まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる〜い気持ちでお読み下さい。

ノルウェー王ハーラル4世妃 イングリド

2016-05-20 23:39:55 | ノルウェー王妃
            例によって肖像画がないのでヴァイキングの貴婦人をどーぞ

ある意味キングズ・メーカー
ハーラル4世妃 イングリド・ラグンヴァルズダター


1110〜1161以降/在位 1134〜1136

ノルウェー王はここらへんから激しく入れ替わりを見せ始めます。
嫡子だけでなく、庶子まで入り乱れての継承争いが続くわけだけど
権力が欲しいだけの兄弟喧嘩に巻き込まれる国民はいい迷惑ですよね。

王様の子供だけでも大騒ぎだっていうのに、王妃の再婚相手の孫まで参入しちゃうという
事態を招いたのが、ハーラル4世妃イングリドです。
イングリドの父親はスウェーデン王インゲ1世の庶子ラグンヴァルドで母親は不明です。
      
最初はデンマーク王スヴェン2世の庶子ヘンリク・スヴェンソンと結婚しました。
ヘンリクは、身体的な理由から後継者とは見なされていませんでしたが
様々な陰謀をはりめぐらしていた人物で、敵も多かったようです。

ヘンリクとイングリドの息子マグヌスは、一瞬スェーデン王座つきましたが
スヴェルケル1世を殺害して奪い取ったとされています。
そして、その陰謀を指示したのがイングリドらしいです。
でてきましたね〜! 久々にエピソードフルな王妃の予感がします。

1134年にヘンリクがFotevikの戦いで亡くなると、その年のうちにハーラルと再婚しました。
しかし1136年にハーラルが他の庶子シグルに殺害されてしまいます。
この時、ハーラル4世には、イングリドが生んだインゲ(1歳)
愛妾トーラが生んだシグル(3歳)、愛妾ビョークが生んだエイステン(10歳前後)
誰が生んだかわからないけどマグヌス(?)の4人の息子がいました。
もちろん嫡子はシグルですけど、争いがおきることはまる見えスケスケですよね。

ここでイングリドは大胆な手を打ちます。
自分の息子インゲとともに、庶子シグルも共治王として公布しました。
幼い子を選んだところがミソ! 自分の力が及び易い相手を選んだわけですね。
イングリドが摂政に就いたという記録はないのですけれども、インゲの統治中は
最も重要な助言者とされていたそうです… ていうか1歳だからね。
完全に自分で統治してたでしょ。

でも1142年からはエイステンとマグヌスも王になってるんでね…
イングリドの苦労がうかがえますね。
        
ちなみに、マグヌスは5世とはなっていませんで、マグヌス5世は別人です。

いつの間にか、ものすごく高位の貴族オットー・ビルティングと三度目の結婚をしていた
イングリドですが、1140年ぐらいに夫が殺害され再び未亡人になります。

その後イングリドは四度目の結婚をしますが、その前に子供を産んでいます。
子供の父親は素性がよくわからないアイヴィ・スネイスという男性らしいです。
         
イングリドの四人目の夫は、資産家のアルヌ・イヴァルソンでした。
子供も生まれ、インゲの治世も続き、安泰だったはずのイングリドでしたが
1161年、運が尽きます。
インゲが継承戦争に敗れ、殺害されてしまいました。

イングリドの最後の記録は、夫とともにデンマークに亡命するところまで。
亡命先は実家のスウェーデンじゃなかったんですかね?
あ! 息子マグヌスが前の年にスヴェルケルを暗殺してたんだっけ!!
しかもマグヌスも1161年に殺害されました。

どこでどうなってしまったんでしょうね?
亡命ったって、もと王妃で資産家の嫁なわけだから、けっこう大がかりな夜逃げだったと
思うんだけど、跡形もなく消えちゃったというのが気になりますね。
完全に身分を隠して、そこらへんのおカミさんみたいに暮らしていたとしたら
それはそれで面白いかも…

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー


東京ドーーーーーム!! SHINee WORLD 2016 D×D×D Special Edition すごく良かったよ〜!!
パワホー & ビューティホー! そしてワンダホー!!
今年も2日間楽しかったけど、ツアー終わっちゃった〜 と、しゃいにロス状態…
まずはジョンヒョンのソロで癒しましょうっと!
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『いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集』ビジュアル系オカルト?

