まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

ノルウェー王ホーコン4世妃 マルグレーテ

2016-08-31 08:18:24 | ノルウェー王妃
父親と夫、どっちに味方する?
ホーコン4世妃 マルグレーテ・スクレスダター


1208~1270/在位 1225~1263

一瞬王になった、義母マルグレーテに殺されてしまったかもしれないホーコン3世は未婚
さらに一瞬芸の王、スヴェッレの庶子シグルの庶子グットルムは5歳で亡くなっています。
というか、庶子が続いてますけど、なぜちゃんと結婚しないかな? やっぱり一夫多妻?
その後を継いだ、シグル2世の孫インゲ2世も未婚です。
皆さん、お若くして亡くなっているのでね… 争いはおやめなさいってば!

そして、やっと王位継承を賭けた内戦が終わりを告げる時がやってまいりました。
ホーコン4世の登場です。
ノルウェーが国力を高めた13世紀、その口火を切ったのがホーコン4世でした。
在位も46年と久々に長いです。

さきほど、ホーコン3世は未婚と書きましたが、ホーコン4世はホーコン3世の庶子で
母親はインガという愛人でした。

さて、ホーコン4世の妃マルグレーテですが、スクーレという貴族の娘さんでした。
      
家系図を見ていただくとわかると思いますが、スクーレはインゲ2世の異母弟で
自分でも王位を主張していました。
この家系図からはシグル2世とはなんの繋がりも見出せないのだが
広そうでせまい貴族社会、たどっていけば何か繋がりがあるかもね… たどってないけど。

そこで、1225年、父親とホーコン4世の和解の印としてマルグレーテが嫁ぐことになります。
ホーコン4世は、これでスクーレの王位継承権の主張を退けるつもりでした。

この考えはかなり長い間功を奏していたんだけど、1239年、スクーレが
Nidaros(現在のトロンハイム)で王様宣言をしてしまったことで、再度争いが勃発。

結婚から14年ですよ! この間、マルグレーテが「もう大丈夫」と安心して暮らしていたのか
消えてなさそうな父親の野望にハラハラしどうしだったのかは不明。
この争いの間に、父親を助けるような動きをしたのか、見放していたのかも不明。

ただ、父親の反乱を知った時には号泣し、亡くなった時には深く悲しんだそうです。
板挟み… つらかったろう…

1240年、スクーレがホーコン軍に殺害されて、この争いは終結します。
その後もホーコン4世とマルグレーテは離婚や別居などした様子がないので
戦いは戦い、夫婦は夫婦、と割り切っていたのかもしれないですね。 さすが王侯貴族。

マルグレーテは、政治には参加はしていなかったようです。
ただ、自分の財産とか領地を守ることには、けっこう一生懸命だったみたい。
ホーコンが近隣諸国を旅した時には同行して王妃としての役割を立派に果たしたらしいです。
The 王侯家の娘、という教育を受けてきた女性かもしれませんね。

1257年に、共治王だった次男(長男オーラフは幼くして夭逝)ホーコンを亡くしています。
1263年にはホーコン4世がスコットランドとの争いの最中に亡くなります。

1264年にスクーレが建設したトロンデラーグのRissa修道院を
息子マグヌス6世と訪れています。
マルグレーテは1267年から1270年に亡くなるまで、そこで過ごしたようです。

たくさんの愛しい人を亡くした人生でした。
最後の3年間は穏やかに過ごしたと思いたいですね。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとこと韓流コーナー
最近BSで『パリの恋人』とか『美しき日々』とか、お懐かしい〜ドラマやってて、来週から『ホテリアー』放送だって
どっか『フルハウス』やってくんないかなぁ… Take2じゃなくてソン・ヘギョちゃんの方ね!
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『結婚披露宴 新チェーホフ・ユモレスカ2』反省がいかされず…

