まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『異国の出来事』トレヴァー・オーヴァー・ザ・ワールド

2016-12-10 20:33:37 | イギリス・アイルランドの作家
A SELECTION OF STORIES 
ウィリアム・トレヴァー

飛びついた本第三弾!! 良かったよぉ〜

今まで『アフター・レイン』『アイルランド・ストーリーズ』『聖母の贈り物』
『密会』と、何冊かトレヴァーの短篇集を読んできましたが、また新しい魅力を知りました。

表題どおり、主に海外、あるいは旅先での出来事がテーマになっています。
イタリアが舞台になっているストーリーが多いようです。
意外な気もしますが、トレヴァーのお気に入りの地なのでしょうか?

どのお話も素敵なのですが、特に印象深かったお話しをいくつか…

『家出(Running Away)/1986年』
ヘンリエッタは、結婚して20年以上になる夫ロイを、夫の教え子シャロン・タムに奪われた。
みすぼらしいシャロンは、いつも夫婦の家を訪れて不幸な家庭のことを語っていた。
ヘンリエッタはイタリアへ渡り、一人暮らしを満喫する。

このラストを、夫婦の絆ととらえるか、しがらみと見るか微妙なところです。
読むサイドの年齢やライフスタイルが、印象を大きく左右しそうな内容だと思います。
私自身は… 黙っとく…

『三つどもえ(A Trinity)/1989年』
ドーンとキース夫婦は、ドーンの雇い主で同居している “ おじさん ” という老人に
費用を出してもらい、フィレンツェに旅行に行く事になった。
しかし、夜遅く二人が到着したのはスイスだった。

旅行に不慣れな夫婦のドタバタ劇にもってけそうな出だしではあるのですが
トレヴァーですからね、そんなことありません。
夫婦の頭からどうしても離れない他人である “ おじさん ” の存在と
「うまくいってんの?」と思わせる夫婦のやりとりが独特なストーリーです。

『娘ふたり(Virgins)/1986年』
イタリア旅行中のローラは、いきなり女性から声をかけられマーガレッタだと気づく。
第一次大戦中、ローラはイングランドから、母の知人であるアイルランドの
ヒースリップ家へ疎開し、娘のマーガレッタと親友になった。
ローラは、二人でド・クーシー家を訪れた時、病弱なラルフと出会った。

このお話しが、この一冊の中で一番、私が今までトレヴァーに抱いていた印象に
近いような気がします。 アイルランドが舞台だからだろうか?
50代後半の男性が、こんなにもみずみずしく少女の気持ちを描けるというのが驚きです。
目の前に二人の姿が浮かぶみたい… すごいとしか言えない。

奇しくも先日読んだマンローの『ジュリエット』にも『家出』という話があって
内容は違うけど両方とも好きですねぇ… 家出したいのか? 私は…

それはさておき、マンローもトレヴァーも、老いてますます…という感じで
新しい印象を与えてくれるのが嬉しいです。

老若男女、すべてのキャラクターになりきり、様々な土地・時代・人々の物語、
様々な感情を、私たちに与え続けてくれる、素晴らしい書き手の作品を
手に取れる幸せがあって本当に良かった…

そういえば、トレヴァーっていうと短篇のことしか思い浮かばなかったのですが
いくつか長篇があるんですよね! 読まねば…

旅するトレヴァー・ワールド… 新鮮で楽しい
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね




ひとことK-POPコーナー


日本にいながらにしてソウルコンが見れるなんてーーー!! 嬉しすぎる! というわけで

SHINee WORLD V in JAPAN に行って来ましたよぉ!
全曲韓国語のセトリとコール、会場のギュウギュウづめ感と警備員の少なさ… 日本にいるってことを忘れそうだったよぉ
今日(2日目)は、追加も立ち見も当日も外れてションボリ家で過ごしてますが、明日再びはじけて来まーす!!


    
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スペイン王カルロス4世王女 マリア・アマリア

2016-12-05 21:36:17 | スペイン王妃・王女
やぶれかぶれ婚の果てに…
カルロス4世王女 マリア・アマリア・デ・ボルボン
ラルロス3世王子アントニオ・パスキュアル妃


1779〜1798

これから書く、彼女のエピソードを暗示してるような肖像画なんですけど…
他に無いものかと探してはみたんだけど、見つからなかったのよぉ!
昔のポートレートといえばお見合い写真みたいなものじゃない?
もう少しなんとかならなかったのだろうか? 

