
以前から気になっていた、ハイアット・リージェンシー東京の
キュイジーヌ・ミッシェル・トロワグロへ。
日曜日ということで、ホテル内は多くの人々が行きかい、
慌しい雰囲気だったけれども、トロワぶグロに一歩足を踏み入れると、
レセプションからきちんとした出迎えでほっとする。
食前酒から始めて、アミューズ、アペリティフと進み、
アンコウのシブレット風味が続く。
ここで口直しに自家製の豆腐のラヴィオリ。
トリュフと赤ワインのソースがさっぱりした豆腐の味わいと
うまく溶けあってなかなか美味しい。
肉は牛フィレのグリエ”地獄”のソース。
トマト風味のソースをからめていただく、
スパイスとオレンジゼストの味が香る一品。
しかし何といっても、今日の味覚をそそられたのは、
アヴァンデセールとして出された黒トリュフのムース。
ムースとその上にかぶせてあるショコラ、
上に添えられたココナッツのソルベと
散らされた粒状の黒トリュフの複雑な味わいが
グラスの中に一つにまとまって、
アヴァンデセールというより、
メインのあとに出されるフロマージュのような
濃厚な味わいが楽しめる。
料理全体としては、フランコ・ジャポネ的な味わいで
フレンチとしては少し物足りない気もしたけれど、
食材の面白い組み合わせや新しい味わいなど
いくつもの発見が出来たトロワグロのフレンチ。
帰りに厨房を覗かせていただくと、かなり若い料理人が
たくさん働いているとのこと。
またメニューが変わったころに、その新しい感性を味わいに
もう一度訪れてみたいと思う。