喫茶 輪

コーヒーカップの耳

園井恵子から千村克子へ

2020-09-30 16:24:32 | 千村克子さん
始めは店の定食のお知らせにでもなればと思って始めたこのブログですが、
徐々に様子は変わってきて、文化関連の情報が多くなりました。
すると、その縁で来店して下さる人が出て来ました。
遠くは宮城県のパフォーマー、森文子さん。
東京に出たついでに来ました、と驚かされたのでした。
千葉県からは北山冬一郎について論文を書いている人から、お話が聞きたい、と。
そして、横浜からは足立巻一先生のことだったか。
さらに名古屋から、本にするために書いている原稿に取り入れるために足立先生の情報をと。
それから滋賀からはやはり、店に飾っている足立先生の書を生で見たくて、と。
そして今日は名古屋から、千村克子さんについての情報をと千和裕之さんがご来店。
みなさん遠くからわざわざ来てくださいます。
もちろんお近くからはもっともっとたくさんの方がお見えになって下さってます。
わたしの拙いブログが、少しでもお役に立てればうれしいことです。
ただ面白いのは、ごく近くのわたしをよく知る人たちはそれほどお見えになりません。
そりゃあ、珍しくもないただの喫茶店のおっちゃんですからね。いや、ジイさんか。

今日の千和さんは最近、原爆で死んだ悲劇の宝塚ジェンヌ、園井恵子の評伝を出された人。

そのことブログに書きました。『流れる雲を友に 園井恵子の生涯』のタイトルで。
千和さんは園井恵子つながりで千村克子さんに興味を持たれたのだ。
千村さんについてはわたし、「神戸っ子」に5回にわたって書いた。
その時、材料はあるので出来ればちゃんとした評伝を書ければなと思いもした。
宝塚の「歌劇」に連載でもさせてもらえれば、などと。
しかし、その後わたしは「触媒のうた」にかかり切りになった。これがライフワークと思って書いていた。
わたしの力ではそれで精一杯だった。
そして、「触媒のうた」を書き上げて、さてと思ったら、わたしは後期高齢者の真っただ中になっていた。
もうプロの書き手でもないわたしに余力はない。
そんな時、千和さんの『流れる雲を友に…』を読んだ。
じつに丁寧に書かれている。 
お若いだけ根気もお有りだ。
もしこの人が書いて下さるなら、資料提供もやぶさかではない。
今日、お話しさせていただいて、もしかしたら書いて下さるのかな?と期待をした次第。
千村克子という人、本当に魅力的な人なので。
さて。

「千村克子さん」については当ブログのカテゴリーに入れていますのでご参照ください。
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五百旗頭さんが

2020-09-29 08:55:56 | 新型コロナウイルス
今日の神戸新聞は読みどころが満載。
文化面には五百旗頭教授のエッセイが載っていて、これが身近な問題を書いておられて親しめる。
←クリック。
五百旗頭さんとは昔に一度お会い(というよりお見かけ)しただけだが、なんだか親しめる人だ。
このエッセイの中に出てくる地名がまた身近なもの。
曰く、
「芦屋浜」「樋之池公園」「北夙川」「越木岩神社」「南越木岩町」など。
文の最後が、
《かくて、わが家にとってのコロナは、ジジにとっては野球復活、パパとママにとってはオンライン勤務の習熟、孫たちにとっては郷土愛のめざめとなった次第である。》
となっていて、楽しい読み物になっていた。
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がん光免疫療法

2020-09-29 07:17:32 | 新聞記事
今朝新聞を開けるとうれしいニュースが目に飛び込んできた。
←クリック
恩師のご子息、小林久隆氏の研究のガン治療薬が承認されたと。
うれしくて、早朝だったが、思わず久隆氏のご母堂にお祝いの電話をした。
「あら、今村君」とうれしそうに話して下さった。
「今帰国していて、コロナの関連で、2週間ほどうちに留め置かれたが今日は東京で三木谷さんと会って…」と。
うれしいことです。
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11月より再開

2020-09-28 11:03:46 | 将棋
8月から11月まで「用海将棋会」を休会としていましたが、
改めて、11月より再開することにしました。

この前、「1メートル」と題して書いた9月24日付ブログをご覧ください。
2-2の項目が問題だと書きました。
この項目がある限り将棋は再開できないと。
そのこと公民館長さんに提言しての結果について公民館に聞きに行ってみました。
すると、丁度今朝、報告書の様式が変更されたとのこと。
わたしの提言が入れられたのかどうかわかりませんが、
2-2が「活動に応じた適切な身体的距離の確保に努めた。」となっていました。
ということで、一旦キャンセルしていた11月より再開することにしました。
会員の皆さん、よろしくご承知おき下さい。