気をとりなおしまして…

カルロス4世とマリア・ルイサ夫婦は(誰の子かってことはおいといて)
八男六女の子だくさんでしたが、7人は幼くして亡くなっています。
王女で成人したのは、長女・三女・四女・五女です。

長女カルロッタ・ホアキナは、ポルトガル王ジョアン5世妃になります。

三女マリア・アマリアの結婚相手は、母マリア・ルイサがアレンジして
従兄のルドヴィーコに決まりました。

1794年、マリア・アマリアが15歳の時に、21歳のルドヴィーコがスペインに到着し
結婚準備に入りました。
が、しかし! ルドヴィーコは、結婚相手を四女マリア・ルイサにチェンジ希望!!
        
マリア・アマリアは陰気で恥ずかしがりや、そして、取り立てて魅力がない少女でした。
一方マリア・ルイサは、13歳で、朗らかで、容姿も “ マリア・アマリアよりは ”
良かったということです。

カルロス4世とマリア・ルイサは、お婿さん候補の突然の心変わりを容認したものの
さー! 落ち込んだマリア・アマリアはどうするよ!? と、焦ります。
とにかく、妹が姉の元婚約者と先に結婚するという屈辱だけは避けなければ!と
相手選びに躍起になりました。

そこで選ばれたのが、カルロス4世の弟、つまり、マリア・アマリアにとっては叔父の
アントニオ・パスキュアルでした。
なにしろ時間が無かったので、ものすごく手近なところで選んじゃったって感じですね。

お父さんの弟ですからね… 歳はぐっと上の39歳。
あまり知的とは言えず、ガーデニングと農業と狩猟ばかりやって過ごしてました。
ま、兄(カルロス4世)も兄だし…

で、マリア・アマリア&アントニオと、マリア・ルイサ&ルドヴィーコは
なんと、同じ日に挙式し、その後もスペイン宮廷で生活してました。

どうなんだろう…? 仲良くやってたのかな? いがみ合ってたのかな?
妹やその夫を見るたび、屈辱感とか敗北感とか感じなかったのかな?
王子の妃だから、マリア・アマリアの方が宮廷では位が上なのかしら?
気になるわ〜

1798年秋、マリア・アマリアは初めての出産をします。
ものすごい難産で、子供の肩がつかえて、医師が取り出すこともできませんでした。
王子は死産で、マリア・アマリアも2日後に亡くなりました。
直訳すると “ 悶絶の末 ” ということです。つらかったでしょうね。

なんのための18年間だったのか… 結婚が決まる15歳までは幸せだったかも…
幼い頃のエピソードが無いので、そういうことにしておきましょう。

              
             もう1枚見つけたので… 少し微笑んでますね

さて、姉の夫を奪ってしまった妹マリア・ルイサは… つづく

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
相次ぐグループの解散には驚かなくなってきていたんだが、2NE1は驚いた!
最も成功した女性グループのひとつなのにね… それぞれの道で輝き続けてほしいですね


             
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『ジュリエット』映画も気になりますが…

2016-12-02 20:27:42 | その他の国の作家
RUNAWAY 
2004年 アリス・マンロー

最近、飛びつく本が多くて困っちゃうね…
『ジュリエット』だから飛びついたわけではないですよん(SHINeeネタ)

おもしろかった、というのとはちょっと違うのですけど、なんと言えばいいのか…
目が離せない? どっぷり浸かる? 興味深い? どれも当てはまらない。
でも、とにかく、空き時間には続きを読まずにはいられなかった一冊です。

表題の『ジュリエット』という話はありません。
『チャンス(Chance)』『すぐに(Soon)』『沈黙(Silence)』という
三部作があって、その主人公がジュリエットという名前です。

その三部作もすごく印象深いのですけれども
がっっっつり印象に残ったお話しをいくつかご紹介します。

『家出(Runway)』
雨の日が続き、乗馬の生徒が減って、カーラの夫クラークは機嫌が悪く
相変わらず他人とぶつかってばかりいる。
そんな中、隣人の未亡人シルヴィアがギリシャから帰って来た。
翌日、カーラはシルヴィアに呼ばれて掃除をしに隣家を訪れる。

『罪(Trespasses)』
ハリーとアイリーンの娘ローレンは、小さな町に越してから友人はいなかった。
ホテルで働くデルフィーンという女性と知り合ったローレンは
親に内緒で、多くの時間をホテルで過ごすようになった。
ある日、デルフィーンは、子供を養子に出した知人の話を始めた。

