まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『結婚披露宴 新チェーホフ・ユモレスカ2』反省がいかされず…

2016-08-23 12:40:13 | ロシアの作家

1882年~1887年 チェーホフ

『新チェーホフ・ユモレスカ1』に続き読んでみました。
つくづく作品が多いなぁ、と改めて思っているところです。

1同様、主に『破片』『ペテルブルク新聞』『目ざまし時計』という三紙に
掲載された作品が抜粋されています。

三紙の特徴はよくわかりませんが、私なりに、ざっっっくりと傾向をわけてみると

『破片』に掲載されたものが一番わかりやすく、役人根性や貴族根性を皮肉って
笑い話にしているような気がします。
私はあまり好きなラインではないんですけどね。

『ペテルブルク新聞』は、悲喜こもごもの人間模様みたいなものを描いているのかな?
少し可笑しかったり、哀しかったりするのですが、ちょっとだけ社会問題なんかにも
言及しているあたり、新聞の読者を意識してのことでしょうか?

『目ざまし時計』は、けっこう哀しい、The 短編って感じのお話しが多いと思います。
私が好きなのは『目ざまし時計』から抜粋したものが多い気がします。

では、好きだったお話しを…

『七万五千/1887年』
妻のブレスレットを質に入れた金を、カルタでスッてしまったワシーリー・イワーヌイチ。
金が借りれず家に戻ると、妻が、隠し持っていた宝くじ七万五千ルーブルが当たったと言う。

これで辛い境遇続きだったワシーリーの妻の前途もようようかと思ったら…
ひどい仕打ちに継ぐひどい仕打ち… こんな旦那ならいらないんじゃない?

『大問題/1887年』
手形で詐欺をはたらいたサーシャの件で、おじたち三人が親族会議を開いている。
母方の伯父だけが、裁判沙汰にはしないようにとサーシャを庇う。

人間てこんなものよね… と思わされる、真理をついたラストです。
目が覚めたのはサーシャでなく伯父さんだったかもね…

『クリスマスの夜/1883年』
夫たちの乗ったそりが戻らないので、荒れ狂う浜辺に降りてみた若妻ナターリア。
心配する者たちが浜辺に集まる中、氷が砕ける音が鳴り響く。

最初は夫婦愛のいい話かと思っていたら、どんでん返しで悪女の物語! と思いきや
もう一回返しがあります。
いちばんドラマティックなお話しに思えました。

チェーホフ・ユモレスカは、今までにもいくつか発売されてますよね。
それで、前にも思ったんだけど、2冊続けて読むと…飽きるね…
あれほど、間をあけて読もうと反省したのに忘れてた。

面白かったんですよ!
でも、もっと時間をあけていたら、もっと面白かったと思います。
私のミスです。

ひとことK-POPコーナー


い、ま、さ、ら、ですが… オニュとイジナの밤과 별의 노래(Starry Night)
もう何十回見たかわからんが、曲も二人の声もいいし、MVも可愛いし… まだまだ見続けるわ!!
SMTOWNでは歌わなかったですね… やっぱり… でもちょっと期待したけど…
K-POPが苦手だっていう方もぜひ!
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『書物愛 [海外篇]』“ 読書愛 ” じゃないのよ

2016-08-02 19:59:21 | イギリス・アイルランドの作家
AMOR LIBRORUM 
G・フローベール/A・フランス/O・ユザンヌ/G・ギッシング/M・R・ジェエイムズ
H・C・ベイリー/S・ツヴァイク/M・イネス/J・G・カズンズ

イギリスの作家さんが多かったので、イギリスに入れてみました。

職場の近くにある有隣堂は、海外文学の品揃えがうすーーーくて、あまり買わないんだけど
この本を見つけた時は嬉しくて、レジに突進したさ!!

ところがですねぇ、ちょっと期待はずれ…

モームが『書物袋』だったかな? に書いてたように
「もう、本が無いとダメで…」みたいな本の虫的なことが書かれているのかと思いきや…

『書物愛』となっていますね?
この一冊に登場する主人公は、ほとんどが読書が好きというより、蒐集家なのね。
それも、希少本とか高価な本とか、読むよりも、集める・眺めることを目的としてる感じ。

だから主人公が本について語る時も、内容の面白さとか、なぜ好きなのかより
なぜその本が貴重なのかとか、高価なのかに力点が置かれてます。

アナトール・フランスの『薪』、ギッシングの『クリストファスン』は既読でした。
それ以外の、印象的に残ったお話しを紹介しますけどね…

『目に見えないコレクション(Die Unisichtbare Sammlung)
                 /1924年 シュテファン・ツヴァイク』
成金たちが買い漁る品物を集めるために、古いお得意を訪ねて少しでも手に入れたいと
ザクセンの田舎町まで、老いた版画蒐集家を訪ねたベルリンの古美術商が語る。
老いた蒐集家は目が見えなくなっていたが、集めた希少な版画の細部まで覚えていて
喜び勇んで古美術商に披露すると言う、が、隣で老いた妻はとても困った顔をしている。