2016-08-23 12:40:13 | ロシアの作家

1882年~1887年 チェーホフ

『新チェーホフ・ユモレスカ1』に続き読んでみました。
つくづく作品が多いなぁ、と改めて思っているところです。

1同様、主に『破片』『ペテルブルク新聞』『目ざまし時計』という三紙に
掲載された作品が抜粋されています。

三紙の特徴はよくわかりませんが、私なりに、ざっっっくりと傾向をわけてみると

『破片』に掲載されたものが一番わかりやすく、役人根性や貴族根性を皮肉って
笑い話にしているような気がします。
私はあまり好きなラインではないんですけどね。

『ペテルブルク新聞』は、悲喜こもごもの人間模様みたいなものを描いているのかな?
少し可笑しかったり、哀しかったりするのですが、ちょっとだけ社会問題なんかにも
言及しているあたり、新聞の読者を意識してのことでしょうか?

『目ざまし時計』は、けっこう哀しい、The 短編って感じのお話しが多いと思います。
私が好きなのは『目ざまし時計』から抜粋したものが多い気がします。

では、好きだったお話しを…

『七万五千/1887年』
妻のブレスレットを質に入れた金を、カルタでスッてしまったワシーリー・イワーヌイチ。
金が借りれず家に戻ると、妻が、隠し持っていた宝くじ七万五千ルーブルが当たったと言う。

これで辛い境遇続きだったワシーリーの妻の前途もようようかと思ったら…
ひどい仕打ちに継ぐひどい仕打ち… こんな旦那ならいらないんじゃない?

『大問題/1887年』
手形で詐欺をはたらいたサーシャの件で、おじたち三人が親族会議を開いている。
母方の伯父だけが、裁判沙汰にはしないようにとサーシャを庇う。

人間てこんなものよね… と思わされる、真理をついたラストです。
目が覚めたのはサーシャでなく伯父さんだったかもね…

『クリスマスの夜/1883年』
夫たちの乗ったそりが戻らないので、荒れ狂う浜辺に降りてみた若妻ナターリア。
心配する者たちが浜辺に集まる中、氷が砕ける音が鳴り響く。

最初は夫婦愛のいい話かと思っていたら、どんでん返しで悪女の物語! と思いきや
もう一回返しがあります。
いちばんドラマティックなお話しに思えました。

チェーホフ・ユモレスカは、今までにもいくつか発売されてますよね。
それで、前にも思ったんだけど、2冊続けて読むと…飽きるね…
あれほど、間をあけて読もうと反省したのに忘れてた。

面白かったんですよ!
でも、もっと時間をあけていたら、もっと面白かったと思います。
私のミスです。

チェーホフがまだまだ読み足りない方、Iと IIあわせてどうぞ!
読んでみたいなという方は下の画像をクリックしてね

  

ひとことK-POPコーナー


い、ま、さ、ら、ですが… オニュとイジナの밤과 별의 노래(Starry Night)
もう何十回見たかわからんが、曲も二人の声もいいし、MVも可愛いし… まだまだ見続けるわ!!
SMTOWNでは歌わなかったですね… やっぱり… でもちょっと期待したけど…
K-POPが苦手だっていう方もぜひ!





やれやれ、そんなにいうなら聞いてあげようか…という方は上の画像をクリックしてね
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『書物愛 [海外篇]』“ 読書愛 ” じゃないのよ

2016-08-02 19:59:21 | イギリス・アイルランドの作家
AMOR LIBRORUM 
G・フローベール/A・フランス/O・ユザンヌ/G・ギッシング/M・R・ジェエイムズ
H・C・ベイリー/S・ツヴァイク/M・イネス/J・G・カズンズ

イギリスの作家さんが多かったので、イギリスに入れてみました。

職場の近くにある有隣堂は、海外文学の品揃えがうすーーーくて、あまり買わないんだけど
この本を見つけた時は嬉しくて、レジに突進したさ!!