2016-05-14 21:35:10 | イギリス・アイルランドの作家
DON'T LOOK NOW AND OTHER STORIES 
1971年 ダフネ・デュ・モーリア

デュ・モーリアの短編といえば『鳥 デュ・モーリア傑作集』『破局』
2冊を読んだことがあります。
怪奇小説方面の作家ですが、なんだか好きでまたまた読んでみました。

短篇集ですが、おさめられているのは5編で、それぞれ少し長めのお話です。
さらさらとご紹介しますね。

『いま見てはいけない(Don't Look Now)』
最愛の娘を亡くして傷心の妻ローラの療養のため、ヴェネチアを訪れているジョンは
ある日、レストランでローラの後ろに座った双子の老姉妹をネタにゲームを始めた。
ローラも面白がっていたが、その後妹の方に「娘が一緒にいる」と言われ、二人に心酔する。

『真夜中になる前に(Not After Midnight)』
教師だったぼくは、イースターの休暇に、絵を描くためにクレタ島を訪れた。
ホテルに無理を言って絶景のバンガローを手に入れたが、そのバンガローで2週間前に
男性が変死したことを後で聞かされた。

『ボーダーライン(A Border-Line Case)』
回復していたのに、目の前で急死した父親との会話を思い出し
疎遠になっていた父親の友人ニックに会いに、アイルランドへ向かった新人女優シーラ。
ニックは世捨て人になって、湖の中にある島で、彼の信奉者たちと暮らしていた。

『十字架の道(The Way of the Cross』
代理牧師のパブコックは、インフルエンザの教区牧師に代わって
イスラエルで8人の教区民を引率することになった
食事をしている時、メンバーの一人の少年が、二千年前の今日は最後の晩餐の日だと言う。

『第六の力(The Break Through)』
上司から急に〈サクスミア〉という研究機関への出向を命じられて訪れると
そこにはマクリーンという科学者、ロビーという医者、ケンという若者、ジェイナスという
給仕しかおらず、表向きの研究とは違う実験が行われていた。

印象は、上から、オカルト、心理劇、テロリズム、?、狂信者ってことになるんですかね?
『第六の力』は、科学の名を借りた人間の横暴に警告を発しているのかもしれないです。

よくわからなかったのは『十字架の道』で、これいい話し?
混沌としたエルサレムが舞台、クセのある8人の人物、イエス様への罪深い行いに言及し
怪しげな遺跡をまわり、最後の晩餐が持ち出され、皆がすぐはぐれて一人になっちゃうという
お!ここから始まるか!! という場面をいくつもむかえながら、ハッピーエンドよ。

ドラマだったら、少年の言葉に大人たちが笑って、皆が乗ってるバスの後ろ姿で終わる…
平凡な発想ですみません…

デュ・モーリアの小説はいくつか映画化されていますね。
この本におさめられているお話しが、映画やドラマになっているのかどうかはわかりませんが
やはり映像化を意識して書いていたのでしょうかね?

舞台も、イタリア・ギリシャ・アイルランド・中東という、風光明媚な場所を選んでいますし
女性陣のお衣装も、さすが女性作家ってな感じに詳しく描写されていて
ビジュアルになり易い気がしました。
いいドラマになると思う… (エラそう…
“ デュ・モーリア劇場 ” みたいにシリーズ化してもいいような気がします。

でもなぁ… 私はやっぱり『鳥』(原作ね)が一番恐ろしいです、今のとこ。

デュ・モーリアは活動期間が長いので、まだまだ未読の作品がたくさんあるはず。
探し出して読みたいと思っています。

ひとことおおきなお世話コーナー
このあいだ、何年かぶりにバーベキューやった後山下公園に行ったら、トライアスロンの建て込みやってましたが
海の水大丈夫なのかな? 選手たちがお腹痛くなったら大変!! と、よけいな心配をして帰ってきました

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ノルウェー王エイステン1世妃 インギビオルグ

2016-04-22 23:17:53 | ノルウェー王妃
       どーにもこーにも肖像画がみつからないのでシグル1世妃ブラスミンをイメージして
             アーサー・ラッカムという方が書いたアイルランドの妖精のイラストを…


ノルウェー人のノルウェー王妃ということで有名
エイステン1世妃 インギビオルグ・グットルムズダター


生没年不詳/在位 1103〜1123

母親の違う三兄弟で共治王になったエイステン1世の妃は
リレハンメル出身のグットルム・トレッソンの娘です。
        
エピソードは無いが家系図は立派です。
11〜13世紀の王妃の中で、たった二人しかいない
ノルウェー人のノルウェー王妃のうちのひとりということが有名です。
あと、王女マリアの息子オーラフが僭称王となって、国外追放になったことぐらい?