けっこうありがちな話しなんですけどね… いいエピソードです。
古美術商の方も、最後は自分が古美術商としてどうあるべきか、気がついて良かったですね。
でも、本じゃなくて版画じゃん…

『書痴メンデル(Buchmendel)/1929年 シュテファン・ツヴァイク』
ヴィーンにもどって、雨宿りのため入ったカフェを、20年ほど前にも訪れたことを思い出し
その店のテーブルで、35年以上、本の仲買をしていたメンデルのことも思い出した。
彼は、ありとあらゆる本の題名・著者・出版元・値段を記憶していた。
しかし、本のこと以外は何も知らず、戦争をしていることも知らなかった。

この主人公は、莫大な本のことを覚えてるけど、中身は読まないのね。
だからやっぱり、読書家っていうわけではないんだけど、蒐集家ではないので、ま、いっか。
彼が幸福だった時代に、彼を見守っていた人々が好ましくて、好きなお話しでした。

『ロンバード卿の蔵書(The Lonbard Books)/1956年 マイケル・イネス』
アプルビィが、私設博物館でオースティンの『マンスフィールド・パーク』を手にしながら
そこにあるいくつかの本に、邪悪なしかけがしてあると言う。
それは本について語るのが大好きな老齢の大企業家ロンバード卿の蔵書で
卿が、記憶力も気力も衰えていないのに自信を失っていると、卿の妹が相談に来たと言う。

ちょっとミステリーっぽいですが、すぐ犯人も手口もわかっちゃうので
物語としては面白くないです、が、一番 “ 読書好き ” っていうのが垣間見えたお話しでした。
だーかーらー “ 書物愛 ” なんだってば!

ツヴァイクって『マリー・アントワネット』があまりにも有名で、伝記作家と思ってましたが
普通のお話しも書いてたんですね。
2篇ともよかったです、もっと読んでみたいですね。

読書が金持ちの娯楽じゃない時代に生まれててよかったよ! と、心から思いました。

ところで、最後の、カズンズの『牧師の汚名(Clerical Error)』は
ロアルド・ダールの『古本屋』と、瓜二つというか、同じ話しでないのかね?
ダールの方が後に書いてますが、オリジナル?  カバーアルバム的にリメイク?
こちらの本には、なんのエクスキューズないので、あとでダールの方を見てみようっと。
って言って、たぶん見ない…

ひとこと歯痛コーナー
検診をさぼっていたらちょいと歯が痛くなり、耐えられなくなったので歯医者さんに行ってみたら、えーーー!!
親しらずって、若い人に生えるものじゃないの? しかも横向き? ってわけで抜いて来ました。 今ズキズキしてます
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ノルウェー王エイステン2世妃 ラグナ

2016-07-29 22:07:11 | ノルウェー王妃
         このヘタウマ(失礼)な絵はマルグレーテ妃の実家の紋章です

ノルウェー人のノルウェー王妃ってことで有名 Part2
エイステン2世妃 ラグナ・ニコラズダター


生年不詳~1161以降/在位 1142~1157

ハーラル4世の後を継いだのは、愛妾トーラが生んだシグル2世と
イングリドが生んだインゲ1世の二人(共治王)でしたが、シグル2世は22歳ぐらい
インゲ1世は26歳ぐらいで殺害されて未婚でした。

1142年に共治王になったエイステン2世の妃は、エイステン1世妃インギビオルグ同様
11~13世紀のノルェー王妃の中で、二人しかいないノルウェー人王妃として有名です。

父親はグドブランスダレンというところのニコラス・マーズっていう人らしい…
結婚したのは、たぶん、エイステンがスコットランドからノルウェーに到着した
1140年から即位する1142年の間だそうです。

ノルウェーで王になるために、地元民の協力が必要だったのかもしれませんね。
二人に子供がいたという記録はありません。

1157年にエイステンが義弟インゲ1世に殺害され未亡人になりました。
1160年にインゲ1世の義弟オルムと婚約し、翌年再婚する予定でした。
オルムはマグヌス5世の統治時代に傑出したリーダーとなった人物です。
        
しかし、インゲ1世とホーコン2世の間で争いが始まり
インゲ1世が1161年に殺害されて、この結婚は行われなかった可能性が高いです。

ラグナの消息も、イングリド同様ここで途絶えます。
インゲ1世の死でいろいろな女性の人生がわからずじまい…
欲深い兄弟喧嘩に巻き込まれちゃって… 困ったもんだ。

同じくハーラル4世の庶子で、1142~1145年共治王になったマグヌス・ハーラルソンと
シグル2世と愛妾トーラの庶子で1157年から共治王になったホーコン2世は未婚。