「喫茶・輪」から生まれた本。『完本コーヒーカップの耳』(今村欣史著・朝日新聞出版・税込1650円)
全国書店で好評発売中。
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映画「日々是好日」

2020-09-27 16:06:06 | 映画
樹木希林さんの最後の映画「日々是好日」をテレビ(録画)で観た。

森下典子さんのエッセイを原作としたもの。
ほぼ茶室内での出来事が淡々と描かれる。
家内と一緒に観たのだが、お茶の作法について「そうそう」とか言いながら、
自分が昔習ったことをおさらいするように解説してくれる。
大した波乱があるわけではない。
ところがこれが、惹きこまれてしまうのだ。
希林さんは一年以上の役作りをしたという。
しみじみと、しかし自然なセリフ、そして演技。流石でした。
また、主役の黒木華さんの演技も自然で心地よい。
久し振りに時間がゆっくりと流れる上質の映画を観た。

『完本コーヒーカップの耳』この本の中にも「日々是好日」の世界がいっぱい。
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『完本コーヒーカップの耳』の味。

2020-09-27 07:46:45 | 完本 コーヒーカップの耳
この前「桃の実」と題して上げたブログだが。
今朝、その桃を家内と二人で食べた。
『完本コーヒーカップの耳』の出版祝いにと、
Iさんからもらった桃の鉢植えに生った、直径4センチ余りの小さな桃。

予期せぬおいしさだった。
花を鑑賞するための植木だったのに、見事に甘いのである。
匂いもいい。そして微かな酸っぱみもあって奥行きも深い。
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「冬姫」

2020-09-26 09:17:20 | 本・雑誌
何故なのだろうか、歴史小説は好きでよく読むのだが知識が薄くて。
歴史好きの孫koh(中三)に全く歯が立たない。
今読んでいる『冬姫』(葉室麟・集英社文庫)だが、信長の二女が主人公の小説。

信長に「冬」という名の娘がいることをわたし恥ずかしながら知らなかった。
解説の村木嵐さんは《凪いだ湖面を思わせる優美な名前》と書いている。
話は逸れるが、わたしの長男の嫁とよく似た名前だ。
まだ読み始めたばかりだが、解説を先に読んだ(いつものこと)。
《夫と強い愛で結ばれ、二人の子供に恵まれた冬姫は、あざやかに<女いくさ>を戦い抜いた。叔母のお市の方や、家康の嫡男に嫁いだ姉の五徳に比べても、冬姫は戦国には稀有なほど満ち足りた生涯を送ったといえるだろう。》
これで安心して読める。
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When The Roses Bloom Again - Barry Gibb & Ricky Skaggs

2020-09-26 08:27:58 | ブルーグラス
When The Roses Bloom Again - Barry Gibb & Ricky Skaggs


わたしの大好きな音楽、ブルーグラス。
バックに流れているフィドルとバンジョーの音も何とも言えずいい。
しかしリッキーも年行きました。
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桃の実

2020-09-25 14:14:18 | 日記
この前、桃の木の鉢植えに実が生ったという話を載せた。
桃は三つ生っているのだが、昨日、まだ色づいていないのが一個落ちてしまった。
駄目だろうなと思いながら、試しに食べてみた。
すると思いのほか甘かった。
匂いもちゃんと桃の匂いがした。

今朝、色づいたのを穫り入れた。
直径4センチ余りの小さな桃。



いい香りがしている。
桃は「香り」というより、やはり「匂い」ですね。
まだ食べてない。きっとおいしいと思う。
あと一個、木に残っているが、まだ色づいてはいない。
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「長谷川書店で会いましょう」

2020-09-25 08:02:28 | 文学
昨日の神戸新聞「同人誌」欄。

神戸新聞さん、拝借お許しを。
野元正さんによる評です。
《小説は人生にふりかかるさまざまな試練を描く。》と冒頭にあって、
「ignea(イグネア)」という同人誌から「長谷川書店で会いましょう」(岩代明子)を端的に紹介。
そして、
《「章後」で記される「私」と長谷川書店主との会話は、「章前」の薄暗い本屋で立ち読みする少女の至福の刻(とき)と重なる。》
と締められていて、読んでみたくなりますねえ。
《構成が秀逸な作品》とも添えられています。

この本にはいくつもの泣き笑い人生が。『完本コーヒーカップの耳』
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1メートル