『トリック(Tricks)』
病弱の姉と暮らすロビンは、年に一度シェイクスピアを観るために日帰り旅行をした。
25歳の時、ロビンは芝居の後バッグを無くし途方に暮れていてダニエルに出会った。
彼は時計屋を営んでいる移民で、翌年また店で会おうと約束した。
しかし、1年後にロビンが訪ねて行くと、彼は無言で店のドアをぴしゃりと閉めた。

もう、どの話も、誰がどんな役割を担っていて、どんな展開になるのか見当がつかず
ハラハラドキドキが募る一方でした。

同じように、家族間の緊張感を描いていながら、今まで新潮クレストで読んだ
『イラクサ』『林檎の木の下で』『小説のように』『ディア・ライフ』『善き女の愛』
どれよりも、日常的でないスリルが感じられた気がします。
だからといってまるっきり絵空事ではなく、身近に転がっていそうな気もするという
不思議な不思議な雰囲気の一冊でした。

『ジュリエット』は、スペインのペドロ・アルモドバル監督映画『ジュリエッタ』から
邦題にしたそうです。

先ほど書いた三部作がテーマだと思うんですけど、どう撮るかなぁ?
『チャンス』の時のジュリエットは21歳、『すぐに』では25歳で、これはなんとかなるとして
『沈黙』は44歳から(たぶん)50代後半までを描いています。
20年ぐらいスポーンと飛んでるし、スパンは長いし、過剰な表現は似会わなそうだし
映画になり得るんだろうか?
見りゃいいんだけどね… たぶん見ないと思う。

普通に暮らしていればいるほど共感できると思います
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね



ひとこと「なんなんだよぉ〜!」コーナー
ビール酒税統一だとぉぉぉ!
酒造メーカーの皆さんの努力と庶民のささやかな幸せを踏みにじる気ね!!!
政務活動費とか、他に見直すところはいっぱいあるだろうよ! って言いたいわ
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スペイン王カルロス3世王女 マリア・ホセファ

2016-11-24 23:20:57 | スペイン王妃・王女
肩身が狭い実家で暮らし続けた王女
カルロス3世王女 マリア・ホセファ・デ・エスパーニャ


1744〜1801

フェリペ5世を一瞬継いだルイス1世と王妃ルイサ・イサベル・デ・オルレアンスには
嫡子がいませんでした。
さらに、弟フェルナンド6世とバルバラ・デ・ポルトゥガルも嫡子なしでした。

その弟カルロス3世とマリア・アメリア・デ・サホニアには、次々と王女が生まれましたが
三女までは5歳まで育ちませんでした。 マリア・ホセファは四女です。

妹のマリア・ルイサがトスカーナ大公レオポルドの妃として嫁ぐと
マリア・ホセファは、ナポリ・シチリア・スペイン三国の王女として
宮廷で最高位の女性になりました。
       
それで居心地が良くなってしまったのかしら? 結局未婚でズルズルと…

実はルイ15世王妃マリー・レクザンスカが1768年に亡くなった時
マリア・ホセファとの結婚話が持ち上がったのですが、58歳のルイ15世が
「若い彼女を怒らせることになるだろう」と拒否したそうです。
ルイ15世〜、なにをおっしゃいますやら!
翌年にはデュ・バリー夫人を愛妾にしちゃうくせに〜

1788年に父のカルロス3世が亡くなって、弟カルロス4世が即位すると
王妃マリア・ルイサが宮廷を支配するようになります。

44歳のマリア・ホセファと、37歳のマリア・ルイサは、仲が悪かったらしい。
たしかに、気が合わなそうな二人ですよね。

でも行き場が無かったのか、王女としてのプライドがそうさせたのか
マリア・ホセファは宮殿に居座り続けました。
カルメル派の修道女を援助するなどの活動はしていましたが
派手な義妹マリア・ルイサのせいで、あんまりパッとしたエピソードはありません。

弟のカルロス4世が、廃位・追放になる前の1801年に亡くなりました。
追放先にまで一緒に行くわけにもいかなかっただろうから、良かったかもしれませんね。

亡くなった後のことは自分でアレンジしていて、聖テレサ修道院に埋葬されましたが
1877年にエル・エスコリアル修道院の王廟に移されました。

               
                お若い頃でしょうか? 真面目そうですね

仲睦まじかったカルロス3世とマリア・アメリアには、六男七女のお子様が生まれていますが
王女の中で成人したのは、マリア・ホセファと、五女マリア・ルイサだけで
六女マリア・テレサと七女マリア・アナは1歳で亡くなっています。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
ファンミ行って来ましたぁ! さいたまスーパーアリーナへ!!
SHINee 5th Anniversary Party 楽しかったなぁ… でも 1 of 1 のコールはまだまだ練習しなければ!
最後にテミンが言った「明日もお仕事頑張ってください」で、今日1日頑張れた気がする…
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『現代アイルランド女性作家短編集』愛蘭女性交々

2016-11-18 21:44:08 | イギリス・アイルランドの作家
CONTEMPORARY SHORT STORIES BY IRISH WOMEN WRITERS 
E・オブライアン/M・ケリー/J・ジョンストン/J・オフェイロン/C・ボイラン
M・モリッシー/A・エンライト/E・ドナヒュー

この本を書店の棚で見つけて飛びついたところを想像していただけます?
すごく嬉しかったね!

