DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

カーン、苦しい勝利(ウェルター級)

2015年06月04日 00時39分27秒 | 世界ボクシング
先月末29日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
ウェルター級12回戦:
アミア カーン(英)判定3対0(115-113、117-111x2)クリス アルジェリ(米)

*試合後、「次はメイウェザーだ」と雄叫びを揚げているカーン。どこまで信憑性があるかは分かりませんが、カーン本人曰く、メイウェザー戦実現はかなり高いようです。

少なくとも今回のアルジェリ戦、勝利を収めた事自体に感謝しなければならないでしょう。117対111でカーンが勝利というジャッジには首を傾げたくなります。117対111ということは、カーンが9ラウンド、アルジェリが3ラウンド優勢だったという事。カーンの勝利自体を批判するつもりはありません。しかしどちらかの一方的な勝利はなかったように見えました。ちなみに私(Corleone)は115対113でアルジェリとしています。

確実に言えるのは、試合全体のペースは米国人が握っていたという事。カーンは明らかに米国人の攻撃を持て余し、手を出すのではなく、出さされていました。惜しまれるのはアルジェリのパンチ力の無さ。何度かカーンにパンチをクリーンヒットしていましたが、20勝中KO勝利が僅かに8。36%のKO率通りのダメージしか英国人に与えることが出来ませんでした。

今回の試合で評価を上げたのはカーンではなくむしろ敗者アルジェリ。IBF王者ケル ブルック(英)、WBA王者キース サーマン(米)、もしくはティモシー ブラッドリー(米)対ジェシー バルガス(米)戦の勝者との対戦が見てみたいものです。この選手は誰と戦っても好勝負を演じることが出来るでしょう。


WBAスーパーフェザー級王座決定戦(レギュラー王座):
ハビエル フォントゥナ(ドミニカ)判定3対0(117-111x2、116-112)ブライアン バスケス(コスタリカ)

*フォントゥナはフェザー級で、バスケスは2度目の同級での暫定王者時代、前日計量失敗で同団体の王座を失っています。

不名誉な記録の持ち主同士の一戦。同級に転向後5勝(4KO)1引き分けの好成績を残しているドミニカ人が中差の判定勝利を収め、内山 高志(ワタナベ)の格下王座を獲得することに成功しています。2階級制覇に成功したフォントゥナ。年末に来日する可能性はどれぐらいあるのでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする