まりっぺのお気楽読書

読書感想文と家系図のブログ。
ゆる~い気持ちでお読み下さい。

『ヴァレンタインズ』別れ話はこうまとめたいですね

2012-07-23 22:17:48 | その他の国の作家
VALENTINES 
2007年 オラフ・オラフソン

この作家さんは知らなかったのですが、BOOK OFFで見つけて初めて読んでみました。
アイスランドの方だそうです。

静かで落ち着いた文章、多くを語らない登場人物、奇をてらわない展開…
けっして嫌いなタイプの作風ではないのですが、なぜでしょう? 入り込めませんでした。

12篇の短編から成っている一冊で、本国では題名がついているらしいのですが
日本版は一月、二月、~ 十二月、となっていて
各月に相応しい別れのお話しが書かれています。

印象に残った物語をご紹介しますね。

『二月』
ヨウンとリンダはいつもなら夏に訪れる海辺の別荘を訪れました。
ヨウンは自分の浮気で壊れかけた関係を修復しようと考えていました。
しかしリンダは相手の女性が住むクィーンズへ連れて行けと強くせまります。

このお話しは、鋭い人なら途中で真相がわかると思うのよね、詳しくは書きませんが。
読者でもわかる浮気の真相…なぜ妻がわからんかな?
夫が真相を明かしたことは正しかったのか間違いだったのか? 悩むところです。

『五月』
ヨハンはカレンとの結婚生活に満足していましたが
ある冬の日、突然カレンから女性の恋人がいることを聞かされました。
カレンの提案で別れようと決めていた春の日が近づくと、カレンは俄然張り切ります。
彼女は二人の思い出の家具も何もかも売り払うつもりのようです。

別れるというのに元気いっぱいな相手を見るのはつらいし悔しいですよね?
つい「別れてやるもんか!」と言いたくもなりましょう。
だからって…大人しく聞いていた旦那さんがどんなふうになってしまうのか?
衝撃のラストです。

『八月』
仕事が忙しかったヤーコプはカナリア諸島に行きたかったのですが
結局アイリスの希望どおりスロベニアにバカンスに出かけました。
そこはヤーコプが20歳の時にアンナという女性と出会い別れた場所でした。
ヤーコプはホテルのテラスでアンナによく似たウェイトレスを見かけたじろぎます。

ヤーコプにはそれからちょっとした災難がふりかかります。
おかげでアイリスに過去をうちあけるハメになるとは…
過去にとった不誠実な行動が跳ね返ってくる…怖いですね。

何が原因なんでしょう? と自己分析してみるに
不実を働いた方がやけに “ 素直に認めちゃう ” のと
別れを切り出された方がやけに “ 聞き分けが良い ” という印象が残ってます。

何年も付き合った相手だったり夫婦だったりしたのに
そしてそれまでは上手くいっていたのに、あっさりしすぎじゃなくて?
北欧の方はクールなのかしら?

見苦しい態度を見せるとか追いすがる、そういう場面がないんですよ。
(主人公たちが)自分をきれいに見せようとしすぎているような気がします。

まぁ、私は今
「離さない! 離すもんかっ!!」 「必ず取り戻してみせる! 君を!!」満載の
韓国ドラマ & K-POP に夢中ですのでね…
それで物足りなかったのかもしれないっす。
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フランス王ルイ・フィリプ1世王女 ルイーズ

2012-07-11 21:29:13 | フランス王妃・王女
時代が一気に飛びますが・・・
フランス王ルイ・フィリプ1世王女 ルイーズ・ドルレアン
ベルギー王レオポルド1世妃


1812~1850/在位 1832~1850

ルイ15世にはうんざりするほど王女がいましたが、その後ちょっと飛びます。
王様の流れは以下の家系図のようになります。(ナポレオン一家は省いてます)
          
ルイ15世を継いだルイ16世とマリー・アントワネットはなかなか後継ぎが生まれず
悩みましたが、マリー・アントワネットのお兄様レオポルト2世のアドバイスもあって
二男二女が生まれました。
長女マリー・テレーズはルイ19世妃として一瞬王妃になっています。
次女ソフィーは生まれた時から虚弱体質で、最初の歯が生えた時にひきつけをおこし
1歳を目前にして亡くなっています。

ルイ16世王子で名ばかりの王になったルイ17世は10歳で非業の死を遂げたたため
もちろん嫡子はありません。

亡命下のイギリスで即位したルイ18世とマリー・ジョゼフィーヌ
不仲カップルも嫡子無しでした。

第一帝政をたちあげた皇帝ナポレオン1世の妃ジョセフィーヌには連れ子がいましたが
ナポレオンのお子はおりませんでした。
二人目の皇后マリー・ルイーズ・ドートリッシュは皇子ナポレオン(2世)を生んだ後
ナポレオンの遠征→敗戦→島流し、ってことで別居に突入しました。

ルイ18世を一瞬退けて即位したナポレオン2世は未婚で嫡子無しです。

ルイ18世の後を継いだ弟シャルル10世マリー・テレーズには王女が二人生まれましたが
長女ソフィーは7歳で、次女マリー・テレーズは生まれてすぐ亡くなりました。

つなぎ王ルイ19世とマリー・テレーズにもお子様はおらず…

ふうぅ、やっとルイ・フィリプが登場です。
王位とオルレアン家の繋がりは家系図を参照して下さいね。
           
ルイ・フィリプとマリー・アマーリエは六男四女の子だくさん!

長女ルイーズは亡命先のシチリアで生まれました。
母マリー・アマーリエと叔母のルイーズ・マリー・ドルレアンに教育されましたが
なんたってマリー・アマーリエはバリバリの貴族主義者ですからね!
とても敬虔に、ブルジョア的に育てられました。
        
18歳の時父ルイ・フィリプの即位に伴い王女になり
20歳の時ベルギー王レオポルド1世に後妻として嫁ぎました。
ちなみにレオポルト1世の最初の妃はイギリス王ジョージ4世王女シャーロットです。

フランスはご存知の通りカトリックでしたが、レオポルド1世はプロテスタントでした。
そこで結婚式はカトリックとカルヴァン派の二通りで挙げられたらしい…

ルイーズはとても美しく、性格は寛容ですぐにベルギー宮廷で人気者になったそうです。
妻としては献身的で、母としては愛情にあふれた女性でした。 完璧ですね
なんだけど、ものすごく内気で、公の場へはレオポルド1世に「出なさい!」と
強く言われた場合しか顔を出しませんでした。

お子様は4人で、次男が後のレオポルド2世です。
王女は一人で、悲劇の皇帝となったメキシコ皇帝マクシミリアーノ1世に嫁ぎ
悲しみに打ちのめされて不幸な一生を送ったシャーロットです。
シャーロットについてはまたいつか…

しゃしゃり出ず控えめにしていても、人柄で人気を得るって素敵ですね。
エピソードが少ないけど、よっぽど善い人だったのかしら?
それともベルギー宮廷が大人の宮廷だったのかしら?
ヴェルサイユじゃ見た目とウィット命! 人柄なんて二の次よねぇ…

1850年に結核で亡くなりました。

(参考文献 柴田三千雄氏『フランス史10講』 Wikipedia英語版)
コメント (4)
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