没年もわかりません。


置いて行かれた若妻
シグル1世妃 ブラスミン・ムィルチャルタクスダター


生没年不詳/在位せず

ムィルチャルタクの娘… なんだか、タイとかモンゴルとかみたいな響きですが
ダブリン王の王女です。
ノルウェーとダブリンが同盟を結ぶために、お互いの親によってアレンジされました。

二人は1102年に結婚して、シグルはダブリンで暮らしていたみたいです。
しかし、1103年にマグヌス3世が殺害されると、14歳のシグルはノルウェーに戻り
兄弟たちと共治王として即位します。

なんだかその時に、ブラスミンは置いて来ちゃったみたいなのよね。
「必ず迎えに来るよ」「お待ちしています」みたいな、涙もののシーンはあったのかしら?
なんでも二人は、その時はまだ床入りしていなかったらしい…
そしてシグルは13年後に他の人と結婚しちゃいます。
お相手は、後にデンマーク王エーリク2世妃になるマームフレドです。

ちなみに、シグル1世はセシリアという女性とも結婚したことになってるんですが
マームフレドと離婚したわけでもなさそうなので、またまた一夫多妻でしょうか?
シグル1世は十字軍にも参加してイスラム教徒と戦った王で
十字軍戦士王と言われているのに重婚ですかぁ? 次の王は愛妾の子だし… 
中世のキリスト教的倫理感てよくわからないっす。

シグル1世の庶子で、次王になったマグヌス4世の妃は、マームフレドの姉インゲボルグと
デンマーク王子カヌート・ラグヴァルドの王女クリスティンです。

家系図はこんな感じです。
     
1132年にマームフレドの仲介で結婚したんですけど、エピソードは特にないです。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
 

どうなのよぉ〜! これ  SHINyan 正式デビューですって!! かわいいー 
キレッキレでモフモフのダンスってどんななの? 気になりすぎる!!
みんな似てる気がするけど、 ミノにゃんが… に、似てる… カリスマの瞳が…
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『レズビアン短編小説集』表紙のインパクトったら!!

2016-04-11 18:36:06 | アメリカの作家

セアラ・オーン・ジュエット/ケイト・ショパン/ウィラ・キャザー
キャサリン・マンスフィールド/ガートルード・スタイン/ラドクリフ・ホール
ヴァージニア・ウルフ/デューナ・バーンズ/ヘンリー・H・リチャードソン
カースン・マッカラーズ/ジェイン・ボウルズ/イサク・ディネーセン

作家陣の全員がアメリカ人というわけではないのですが
割合が高かったのでアメリカの作家のカテゴリーに入れました。

買う時にちょっとドキドキしましたが、大好きなマンスフィールドの未読作品があったので
「えいっ」と本屋さんのカウンターに差し出しました。

でも、そんな心配はまったく無用ですよぉ〜。
上記の執筆者は登場順に書いていて、後半になると私には難解なものもあったのですが
テーマは極めて穏やかで読み易い作品がほとんどで、良い小作品集でした。

印象に残ったお話しをいくつかご紹介します。

『マーサの愛しい女主人(Martha's Lady)/セアラ・オーン・ジュエット』
ある夏、ミス・パインの屋敷に、若い従姉妹へレナがやって来る。
働き始めて間もない、叱られてばかりの使用人マーサは、ヘレナの優しさに打たれ
着々と仕事を覚えていくが、数週間後、ヘレナは屋敷を発ってしまった。

これはまぎれもない愛の物語ではないでしょうか。
思い続ける愛、敬い崇める愛、捧げるだけの愛などなど、愛の美しさ満載のお話し。
アメリカの作家ですが、英国っぽい香りがします。 1800年代だからかな?

『しなやかな愛(Leves Amores)/キャサリン・マンスフィールド』
忘れられないシスルホテル.
ある夜、向いのあの人の部屋で着替えを手伝い、外で食事をしてオペラ座へ行く。
オペラ座を出ると、二人で無言のままホテルへ歩いて帰った。

3ページと、ものすごーく短い作品なのですが、いちばんストレートに
女性への愛を表しているお話しかもしれません。
短いのに、各シーンの情景が目に浮かび、ドキドキさせられるお話しです。
マンスフィールドはもう一編『至福(幸福)』という作品が収載されています。

『ネリー・ディーンの歓び(The Joy of Nelly Dean)/ウィラ・キャザー』
ネルは美しく町の皆のお気に入りで、特にミセス・スピニー、ミセス・フリーズ
ミセス・ダウは、彼女を愛して可愛がっていた。
ミセス・スピニーの息子スコットはネルが好きだったが、ネルは評判の悪いセールスマンの
ガイ・フランクリンと婚約すると、わたしに打ち明けた。