シグル1世の孫マグヌス4世は、サクソン王と血縁がありそうな
エストリド・ビョルンズダターという女性と結婚していますが、詳細は不明。


疑惑の王妃になっちゃった
スヴェッレ妃 マルグレーテ・エリクズダター


1155~1209/在位 1189~1202

シグル2世とグンヒルドの庶子(だと言い張った)スヴェッレの妃は
スウェーデン王エリク9世とクリスティーナ・ビョルンスドッテルの王女マルグレーテです。
      
1189年に結婚し、1202年に47歳で未亡人になりました。
スウェーデンの自分の領地ヴェステルイェートランドに隠居したのですが
その際、王女のクリスティナをノルウェーに残していくように強いられました。
そりゃそうよね、王女は外交の大きな切り札になるもの。

ちなみにクリスティナは、1209年にBagler党(?)のフィリプス・シモンソンに嫁いでます。

マルグレーテは2年間故郷で過ごし、1204年にノルウェーに戻ります。
到着から2日後、スヴェッレの庶子、つまりマルグレーテの義理の息子ですが
ホーコン3世が、明らかに毒のせいで亡くなりました。
当然マルグレーテに疑惑の目が向けられますね?

マルグレーテの使用人の一人が、主人の無罪を立証するために
試罪法に挑みましたが(無理矢理挑まされたのかもしれないけど)失敗して溺死しました。

ひとこと情報
以前も書いたかもしれないのですが、試罪法とはザックリ言うと、疑わしい人が火あぶりにあったりとか
刃物の上を歩いたりとかして無事だったら無罪という、The 中世! な裁判法です
溺死ということは、水にずーっっと沈められたりしたのかもしれないですね、コワいコワい…


というわけで、マルグレーテは追放され、再びスウェーデンに帰ります。
でも、自分の息子がいたわけでもないのに、なぜ継子を殺さなきゃならないかね?
娘のためでしょうか?

1209年に、娘クリスティナの結婚式のために、再度ノルウェーを訪れているので
追放はされたけど、有罪にはなっていなかったのかもしれないですね。
マルグレーテは、娘の結婚後すぐ病気になり、数週間後に亡くなってしまいました。
なんだか怪しい気がするね …

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことゲームコーナー
ポケモンにもゲームにもほとんど興味がないんだが、つい軽い気持ちで ポケモン GOをインストールしてしまいました
ただボールを集めてポケモンにあてりゃいいのかと思ってたら、進化させたりアメもらったり
戦わせなきゃいけないなんて… 以外と忙しい…
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『クローヴィス物語』愉快な仲間で、イヤーなヤツ

2016-07-28 18:15:13 | イギリス・アイルランドの作家
THE CHRONICLES OF CLOVIS 
1911年 サキ

クローヴィスという上流の青年が主人公だったり、その友人がクローヴィスに
聞かせた話しだったり、クローヴィスがまったく登場しなかったりする短編が
笑える話し、ゾッとする話しとりまぜて、28篇おさめられている短篇集です。
ほとんどが『ザ・ベスト・オブ・サキ』で読んだものでした。

好きというよりは、気になったものをいくつか …

『エイドリアン(Adrian)』
ほどよく脚色された身の上話しをすることで、しょっちゅうルーカスにおごってもらっている
エイドリアンは、ルーカスの叔母ミセス・メバリーに気に入られ、アルプス旅行に同行する。
一緒に行っているクローヴィスからの、ルーカスへの便りによると
叔母一行は、エイドリアンのせいでホテルを転々としているらしい。

一般人が、上流の方々と旅行に出かけて、おおいにはしゃいでしまったのね。
いつも思うんだが、たとえば、比較的裕福でなく育った人が、有名人になるとか何かで
ものすごく大金持ちになった時に、急に上流社会に出てうまく対応できるものなんだろうか?
まぁ、私にはまったく関係ない悩みなんですけどねっ。

『イースターエッグ(The Easter Egg)』
軍人の家柄に生まれたレディ・バーバラは、愛息レスターの小心さが気に食わなかった。
ある時、つきあいのある公国の町長に、ゲストの大公殿下のもてなしについて相談を受けた。
すると、宿の泊まり客の女が、おずおずと、自分の幼い息子に、イースターエッグの
カゴを持たせ、大公殿下に贈呈させてはどうかと提案してきた。

少しタネあかしをしてしまうと、テロの話しなのです。
たぶん、今だからすごく気になったんだと思う… 既読ですが、以前はスルーしてたもの。
こういう話しを読んでしまうと、誰も信じちゃいけないな… なんて、思えてきます。
思っちゃいけないとわかっちゃいるが、誰が何を考えてるかなんてわかんないもんね。

『閣僚の品格(Ministers of Grace)』
神秘主義者の若い公爵は、政局を嘆く悲観論社の友人ベルタルビットに
閣僚たちを天使と入れ替え、閣僚たちを一時的に動物に変えてしまうという。
訝るベルタルビットの前で、まず、不人気な大臣がいきなり好人物になり
その隣には怒れるスズメがいた。

笑い話なのかな? 善人ばかりの政治家と大企業家がいる国は良い国か… っていうお話し。
誤解を怖れずに言ってしまえば、ものすごく清廉潔白で正直だけど無能な政治家より
多少いかがわしくても有能な政治家の方が、うまく国を動かしてくれそうな気がする。
清廉潔白で有能っていうのが一番いいのでしょうが、なかなかねぇ… 会社でもそうでしょ?