8人の女性作家の14篇がつまっています。
とてもおもしろかったです。
しかし、アイルランドというと、どうしても『ダブリン市民』的なものを求めてしまう
私の悪いクセが…

ジェニファー・ジョンストンとアン・エンライトは『フィンバーズ・ホテル』
クレア・ボイラン、エマ・ドナヒューは『レディたちのフィンバーズ・ホテル
名を連ねていますが、どれを書いたかはわかんない… でも、想像しやすくなりました、

革命がらみのお話しは、やはり、ちょっと苦手でしたが、女性が抱える問題や不安を
いろいろな角度から読むことができて、とても楽しかったです。

ほとんどのお話しを紹介したいのですが、そうもいかないので…

『幻燈スライド(Lantern Slides)/1990年 エドナ・オブライアン』
ダブリン郊外で催されたおしゃれな集まりは、ベティの誕生日を祝うパーティだった。
コンロイ氏に誘われてやってきたミス・ロウレスは、その町の名士たちに出会う。

これはもう、『死せる人々』を彷彿とさせて、大好きでしたね! コンロイ氏だし…
上の空状態のミス・ロウレスは、コンロイの妻グレタを思い出させ、演説と喝采シーンも!
ぜったいにワザと書いてるんだろうけど、おもしろかった。

『便宜的結婚(A Marriage of Convenience)/メアリー・モリッシー』
ジュディスは、エル・キスタドールでの一人旅の五日目の朝食の時
ウェイターのバチュアスから声をかけられ、ガイドを頼み、関係を持った。
帰国の二日前、バチュアスはジュディスに、国を出るため偽装結婚してほしいと言う。

旅先で利用されちゃう? そういう女性には見えないんだけどなぁ〜
そして男性にもなにか訳がありそうで、男女の温度差の広がりが
これからどうなっていくのか気になるラスト… 続きを書いて、せめて中篇にしてほしい。

『対価(The Cost of Things/2006年 エマ・ドナヒュー』
猫のクレオパトラの年齢は、ソフィーとリズが関係を始めてからと同じで5歳になる。
生活に困りだした二人が、5周年を祝うパーティーをした翌日、クレオパトラの具合が悪くなり
何日も物を食べなくなる。

このお話しはねぇ… 身につまされる、または、身に覚えがある人が多いはず。
“ そういうこと” を聞く方と聞かせた方、どちらを不快に思うかは、読者次第でしょうね?
私は、聞いた方にイラつかされましたが…

メイヴ・ケリーが書いた2篇、クレア・ボイランの『処女-おとめ-について』なども
とてもおもしろく読めました。

作家やテーマが違っても、作品から受ける全体的な印象に大きな隔たりは無く
アイルランドの女性は… というイメージがなんとなくできあがりそうなんだけど
物語が変わると、女性像もガラッと変わって結局はできあがらなかった… という一冊でした。

どの物語も、けっしてハッピーエンドというわけでなく
むしろアンラッキーなエンディングをむかえてるんですが
全体から醸し出される雰囲気が、ものすごく心地よい短篇集だったなぁ…
けっして古くさいわけではないんだけど、アナログ感が漂っていたような気もします。
何人かは、一冊まとめてその作者の作品を読んでみたいな… と思っています。

女性として共感できる作品がひとつは見つかるはず…
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね




ひとことK-POPコーナー
BTOB プニエル… 勇気あるなぁ… 人気絶頂の今、どんな手を使ってでも隠し通す事ができただろうに… 男らしいね!
しかも韓国… 整形同様、皮膚を移植してフッサフサに、という技術も進んでるとうかがっていましたが…
カラーチェンジを繰り返し、MVでムチャなスタイルにしたりするから、人ごとながら心配しております
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スペイン王フェリペ5世王女 マリア・アントニア