ところがですねぇ、ちょっと期待はずれ…

モームが『書物袋』だったかな? に書いてたように
「もう、本が無いとダメで…」みたいな本の虫的なことが書かれているのかと思いきや…

『書物愛』となっていますね?
この一冊に登場する主人公は、ほとんどが読書が好きというより、蒐集家なのね。
それも、希少本とか高価な本とか、読むよりも、集める・眺めることを目的としてる感じ。

だから主人公が本について語る時も、内容の面白さとか、なぜ好きなのかより
なぜその本が貴重なのかとか、高価なのかに力点が置かれてます。

アナトール・フランスの『薪』、ギッシングの『クリストファスン』は既読でした。
それ以外の、印象的に残ったお話しを紹介しますけどね…

『目に見えないコレクション(Die Unisichtbare Sammlung)
                 /1924年 シュテファン・ツヴァイク』
成金たちが買い漁る品物を集めるために、古いお得意を訪ねて少しでも手に入れたいと
ザクセンの田舎町まで、老いた版画蒐集家を訪ねたベルリンの古美術商が語る。
老いた蒐集家は目が見えなくなっていたが、集めた希少な版画の細部まで覚えていて
喜び勇んで古美術商に披露すると言う、が、隣で老いた妻はとても困った顔をしている。

けっこうありがちな話しなんですけどね… いいエピソードです。
古美術商の方も、最後は自分が古美術商としてどうあるべきか、気がついて良かったですね。
でも、本じゃなくて版画じゃん…

『書痴メンデル(Buchmendel)/1929年 シュテファン・ツヴァイク』
ヴィーンにもどって、雨宿りのため入ったカフェを、20年ほど前にも訪れたことを思い出し
その店のテーブルで、35年以上、本の仲買をしていたメンデルのことも思い出した。
彼は、ありとあらゆる本の題名・著者・出版元・値段を記憶していた。
しかし、本のこと以外は何も知らず、戦争をしていることも知らなかった。

この主人公は、莫大な本のことを覚えてるけど、中身は読まないのね。
だからやっぱり、読書家っていうわけではないんだけど、蒐集家ではないので、ま、いっか。
彼が幸福だった時代に、彼を見守っていた人々が好ましくて、好きなお話しでした。

『ロンバード卿の蔵書(The Lonbard Books)/1956年 マイケル・イネス』
アプルビィが、私設博物館でオースティンの『マンスフィールド・パーク』を手にしながら
そこにあるいくつかの本に、邪悪なしかけがしてあると言う。
それは本について語るのが大好きな老齢の大企業家ロンバード卿の蔵書で
卿が、記憶力も気力も衰えていないのに自信を失っていると、卿の妹が相談に来たと言う。

ちょっとミステリーっぽいですが、すぐ犯人も手口もわかっちゃうので
物語としては面白くないです、が、一番 “ 読書好き ” っていうのが垣間見えたお話しでした。
だーかーらー “ 書物愛 ” なんだってば!

ツヴァイクって『マリー・アントワネット』があまりにも有名で、伝記作家と思ってましたが
普通のお話しも書いてたんですね。
2篇ともよかったです、もっと読んでみたいですね。

読書が金持ちの娯楽じゃない時代に生まれててよかったよ! と、心から思いました。

ところで、最後の、カズンズの『牧師の汚名(Clerical Error)』は
ロアルド・ダールの『古本屋』と、瓜二つというか、同じ話しでないのかね?
ダールの方が後に書いてますが、オリジナル?  カバーアルバム的にリメイク?
こちらの本には、なんのエクスキューズないので、あとでダールの方を見てみようっと。
って言って、たぶん見ない…

本好きなら誰にも負けない!という方、いかがでしょう?
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとこと歯痛コーナー
検診をさぼっていたらちょいと歯が痛くなり、耐えられなくなったので歯医者さんに行ってみたら、えーーー!!
親しらずって、若い人に生えるものじゃないの? しかも横向き? ってわけで抜いて来ました。 今ズキズキしてます
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