さて、クローヴィスですが、彼が登場している話しを読む限り、善い人ではない!
むしろやなヤツだと思います、が、仲間にいたら楽しそうよ。
他人の悪口とかすごく上手そうだし、イタズラとかいやがらせなんかを考えさせたら
すごく面白いアイデアを出してくれそう。

できたら敵にはまわしたくないですね。
それから、心から友だちになりたいというタイプでもないですね。

ひとことクラフトコーナー
わけあって、ここ1ヶ月ちかく、空き時間はこれにかかりっきりでした
ねこやまさんのあみねこの編み図で編んでみました

 



ひそかに誰かに似せてあるんだけれども、似てないので秘密にしときます 
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『結婚式のメンバー』思春期の妄想を笑っちゃダメよ

2016-06-15 21:26:20 | アメリカの作家
THE MEMBER OF THE WEDDING 
1946年 カーソン・マッカラーズ

村上柴田翻訳堂から2冊目を購入。
『撲の名はアラム』は、少年が主人公でしたが、こちらは12歳の少女が主人公。

好きな内容かというと、うぅぅん… あんまり好きじゃなかった…

12歳ののっぽの女の子フランキー・アダムスの夏休みの数日を描いた物語です。
彼女には、その年いくつかの出来事がおこりました。

パパから「大きくなりすぎた」と言われて一緒のベッドで眠らなくなったこと
父親のピストルを身につけて街を歩き回ったり、ストアからナイフを盗んだりしたこと
男の子とガレージでいかがわしい罪を犯したこと…
親友がフロリダに越してしまい、遊び相手が一人もいなくなったこと、などなど。

そんなわけで、その夏、フランキーはどこのグループにも属することなく
ほとんど家を出ませんでした。
ずっとアダムス家で働いている料理女のペレニスと、6歳のいとこジョン・ヘンリーと
キッチンに座って、料理やおやつを作ったり食べたり、カードをしたり…
そんなことばかりして過ごしていました。

そこへビッグニュースが入ります。
兵士としてアラスカにいる兄ジャーヴィスが結婚することになったのです。
そして式の一週間前に婚約者のジャニスを連れて食事にやって来ます。

二人を見たフランキーは、結婚式の後家には戻らず、二人とともに暮らそうと決心します。

で、とにかく、会話が多い話しだった〜!  会話というより告白? ひとりごと?
特にフランキーとペレニスの会話が多いのですけど
ペレニスがものすごく説教してる時もありゃ
大人と子供が話しているとは思えない場面もあり
フランキーにとってペレニスが母親がわりなのだなぁ、と思える一方
こんな大人と一緒にいさせちゃダメじゃんと思えたりもしました。
でもやっぱりいてくれて良かったんだと思うけど…

物語は三章にわかれていて、一章ではフランキー、二章ではF・ジャスミン
三章ではフランセスと、名前が使い分けされています。
これは、少女の心境と大人の心境を表すってことなんですかね?
よくわからないけど、深く追求するのはやめときます。

しかし、新春期の妄想って、いろんなことを経験してきちゃった大人から見ると
荒唐無稽でくだらないことに思えますが、本人は真剣なのですよね。
家出の真似事ぐらいは、多くの大人に経験があるんじゃないかしら?

自分のことをふりかえっても… 言えないけど… 笑える!
でもかなり真剣だったよね!!
ひとつふたつ書いてみる?

高校を中退してアメリカでシャチの調教師になろうと思い立ち、退学届を勝手に出して
母呼び出しを受ける…
イギリス人のロッカーと結婚しようと、パイステのシンバルとスティックを手に
武者修行に渡英しようと画策して父にしかられる… バカだ…

ま、私のおバカな過去はおいといて、少女の心のユラユラを瑞々しく描いたと言えるこの物語
ペレニスのおせっかいすぎる干渉に比べ、パパの無関心ぶりがすごいわ!
男手ひとつ…っていうのも大変ですね。

笑ってられるうちはいいんだけど、想像・妄想が膨らみ続けると
深刻な事態をまねいちゃう場合もあるので、スルーしないで耳を傾けた方がいいのかも…
そう考えると、ペレニスの対応は正しかったのかもしれないです。

初々しい心を忘れ去った私には、ちょいと共感できず、難しい物語でした。
少女時代に読んどきゃ良かった…

ひとこと都知事コーナー
辞めましたね〜! ぜったい解散してリオへ行く気だと思ってましたが、さすがにね…  次はどなたになるんでしょう?
私は神奈川県民なので、なんら行使することはできませんが、お隣から見守っております
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『撲の名はアラム』少年時代の思い出と幻想と…