2016-11-15 20:27:12 | スペイン王妃・王女
見た目じゃないのよ夫婦ってものは
フェリペ5世王女 マリア・アントニア・デ・エスパーニャ
サルディーニャ王ヴィットリオ・アメデーオ3世妃


1729〜1785/在位 1773〜1785

マリア・アントニアは、フェリペ5世とイサベル・デ・ファルネシオの三女です。
最初にルイ15世王太子ルイと縁談が持ち上がったのはマリア・アントニアでした。

しかし、母イサベルが「幼い」と言って、結婚を先延ばしするよう主張したため
3歳年上のマリア・テレサが嫁ぐことになりました。

マリア・テレサが亡くなると、兄フェルナンド6世が「妹のマリア・アントニアは
どうかしら?」と持ちかけますが、ルイ15世が「(義理の妹との)近親相姦になるから」と
拒否します…へんなとこでカタいのよね、ルイ15世。

21歳の時に、マドリッドとトリノの協力関係を強めるために
サヴォイ公ヴィトリオ・アメデーオと結婚します。
この結婚でトリノの宮殿は改装され、オペラも作曲されるという盛り上がりぶり。
                
二人の肖像画を見るとそんなことはないと思えるのですが
夫婦は周囲から、あまりお似合いだと思われていなかったようです。
どちらかの肖像画がかなりレスポンス入っているのかしら? もしかして二人とも?

でも、お二人は終生仲睦まじかったらしいですよ。
夫婦を見た目で判断しちゃダメ!ってことね。

二人は政治的な思想も同じだったのか、近代思想家や政治家を侍らせていました。
また、敬虔なマリア・アントニアは宮廷にスペイン式作法を取り入れました。

で、肖像画+エピソードから、目立ちたいタイプかと思ったら
すごく恥ずかしがりやで、気だるそうなタイプの人だったそうです。
もしかしたら、政治家に囲まれて嬉しそうにしてたのも、夫の手前かもしれないですね。

王子のカルロ・エマヌエーレ4世はマリーア・クロティルデと結婚します。
姑と嫁はすごく仲が良かったそうです。 うらやましいことね…
マリーア・ジョゼッピーナが、後のルイ18世に
マリーア・テレサが、後のシャルル10世に嫁ぎました。

見事な政略結婚ぶりをどうぞ
     
マリア・アントニアは1785年に56歳で亡くなりました。

ヴィットリオ・アメデーオ3世は59歳で、再婚も考えられる年齢でしたが
男やもめのまま11年を過ごし亡くなりました。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことフェスコーナー
ジミー・ペイジが演奏しなかったってことで、逆にもりあがっちゃってる感がある
THE CLASSIC ROCK AWARDS 2016 + LIVEですが、豪華な顔ぶれでしたよね?
まぁ、ジミー・ペイジのソロ見たさに30万のチケットを買った方の気持ちはわからないでもないですけど…
主催者側の「出演者たちの年齢を考慮し…」ってところにビミョウにウケてしまった
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スペイン王フェリペ5世王女 マリア・テレサ

2016-11-11 16:04:21 | スペイン王妃・王女
ポンパドール夫人のキューピッドになっちゃった王女
フェリペ5世王女 マリア・テレサ・デ・ボルボン
フランス王太子ルイ妃


1726〜1746

ここからしばらく王妃が続きます。

フェリペ3世とマルガリータ・デ・アウストリアの長女アナはフランス王ルイ13世妃に、
次女は死産、三女マリア・アナは神聖ローマ皇帝フェルディナント3世皇后に、
四女は1歳で亡くなります。

フェリペ4世とイサベル・デ・ボルボーンには6人の王女がいましたが
長女から五女までは死産か幼くして夭逝、六女マリア・テレサがフランス王ルイ14世妃です。
二人目の妃マリアナ・デ・アウストリアとの間に生まれた七女マルガリータ・テレサ
神聖ローマ皇帝レオポルト1世皇后になります。八女は生まれて1週間で亡くなりました。

カルロス2世と二人の王妃マリア・ルイサ・デ・オルレアンス
マリアナ・デ・ネオブルゴには、お子様がいませんでした。

王家はブルボン家に移ります。
フェリペ5世と最初の妃マリア・ルイサ・デ・サヴォイアには、四人の王子がいました。
二人目の妃イサベル・デ・ファルネシオには三男三女で、長女マリアナ・ヴィクトリア
ポルトガル王ジョゼ1世妃になります。

ふぅぅ…長かったですね、いよいよマリア・テレサですよぉ

フランスが、ルイ15世と長女マリアナ・ヴィクトリアとの婚約を一方的に破棄したので
スペインはお怒り… だったのですが、やっぱりブルボン家どうしで結託しとかないとね!

