、遠景で映される。でも、これもよかった気がする。本来はそんな視点なわけだし。その直前に指切断とかさんざん痛い場面を見せられたので、銃撃シーンなどはそんなに見たくないかも。でも、迫力がないわけではない。馬に引きずられたラビーフの舌のエピソードは痛かった・・・(涙) そいいう、正統派じゃない痛いシーン。そこ? って感覚も好きかも(笑) そして、このシーンを遠景でしか見せなかったことが、ネッド対コグバーンの対決シーンを引き立てる形になっている。

ほとんどのシーンが居留区の中で展開されるため、森の中とか自然の中のシーンが多い。なので”西部劇”という感じがあまりしない。前半の街並みとかもそんな感じではなかったかな・・・。これはマティ目線で描かれているので、いわゆるスウィング・ドアをバーンと開けて酒場に入るなんてシーンもなかったし(笑) 意外に街並み自体もゆったりとしたスケール感だったのは、自分の中で比較対象になっているマカロニ・ウエスタン映画が撮影された撮影場のスケール感だったりするのかな・・・。イヤ別にそれがダメと言っているわけではなく、あくまで好みの問題。何度も書くけど、あんまり男くさい映画が苦手というだけ。男くさいというのは荒っぽくて、お風呂も入らないような・・・(笑) コグバーンはちょっそんなタイプだったけど、比較的キレイなイメージなのはジェフ・ブリッジスのおかげかな。居留地の自然の映像がすごく良かった。シーンによってトーンや色を変えたりして、映像は全部キレイだった。

キャストについてはチラチラ書いて来たけど、マティ役のヘイリー・スタインフェルドが良かった! 一歩間違えば生意気で鼻持ちならくなりがちな役を、意志の強いしっかりした少女にしていた。適度に健気なのがいい。美少女過ぎないところも役に合っていたと思う。ラビーフ役のマット・デイモンも地味ながら好演。ラビーフも一歩間違えば足手まといな人物になりがち。でも、彼は彼なりの立場があるのだと思わせるのはさすが。コメディー担当でもあるけど、その辺りも良かったと思う。ファンの方にはラスト活躍の場がちゃんとあります(笑) ジョシュ・ブローリンの登場シーンは少ない。ネッドに持って行かれちゃった感もあるけど、ヘタレっぷりが良かった。必死に追ってきたのはこんなくだらないヤツなのかという皮肉がきいている。そして、やっぱりジェフ・ブリッジスが上手い。こういう映画の常として、コグバーンは初めはうさん臭くないとおもしろくない。敵か味方かっていう感じ。でありながら、さりげなくマティを守ってる感じや、スゴ腕であることを感じさせ過ぎずに、感じさせないとかっこよくない。見たことないので分からないけど、ジョン・ウエインだとこの辺り、うさん臭くてもカッコイイんじゃないだろうか。もちろんそれは全然OKだし、むしろそれが正統なんだと思う。だからこそジェフ・ブリッジスはあえてかっこよくなく演じたのかなと思う。意外に弱音吐いたり(笑) それが人間っぽくて良かった。そして、その感じがコーエン兄弟なのかと思う。

男くさい、いわゆるマカロニ・ウエスタンのような西部劇好きな方には、少し物足りないかもしれないけれど、"真の勇気"がしっかりと描かれている。それは正しいと思ったことをするということ。そして、その責任は取るということ。マティはこの復讐の旅で大きな代償を払った。それは自分で引き受けるしかない。

役者がいいとホントに見応えがある。約2時間あっという間だった。オススメ!