2016-06-01 21:51:17 | アメリカの作家
MY NAME IS ARAM 
1940年 ウィリアム・サローヤン

買っちゃったですよ、やっぱり、村上柴田翻訳堂、そりゃ買いますよねぇぇぇ…

作者が生まれ故郷を舞台に書いたという『撲の名はアラム』ですけど、長篇ではなくて
『ヒューマン・コメディ』同様、一家族をクローズアップしている
短篇集と考えていただけばいいと思います。
同じく自伝的短篇集と言われている『リトル・チルドレン』よりは
話しにつながりがあると思います。

この中の一篇『ザクロの木(ざくろ園)』は以前紹介しているのですが
一話づつでも、十分短編として楽しめるお話しばかり、14篇がおさめられています。

カリフォルニア州フレズノという町で暮らしている
アルメニア系のアラムという少年が語る、ガログラニアン一族のお話しです。
おじいさん、おばあさん、お母さん、たくさんのおじさんやいとこが登場します。

とにかく、14篇全部面白いんですよ!!
でも全部紹介するわけにもいかないし… 選ぶのも難しいんだけど…
一族の様子が垣間見える、おじさんが登場するお話しを書いてみますね。
そういえば『ザクロの木』もメリックというおじさんが主人公でしたね。

『ハンフォード行き(The Journey to Hanford)』
来る日も来る日も、木陰でチターを弾いている情けないジョルギおじさんが
一夏ハンフォードでスイカ獲りをして働くことになり、付き添いを決めることになった。
おじいさんが、子供たち、孫たちの中から撲を選んだ。
しかしハンフォードにつくと、おじさんは「スイカは獲り終わった」と言われてしまう。

『五十ヤード走(The Fifty-Yard Dash)』
12歳の時、クーポンを送ったニューヨークのストロングフォートから再三優しい手紙が届き
強くなるプログラムを値引きしてくれると言うので、ジコおじさんに相談しに行った。
当時おじさんは、ヨガにはまっていて、瞑想し、絶食し、酒も街をふらつくのもやめていた。
そしてストロングフォートをペテン師だと言ったが、お金は貸してくれた。

『アメリカを旅する者への旧世界流アドバイス
    (Old Country Advice to the American Traveler)』
ある年、おじさんのエリクがニューヨークへ旅行に出かけるというので
おじさんのおじさんガルロがやって来て、旅の危険について語った。
ガルロおじさんが教える、危険を避ける方法すべてに、エリクおじさんは
イエス、サー、と返事する。

どのエピソードも、おじさんのパーソナリティーが表れていて面白いです。
これ以外にも、クセのあるおじさんやいとこがたくさん登場します。
一族を率いるおじいさんとおばあさんのやりとりも笑えます。

一話目から、とにかく自分たちが貧しかったと書かれています。
一族全員が貧困にあえいでいて、どうして食べていけるのか不思議だったと…
でも、一冊を通して、そんな印象はあまりうけませんでした。

それよりも、こんな一族に囲まれて、騒々しい、退屈するヒマもない
少年にとってはおもしろ可笑しい毎日だっただろうと想像できます。

でも事実は少し違っていたようです。
カリフォルニア州フレズノで生まれて育ったのは間違いではないようですが
生い立ちからして、まわりにこんなに親戚がいたのかどうかは疑問です。

作者の序文を読んでから作品を読むと、完全に自伝的小説だと思ってしまうのですが
もしかしたら、偉大なる想像の産物なのかもしれない…
そうだとしたら、少し寂しい気がします。

でも、思い出が反映されていようと、完全なるフィクションだろうと
小説としての面白さには変わりはないわけで、読んで良かった! と思っています。

ちなみに、アラムというのはサローヤンの息子さんの名前らしい。
自分の幸福な想像が、現実となって息子さんに与えられればいいな… なんて
考えながら書いていたのでしょうか?

ひとことバレーボールコーナー
学生時代バレー部でして、ずっと見てきていましたが、男子バレーボールがこんなにすごいことになっていたとは…
グッズがアイドルなみ… 負けちゃいましたが気持ちを切り替えて頑張ってほしいですね
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ノルウェー王ハーラル4世妃 イングリド

2016-05-20 23:39:55 | ノルウェー王妃
            例によって肖像画がないのでヴァイキングの貴婦人をどーぞ

ある意味キングズ・メーカー
ハーラル4世妃 イングリド・ラグンヴァルズダター


1110~1161以降/在位 1134~1136

ノルウェー王はここらへんから激しく入れ替わりを見せ始めます。
嫡子だけでなく、庶子まで入り乱れての継承争いが続くわけだけど
権力が欲しいだけの兄弟喧嘩に巻き込まれる国民はいい迷惑ですよね。

王様の子供だけでも大騒ぎだっていうのに、王妃の再婚相手の孫まで参入しちゃうという
事態を招いたのが、ハーラル4世妃イングリドです。
イングリドの父親はスウェーデン王インゲ1世の庶子ラグンヴァルドで母親は不明です。
      
