喫茶 輪

コーヒーカップの耳

追悼 葉室麟

2023-08-31 12:02:31 | 本・雑誌
『河のほとりで』(葉室麟著・文春文庫・2018年刊)。



帯に「追悼 葉室麟」とあります。葉室さん、早くにお亡くなりになってしまって惜しいことだった。
お元気なら、どれほどいいものを書かれたか。

これは小説ではありません。随筆集です。
病院の待ち時間に読むための本。
だけど、ちょっと初めの方を読んでみました。
そして次の文に胸を突かれました。

《わたしは高校生のころ、関節炎で足を痛めて一年間休学し、苦しんでいた。(略)高校生のわたしは級友たちから取り残されていく焦燥感と、青春時代に特有の自分は思い通りには生きられない、という憂鬱な思いを、(略)》。

あかん、後も読んでしまいそう。これは病院の待ち時間に読むための本なのに。

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「宮っ子」2023年9月号

2023-08-31 11:22:39 | 宮っ子
「宮っ子」9月号が届いてました。



中ほどの4ページが「用海版」。
その中の「たちばなし」というコラムは信行寺ご住職の四井法顕師によるもの。

毎回興味をそそる文章を書いておられます。

そしてわたしの担当の「街角小景」。

今号は「点字案内板」と題して書かせて頂いています。

こちらの「宮っ子検索」のページからは記事を全部読むことが出来ます。
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300例超えた!

2023-08-31 08:45:01 | がん光免疫療法
今朝の神戸新聞にも「光免疫療法」のことが出ている。



神戸大学病院の丹生センター長と楽天の三木谷氏の対談。
神戸大学病院ではすでに300例を超えたのだと。
今のところは「手術や放射線、抗がん剤などでの治療が出来ない頭頚部がんにのみ」の適用となっているが、早く初期がんにも適応させてほしいものです。
すると、あのHちえみさんの舌癌もあんなにつらい治療をしなくてもよかったのかも。
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今回も感動した

2023-08-30 17:09:53 | 本・雑誌
一昨日読み始めた『雨と詩人と落花と』(葉室麟著)だが。

やはり良かった。
三年前に一度読んでいるのだが、ストーリーはすっかり忘れていた。
読みながら「ああ、そうだった」と思い出すのだが、その先は思い出せなくて、「どうなるのかな?」とワクワクしながら読んでいた。
先ほど読み終えたのだが、やっぱりこの小説は抜群に素晴らしい。
前にも感動したのだったが、今回はそれがより深まったようにも思える。

漢詩がたくさん出て来る。
わたしは漢詩が苦手なのだが、ちゃんと解説が載っているので苦にならない。
タイトルにもなっている主人公旭荘の詩「春雨到筆庵」がいい。

 菘圃葱畦
 路を取ること斜に
 桃花多き処是れ君が家
 晩来何者ぞ門を敲き至るは
 雨と詩人と落花となり


これについて解説の内藤麻里子さんはこんな風に書いておられます。

《タイトルにも取られたこの詩が最後に出てきたとき、胸を突かれた。最初に反故に書かれているのを松子が見つけた場面で抱いた印象では、センチメンタルにも思えた詩境が俄然痛切なものを帯びる。これは葉室さん自身の、松子に象徴される「妻」への絶唱ではないか。それに思い至って、泣きそうになった。》

これはわたしも同感だった。わたしも涙を催したのだった。 

小説好きの人にはお勧めです。これを読んで泣けない人とはお付き合いしたくありません。

『コーヒーカップの耳』 この本も涙なしには読めない。
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本、またやっちゃいました

2023-08-28 20:47:45 | 本・雑誌
先日元町の「花森書林」さんで買った本のうちの一冊です。



もしかしたらすでに読んだかもしれないとは思ったのですが、まあいいやと買いました。
そして今日、読み始めました。
ところがやっぱり…、でした。
この時は図書館でお借りして読んでますね。
『雨と詩人と落花と』。タイトルがいいですね。
既視感はあったのですが。やってしまいました。
でもいいです、いい本ですのでもう一度読んでも。
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光免疫療法 胃や食道で治験進む

2023-08-27 10:01:22 | がん光免疫療法
『がんの消滅』という本を読んだばかりだったが、
今朝の神戸新聞「からだ」欄に大きくこの療法の記事が出ている。

「胃や食道で治験が進む」と。
うれしいですねえ。
わたしの前立腺がんもやってもらえないかなあ。
わたしは一応放射線治療で治っているのだが、もしも再発した時には進んで治験を受けますから。
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モンゴル抑留

2023-08-27 08:32:06 | 戦争
今朝の神戸新聞第一面。



~忘れられた「モンゴル抑留」~とあります。
わたしは、「あれ?」でした。
実はうちの父親がモンゴル抑留経験者でした。
そのこと、このブログでも書いたことがありました。
「兄弟のダモイ」と題して。
もう10年も前ですが、神戸新聞の記事を材にしてのもの。
「モンゴル抑留」についての書籍を所持していたのですが、今、探しても見つかりません。どこかにあるはず。
「兄弟のダモイ・7」
そんなだから、「モンゴル抑留」を「歴史の空白」と言われてもピンときません。
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「宮水ジュニア・将棋教室」2023年8月26日

2023-08-26 12:33:32 | 将棋
宮水ジュニア将棋教室でした。
用海公民館。


写真は、藤永さんと宮本さんによる講座。
お母さんが一人参観でした。
講座が終わって、フリー対局ですが、一人、相手がいなくて、わたしが指導対局をしました。

素直な子で、話をよく聞いてくれました。

子どもたちは全市からやってきます。
終って帰りですが、お父さんと一緒に自転車で帰って行く子がいて、
「家はどこですか?」と聞くと、「門戸です」だって。
それは遠い。「気をつけて帰って下さいよ」と言ったことでした。
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地蔵盆終了・2023年