というわけで、次女マリア・テレサが、ルイ15世の王太子ルイに嫁ぐことになりました。
同時に兄パルマ公フィリッポ1世とルイーザ・エリザベッタの縁談もまとまり
1444年、二組は同じ日に結婚しました。
         
ところが! スペインは、12歳のルイーザを連れ帰っておきながら
マリア・テレサは、母イサベルが「幼い」と主張しまして渡仏が延期されました。
ルイーザの方が1歳年下だと思うんだけど…

1年後、マリア・テレサはヴェルサイユに到着しました。
ルイ15世は、その3日後、新婚夫婦のために舞踏会を催します。
でーもー、それは口実で、本当はポンパドゥール夫人を招きたかったらしい…

マリア・テレサは、美しくて気品があり、敬虔で高い教育を授けられた、The王女でした。
また(母親のイサベルに似なかったのか)性格が良かったらしく
ルイ15世や王妃マリー・レクザンスカにもすぐに気に入られました。

夫ルイとはすぐに愛し合うようになり、できるだけ一緒にいたそうです。

だけどすごく恥ずかしがりやで、宮廷の中では孤立感を募らせていきました。
それから、信心深いだけに、義父とポンパドゥール夫人の関係が許せず
露骨に態度に表したそうです。
自分の結婚パーティーが縁結びなんて、気分悪いですよね。

マリア・テレサは、結婚から2年、ヴェルサイユに到着してから1年後の1466年
女の子を出産した時に亡くなります。
王太子ルイの悲しみはすごかったらしく、ルイ15世が自ら息子をベッドから
引き離さなければならなかったほどでした。
あと1年早くヴェルサイユに来ていたら、2年間一緒にいれたかもしれないのにね。

マリア・テレサの兄にあたるスペイン王フェルナンド6世は、すぐに
妹のマリア・アントニアとの縁談をもちかけますが、ルイ15世は断りました。
王太子ルイは、ポーランド王アウグスト2世の王女マリー・ジョゼフィーヌと再婚して
この方が、ルイ16世、ルイ18世、シャルル10世のお母さまになります。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとこと大統領コーナー
よその国のことなのでね、なんだかんだと言えませんが、あの大国の選択が、まさかっ!! って感じでした
奥さんがサミットとかで他のファーストレディと仲良くできるのか気になる〜
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『脂肪の塊/ロンドリ姉妹 モーパッサン傑作選』巻末で驚いた!

2016-11-08 19:41:49 | フランスの作家
BOULE DE SUIF / LES SOEURS RONDOLI 
ギィ・ド・モーパッサン

10篇中8篇は『モーパッサン全集2』で読んでたらしいんだが
『脂肪の塊』以外は覚えてなかったという…

『脂肪の塊』は、何度読んでも良い!! 本当に名作ですね。
フローベールが「後世に残る」と絶賛したと巻末に書いてありました。
さすが、モーパッサンが師と仰いだ方だけあります。

なんだけど、読み返してみて『脂肪の塊』以外はあんまりピンとこず…
もっといい作品もたくさんあると思うんですけど… 傑作選でしょおぉぉ?

印象に残ったお話しをいくつかあげてみます。

『ローズ(Rose)/1884年』
二人の若い婦人のうち「恋愛抜きの人生など考えられない」と言った婦人が語る。
四年前、英国で十年働いていたローズという娘を雇い入れた。
彼女は裁縫も髪結いもドレスの着付けも完璧で、まさに掘り出し物だった。

ちょーっとタネあかしすると、ある事からローズが男だったってことがバレるのね。
今と違っていろいろな技術が発達していない19世紀に、隠し通せるものかしら?
これがどうして恋愛と関係あるかっていうのはヒミツ…

『ロンドリ姉妹(Les Soeurs Rondori)/1884年』
1874年6月、どうしてもイタリア各地を旅行したくなり、友人を誘って出かけた。
しかし、列車の中で出会ったフランチェスカという女性から離れられなくなり
結局3週間ジェノヴァにとどまった。

こういっちゃなんだが、もう少し奥深い話しかと思って読んでたんだけどな。
最初はモームの『クリスマスの休暇』をちょっと思い出したんだけど
かなりベクトルが違ってました。 これ、笑い話なんでしょうね?