美しくてもてはやされた少女が、必ず幸せになれるかというと…という
ありがちな話しですが、三人のミセスの存在が、物語の面白さを数倍増ししてくれます。
母親のように姉のように愛情を降り注いだ三人のその後が、哀しくも美しいお話しでした。
ウィラ・キャザーはもう一編『トミーに感傷は似合わない』という作品が収載されています。
そちらも主人公を見守るじい様たちがいて、しんみり面白かったです。

たしかに深読みすると、女性が女性を愛おしく思っている様子が垣間見えますが
だからってそれがすぐにレズビアンに繋がるというわけではないですよね?
私も綺麗な女の子を見るのは好きだし、男性より女性と暮らす方が楽だろうな〜なんて
考えたりしますもん。

ですので「女性同士があんなことして、こんなことして… が描かれている短篇集だ」と
決めつけないで(期待しないで)読んで下さい。 普通に面白い短篇集です。

最後に作家陣の紹介ページがあります。
今回は(解説は飛ばしたけど)しっかり読んでみました。
皆さんいろいろな女性とのエピソードがありまして、もちろん恋愛感情で結ばれた関係も
あったでしょうが、どうやら、信頼し合えるパートナーというところへ落ち着くのが
多かったみたいに思えます。

カーソン・マッカラーズみたいに、ドラマティックな一生を送った方もいますが…

作家陣は、1800年代から1900年代前半に生まれています。
性的マイノリティー感が今より強かったと考えられる時代に、自分の性的嗜好を堂々と
あるいは自然体で表していたという勇気に尊敬を覚えます。
それとも、芸術家は今より性に関して自由を得られていたのだろうか?
当時の風潮なども調べてみなければなりませんね… たぶん調べないけど。

ひとこと気になるコーナー
買われました? 村上柴田翻訳堂! 私はまだ買ってないんですよね。 子供が主人公でしょー? うぅぅぅぅん…悩むわ
マッカラーズとサローヤンですよねぇ… やっぱり買うべきか?
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『ブリティッシュ&アイリッシュ・マスターピース』ガツンと失恋しました

2016-04-06 22:00:38 | イギリス・アイルランドの作家
BRITISH AND IRISH MASTERPIECES 
ジョナサン・スウィフト/メアリ・シェリー/チャールズ・ディケンズ/オスカー・ワイルド
W・W・ジェイコブズ/ウォルター・デ・ラ・メア/ジョセフ・コンラッド/サキ
ジェームズ・ジョイス/ジョージ・オーウェル/ディラン・トマス

イギリス文学好きと言っておきながら… しかも、柴田元幸さん編訳なのに…
作家陣もそうそうたるものだっていうのに…

おさめられている12篇は、英国で語りつがれている名作だそうです。
いくつかは納得しましたが、いくつかは、え? こ、これ? と戸惑いました。

納得できなかったものの最たるお話しは、スウィフトの
『アイルランド貧民の子が両親や国の重荷となるを防ぎ、公共の益となるための
 ささやかな提案』というのですが、これ、いくら冗談とはいえ
大問題にならなかったのでしょうか?
今なら一発でメディアからたたかれてしまうね! たぶん…

印象に残ったお話しをいくつかご紹介します。

『死すべき不死の者(The Mortal Immortal)/1833年 メアリ・シェリー』
323年間生きてきた男性の独白。
錬金術師コルネリウスが作った薬を媚薬と間違えて飲んだために死ぬことができない。
300年前に愛するバーサと結婚したが、彼女だけが年をとっていった。

韓国ドラマで『星から来たあなた』っていうのがあって、主人公の宇宙人は年とるサイクルが
人間と違うから、400年生きてても若いわけ! それで好きになった女性が
「私だけがばあさんになってしまう!」って愕然としちゃう、っていうのを思い出した。
それはおいといて、生き続けるのもけっこう大変なんだなぁ… 妻の気持ちもよくわかる…

『猿の手(The Monkey's Paw)/1902年 W・W・ジェイコブス』
ある雨の夜、郊外に住むレークスナム荘のホワイト一家を退役軍人モリスが訪れ
願いが三つ叶うがろくなことにならないという、ひからびた猿の手を置いて行く。
息子のハーバートはバカにして「200ポンドを与えたまえ」と祈れと言う。

ジェイコブスは、たぶん、短篇選で『失われた船』『人殺し』
2篇しか読んだことがないと思います。
いずれにしても怪奇畑の方だと思いますが、なぜかしんみりするのよね。

『運命の猟犬(The Hounds of Fate)/1911年 サキ』
何もかも上手くいかなかったマーティン・ストーナーは、海を目指して歩いていた。
しかし、雨宿りをさせてもらおうと立ち寄った屋敷で、行方不明になっている
女主人の甥に間違えられ、食事を出された上に心地のいい部屋を与えられた。