『トゥルー・グリット』Official site

*この試写会の翌日に東北関東大地震が起こった。自分も帰宅難民になった。余震が続く中、次々伝えられる被害の大きさに愕然とし、原発事故で恐怖を感じた。被災者の方に比べたら、ホントに甘いけれど、なかなか西部の世界に戻れなかった。10日が経ち、この2日天気もよく、少し気持ちが落ち着いたので、やっとレビュー書けました。遅くなってすみません


コメント (8)
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【dairy】帰宅難民② 東北関東大震災

2011-03-13 00:00:00 | dairy
この度の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします

*不謹慎かとも思ったけれど、被災された方達とは比べ物にならないけれど、帰宅難民となった体験が少しでも今後の役に立てばと残しておくことにしました。

自席で寝るのは辛い… でも、東北で被害に遭われた方達のことを思えば、辛いなんて言えない がんばろう日本! #save_japan #prayforjapan Posted at 03:05 AM

どんどん、人が減っていく。直属の課長も0:00の最終人数報告を終え帰っていかれた。神奈川組みは23:30頃に集団で帰って行った。千葉って総武線か京成が止まるとほとんどアウト・・・ もう少し何とかならないものか・・・ 人もいれば、不謹慎ながらいつもはあまり話さない人とも話が出来たりして、それなりに楽しかったりするのだけど、人が少なくなってくると寂しい。テレビからは悲惨な状況が流れ、疲れているけど眠れない状況。書きかけの『トゥルー・グリット』のレビューでも書いてみようかと思うけれど、さすがに集中できない。自席で伏せて寝てみる。少しうとうとするけれど、緊急地震速報などで目が覚めてしまう。学生の頃はこの体勢で授業中いくらでも眠れたのに、まったく眠れない・・・

2:00~3:00頃、一応帰れるけれど混雑を避けていたKさんが、ダンナさんと連絡を取り帰っていく。残ったKちゃん、Iさんと年度末の異動やレイアウト変更へ向けて用意されいたダンボールを借りてきて、机の上や床に敷いて眠る。ものすごく切ないけれど、横になれるって幸せ。時々、立ち歩いたりしていたけれど、座ったままなのでお腹が張ってくる・・・ エコノミー症候群を避けるためにも横になったほうがいい。1時間くらい眠る。

5:30頃、同じ千葉組のBちゃんが東西線が西船まで動いたので帰ると言う。外を見ると少し明るくなってくる。都営新宿線は本八幡まで行っている。本数は30~50分に1本程度、混雑も平日の昼間並みとのこと。本八幡から自宅までは徒歩1時間半~2時間くらい。明るくなれば歩けるだろうと向かうことに。この時点でIさんも帰宅することに。常磐線利用のKちゃんとBちゃんとどのルートがいいか相談。東西線は川を越える時に止まりがちなのではないかということになり、全員で本八幡を目指すことに。丸の内から本八幡へは、半蔵門線 大手町 ⇒ 神保町 都営新宿線乗換 ⇒ 本八幡 となるため、半蔵門線へ向かう。oazoの地下には支給されたらしいビニールシートの上で毛布に包まる人達が・・・

どんどん、人が動き出している。朝まで待機していた人達が動き出したという感じ。半蔵門線方向へ向かう人は少なめ。東京駅方向へ来る人が多い。半蔵門線の駅はoazoの地下道入口から370m・・・ くねくね曲がってやっと到着! 改札は定期を持っていれば通り抜けOK。長いエスカレーターを降りてホームへたどり着く。中央林間行きの電車は数駅手前の清澄白河に停車中とのこと。そこでまた余震。電車は運行を中止。私たち3人にも不安が広がる・・・ JRが再開すれば、3人とも一番楽に帰れる。遅れはすると思うけれど、7時をめどに再開すると発表しているし、ここは焦って先に進んで動けなくなるよりは、ライフラインが確保できて、耐震構造である会社に戻って待機しようということになった。

会社で朝ごはん…(涙) http://p.twipple.jp/s3HZt Posted at 09:52 AM

とりあえず会社に戻って情報収集開始。この時点で7:00ぐらい。JRの再開は8:00以降とのこと。これはお昼頃帰れればよしとして、とりあえず朝ごはんを買いに行こうということになった。会社前のファミマは閉まってしまったので、新丸ビル方向へ向かう。地下道にはやはりビニールシートの上で、毛布に包まり横になっている人多数。Bちゃんによると昨夜はもっと大勢の人がいたとのこと。確かに、ここなら明るいし、温かいし、近くにおトイレもある。新丸ビルには「本日の営業はなし」との張り紙が・・・ 地震による被害を確認してからの再開となるとのこと。駅の状況も知りたいし、JR丸の内北口地下改札近くのNEW DAYSに行ってみようということになる。