『持参金(La Dot)/1884年』
町をあげての結婚式を挙げたシモン・ルブリュマンとジャンヌ・コルディエ。
ジャンヌには約3億円の持参金があった。
甘い1週間を過ごした後、二人はパリへ小旅行に出かけた。

読み始めて早々に、物語の展開は2パターンのうちのどちらかだな… とわかりますよ。
で、すぐにどちらかに絞り込めます。
でも、わかりきっているのに、最後まで面白く読めます。

巻末に年表がついてるんですよね。
書かれた年代とか、ゾラやフローベールとの関わりが知りたくてざっと読んでみた、ら
びっくりしたぁ! 42歳で亡くなってるんですよ、モーパッサン。
こんなに作品があるのに… ものすごい書きっぷりですよね。

自殺未遂をおこして、精神病院に入れられ、そこで亡くなっています。
作品からは、そういうタイプには思えなかったんですけど。
これまでモーパッサンを、勝手に、パリ郊外のこじんまりした屋敷で執筆してるような
長閑な作家だとばかり思って読んできたわけですが、大間違いみたいです。
詳しくは調べないけどね。

『脂肪の塊』だけでも一読の価値あり!
読んでみたいな! という方は下の画像をクリックしてね





ひとことK-POPコーナー



すごくすごく楽しかったけど、1曲目から泣いちゃったでしょー!! MY HEAVENとは…
きっと5人で、再び東京ドームの舞台に立つって言ってくれて、またまた涙 きっと行くからね! 足腰鍛えとく!!
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スペイン王フェリペ2世王女 カタリーナ・ミカエラ

2016-10-28 21:23:40 | スペイン王妃・王女
キレイなだけじゃない 自己主張王女
フェリペ2世王女 カタリーナ・ミカエラ・デ・アウストリア
サヴォイ公カルロ・エマヌエーレ妃


1567〜1597

フェリペ2世の四女カタリーナ・ミカエラの母親はイサベル・デ・ヴァロア
イサベラ・クララ同様、フェリペ2世と継母アナ・デ・アウストリア
愛に包まれて成長しました。

肖像画からもおわかりいただけると思いますが、カタリーナは大変美しかったらしい。
また、知的で、自分のステイタスを知り尽くしていたそうです。
だからかもしれませんが、かなり尊大な女性だったようです。

カルロ・エマヌエーレは、イタリアにおける領土拡大を考えていて
ぜひスペインの力を借りたいと思ってました。

そこで、ぜったい下心があったと思うけど、フェリペ2世は協力を約束して
カルロ・エマヌエーレとカタリーナの結婚が決まりました。
         
姉のイサベルよりかなり早く、18歳の時に結婚したカタリーナは
トリノで新婚生活をスタートさせますが、なにしろ横柄だったし、式典とかドレスとかに
いちいちスペイン式を取り入れようとするので、すこぶる不人気でした。

イタリア貴族に言わせりゃあ「小娘のくせに…」ってことなんでしょうが
カタリーナはすぐに政治と外交のスキルの高さを見せ始め
次第に宮廷内で尊敬が集まるようになりました。

姉のイサベルといい、カタリーナといい、王子だったらねぇ…
というか、嫁に出さずに女王にしちゃえばよかったのにね!
そしたらスペイン=ハプスブルク家の将来は違ったかもしれない。
ブルボン家にもってかれなかったかもしれないよね。

カタリーナは、父王フェリペ2世とは結婚後も仲良く手紙のやりとりをしていましたが
サヴォイに関する干渉は退け、自主性を主張していました。
トリノにスペイン軍を駐屯させたいという申し入れも拒んでいます。
フェリペの下心、台無し…

カタリーナは、夫カルロにものすごい影響力がありました。
彼女が夫を政治家として成長させたとまで言われています。 度々摂政も務めています。
また、ギャラリーをたくさん増やしたりして、文化面でも功績があります。
お子様も9人生んで、領地の将来も安泰です。

態度はでかいけど、やることはやる!! 誰も逆らえないですね。
会社のトップとかだったらいいけど、 直属の上司だったらいやかも…

              
                 お美しいのでもう1枚

カタリーナは、1597年の一に女の子を流産しますが、どうやら回復しなかったらしく
6月に亡くなりました。 30歳という若さです。 
サヴォイは惜しい人を亡くしましたよね。
夫のカルロ・エマヌエーレ1世は翌年亡くなりました。

フェリペ2世と四人目の妃アナ・デ・アウストリアには、四男一女のお子様が生まれますが
四男フェリペ(3世)以外は幼くして亡くなっています。
王女マリアも3歳で亡くなりました。

(参考文献 Wikipedia英語版)

