馬医者修行日記

サラブレッド生産地の大動物獣医師の日々

酪農学園大で講義 馬の呼吸器疾患、消化器疾患

2022-07-05 | 講習会

江別までドライブして、酪農学園大学で5年生対象の講義。

はじまりの90分は呼吸器疾患。

その前に、私がどういう仕事をしている者か紹介しておく必要がある。

それと、北海道の牛・馬の分布についても知っておいてもらいたいし、

北海道の各地の特徴についても興味を持って考えてもらいたい。

江別も、もうすっかり札幌圏でかつてのようなのどかな地域ではなくなっている。

周辺に酪農場が散在していたりはしない。

学生も女子学生が多く、大学の雰囲気も変わったのではないだろうか。

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スライドの枚数は少なくしたつもりだったのだが、のんびり話していたら時間配分を失敗した。

呼吸器疾患は尻切れトンボになってしまったが、まあ国家試験には出ない。

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後半は、消化器疾患。

主に馬の疝痛の話をした。

それを通じて、臨床獣医師の責任とやりがいを感じてもらいたかった。

暑い日で、眠たい午後の講義。

寝ているのは1割まではいなかったかな。

2コマの講義を終わって質問タイムだったが、質問はなし。

個別に尋ねに来る学生もいなかった。

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北海道の大動物臨床獣医師は、酪農学園大卒が圧倒的に多い。

しかし、これからもそれが続いていくと思わないほうが良いのかもしれない。

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3時間立ちっ放しでしゃべり続けたら疲れた。

どうやら本職の大学の先生もそうらしい。

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昨夜の雷で、牧柵を突き破った母子の外傷処置。

別な牧場では1歳馬が2頭死んで焼却に持ってこられた。

雷雨になりそうなときは昼夜放牧は中止しなければならない。

日が暮れてから、雷が鳴り出してからでは危なくて馬を入れられない。

予報は当たるとは限らないので難しいことなのだが。

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2歳馬の腕節骨折の関節鏡手術。

2歳馬の去勢。出血が多くて止血のために再度全身麻酔した。

1歳馬の飛節OCDの関節鏡手術。

当歳馬の跛行診断。

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ロド肺炎で死んだ子馬の剖検。

空腸回腸盲腸重積の手術後の当歳馬の剖検。POI。

 

 


ジェイク・バートンの一生

2022-07-01 | 図書室

 

この本は面白かった。

翻訳本かと思っていたら、日本人が書いている。

日本そして日本人との関わりもしっかり書かれている。

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私がスノボを始めたばかりで、スノボ業界に興味があるので面白く読めるのかもしれない。

しかし、サクセスストーリーとしても面白いし、

スノーボードの急激な改良や工夫も興味深い。

スノボ業界の栄枯盛衰、熾烈なライバル争いの経緯も面白い。

百を超えるスノボードメーカーが生まれ、そしてそのほとんどが潰れるか買収されていった。

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ジェイク・バートンがどれだけスノーボードというスポーツ、それに関わる若者たち、を愛していたかわかる。

この人が居なかったらスノーボード業界は今のようじゃなかったのだろうし、

スノーボードは今のように普及しなかったのだろう。

65歳で安楽死を選んで死んだ。

働きすぎでもあったのかもしれない。

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6月後半は疝痛はすっかり落ち着いた。

開腹手術もこの2週間で結腸捻転が1頭あっただけ。

競馬まで行けない2歳の手術が多い。

のど鳴りと、腕節の骨折と。

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