改札前に長蛇の列。みんな大きな荷物を持っている。びゅうプラザで新幹線の切符を買うひとらしい。50~100mは並んでいる。この時点で東海道新幹線は運転再開していたはず。列の向こうの丸の内北口地下改札は、そんなに混雑していない。普段の帰宅時程度。何とかなりそうだねということで、NEW DAYSへ。パンなどかなり入荷している模様。カップ麺もかなりの品揃え。かんぱんばかり食べていたので、濃い味の汁ものが食べたくなる。カップヌードルとヨーグルトを購入。幸い熱湯が出るので、カップ麺が食べられる。うれしい でも、ずっと話していたのは、白ご飯が食べたいということ。やっぱり日本人なんだな・・・ 避難所に届けられるのは、パンなどが多いと思うけれど、パンって甘みがあるので、続けて食べると飽きてしまう。パンは大好きなんだけど、パンを食べたいとは思わなかった。やっぱり白ご飯なんだな・・・ 塩むすびが一番いいかも!


朝食たち ありがたい・・・

しばらくカップヌードルカレーで和み、その間も情報収集を続ける。この時点では柏に帰られる部長も徒歩で秋葉を目指して退社されている。足止めされていた千葉組がとりあえず行けるところまで動いたとみえて、西船橋と上野が混雑で東西線や山手線が止まるという事態が起こる。総武快速は激混みなのだけど、各停だと西船を通らなければならないBちゃん、Kちゃん。西船は避けようということで、総武快速で帰ることにする。この時点で、部署で残っている人は7人。課長補佐のOさんは帰宅難民ではないけれど、帰れない私たちのために残ってくれていたことが判明! ありがとうございます・・・

11:00過ぎ、京急が動かなかったEちゃんも途中まで帰れることになり、全員帰宅することに決定。途中止まると困るので、6時頃荷造りしたまま、お水、お茶のペットボトル、かんぱん1缶を持ってフロアを出る。この時点でいつもは200人以上いるフロアも残っているのは2~3人となる。

11:20頃JR総武快速のホーム到着。4番線に千葉行きが止まっている。空いてはいないけれど、それほど混んではいない。3番線でも人が並んでいたので、どうしようか迷ったけれどとりあえず乗り込む。折り返し運転なので3番線は始発。4番線の電車は11:30発を予定。3番線は54分。乗り込んだ電車で帰ることに。3番線の電車の到着を待っての発車となったため、5分くらい遅れたけれど、問題なく発車。速度も通常通り。混んではいたけれど、朝のラッシュ並みもしくは、少し余裕がある程度。小岩駅で異常を知らせるボタンが押されたため、新小岩~市川間で数分停車したけど、大きな乱れはなし。どんどん、近づいて行くのはうれしかった。

車窓から見る景色は、天気がすごく良くて、布団を干しているお家もあったし、普通に営業しているお花屋さんもあった。幼稚園では卒園式も行われている。普通の日常がうれしい。悲惨な映像ばかり見ていたので、少し救われる。たしか『白バラの祈り』で主人公のゾフィー・ショルが処刑される朝、輝く太陽を見て「こんな日でも太陽は輝く」と言うセリフがあったように思う。本当にそう思う。そして太陽の輝きに希望をもらう。通常だと東京~市川は19分。ほとんど遅れることなく到着! うれしい! Kちゃん、Bちゃんはあと1駅! 江戸川を越えて千葉県に入った時のうれしさは忘れられないと思う。

