DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

マクドネル、和毅に競り勝つ(WBAバンタム級)

2015年05月28日 02時32分59秒 | 世界ボクシング
今月9日、米国・テキサス州で行われた試合結果です。
WBAバンタム級戦(レギュラー王座):
王者ジェーミー マクドネル(英)判定3対0(114-113x3) 挑戦者亀田 和毅(日本)

*試合前から接戦が予想されていた一戦。和毅は今回の一番を前に保持していたWBO王座を返上し、挑戦者という形でこの試合に臨みました。しかし結果は僅差の判定負けを喫し王座の鞍替えに失敗。リング外で王座を自ら放棄し、またリング内ではプロ32戦目で初の黒星を喫するという和毅にとり、まさに踏んだり蹴ったりのものでした。

両者の体格、そして体力差が目についたこの試合。和毅もバンタム級では長身(170センチ)の部類に入るのですが、マクドネルはさらにその上(178センチ)をいっています。

3回、見事な右ショートフックでダウンを奪った前WBO王者。惜しいことにその回残り1分ほど、ダウンを加えることはもちろん、更なるダメージを負わせることが出来ませんでした。さらに続く4回、ポイントを奪われた和毅。中盤戦は手数で勝り、動きでも前後左右に動いて不器用な英国人を翻弄していきます。しかし結局は体の大きさで勝るマクドネルに主導権を奪い返され判定負けを喫してしまいました。

私(Corleone)も114対113で英国人の勝利とし、テレビ解説者の方も115対114でマクドネルとしていました。ちなみにこの方は初回と9回は10対10のイーブンとしております。結果論になりますが、4回、11回、そして12回を取った英国人の試合運びの上手さが勝敗を分けたのではないでしょうか。

見方によっては和毅の勝利と見れなくはなかったと思います。正直、3名のジャッジが揃って114対113としたのには少々驚きでした。しかし同時に、どちらかの大差の勝利というのはなかったように感じました。


現在のWBAバンタム級、お決まりのように3名の王者者が並立しています。

スーパー王者:ファン カルロス パヤノ(ドミニカ)
レギュラー王者:マクドネル
暫定王者:ヨンフレス パレホ(ベネズエラ)

ポレホは昨年8月に、そしてパヤノは昨年9月に王座を獲得しています。しかしその後両選手とも試合は行っておらず、今後の試合予定も発表されていません。そしてマクドネルは上の階級への転向を示唆するコメントをしているWBAバンタム級。今後どのような動きが見られるのでしょうか。
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