最初はデンマーク王スヴェン2世の庶子ヘンリク・スヴェンソンと結婚しました。
ヘンリクは、身体的な理由から後継者とは見なされていませんでしたが
様々な陰謀をはりめぐらしていた人物で、敵も多かったようです。

ヘンリクとイングリドの息子マグヌスは、一瞬スェーデン王座つきましたが
スヴェルケル1世を殺害して奪い取ったとされています。
そして、その陰謀を指示したのがイングリドらしいです。
でてきましたね~! 久々にエピソードフルな王妃の予感がします。

1134年にヘンリクがFotevikの戦いで亡くなると、その年のうちにハーラルと再婚しました。
しかし1136年にハーラルが他の庶子シグルに殺害されてしまいます。
この時、ハーラル4世には、イングリドが生んだインゲ(1歳)
愛妾トーラが生んだシグル(3歳)、愛妾ビョークが生んだエイステン(10歳前後)
誰が生んだかわからないけどマグヌス(?)の4人の息子がいました。
もちろん嫡子はシグルですけど、争いがおきることはまる見えスケスケですよね。

ここでイングリドは大胆な手を打ちます。
自分の息子インゲとともに、庶子シグルも共治王として公布しました。
幼い子を選んだところがミソ! 自分の力が及び易い相手を選んだわけですね。
イングリドが摂政に就いたという記録はないのですけれども、インゲの統治中は
最も重要な助言者とされていたそうです… ていうか1歳だからね。
完全に自分で統治してたでしょ。

でも1142年からはエイステンとマグヌスも王になってるんでね…
イングリドの苦労がうかがえますね。
        
ちなみに、マグヌスは5世とはなっていませんで、マグヌス5世は別人です。

いつの間にか、ものすごく高位の貴族オットー・ビルティングと三度目の結婚をしていた
イングリドですが、1140年ぐらいに夫が殺害され再び未亡人になります。

その後イングリドは四度目の結婚をしますが、その前に子供を産んでいます。
子供の父親は素性がよくわからないアイヴィ・スネイスという男性らしいです。
         
イングリドの四人目の夫は、資産家のアルヌ・イヴァルソンでした。
子供も生まれ、インゲの治世も続き、安泰だったはずのイングリドでしたが
1161年、運が尽きます。
インゲが継承戦争に敗れ、殺害されてしまいました。

イングリドの最後の記録は、夫とともにデンマークに亡命するところまで。
亡命先は実家のスウェーデンじゃなかったんですかね?
あ! 息子マグヌスが前の年にスヴェルケルを暗殺してたんだっけ!!
しかもマグヌスも1161年に殺害されました。

どこでどうなってしまったんでしょうね?
亡命ったって、もと王妃で資産家の嫁なわけだから、けっこう大がかりな夜逃げだったと
思うんだけど、跡形もなく消えちゃったというのが気になりますね。
完全に身分を隠して、そこらへんのおカミさんみたいに暮らしていたとしたら
それはそれで面白いかも…

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー


東京ドーーーーーム!! SHINee WORLD 2016 D×D×D Special Edition すごく良かったよ~!!
パワホー & ビューティホー! そしてワンダホー!!
今年も2日間楽しかったけど、ツアー終わっちゃった~ と、しゃいにロス状態…
まずはジョンヒョンのソロで癒しましょうっと!
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『いま見てはいけない デュ・モーリア傑作集』ビジュアル系オカルト?

2016-05-14 21:35:10 | イギリス・アイルランドの作家
DON'T LOOK NOW AND OTHER STORIES 
1971年 ダフネ・デュ・モーリア

デュ・モーリアの短編といえば『鳥 デュ・モーリア傑作集』『破局』
2冊を読んだことがあります。
怪奇小説方面の作家ですが、なんだか好きでまたまた読んでみました。

短篇集ですが、おさめられているのは5編で、それぞれ少し長めのお話です。
さらさらとご紹介しますね。

『いま見てはいけない(Don't Look Now)』
最愛の娘を亡くして傷心の妻ローラの療養のため、ヴェネチアを訪れているジョンは
ある日、レストランでローラの後ろに座った双子の老姉妹をネタにゲームを始めた。
ローラも面白がっていたが、その後妹の方に「娘が一緒にいる」と言われ、二人に心酔する。

『真夜中になる前に(Not After Midnight)』
教師だったぼくは、イースターの休暇に、絵を描くためにクレタ島を訪れた。
ホテルに無理を言って絶景のバンガローを手に入れたが、そのバンガローで2週間前に
男性が変死したことを後で聞かされた。

『ボーダーライン(A Border-Line Case)』
回復していたのに、目の前で急死した父親との会話を思い出し
疎遠になっていた父親の友人ニックに会いに、アイルランドへ向かった新人女優シーラ。
ニックは世捨て人になって、湖の中にある島で、彼の信奉者たちと暮らしていた。

『十字架の道(The Way of the Cross』
代理牧師のパブコックは、インフルエンザの教区牧師に代わって
イスラエルで8人の教区民を引率することになった
食事をしている時、メンバーの一人の少年が、二千年前の今日は最後の晩餐の日だと言う。

『第六の力(The Break Through)』
上司から急に〈サクスミア〉という研究機関への出向を命じられて訪れると
そこにはマクリーンという科学者、ロビーという医者、ケンという若者、ジェイナスという
給仕しかおらず、表向きの研究とは違う実験が行われていた。

印象は、上から、オカルト、心理劇、テロリズム、?、狂信者ってことになるんですかね?
『第六の力』は、科学の名を借りた人間の横暴に警告を発しているのかもしれないです。

よくわからなかったのは『十字架の道』で、これいい話し?
混沌としたエルサレムが舞台、クセのある8人の人物、イエス様への罪深い行いに言及し
怪しげな遺跡をまわり、最後の晩餐が持ち出され、皆がすぐはぐれて一人になっちゃうという
お!ここから始まるか!! という場面をいくつもむかえながら、ハッピーエンドよ。

ドラマだったら、少年の言葉に大人たちが笑って、皆が乗ってるバスの後ろ姿で終わる…
平凡な発想ですみません…

デュ・モーリアの小説はいくつか映画化されていますね。
この本におさめられているお話しが、映画やドラマになっているのかどうかはわかりませんが
やはり映像化を意識して書いていたのでしょうかね?

舞台も、イタリア・ギリシャ・アイルランド・中東という、風光明媚な場所を選んでいますし
女性陣のお衣装も、さすが女性作家ってな感じに詳しく描写されていて
ビジュアルになり易い気がしました。
いいドラマになると思う… (エラそう…
“ デュ・モーリア劇場 ” みたいにシリーズ化してもいいような気がします。

でもなぁ… 私はやっぱり『鳥』(原作ね)が一番恐ろしいです、今のとこ。

デュ・モーリアは活動期間が長いので、まだまだ未読の作品がたくさんあるはず。
探し出して読みたいと思っています。

ひとことおおきなお世話コーナー
このあいだ、何年かぶりにバーベキューやった後山下公園に行ったら、トライアスロンの建て込みやってましたが
海の水大丈夫なのかな? 選手たちがお腹痛くなったら大変!! と、よけいな心配をして帰ってきました

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ノルウェー王エイステン1世妃 インギビオルグ

2016-04-22 23:17:53 | ノルウェー王妃
       どーにもこーにも肖像画がみつからないのでシグル1世妃ブラスミンをイメージして
             アーサー・ラッカムという方が書いたアイルランドの妖精のイラストを…


ノルウェー人のノルウェー王妃ということで有名
エイステン1世妃 インギビオルグ・グットルムズダター


生没年不詳/在位 1103~1123

母親の違う三兄弟で共治王になったエイステン1世の妃は
リレハンメル出身のグットルム・トレッソンの娘です。
        
エピソードは無いが家系図は立派です。
11~13世紀の王妃の中で、たった二人しかいない
ノルウェー人のノルウェー王妃のうちのひとりということが有名です。
あと、王女マリアの息子オーラフが僭称王となって、国外追放になったことぐらい?

没年もわかりません。


置いて行かれた若妻
シグル1世妃 ブラスミン・ムィルチャルタクスダター


生没年不詳/在位せず

ムィルチャルタクの娘… なんだか、タイとかモンゴルとかみたいな響きですが
ダブリン王の王女です。
ノルウェーとダブリンが同盟を結ぶために、お互いの親によってアレンジされました。

二人は1102年に結婚して、シグルはダブリンで暮らしていたみたいです。
しかし、1103年にマグヌス3世が殺害されると、14歳のシグルはノルウェーに戻り
兄弟たちと共治王として即位します。

なんだかその時に、ブラスミンは置いて来ちゃったみたいなのよね。
「必ず迎えに来るよ」「お待ちしています」みたいな、涙もののシーンはあったのかしら?
なんでも二人は、その時はまだ床入りしていなかったらしい…
そしてシグルは13年後に他の人と結婚しちゃいます。
お相手は、後にデンマーク王エーリク2世妃になるマームフレドです。

ちなみに、シグル1世はセシリアという女性とも結婚したことになってるんですが
マームフレドと離婚したわけでもなさそうなので、またまた一夫多妻でしょうか?
シグル1世は十字軍にも参加してイスラム教徒と戦った王で
十字軍戦士王と言われているのに重婚ですかぁ? 次の王は愛妾の子だし… 
中世のキリスト教的倫理感てよくわからないっす。

シグル1世の庶子で、次王になったマグヌス4世の妃は、マームフレドの姉インゲボルグと
デンマーク王子カヌート・ラグヴァルドの王女クリスティンです。

家系図はこんな感じです。
     
1132年にマームフレドの仲介で結婚したんですけど、エピソードは特にないです。

(参考文献 武田龍夫氏『物語北欧の歴史』 Wikipedia英語版)

ひとことK-POPコーナー
 

どうなのよぉ~! これ  SHINyan 正式デビューですって!! かわいいー 
キレッキレでモフモフのダンスってどんななの? 気になりすぎる!!
みんな似てる気がするけど、 ミノにゃんが… に、似てる… カリスマの瞳が…
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『レズビアン短編小説集』表紙のインパクトったら!!