無事帰宅!帰宅難民&被災地の方がんばれ! #save_japan #prayforjapan Posted at 12:42 PM

市川駅前はたいした被害もなさそう。よく考えれば、この時点で少し食料など買って帰ればよかったのだけど、とにかく早く帰りたい一心で、そのままチャリで帰宅。1時間くらいしか寝てなくて、ものすごく疲れていたけど、無事にチャリで帰宅できることがうれしい。いつもの道も特に目立った被害はない。家のある角を曲がった時は涙が出そうになった。

家に着くとお嫁ちゃんと、甥っ子2人が来ていた。甥っ子2号は外で遊んでいる時に1回目の揺れ。慌ててお嫁ちゃんが飛び出した時にはうずくまって動けなくなっていたそう。甥っ子1号は下校途中! お嫁ちゃんが2号と急いで向かうと、頭にランドセルを乗せて、上級生のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちと下校してくる1号に遭遇! そこで2回目の揺れに遭ったけど、立っていられなかったそう。車が左右に揺れて道路が波打ったそう・・・ 甥っ子1号は1回目の揺れを子供たちだけで体験・・・ 怖くて電信柱にしがみついたら、5年生の子が「そこにいたら危ない」と誘導してくれたそう。名前も知らないけれどありがとう! きっとすごく心強かったと思います。家に来ていた甥っ子に「地震怖かったね」と声を掛けても反応がなかったので、よっぽど怖かったのだと思う・・・ 当然だよね。おばちゃんだって怖かったもの・・・

とにかく、無事で良かった。もう一生帰れないのかと思った・・・ 被災者の皆さん、これからいろいろ大変だと思いますが、力を合わせて頑張りましょう! こんなことしか言えなくて本当に申し訳ないけれど・・・ とにかく、1人でも多くの命が救われますように! 救助に当たられている方、ライフラインの復旧に努力されている方も、どうか無理はなさらず、頑張ってください。

世界中が応援してくれています! がんばろう日本
【pray for japan】世界から届いた日本への祈り

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【dairy】帰宅難民① 東北関東大震災

2011-03-12 00:00:00 | dairy
この度の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします

*不謹慎かとも思ったけれど、被災された方達とは比べ物にならないけれど、帰宅難民となった体験が少しでも今後の役に立てばと残しておくことにしました。

地震すごかった… みんな無事ですか!? 電車動いてないから、会社待機。帰れるのか? Posted at 06:32 PM

JR動かないらしい… バスが錦糸町まで動くらしいけど、どうするか? 市川遠い(涙) Posted at 08:09 PM

会社なう。どんどんみんな帰って行く… なんだよJR! そして京成(涙) Posted at 11:14 PM

14:47 宮城県沖を震源地とするマグニチュード9.0の大地震が発生! 観測史上世界で4番目に大きな地震らしい。日本が経験した最大級の地震・・・。東京丸の内でも激しく揺れた。耐震構造になっているので、逆に揺れたということもあるけれど、ビルの9Fで立っているのが辛い感じ。多分、構造上そうなっているのだろうけれど、床の辺りがギリギリ音がして怖かった。とにかく今まで自分が体験したことのない大きさ。

とにかく、仕事をかたずけましょうということで、今日やらなくてはならない業務をこなす。余震が続いて怖い・・・ 6時頃、とりあえずやらなきゃならない作業は終了。この時点でJR、私鉄とも全ての電車がストップ。窓から外を覗くと、バス停は長蛇の列。この間も災害対策委員から何度も交通情報と耐震構造になっているため、このビル内にいたほうが安全であるアナウンスが流れる。部内の対策委員が名簿を作成し、家族や自宅の被害状況と、2時間以内の徒歩での帰宅が可能かの確認を行っていた。

18:40に各部の対策委員が召集され、災害対策委員の方針や対応が伝えられた模様。会社は帰宅可能となるまで滞在可能、19:00より食料と水が配布される予定。徒歩で帰宅可能な者は所属長に連携の上、帰宅してよいが外の状況が不明なため、自己責任となるとのこと。この時点で数名が帰宅。課長補佐からお菓子の差し入れが入る。会社前のコンビニには既に商品がほとんどない状態とのこと。

