まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

ポーランド王ヴァツワフ3世妃 ヴィオラ・エルジュピタ

2014-11-18 22:40:05 | ポーランド王妃
              肖像画がないので義理の妹エルジェーベトで…

美貌ゆえに?  身分違いの結婚
ヴァツワフ3世妃 ヴィオラ・エルジュピタ・チェシンシュカ


1291~1317/在位 1305~1306

ヴァツワフ2世とグータの王子で、短命に終わったヴァツワフ3世の妃は
チェシン公ミェシュコ1世の公女ヴィオラです。

チェシン公は、決して王侯貴族と対等な立場ではなかったらしく
父のミェシュコ1世は、敵が多いヴァツワフの、数少ない忠臣の一人でした。

なぜにチェシン公の娘を?という理由がはっきりしていないのですが
近年の歴史家の中には、ヴィオラがずばぬけて美しかったという方もいるようです。

ただ、ポーランドとボヘミアの間にあるチェシンの立地からみて
美しいからってだけでお嫁さんにしたわけでもなさそうです。
       
1305年、16歳のヴァツワフと14歳のヴィオラは結婚。
ヴァツワフは幼い頃からハンガリー王アンドラーシュ3世の王女エルジェーベトと
婚約していましたが、ヴィオラとの結婚の4日後に破棄しました。
おいおい! 後ですか? 前でなく?

ヴィオラは結婚後にエルジュピタに改名しました。
若い二人の新婚生活は、あまり幸福ではなかったようです。

もともと基盤が危ういのに、ヴァツワフはかなり自由気ままで
ボヘミアの貴族たちと激しく敵対していました。
そんなわけで結婚から10ヶ月後、ヴァツワフはオロモウツで暗殺されます。

15歳で未亡人になったヴィオラは、財産も無く身よりもいないという状態で
義理の妹アンナとエルジェーベトとともに修道院に身を寄せました。

二人の義妹はその後結婚し、ボヘミア王座をめぐる争いに加わりますが
ヴィオラはポツネンと捨て置かれていました。

時は流れ… エルジェーベトと夫のボヘミア王ヤン・ルクセンブルクは
当時絶大な力を持っていた貴族ペテル・ローゼンブルクを取り込もうとし
ヴィオラを差し出すことにしました。
ペテルはハインリヒ・フォン・Lipaの娘と婚約していましたが
これを破棄して、1316年にヴィオラと結婚しました。

このハインリヒ・フォン・Lipaがリクザと暮らしていたハインリヒと同一人物かは
わかんないんですけど、たぶん同じ人だと思ふ…

再婚からたった1年後の1317年、ヴィオラは亡くなり
ローゼンブルク家の墓所に葬られました。

墓所だけでもわかっていてよかったです。
政治の道具として生きた短い人生で、個人的なエピソードはまったく無し!
絶世の美女といわれていたヴィオラが、十代半ばから二十代半ばまでの
一番輝かしい時間を、修道院で無為に過ごしていたことをどう思っていたか
ぜひ知りたいところです。

せめて肖像画が見たかったですね。
しかたなくエルジェーベトの肖像画を使いましたが、当時のボヘミアの王侯貴族の女性は
みんなこんな風に描かれてるから、ま、いっか、ってことで…

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことマンガコーナー
『ヴェルサイユの薔薇』の新刊が出たんですって!! ルイ16世とマリー・アントワネットはともかく
オスカルとアンドレも死んじゃってなかった? どう続く? ナポレオンとジョゼフィーヌ登場?
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『編集室』憧れの業界も一皮むけば…

2014-11-14 21:09:32 | フランスの作家
LA SALLE DE REDACTION 
1977年 ロジェ・グルニエ

仕事と名のつく物全てに業界がありますが、中でも憧れる人の多さでは
マスコミ業界も五本の指に入るのでしょうね?