サキはクスッと笑えるお話しも多いですが、やはり英国の名作家だけあって
怪奇的なものも多いですよね。
このお話しも怖いんだけど、坊ちゃま思いの老使用人の判断が悔やまれる感じです。

ワイルドの『しあわせな王子』『ダブリン市民』からの『アラビー』と『エヴリン』
オーウェルの『象を撃つ』などは、私もお気に入りですが
どうしてもついていけない作品もいくつかありました。

これが英国人好みの物語なのかぁ…

ハードロック好きで、イギリスの小説が好きで、イギリスの雰囲気が好きで
以前は休みといえばイギリスに行っていたのに、私はイギリス気質ってものを
なーんにも理解してなかったようです。
何年もの片思いに終止符がうたれた気分です。

ひとことK-POPコーナー
またまたやっちまった!! 遠征 to 名古屋ガイシホール SHINee WORLD 2016 D×D×D 
約束した通り、ひちゅまぶしを食べましたよ〜、ミノ! 
そしてうなぎ屋さんの女性客二、三人連れはほぼシャヲルだったという…
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ノルウェー王オーラフ3世妃 インゲリッド 

2016-03-29 20:57:26 | ノルウェー王妃
              おちゃめでしょ! マルグレーテ像です

王女で王妃… 以上です
オーラフ3世妃 インゲリッド・アフ・デンマーク


生年不詳〜1093/在位 1067〜1093以降

ハーラル3世の後を継いだマグヌス2世は未婚でした。
その後は弟のオーラフ3世が王になります。

オーラフ3世の妃は、デンマーク王スヴェン2世の王女インゲリッドです。
スヴェン2世にはガイダとグンヒルドという二人の妃がいましたが
インゲリッドの母親はどちらか不明です。
     
完全なる政略結婚で、1067年に結婚しました。
1093年にオーラフ3世が亡くなると、とっとと宮廷を後にし
スヴェン・Brynjlfssonという人と再婚します。
子供もいなかったしね。

在位中も未亡人になってからも、王妃としてどんなことをしていたのか
まったくわかっていないらしい…
ぜんぜん政治に興味がなかったみたいですね。

オーラフ3世の後に即位したマグヌス2世の庶子ホーコン2世は未婚でした。


意外にドライだった?
マグヌス3世妃 マルグレーテ ・フレドスコラ


1080頃〜1130/在位 (ノルウェー王妃)1101〜1103
           (デンマーク王妃)1105〜1130

デンマーク王ニルス妃として一度紹介しているのですが
ノルウェー王妃としてはどんな方だったのでしょうね?

スウェーデン王インゲ1世の王女だったマルグレートは
1101年、平和条約のためにノルウェー王マグヌス3世と結婚しました。
この時から “ フレドスコラ(平和の乙女) ” と呼ばれるようになります。
        
マルグレーテは持参金がわりにノルウェーにヴェステルイェートランド地方の
広大な領地を持って来ます。
いつも思うんだが、住人たちは勝手に国を変えられて困ったでしょうね。

結婚からわずか2年後の1103年にマグヌス3世が亡くなると
マルグレーテはさっさとノルウェーを後にしました。
子供もいなかったし、2年だもの、そんなに愛着ないわよねぇ…

しかし彼女が当然残ってくれるものだと考えていたノルウェーサイドは
すごく無礼だと感じたらしく激怒
しかも、聖オーラフ1世の遺品を持ち去ったと盗人呼ばわりされてしまいました。
噂って恐いわぁ… 本当のところはどうだったのでしょうね?

マグヌス3世の没後は3人の王子が共治王として即位しますが
3人とも愛妾の子で皆母親が違いました。

オーラフ4世は未婚でした。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
今年は代々木が1日しか当たらず不完全燃焼… でも席はすごく良かったのよね!!
だけどベスポジなだけに、いいところでカメラマンが目の前に立つ!という… 何度ペンラで殴ろうと思ったことか…

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『愛の深まり』家族の絆の幻想とほつれ

2016-03-14 22:05:42 | その他の国の作家
THE PROGRESS OF LOVE 
1982年 アリス・マンロー

実は他の作家の本を買おうと思って、パラパラと後ろの方をめくっていたら
彩流社から出ている他の出版物の紹介ページがあって、そこで見つけました。
即ネットで購入しまして、届いた日から読み始めました。

やっぱり面白い!!