19:00過ぎ部に割り当てられた食料と水が届く。かんぱんだった 席にずっと座っているのも辛いので、コンビニに行ってみようと、Iさん&Kさんと外に出てみる。地震発生直後からこの時点までエレベーターは全館停止中。9Fから階段で降りる。外寒い・・・ 上着を持たずに来てしまったせいもあるけれど(笑) 会社裏のセブンには、パンやおにぎり、お弁当、カップラーメンといった直ぐに食べられるものはほぼなし。残っていたのは、きゅうりの漬物と納豆・・・ お茶などの飲物類はかなり残っている。入口のところで座ってワンカップを飲んでいるおじさん2人がいたけど、寒くないのか・・・ 会社前のバス停はあいかわらず長蛇の列。バスが1台到着。錦糸町までは行けることが判明。でも、錦糸町じゃな・・・ ヘタに動くより、水、トイレ、テレビ、パソコンのある会社内にいた方が安全。階段で9Fまで戻ると、なんと12Fまでのエレベーターが復旧したことが判明

この時点で、多少無理をすれば徒歩で帰れる人達が帰り始める。課長方からパンとSOUP STOCKの差し入れが! 新人くんや副主任達が並んで買ってきてくれた。温かい蔘鶏湯がうれしい! 女子優先でというのもありがたい。こういう時、男子は女性優先にしてくれるけれど、そうしてくれれば女子だって少しでも男性に廻そうとするものなんだよね。ちなみに、この時点ではかんぱんも結構おいしかった。後に辛くなりますが・・・(笑)

23:00頃。この頃から少しずつ地下鉄が復旧し始める。JRは早い時点で運休を決定。京成が動いてれば、帰れる望みはあったけれど、こちらも運休を決定。帰れないことが判明・・・ 22時ぐらいまでは約70名中半分以上が残っていたけれど、徐々に帰り始める。居残り決定組みは、テレビを見る余裕が出始める。ハッキリした時間は分からないけれど、津波の映像を見る。まるでパニック映画のような映像・・・。映画は都合のいいところで水は止まるけれど、現実はそうではない。圧倒的な自然の力に呆然とする。そして、初めて地震の規模を知る。

とりあえず行けるところまで帰ってみる派と、帰れるけれど混雑や混乱を避けたいという慎重派に分かれて興味深い。都営新宿線が本八幡まで運行しているけれど、本八幡からだと家まで1時間以上歩く。国道などを使えば歩いている人も多いだろうけれど、夜道を歩く気にはなれず、明るくなるのを待つことにする。千葉組の女子と一緒に帰ろうと話す。とにかく、今日は帰れない。明日は帰れるのか不安になる・・・

http://twitter.com/maru_a_gogo


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【Googleのロゴ】ひな祭り

2011-03-03 00:21:02 | Google's logo
毎度のGoogleのロゴがこんなことに!



ひな祭り

もちろん知ってるけど、毎度のWikipediaで調べてみた!

雛祭り(ひなまつり)は女子のすこやかな成長を祈る節句の年中行事。
ひいなあそびともいう。

ひな人形(「男雛」と「女雛」を中心とする人形)を飾り、
桃の花を飾って、白酒や寿司などの飲食を楽しむ節句祭り。
雛あられや菱餅を供える。

とのことで、詳細はWikipediaで!