ひとことワイルドアニマルコーナー
今日ひさびさに近所でタヌキを見ましたよ! 以前はアライグマとかハクビシンとか見たんだけどね
マンションがけっこう建っちゃって… タヌキ以外は野生と言っていいのかどうだかわかりませんが
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『病短編小説集』“ 家庭の医学 ” もけっこう恐いけど…

2016-10-25 19:09:53 | アメリカの作家

W・アーヴィング/W・S・モーム/J・ロンドン/F・G・スティーヴンソン
A・C・ドイル/A・ヘミングウェイ/S・P・ギルマン/O・ヘンリー/K・ショパン
F・S・フィッツジェラルド/D・レッシング/S・ウォレン/J・アップダイク
(13人中9人がアメリカ作家のため、アメリカの作家のカテゴリーにいれました)

うううぅぅぅぅ… 読んどいてなんだけど、気が滅入るわ…

古い小説には、病気の貴婦人とか紳士がよく登場します。
こっちに言わせりゃ、贅沢病みたいなものが多くて、どこまで病気なんだか… って
感じなんですけど、この一冊の中の作品は、がっつり病気を描いています。

消耗病・結核、ハンセン病、梅毒、神経衰弱、不眠、鬱、癌、心臓病、皮膚病の
九章にわかれていています。 こう書いてあるだけで、けっこう深刻そうでしょ?
各1〜2篇のお話しがあげられています。

既読のものは、モームの『サナトリウム』、フィッツジェラルドの『眠っては覚め』
ヘミングウェイの『清潔な、明かりのちょうどいい場所』の3篇でした。

で、それ以外の中から印象的だったものを…

『脈を拝見(Let Me Feel Your Pulse)/1910年 O・ヘンリー』
医者に勧められた療養所も治療法も気に入らず、南部の大農場で暮らす
義理の兄弟ジョンのところに身を寄せた。
そして病気を治すため、引退した老医者と毎日、魔法の植物を探し求めて歩いた。

メンタルな病&アル中の患者が主人公です。
最初は言葉遊びみたいなセリフが続いて、ちょっとウンザリしてたんですが
最後は(展開まるわかりでしたが)ホッとする話しで終わりました。

『黄色い壁紙(The Yellow Wall-paper)/1892年 S・P・ギルマン』
医者である夫ジョンの勧めで、完全な休養とよい空気のために、夏の間借りた大邸宅。
そしてジョンの選択で、以前子供部屋だった上の階の部屋が、夫婦の寝室になった。
しかし、その部屋のところどころ引きはがされた黄色い壁紙は、どうも気味が悪い。

神経衰弱がテーマなんですが、私は最初から、夫が怪しい!と思ったのよね。
だけど、それが当たっているのか外れているのか、だんだんわからなくなっていく
楽しくはなかったが、目が離せないお話しでした。

『一時間の物語(The Dream of an Hour)/1894年 ケイト・ショパン』
マラード夫人が心臓病を患っていることは皆知っていたので、彼女の夫の事故死を告げる時
妹のジョセフィンと夫の友人リチャーズはとても気をつかった。
夫人は泣き出すと、ひとり自室に閉じこもってしまった。

他のストーリーに比べて、あまり病気の描写は無いストーリーなんですが
結局、夫人の心臓は止まってしまうのね。 すっっごく皮肉がきいたお話しでした。

それ以外に気になったことが…
『癌 ある内科医の日記から』というサミュエル・ウォレンの作品なんですが
1830年に書かれているんですけど、麻酔っていつからあるの?
麻酔無しで手術をする貴婦人の話しで、読んでるだけで恐くて、本、投げ出しそうだったさ。

作家の方々に医療経験者がいたのか、あるいは体験談だったのかは調べてませんが
病気や治療に関することは、間違っていたり誤解を与えやすかったりすると
大変なことになりそうなので、専門書を調べたりして、それぞれ労作だったんでしょうね。

でも、あんまりリアルなものは、やはり避けて通りたいな… と思ってしまいました。

今テレビでお医者さんが出て病気の説明する番組が多いですよね?
全部あてはまってそうで恐ろしいのですが… というわけで、ほとんど見てません。

(今のところ)自分が、どの病気でもないことに、感謝しつつ… 今日はここまで。

表紙が恐いので書店で買いづらい…
読んでみたいのに…という方は下の画像をクリックしてね




ひとことK-POPコーナー
ヨングク、大丈夫かなぁ… パニック障害って治療にどれぐらいかかるのでしょう?
活動休止の後あんなに頑張ってて、カムバックも間近なのに可哀想… でもちゃんと休んで治してほしいですね
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