アリス・マンローの小説を読んでいると、当たり前のことなんですけど
父にも母にも、祖父にも祖母にも若い頃があったんだよなぁ…と思わされます。

日本人だと特にそうかもしれませんが、お父さんやお母さん、ましてや
じーじやばーばに、ロマンスとか男女のすったもんだがあったなんて思えないですよね。

この短篇集でも、マンローが描くのは家族のちょっとしたエピソード。
そして自分の過去やエピソードに、両親を祖父母を含む家族の過去やエピソードを絡め
少し肌寒くて緊張感がある、なんともいえないマンロー・ワールドを繰り広げています。

短篇集とはいえ、一話一話にぎっしりみっちりエピソードがつまっていて
時代・場面もくるくる変わり、家族みんなが主人公状態なので、あらすじは書けません。
なので、特に好きだったお話しのサワリだけ書きますね。
物語はそこからどんどん広がって、様々な時代や場所を彷徨うことができます。

『コケ』
デイヴィッドは、21年間の結婚生活の後、離婚して8年になる前妻ステラの父親の
誕生日を祝うため、例年通りステラが暮らすヒューロン湖のコテージを訪れた。
彼は恋人のキャサリンを連れて来ていたが、ステラと二人きりになると
今夢中になっている別の女のポラロイドをステラに見せつける。

『モンタナ州、マイルズ・シティ』
夫アンドリューが初めて新車を購入し、6歳と3歳の娘を連れて、バンクーバーから
お互いの故郷オンタリオを訪ねることにする。
5日間かけて、アメリカを通って帰る行程の3日目、あまりの暑さにマイルズ・シティで
無理を言って閉まっているプールで娘たちを遊ばせてもらうことにする。

『発作』
60歳代の隣人ウィープル夫妻が心中した。
見つけたのは頼まれた玉子を隣に届けに行った、ロバートの妻ペグだった。
二人を見つけたペグは、警察に行った後、ロバートが所有するアーケードに出勤した。
ロバートにも電話せず、同僚にも心中のことは言わなかった。

どこがどう特に好きなのか、自分でも説明がつかないのですが
『コケ』と『発作』は、ステラ、ペグという女性のパーソナリティーが好きみたい。
『モンタナ州〜』は、いろいろあっても、この一冊の中で、この家族が一番幸せで
これからも幸せに暮らしていけそうな気がしたから… 先のことはわかりませんけどね…

以前どこかで書いたかもしれないのですが、世の中にはもめ事が多々ありますが
家族内のもめ事にくらべたら、他人とのもめ事なんてどうにでもなりそうな気がする。

クラスメート、仕事仲間、遊び仲間、隣近所の皆さんとのもめ事も一大事だし
親友や恋人とのもめ事も心が痛くて辛いかもしれない…
でも、いざとなったら、エイ!っと投げ捨ててしまう選択もできるわけですよね?
もちろん、それはそれでパワーがいることだけど、どうせ他人なんだし…と割り切ろう!

だけど家族はね、どんなに気が合わなくても、もめても、全く好きになれなくても
投げ捨てることを世間が許さないのよね。
特に結婚で結ばれた関係でなく、血が繋がっていると「家族だから」と
一緒にいること、集合することが当たり前のように考えられてますよね。

マンローの小説には、頻繁に集まったり訪ねあったりして仲が良さそうに見えるのに
家族という集合体が抱える危うさというか、薄氷を踏む感じの会話や表現が
たーくさんちりばめられていて、それが肌寒さを感じさせるのかも…

そして毎回思うんだけど、マンローの小説は、2回目、3回目と読む度に面白くなるのよね。
前回とはまったく違う印象を受けたり、再発見がたくさんあったりします。
『愛の深まり』も、しばらく寝かせてから読んだら、再び楽しめそうです。

ひとことグルメコーナー

地元の各書店で大打ち出し中の『TokyoWalker武蔵小杉・日吉・綱島ジモト飯』 しばらく悩んだあげく買ってみました
休日引きこもりのわたくし、知らないお店が多かったです。 でも、昨夜はよく行くお店でディナーしちゃいました。
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『水車小屋攻撃 他七篇』ゾラ再発見!

2016-03-04 22:57:27 | フランスの作家
L'ATTAQUE DU MOULIN 
エミール・ゾラ

ルーゴン・マッカール叢書のせいか、私の中でゾラは完全に長篇作家というイメージが
でき上がっていて、ゾラの短篇集? と、すごく不思議な気持ちで読み始めました。

短篇集とはいっても、8篇のうち4篇が70ページ前後あって、短めの中篇って感じ?
ゾラは手を抜かずに風景や背景を細かく描写してまして、内容もぎっしり書き込まれ
読み応え十分でした。