よいひな祭りを~


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【cinema】『アレクサンドリア』(試写会)

2011-03-03 00:04:00 | cinema
'11.02.23 『アレクサンドリア』(試写会)@よみうりホール

yaplog!で当選。いつもありがとうございます!アレハンドロ・アメナーバル監督作品は『オープン・ユア・アイズ』と『アザーズ』しか見ていないけれど、『アザーズ』は好き。かなりテイストが違うので、そんなに期待はしていなかったけれど・・・

*ネタバレありです! ごめんなさい辛口です…

「4世紀アレクサンドリア。女性ながら優れた天文学者であるヒュパティアは、多くの弟子に慕われていた。中でもオレステスと奴隷のダオスは彼女に特別な想いを寄せていた。一方、アレクサンドリアではキリスト教が勢力を広げ…」という話。ヒュパティアは実在の人物だそうで、これも『英国王のスピーチ』同様、実話ベースってことになるけど、ずいぶん違う。時代も背景も違うのだから、当たり前ではあるけれど(笑) あちらが文芸作品のような趣ならば、こちらは歴史スペクタクルという感じかな…

彼女が主役ではあるけど、邦題も『アレクサンドリア』だし、原題は『AGORA』で、これは劇中の字幕によると"広場"という意味らしい。なので、ヒュパティアを主役として、あの時代のことをやりたいのかなと… それにしてもどこまでホントなのか気になったので、毎度のWikipediaで調べてみたところによると、ヒュパティア(370-415年3月)は、古代エジプトの著名な数学者、天文学者、新プラトン主義哲学者。キリスト教徒により異教徒として殺害された。アレクサンドリアの新プラトン主義哲学校の校長。プラトンやアリストテレスについて講義を行う。知的な才能と雄弁さ謙虚さと美しさは、多数の生徒を魅了した。キュレネのシュネシオス(その後プトレマイオス(410年頃)の司教となる)との間で交わされた書簡が残っており、アストロラーベ(天体観測儀)とハイドロスコープの発明については、彼女に意見を聞いたシュネシオスの手紙により知られている。「真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです」などと、キリスト教徒から見て神への冒涜とも取れる発言を繰り越す。四旬節のある日、総司教キュリロスの部下である修道士達は、馬車で学校に向かう彼女を引きずり下ろし、教会に連れ込んで裸にし、牡蠣の貝殻で生きたまま肉を削ぎ落として殺害した。キュリロスは異教徒を追放したと讃えられ、13世紀、教会の博士として聖人の列に加えられた。

ということで、ほぼ史実どおりらしい。内容的に難しくて、日本語の文章でも「?」となってしまう感じなので、彼女の功績自体は相変わらず理解出来ないのだけど… 映画では分かりにくかったのだけど、ヒュパティアは校長だったんだね… そう考えると当時の考え方はだいぶ進歩していたのかなと思う。ヒュパティアが優れていたとは言え、女性を校長にするのは、なかなか大変なことなんじゃないかと思う。冒頭の講義でヒュパティアは、万有引力のようなことを説明しているけれど、万有引力といえばニュートンで、だいぶ後輩(笑) もちろんニュートンもりんごが落ちたから急に閃いたのではなく、常に考えていたから気づいたわけで、それは何もニュートンだけに限ったことでなく、それこそ気の遠くなるくらい以前から、沢山の人が試行錯誤してきた結果だとは思うけれど、彼女自身が解明した事実がないので、結局悩みっぱなしで終わってしまう。っていうか、ヒュパティアは欧米人の間では説明の必要がないくらい有名な人なのかな。彼女が校長であるどころか、学校なのかってこともよく分からない。まぁ、分からなくても大丈夫なんだけど、どうにも彼女の位置づけとか評価みたいなものが伝わってこない。そもそも、ヒュパティア以外の女性キャラが一切出てこないので、比較対象がいなくて、彼女が特別であることが分かりにくい。

Wikipediaの記事にも美貌であり、生徒を魅了したとあるので、その辺りも事実ではあるのでしょう。映画の中では後にアレクサンドリア長官となるオレステスと、奴隷のダオスが想いを寄せる。オレステスはちょっとナルシストっぽいタイプで、学園モノなどによくいる悪ぶったお坊ちゃんタイプ。でも、意外と友情に熱いみたいな(笑) 一方ダオスは、ヒュパティアの助手というか、雑用をするために彼女の講義を聞くうち、天体模型を作るまで理解してしまうような聡明な青年。奴隷であるがゆえに、彼女への想いは胸に秘めているけれど、見つめる目線は誰よりも熱い。しかし、いくら奴隷だからって入浴に立ち会わせて、全裸の体を拭かせるなんてヒドイぞ(笑) 2人を対比させているのは分かるんだけど、ちょっと小澤征悦似が気掛かりなダオスのマックス・ミンゲラはまだしも、オレステスのオスカー・アイザックのルックスが好みではなかったので酔いきれずという、個人的な理由は、言ってはいけないと思いつつ(笑) でもやっぱり乗り切れず。