2016-04-11 18:36:06 | アメリカの作家

セアラ・オーン・ジュエット/ケイト・ショパン/ウィラ・キャザー
キャサリン・マンスフィールド/ガートルード・スタイン/ラドクリフ・ホール
ヴァージニア・ウルフ/デューナ・バーンズ/ヘンリー・H・リチャードソン
カースン・マッカラーズ/ジェイン・ボウルズ/イサク・ディネーセン

作家陣の全員がアメリカ人というわけではないのですが
割合が高かったのでアメリカの作家のカテゴリーに入れました。

買う時にちょっとドキドキしましたが、大好きなマンスフィールドの未読作品があったので
「えいっ」と本屋さんのカウンターに差し出しました。

でも、そんな心配はまったく無用ですよぉ~。
上記の執筆者は登場順に書いていて、後半になると私には難解なものもあったのですが
テーマは極めて穏やかで読み易い作品がほとんどで、良い小作品集でした。

印象に残ったお話しをいくつかご紹介します。

『マーサの愛しい女主人(Martha's Lady)/セアラ・オーン・ジュエット』
ある夏、ミス・パインの屋敷に、若い従姉妹へレナがやって来る。
働き始めて間もない、叱られてばかりの使用人マーサは、ヘレナの優しさに打たれ
着々と仕事を覚えていくが、数週間後、ヘレナは屋敷を発ってしまった。

これはまぎれもない愛の物語ではないでしょうか。
思い続ける愛、敬い崇める愛、捧げるだけの愛などなど、愛の美しさ満載のお話し。
アメリカの作家ですが、英国っぽい香りがします。 1800年代だからかな?

『しなやかな愛(Leves Amores)/キャサリン・マンスフィールド』
忘れられないシスルホテル.
ある夜、向いのあの人の部屋で着替えを手伝い、外で食事をしてオペラ座へ行く。
オペラ座を出ると、二人で無言のままホテルへ歩いて帰った。

3ページと、ものすごーく短い作品なのですが、いちばんストレートに
女性への愛を表しているお話しかもしれません。
短いのに、各シーンの情景が目に浮かび、ドキドキさせられるお話しです。
マンスフィールドはもう一編『至福(幸福)』という作品が収載されています。

『ネリー・ディーンの歓び(The Joy of Nelly Dean)/ウィラ・キャザー』
ネルは美しく町の皆のお気に入りで、特にミセス・スピニー、ミセス・フリーズ
ミセス・ダウは、彼女を愛して可愛がっていた。
ミセス・スピニーの息子スコットはネルが好きだったが、ネルは評判の悪いセールスマンの
ガイ・フランクリンと婚約すると、わたしに打ち明けた。

美しくてもてはやされた少女が、必ず幸せになれるかというと…という
ありがちな話しですが、三人のミセスの存在が、物語の面白さを数倍増ししてくれます。
母親のように姉のように愛情を降り注いだ三人のその後が、哀しくも美しいお話しでした。
ウィラ・キャザーはもう一編『トミーに感傷は似合わない』という作品が収載されています。
そちらも主人公を見守るじい様たちがいて、しんみり面白かったです。

たしかに深読みすると、女性が女性を愛おしく思っている様子が垣間見えますが
だからってそれがすぐにレズビアンに繋がるというわけではないですよね?
私も綺麗な女の子を見るのは好きだし、男性より女性と暮らす方が楽だろうな~なんて
考えたりしますもん。

ですので「女性同士があんなことして、こんなことして… が描かれている短篇集だ」と
決めつけないで(期待しないで)読んで下さい。 普通に面白い短篇集です。

最後に作家陣の紹介ページがあります。
今回は(解説は飛ばしたけど)しっかり読んでみました。
皆さんいろいろな女性とのエピソードがありまして、もちろん恋愛感情で結ばれた関係も
あったでしょうが、どうやら、信頼し合えるパートナーというところへ落ち着くのが
多かったみたいに思えます。

カーソン・マッカラーズみたいに、ドラマティックな一生を送った方もいますが…

作家陣は、1800年代から1900年代前半に生まれています。
性的マイノリティー感が今より強かったと考えられる時代に、自分の性的嗜好を堂々と
あるいは自然体で表していたという勇気に尊敬を覚えます。
それとも、芸術家は今より性に関して自由を得られていたのだろうか?
当時の風潮なども調べてみなければなりませんね… たぶん調べないけど。

ひとこと気になるコーナー
買われました? 村上柴田翻訳堂! 私はまだ買ってないんですよね。 子供が主人公でしょー? うぅぅぅぅん…悩むわ
マッカラーズとサローヤンですよねぇ… やっぱり買うべきか?
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