反戦を訴えていると思われる『水車小屋攻撃』、妻の浮気がテーマの『シャーブル氏の貝』
『パリの胃袋』『ナナ』を彷彿させる、やっぱりゾラだ〜!の『ジャック・ダムール』
私には理解できない男心と恐ろしい少女の駆け引きを描いた『一夜の愛のために』が中篇。

『小さな村』はエッセイなのかな? こちらも戦争への抗議を込めています。

それ以外の、まさに短篇という3篇をご紹介しますね。

『周遊旅行(Voyage circulaire)/1877年』
1週間前に結婚したばかりのリュシアンとオルタンスは
オルタンスの母親が目を光らせていて、一時もふたりきりになれない。
リュシアンの父親ベラールおやじの助け舟で
二人はノルマンディーへ一ヶ月の新婚旅行に出かけることになった。

せっかく二人きりで旅行に出られたのに、ハネムーン離婚? なんてハラハラしてたら
いい感じで終わりを迎える物語です。
若い二人には今後、姑さんの意地悪に負けずに頑張っていただきたいですね。

『ある農夫の死(La Mort d'un paysan)/1876年』
70歳のジャン=ルイ・ラクールは、頑健な農夫だったが、ある日倒れ
翌日畑でも腕に力が入らなくなると、その次の日からはベットから起き上がらなかった。
医者を呼ぶのも拒み、子供たちや孫を畑に行かせた。

フィリップの『質撲な人の死』と『老人の死』を思い出しちゃいましたね。
人の死はこうありたい… 言うは易し…
他にも、貴族・ブルジョワ・プロレタリア・小市民の死の四篇があるらしいです。 読みたい…

『アンジェリーヌ(Angeline)/1899年)
2年ほど前ポワシー近郊を自転車で通りかかり、あまりにも酷く朽ち果てた館を見つけた。
心を打たれ近所の宿の老女に話しを聞くと、40年ほど前に嫉妬に狂った継母に殺された
12歳の美しい少女の幽霊が出ると言う。

女二人のドーロドーロした過去が暴かれていくのでしょうか? ってワクワクしてたら
こちらもいい感じの話しに終わってしまった。
館の Before - After がすごくて、ちょっと笑えました。

ゾラは、短篇はハッピーに終えたかったんですかね?
長篇は、ゾラの物語は好きなんだけど、ここまで残酷に終わらせなくても… と
心が重くなるものが多い気がしますが、せめて短篇では読者の心を軽くしようなんて考えた?
そんな気は使っていただかなくてもよかったんですけど、おかげで楽しく読めました。

いずれにしても、なぜ今まで、ゾラに短篇があるってことを思いつかなかったんだろう!
ぜひ他の短篇も読んでみたいでしょう!!

ひとことクラフトコーナー
知人に教えてもらったんですけど “ 羊毛フェルト 失敗 ” でググると、すごーく笑えます。 ご存知かもしれませんが…
辛い時や悲しい時、これからはこれだな!って思いました
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『孤独な娘』読書、迷走中…

2016-02-26 21:44:02 | アメリカの作家
MISS LONELY HEARTS 
1933年 ナサニエル・ウェスト

ナサニエル・ウェストは、4作品だけを残して、37歳でこの世を去った
不遇の作家だそうです。
それで、この一冊を読んだ感想ですが、さしあたって残りの3冊を読む予定はないです。

題名と表紙のレビューに惹かれフラフラと買ってしまった一冊。
レビューから、私が惹かれた部分を抜粋してみます。

“ 新聞の身の上相談欄を担当する孤独な娘は、投書者の手紙に対応しているうちに
彼らの悲惨さにのめりこんでいく ”

私としては、孤独な娘と名乗る、男性の被相談者が、どのように相談者たち同様の苦悩を
抱えていくのか… という、過程におおいに期待していたんですよね。

ところが、1ページ目を開いたら、もうすでに苦悩にまみれちゃってる “ 孤独の娘 ” がいて
あとはどんどん苦悩の深みにはまっていくばかり…
そして、深みにはまるにつれ怠け者になっていく印象が濃くなっていきます。

一度は立ち直れそうな展開を見せたのに、なぜか逆戻り…

そしてこのラスト… いろいろ盛り上がりそうだったのにブチっと終わっちゃいました。

相談者の手紙もいくつか紹介されているのですが、フィクションだとしてもひどい話しで
こんなものを読み続けていたら、そりゃあ平常心ではいられないかもね。
“ 孤独な娘 ” は真面目すぎたのかもしれません。

新聞の売上を伸ばしたいだけで身の上相談のコーナーを作り
しかも送られてきた手紙を笑いものにするシュライクという上司がいて
“ 孤独な娘 ” の苦悩と対比させて、イヤ〜な感じを存分に醸し出しています。