そもそも、4世紀エジプトの知識が全くないので、この時代の情勢がよく分からないのだけど、キリスト教もしくはユダヤ教の人達には、常識的な問題なのかな? 冒頭にけっこう長めの説明文章が出たから、そんなに誰もがすんなり分かる感じでもないんだよねきっと。冒頭の説明内容はほとんど覚えてないので、最初にサラリとヒュパティアの講義シーンと、とってつけたように父親とそのお客さんの会話から結婚問題が語られ、父親が学問に生きたいという彼女の意志を代弁、そして先にも書いた2人から想いを寄せられている描写があって、すぐに宗教戦争に突入してしまうので、ヒュパティアの学問に対する熱意とか、気持ちとかがあまり伝わってこないままに、戦闘シーンばかりになってしまう。

4世紀アレクサンドリアではキリスト教が急速に勢力を拡大していた。火の上を歩く大道芸的なことを奇跡だと言って布教する様は、現代の私達からすれば、奇跡でもなんでもなく科学的(?)に説明できるわけで、そう考えれば"真実として迷信を教えること"ではあるけれど、当時の人には分からなかっただろうし… アレクサンドリアの元々の宗教がよく分からなかったので、お友達のブロガーさんに伺ったところ、多神教とのこと。公式サイトによると、古代七不思議の1つ大灯台と図書館を誇り、古代の神々を信仰していたらしい。一応、Wikipediaで調べてみたけれど、出典が曖昧であるとの記載があったので割愛(笑)

映画によると、勢いを増し傍若無人に振る舞うキリスト教徒に対し、多神教徒が襲撃をかけるも反撃を受け図書館に篭城。ローマ政府の裁きにより、お咎めなしとなるが、図書館を明け渡すこととなる。キリスト教徒がこれを徹底的に破壊する。ヒュパティアの生徒の中には多神教徒もキリスト教徒もいたが、オレステスを初めとして、キリスト教へ改宗するものも多かった。しばらくはキリスト教徒とユダヤ教徒は牽制し合ながらも、平和に過ごしていたが、キリスト教徒が観劇中のユダヤ教徒たちに投石、多数の死者を出す。アレクサンドリア長官となったオレステスら議会がこれをおさめようとするも、ユダヤ教徒が反撃。全面対決へと発展する。結局、キリスト教徒が勝利し、ユダヤ教徒はアレクサンドリアを追われることになる。完全にアレクサンドリアを制圧したキリスト教徒は、高官達にも改宗を迫る。既にキリスト教徒になっていたオレステスではあるが、女性は社会的に抹殺すべきであるという、聖書の解釈にヒュパティアへの弾圧を感じ、これにひざまずくことを拒否。これにより、キュリロスは彼女を魔女だと糾弾する。

と、気づけば全部書いちゃたけど(笑) この一連の戦闘シーンの迫力はスゴイ! 怖くて見れないということはないけど、個人的にはあまり残虐シーンは見たくはない。ただ、その戦いが例えば主人公達が、圧倒的不利を跳ね退けて、勝利を掴むならドキドキしながらもスカッとするし、仮に悲劇的な最期であっても、そこに切なさを感じて感動したりできる。でも、宗教戦争ってホント虚しい。それは多分、自分が無宗教だから余計に感じるんだと思う。宗教のことは難しいことは分からないし、いろいろあると思うので、個人的な判断でいろいろ言うのは避けるけれど、貴重な書物や文化遺産が破壊されるだけでなく、子供まで皆殺しにしろと命令するような人が聖人になれるんだね… 製作側の視点がどこなのか謎だけど、ここに矛盾を感じているんじゃないかと思う。自分達以外は認めないという考え方があるから、今も戦争はなくなっていない。自分のことを信じない人間は殺して構わないなんて言う神は神じゃないと思うんだけどな… まぁ、戦争になってしまえば、個人レベルで考えれば、殺さなくては殺されてしまうから、大義名分は関係なくなってしまうのかもしれないけれど… とにかく、迫力はスゴイけれど、虚しさばかり感じる戦闘シーンの連続に、ややゲンナリ。