2023-08-25 10:53:34 | 地蔵さん
今朝、片付けを終えて、今年の地蔵盆は終了でした。
あと、お供えを戴いたご家庭へのお下がりの配達。

昨日24日が本祭りだったが、夕刻からお天気が急変の予感。
で、提灯などみんなで片づける。
取り入れた直後にゲリラ雨。
間に合って良かった。

夜になって雨が上がって、お参りの人があるかも、と境内でわたしは本を読みながら待機。
するとぼちぼちとお参りが。









タクシーでやってこられたのはO上さん。
以前は毎日お参りされていたのだが、年齢とともに足腰が弱くなられて、このところお顔を見ることが無くなっていた。
「一年に一度、この日だけはね」と言ってやってこられた。良かった良かった。
「90歳になります」とおっしゃる。
時間をかけてお参りし、帰りにもう一度門のところから、「あちらに行ってからもよろしゅうお願いします」と。

その後、近所のN田さんのお兄ちゃんがお参り。
お兄ちゃんといってももう60歳ぐらいか。
「お父さんは?」と聞くと、
「元気です」と。
「いくつになっておられます?」には、
「97歳です」。
ということはこの隣保の最高齢者だ。
「またお話しに行きます。話はできるんでしょ?」
「大丈夫です」
しっかりしておられるようだ。長く会わないので、一度ご機嫌伺に顔を出してみよう。

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地蔵盆・2023年

2023-08-24 09:59:36 | 地蔵さん
御詠歌奉納などの行事は行いませんが、飾りつけはしました。





どうぞお参りになって下さい。

西宮市用海町 小墓圓満地蔵尊
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「放射線治療体験記』

2023-08-23 07:53:38 | 健康・病気
『放射線治療体験記』を2冊、手作りしました。
53ページあります。
これで3冊になりました。



非売品です。
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小林久隆という人

2023-08-22 08:38:58 | がん光免疫療法
『がんの消滅』(芹澤健介著・小林久隆医学監修・新潮新書)という本だが、

その目次です。

このページの前に第一章「光免疫療法の誕生」というのがあるのですが、それは以前の二冊の本で凡そ理解できているので斜め読み。

興味深かったのは第三章「小林久隆という人」。
母親の孝子先生のコメントもあったりして、博士の人となりがよく解る。
こんなページがあります。

左のページ。
わたしは「ほほ~っ!」と思いました。そして妻にも読んで聞かせてやりました。
妻も「やっぱり」と言いました。

ほかにも興味深いところがいっぱいあって、この本、お勧めです。

追記

 こんなことが。
《模試では総合点で全国1位を何度も取り、受けた模試30回すべてで東大理Ⅲ(医学部)もA 判定が出ていたが、「京大の方が基礎に強いイメージだったのと、当時の自由な校風にも惹かれて」京大に進んだ。》
やっぱりちょっとちゃいますね。
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『がんの消滅』

2023-08-21 18:19:00 | がん光免疫療法
しばらくお声を聞いてないなあと思って、電話をしようとしていた。
そんなところに孝子先生からの郵便がスマートレターで届いたのだからびっくりである。
もう90歳近くになられるはずだが、しっかりとした字だ。

中身は本だった。

『がんの消滅 天才医師が挑む光免疫療法』(芹澤健介著・小林久隆医学監修・新潮新書)。2023年8月30日発行。

小林久隆博士は、何度も書いているがわたしの恩師のご子息。
父上はお亡くなりになっているが、母上はご健在。上にも書いたように電話をしようとしていたところだった。

早速電話した。お元気な声だった。
「親バカやけどね、imamura君には読んでもらおと思て」と。

ページを開いてみた。その最初のところ。

《 9割のがんに効く治療法がある。
  そう聞いたらどう思われるだろうか。
  光免疫療法。》


あとは、帯文をお読みください。





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もう一度「花森書林」さん

2023-08-20 08:43:47 | 日記
今朝の神戸新聞「正平調」です。



昨日「花森書林」さんに行ったことを書きましたが、
なんと今朝の神戸新聞にその「花森書林」さんの記事が出てます。
だれが書かれたのかなあ。H松さんかな?
限られた字数の中でいい文章を書いておられて、ホロリとさせられます。
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「トンカ書店」×「花森書林」

2023-08-19 16:14:25 | 日記
ちょっと忙しくて、なかなか行けなかったのですが、やっと行ってきました。
神戸元町の古書店、「花森書林」さん。
展覧会「トンカ書店×花森書林―はじまりは2005年」という催し。
花森書林店主だった森本恵さんを偲んでのもの。
しかし恵さん43歳は若すぎる。子どもさんはまだ小学生と聞く。




おおぜいの来客でしたが、写真はなるべく人が映らないタイミングで。

お店を恵さんから引き継いだ弟のshintaroさんにご挨拶。
「姉とはよくimamuraさんの話をしていました」と言って下さる。

奥の展示スペース。

「トンカ書店」から「花森書林」への歴史が。

以前の「トンカ書店」の入り口の写真も。

そんなに昔ではないですけど懐かしい。

ここに『KOBECCO』が置かれていてびっくり。「展示品」とあって売り物ではないと。


「花森書林」さんが登場するわたしのエッセイのページに付箋がしてありました。

大事にして下さってたんだ。感動しました。

次々とお客さんが訪れておられました。
弟のshintaroさんは、愛想良くお相手をなさってました。
恵さんによく似た如才ない対応でした。男性ですが、声も似ておられるような。
今後のご繁盛をお祈りしてお店を後にしました。
暑い中でしたが、行って良かったです。



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