この物語が書かれたのは、大恐慌後の1933年です。
もしかしたら、相談者の手紙の内容はかなり現実に近かったかもしれません。

新聞の身の上相談コーナーの記者が持ち回りであったことを祈ります。

作中何度も神と内なる精神に向き合うという、私が最も理解できないジャンルの小説でして
何も書けることがありませんです。
先日ミラン・クンデラで大失敗したばかりだというに…
そんなわけで、今日はここまで… すみません。

ひとこと愕然としたコーナー
家系図は今ノルウェーなのですが、ノルウェー王家も長いからしばらくこれで… と思っていたら!
共治時代&カルマル同盟で、もうほとんどスウェーデン王妃とデンマーク王妃で書いてた〜 次どうしよう〜!!
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ノルウェー王ハーラル3世妃 エルジフ

2016-02-22 20:55:35 | ノルウェー王妃
キリスト教なのに一夫多妻?
ハーラル3世妃 エルジフ・アフ・キエフ


1025〜1067/1045〜1066

オーラフ2世が殺害された後、ノルウェーは、空位とデンマークとの共治時代を繰り返します。
国内で争ってるから、よそから狙われちゃうでしょー!

まずは賢王オーラフを倒してノルウェー王に即位したデンマーク王クヌート1世大王。
妃はエルギフエンマです。

その後空位をはさんで、デンマークとの共治をしたスヴェン・クヌートソンと
マグヌス1世善王は未婚でした。

やっとノルウェー単独王登場ですよ。 ハーラル3世です。
オスロを建設した王だそうです。

ハーラル3世妃は、有名なキエフ四姉妹の(たぶん)長女、エルジフ(エリザヴェータ)です。

キエフ大公ヤロスラフ1世と、オーラフ2世と結婚するはずだった
スウェーデン王オーロフ・シュートコヌングの王女インゲゲルドの娘です。
詳しくは前回のアストリッドを参照してください。

姉妹は皆他国の王家へ嫁いでまして、妹アナスタシアはハンガリー王アンドラーシュ1世王妃
次妹はフランス王アンリ1世妃アンナ、末っ子アガタだけちょいと不運なことに
イングランド王になれなかったエドワード・アジリングと結婚したとされています。
当時のキエフの国力の大きさが垣間見えますね。
         
ハーラルは、クヌート大王の治世中キエフでお世話になってまして、もしかして恋愛結婚?

二人は1043年に結婚し、1045年にそろってノルウェーに帰国しました。
ところがですね〜、帰国から2年後、ハーラルは単独王になると、トーラという女生と
結婚しちゃうんですよね。
そしてエルジフもトーラも在位が1066年までとなっているのよね。
すでにキリスト教化されていたと思うんだが… 一夫多妻?

実は、エルジフがノルウェー王妃として記されているのは宮廷詩人が書いた一編の詩だけで
それ以外には資料が実存していないらしい…
ノルウェーがキエフとの繋がりなんかを強調するために盛りましたかね?

とはいえ、ハーラルがイングランドの王位継承に巻き込まれて遠征中に亡くなった時
エルジフも娘たちと同行していたそうで、長女マリアもイングランドで亡くしています。
そしてデンマーク王オーロフ1世妃インゲゲルドはエルジフの娘となってますので
ハーラル3世妃だったことに間違いはないようですね、と思いきや! つづく


ごちゃごちゃになってます
ハーラル3世妃 トーラ・トルバーグズダター


1025〜没年不詳/在位 1048〜1066

ハーラル3世が単独王になった時に結婚したとされるトーラは
ノルウェーで勢力があった一族のトルバーグ・アネッソンの娘でした。
従姉妹にスコットランド王マルカム3世妃イーンガボーグがいます。
          
後に王になる、マグヌス2世とオーラフ3世の母ですが、あまりエピソードがなく
没年もわかっていません。
デンマーク王スヴェン2世か、スウェーデン王ホーコンと再婚したとも言われますが
どちらも確認ができていないそうです。

ただ、ハーラル3世のスコットランド遠征に付き添ったのは、エルジフではなく
トーラだという説が浮上。
そういえば、エルジフも没年がハーラル3世の死から1年後になっていますが
どこで亡くなったかはわかっていないんですよね。

この二人の妃の存在、なんだかミステリアスですね。
一人二役的な “ 入れ代りもの ” ドラマができそうな気がします。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー


AERAの表紙&インタビュー! こんなに立派になってくれて目頭が熱いわ…
誰なんだよぉ? この(美しい)ボーイズは? と、お思いの定期購読者の方もいらっしゃいましょうが
これを機にSHINeeを覚えていただければと…
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