図書館明け渡しに際し、少しでも書物を持ち出そうとするヒュパティア。彼女の身を案じるダオスに厳しい言葉を浴びせてしまう。ダオスを異性として見ていない以上、主人と奴隷という立場上、彼に求めるものが書物を運び出す手伝いだとしても、間違ってはいないけれど、彼女の見ている世界や、求めているものに、自分の望んだ世界がないことに、傷ついてしまう気持ちは分かる。自分を受け入れてくれたキリスト教に、自由を感じ救いを求めたとしても、それはダオスの人生。そして、聡明で純粋な彼が、どんどん暴走するキュリロスや修道士達に違和感を覚え始めるのは、見ている側にとって少し救いになったりする。何故、彼が奴隷なのかがよく分からなかったのだけど、身分違いゆえの純愛は切なくて良かった。ラストの彼の行動が切ない(涙) ダオス役のマックス・ミンゲラは好みのタイプではなかったけれど、ダオスが男になって行く感じを好演していたと思う。ただ、その分ヒュパティアの影が薄くなってしまった気も…

ヒュパティアの意志の強さや、高潔な感じは伝わってくるけど、伝説の天文学者、科学者である面が伝わりにくい。先述のWikipediaによると天体観測儀を発明したとあるけど、映画では触れていない。この当時主流であった天動説に疑問を感じ、アリストテレスの地動説を支持し始めるのはいいとして、では何故、落とした物は真下に落下するのかという疑問に対し、動く船の上で、物を落下させる実験をする。真下に落下するところを見せられたオレステスが「だから?」と問うけど、正にそれ(笑)イヤ、現代の私達は専門知識がなくても、地球が自転しながら太陽の回りを回っていることも、その軌道が楕円であることも知っているけど、この時代の人々は知らなかったわけで、ヒュパティアのような人が抱いた疑問が伝わっていき、後世の解明に繋がっているんだと思うんだけど、如何せん彼女の功績が何もないのは辛い。凡人OLちゃんが常識として知ってることが、伝説の天文学者にも解明できないってことが、切なくなってしまったのはコチラの勝手だけど、公転の軌道が楕円だと気づいただけで終わってしまうので… どうやら公式サイトによると、彼女の美貌や人となりについての記録は多いけれど、学者としての彼女についての資料がほとんどないのだそう。うーん…(笑) 映画としては、何事にも動じない当時の哲学者の資質を描いたとのことで、その辺りはレイチェル・ワイズの頑張りもあって良かったと思う。でも、オレステスの求愛に対して、経血つきのハンカチを渡したというのは実話らしいけれど、女子としてはちょっと…

キャストはレイチェル・ワイズとマックス・ミンゲラは良かったと思う。他の人達は普通かな(笑) ただ、レイチェル・ワイズの頑張りも生かされていないのが残念(涙) 全体的に人間の愚かさにやるせなさや切なさを感じて辛かったけど、ラストのレイチェル・ワイズとマックス・ミンゲラのシーンは衝撃的。切なくも美しくてここが唯一好き。ものすごくやるせないけど(笑)

戦闘シーンの比重が大き過ぎて、肝心のヒュパティアがとってつけたようになってしまった印象。歴史スペクタクル好きの方にはいいかも。4世紀アレクサンドリアを再現したセットや美術はスゴイ!


コメント (2)
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