実は私は以前広告業界の一郭(すみーっこ)に身をおいておりましたので
少しは出版業界のことを知っていたりするのですが
やはり内部で働いていた方が知る実情は厳しいものがありますね。

作者はジャーナリスト、新聞記者、テレビ放送関係に従事していた人です。
この本の中に書かれているエピソードはもちろんフィクションなのでしょうが
作者が経験したことが、多かれ少なかれベースになっていると思われます。

10篇の登場人物は、新聞記者・報道カメラマン・ラジオ制作者など様々ですが
どれも大手の花形…というわけではありません。

出版社がみな小学館とか講談社みたいに大きいわけじゃないものね。
マンションの一室で編集されている雑誌や新聞はけっこうあります。

印象に残ったお話しをいくつかご紹介します。

『死者よさらば』
ヘミングウェイの自殺から5日後、パンプローナの闘牛祭りに取材に行くと
なんとヘミングウェイがカフェにいて、人々に囲まれていた。
彼はヴァンダーフォードというアメリカ人で、ヘミングウェイに間違われた日から
ヘミングウェイになりきって生きてきたという。

マイケル、ベッカム、ウィリアム王子などなど、有名人にそっくりだからって
なりきって人生を送っていらっしゃる方もたくさんいれば、ありがたがる人もおり…
でも、同じ顔でもオーラとSPが背後に見えないのがそっくりさんのつらいとこ。
これ実話? オーソン・ウェルズが激怒したって書いてあるんだけどね。調べないけどね。

『もうひとつの人生へ』
早朝パリを出た車には、マルト・R…夫人、記者のティスール、カメラマンのマラン
運転手ピエールが乗っていて、東部のプザンソンを目指していた。
10年間刑務所にいて、出所してから1年半しかたっていないマルト夫人が
最後に “その “ 門をくぐっていく姿を写真におさめるためだった。

芸能人が人生切り売り的に、実生活をテレビで晒したりするのは仕方ないとして
素人さんの人生を見せられてもね… というわけで、もう大家族モノやめません?
しかし、主人公女性のように、もうこれしか売る物が無いとなると
人は万人の前に自分を晒すのかもしれないですね… なるべくそうはなりたくないけどね…

『すこし色あせたブロンド女』
ピエールが初めてイラストレーターのミシェルと会った時
彼女はNYに出て来たばかりのみすぼらしい娘だったが好感が持てた。
しかし、ある日髪を切ってきたミシェルを見て堕落の始まりを感じた。
数年後に二人が再会した時、ミシェルは三人の男を手玉にとっていた。

いつも書いていますように、私は容姿を武器にする女性は嫌いじゃないですよ。
それは彼女なりの才能だし生き方だし、潔く “ The 女 ” をやっていただければよいのでは?
ただ、そんなのいつまでも続かないよ~だ! という願い通りの、その後が見てみたいという
意地悪な気持が少しは… ウソです、ものすごーくあります。 だからこの話しが好きさ。

記者、イラストレーター、評論家、作家、ライターとかって、誰でも名乗れますよね。
名刺に書いちゃえばいいし、自分で言いふらしてもいいんだしさ。
「なれる気がする…」って思ってるだけで名刺刷っちゃう人も多い気がしますが
まず誰かに認めてもらうのが至難の業だし、その座に居続けるのも大変ね。
そんな業界人の浮き沈みや四苦八苦、右往左往に東奔西走がもりだくさんです。

物語の書き出しが、わりとカタめで、回想録とかルポなんじゃないかと思いましたが
読み進めるとじわじわストーリーが楽しめる話しばかりでした。
文章に遊びが無い分ストレートに頭に入ってきて読みやすい一冊でした。
読後に哀愁が感じられる大人っぽい物語が多かった気がします。

ところで、すごーく邪道な本の読み方かもしれないけど…
いくつかの物語には主人公がいて、いくつかは語り手が自身を語るというパターンなのですが
主人公、あるいは語り手が作家自身を反映しているとしたら、私はこの作家がすごく好きね!
書き手としてでなく男性としてなんだけど…
落ち着いてるし、客観的だし、寡黙だし、冷静だし、情け深いし…まだまだあるけど
本当に大人の男って感じよ。

それぐらいこの本の物語の登場人物の男性たちは魅力的でした。
目の前にこんな人がいたら、物陰からじーっと見つめちゃうかもしれないわ 
きっと顔立ちも整っていて声も素敵な、魅力的なお方のはず… ただいま妄想中

こんな男性たちにまた会えるなら、この作家の本をもっと読んでみようかしら?
…実物とのギャップが怖いので写真は見ないことにします。

ステキな男性と出会える一冊。 妄想だけど…
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとことK-POPコーナー
BEASTの『TIME』を聞き続けている今日この頃ですけど、『12:30』よすぎる! また聞いちゃお
あんなにしっとりした曲なのにけっこう激しめなダンスがあるってのがまた…素敵すぎ



めっきり大人っぽくなったBEASTに出会える1枚
聴いてみたいな!という方は上の画像をクリックしてね
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『ゼロ・デシベル』ドライでタフなアメリカン・ストーリーズ

