まりっぺのお気楽読書

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『ハワーズエンド』訳者に完敗です

2008-07-14 01:01:55 | イギリス・アイルランドの作家
HAWARDS END 
1910年 エドワード・モーガン・フォースター

ううぅ、吉田健一氏の訳でした
私はこの人の訳は苦手なの。
S.V.O.C の順に日本語で並べてあるし、接続語が“そして” “~で” ばっかりで
“しかし” “~が” がないんだよね、すごいイライラする
ちなみに他の方が訳した『眺めのいい部屋』は二倍速で読めたっつーの!

吉田健一氏はさておき
面白くないわけじゃないんだけど、嫌いかなぁ・・・マーガレットって人。
主人公ですけど、やな女だと思います。
「自分は分かってるけど、周りの人は理解できないだろうから黙ってよう」って態度がさ
慎ましいとか謙遜してるとかではなく、すごく思い上がった感じです。
芸術にも造詣が深いのは勝手ですけど、「でも彼らにはそれが分からないのだから」って
なんぼのもんじゃいっ! って言いたくなりますね。

この人が夫ヘンリー・ウィルコックスに向かって
「あなたは許しがたいほど頭が悪いんです」って言う場面があるんだけど
うちなら確実に埋められてるね。
よく元の鞘におさまったと思います。
妹のヘレンは観念くさいところがハナにつくけど、まだ素直で許せるかな。

ものすごくかいつまんで言うと
“ハワーズエンド”という屋敷を愛していたヘンリーの亡き妻の導きで
マーガレットが再婚相手となり、そこに暮らすようになるまでの話です。

それまでには、妹ヘレンの恋愛事件や反抗があり、妊娠して逃走したりします。
また、ヘンリーの息子が殺人を犯すなど紆余曲折があるわけだけど
少なくともマーガレットとヘレンには、ハッピーエンドになりました。
他の関係者にはそうじゃないと思うけど・・・

でも、内容はともかく、他の人の訳でもう一度『ハワーズ・エンド』を読もう!
と誓った私でした。

ハワーズ・エンド 集英社


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これも吉田健一であったか・・・

コメント (1)    この記事についてブログを書く
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1 コメント

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第一号!!? (キム)
2008-07-15 02:05:28
かなりマニアックなブログに、、、
ある意味マンゾクしております、、、

だって,,期待どーりなんですもの~
むひゃひゃひゃひゃ~


マリリン、、、、、 クスッッッッ、、、、、


ちなみにかすみ草なのですが、我が家は二、三日に一輪かすかに咲いてくれてます、、、
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