その17「十三人の刺客」PART2はこちら。
浅丘ルリ子70歳初スッピン 映画デンデラ(日刊スポーツ)
老人役の女優50人が激しいアクションを披露する異色映画「デンデラ」(天願大介監督、6月25日公開予定)が、浅丘ルリ子(70)の主演で製作されることが7日、分かった。
倍賞美津子(64)山本陽子(68)草笛光子(77)らベテラン女優も集結。70歳を超えた老人を山に捨てるという古代日本の「姥(うば)捨山伝説」を題材に、死んだと思われていた老婦人50人が奇妙な集落を築くという物語を展開する。
山奥の厳しい生存環境と懸命に戦うというリアリティーを追求するため、高齢キャストが体力の限界に挑む過酷な撮影現場になりそうだ。
……ついにプレス発表。これで情報を解禁してもいいってことかな。これからは“宣伝”になるんだしね。
日刊スポーツには悪いけど、この見出しには間違いがひとつ。確か浅丘ルリ子は70年代にNHKのスペシャルドラマでスッピンやってます。
この映画の噂は、例によって庄内映画村のサポートメンバーになっている出入りの業者からもたらされた。落ちたけどエキストラに応募していたのだ。
「なんかね、50才以上の女性をいっぱい募集中なんだって」
「タイトルはなんすか?監督は?オーディションのときに会ったでしょ。」
「うーん。全然わかんない。でも『楢山節考』の続編みたいなのだって」
「……ひょっとして今村昌平がらみかな……監督はこういう顔をしてませんでした?」
とディスプレイに画面検索をして見せてみる。
「うん、こんな感じ。この人は誰?」
「天願大介。今村昌平の息子なんだ」
われながら勘は鋭かった。彼は「十三人の刺客」の脚本もやってたから庄内に縁もあるしね。しかしまさかこんな豪華キャストだとは。40年前なら超大作だ(笑)。
でもね、今日も庄内は大雪。わたしがひたすら願うのは、どうか撮影中に死者がでなければいいなあ、と。いろんな意味で。
その19「デンデラ」につづく。