2014-11-04 21:35:18 | アメリカの作家
ZERO db AND OTHER STORIES 
1987年 マディソン・スマート・ベル

解説が長そうだったので読んでいないのだが、これ本名?
マディソン・スマート・ベル… なんだかすごく男前な名前ですよね。
こういう物語を書くべくしてつけられた名、という感じです。
あまりにもピッタリの名前なので、実名なのか調べるのはやめてみます。

男の人向けの内容のような気はするのですが、好きでしたね。
読んでいて心地よく、読後感もスッキリ、すごく気持のよい一冊でした。

11篇おさめられています。
そのうち2篇が、どっしり大地に根をおろしてるという印象の、南部が舞台の物語。
その他9篇は、根無し草みたいな男性が主人公の場当たり的人生物語です。

印象的なお話しをご紹介しますね。

『トリプティック I -ある南部の風景-(Tryptic I)』
冬のある日、幼いリサの母ミセス・デンマークの農場で行われた豚の屠殺風景。
ミセス・デンマークの雇い人タイラー夫妻の、とても暑い翌夏の日の出来事。
再びやってきた屠殺の日に逃げてしまった豚を追うベン・タイラーと
魅せられたように彼らを追うリサ。

『トリプティック II -ある南部の風景-(Tryptic II)』
屋根の上で死んで忘れられ朽ちていくピーコック。
妻と別れて巨大な家でひとりで暮らす老人ミスター・エリオットの長い長い退屈な一日。
雄牛が経験する初めての餌のもらえない朝、そして雄牛を連れ出す見知らぬ男。

以上2篇は、南部の農場風景が断片的に描かれている物語です。
トリプティックってどういう意味でしょう? と調べてみましたら
“ トリプシン性 ” といって化学用語? 科学用語? さっぱりわからないさ!
語源がギリシャ語の “ 摩擦・粉砕 ” に由来するということなので
そちらをイメージして読み返してみましたが、どうもピンときませんでした。

題名はおいといて…
2篇とも、想像するとけっこう残酷に思える描写があります。
豚の屠殺の風景も、字面だけなのにかなりショッキングだし
アメリア・タイラーが夏の日に死んでしまうところも、読んでて痛い!と思えたりして。

だけど、生と死、営み、時の流れみたいなものがストレートに描かれていて
すごくすんなりと受け容れられました。

『アイ・ラヴ・ニューヨーク(I ❤ NewYork)』
路上で乞食たちがもめているのを見て、コートを持ち去った方を追いかけた。
地下鉄の中で倒れ込んだ向いの男を抱えて電車を降り、地上へ連れ出した。
女がスリにあったと叫んでいたので、犯人らしき男を追いかけボコボコにした。

こう書いちゃうといい人の善行を書き連ねた話し(つまんないね!)と
思われるかもしれませんが、ちょっとニュアンスが違うんですよね。
「…ったく、もう!」という感じで巻き込まれちゃってるような気もするし
なんか自分からゴタゴタに飛び込んでいってる気もするし… でもやっぱり善人だと思うわ。

その他7篇は、アパートを移り住み、仕事をしないで日給で食いつないでる人の
都会(かなり混沌とした下町)的なエピソードが中心です。

最後の1篇『死すべき最期の日(Today is a Good Day to Die)』は1875年当時の
インディアンとの戦いの中で死んでいく青年少将の物語です。
これもけっこう胸に響きます。

文章は簡潔で、装飾や情緒はあまり無い気がしますが
だからといって乱暴な印象や突き放された感は受けませんでした。

仕上がった物語のひとつひとつは、テーマに反して
そこはかとない優しさを醸し出しているような気がします。

上手く説明できないけど、なんだか独特なのよ。
裏表紙にワイルドな作家の写真が載ってますけど、実は照れ屋さんなんじゃないかな?

心優しくて庭の小枝の小鳥に「よちよち」って言っちゃうタトゥーだらけの人…
何が言いたいかよくわからんが、そんな印象の一冊でした。

乾きと優しさが絶妙にミックスされた秀作
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとことK-POPコーナー
ナルバキスンいいよね~! CDジャケット 良すぎる  ものすごくよいんだけど
テソンを知らない人に「面白い韓国の人」と周知されてしまうと悲しいわ… 歌が上手なテソン普及運動に励もうっと
すでに友だちに「あのお笑いの人」って言われたし…



発売元が “ エーベックス演歌 ” というだけで興味津々…
聴いてみたいな!という方は上の画像をクリックしてね
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