2020-09-24 14:37:16 | 将棋
「用海将棋会」の話である。
コロナで公民館が閉鎖になって、その後、7月に再開した。
しかし部屋の使用にあたって新な条件が課せられた。
これまでの使用報告書に加えて、コロナ対策の報告書も出さねばならなくなった。
このようなものである。

7月初めの時点ではわたしは代表者ではなかった。
ところが、前代表者が退会されたので、またわたしが受けることになった。
で、この報告書。
2-2の項が問題。
ハッキリ言って守れないのである。
ほかの項目は出来るが、「できるだけ2M,最低1Mのソーシャルディスタンス」は将棋では無理。
わたしは、もしもの時の責任が取れないと判断した。
ということで、取りあえず8月から11月まで休会にした。
さて12月をどうしようかと思って、公民館に様子を伺いに行った。
この2-2の条項がある間は、将棋は再開できない。
すると、館長さんが「明日、緊急の館長会議があって、その点も、もしかしたら変化があるかも?」とのこと。
ということで明日の結果待ちで、会員の皆さんにお知らせしようと思っている。
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「あのときこんな店があった展」

2020-09-24 08:09:28 | アート・文化
林哲夫さんの著書『喫茶店の時代』に関連しての展覧会。
「あのときこんな店があった展」があるとのお知らせ。




そして関連の冊子。

『「喫茶店の時代」タイムライン』。
喫茶店に関する歴史が書かれている。
紀元前1066年 周武王に茶が贈られた(『華陽国志』)。から始まって、
2015年 国際コーヒー機関が10月1日を「国際コーヒーの日」に制定。まで3000年余の歴史一覧。
よくもこんなに調べられたものだ。
主要参考文献が記されているが、50冊に上る。
そして写真図録を見るのが楽しい。

上に乗ってる豆本『珈琲哲学序論』(寺田寅彦著・UCCコーヒー博物館発行)はわたしの所蔵。


マッチラベルの写真。「喫茶輪」のマッチがないのは残念。

さて展覧会だが、わたしは日程的にちょっと微妙。
できたら行きたいのだが。

こちらもよろしく。『完本コーヒーカップの耳』

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狐か猫か、はたまた?

2020-09-22 15:15:15 | 本・雑誌
葉室麟さんの『無双の花』を読み終えた。
終盤に近付くにつれて面白くなり、感動が深まって行く。
いいですねえ!葉室さん。
そして、次に読む葉室さんの『おもかげ橋』(先日「街の草」さんで買った本)を開くと、中からはらりと栞が一枚。
布のような紙のような化学紙のような。
どうやら手製である。

ハサミで切りぬいたような。
でも紐は挟み込んで接着されている。
ひと手間かけてあるのだ。
そしてこの形。
なんだろう?
狐?猫?はたまた、作った人の頭の中にある想像の生き物?

ところで「おもかげ橋」だが、読み始めたばかり。
まだ50ページほどのところ。
どんな話になってゆくのだろうか?

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『山田稔自選集』

2020-09-22 08:37:15 | 本・雑誌
今朝の神戸新聞文化欄に山田稔さんの『山田稔自選集』(編集工房ノア刊・各巻2530円)全3巻のことが大きく出ている。

京都新聞からの転載らしいが、いい紹介文です。
「文学の命は文章にある」
《ごく普通の人々、何でもない身の回りの出来事を「言葉の力によって書き留めることが文学の使命ではないか」といい、「同じ出来事でも、どういうふうに描くのか、書く人によって全然違う」と話す。》
など。
そして、
《古くからの親友のほとんどみな、もういなくなっている。長生きするとはこういうことか」》
山田さんにはお会いしたことはないが、氏の文章はわたしも好きで、これまで何冊も読んできた。
思い出すのは2年前、丁度救急で入院した時に病床で読んだ『こないだ』。
今回の本も読んでみたい。
今年わたし、なにかに頑張ったとすれば、そのご褒美に自分に買ってあげようか。
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桃の実

2020-09-22 08:22:12 | 完本 コーヒーカップの耳
『完本コーヒーカップの耳』の出版祝いにとI井さんが贈って下さった桃の植木。

I井さんは本を何冊も買って友人に配って下さったありがたい人です。
その上、このようなこともしてくださって。春には素晴らしい花を見せてくれました。
その後、実がたくさんついたのですが、多すぎると思って摘果し、三つだけ残しておきました。
するとピンポン玉より少し大きめに育って、今、色づいてきました。

花が咲いて、実をつけるということはうれしいものですね。
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