喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『本の虫の本』の装丁

2018-08-31 22:45:34 | 本・雑誌
『本の虫の本』をぼちぼち読み始めている。



いかにも楽しみながら読む本。

ふとカバーを外してみた。
こんな表紙です。

意表をつく、というか意外性があります。
オシャレというより、品があるといった感じかな?
装丁はどなたかな?やっぱり林さんかな、と思ったら、違ってました。
納屋衣美さんという人。
なんとお読みするのでしょうか?
女性なんでしょうねえ。
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鉄の匂い

2018-08-30 14:02:29 | 
郵便ポストまで出かけての帰り、日本盛の古い工場からサンダーの音が聞こえた。
なにか小さな工事をしているらしい。
それは珍しいことではない。
わたしが「おや!」と思ったのは匂いである。
懐かしい匂い。非常に懐かしい。
鉄粉の匂いである。
サンダーで削られた鉄の粉が窓から流れ出て、風に乗ってわたしの鼻腔に届いたというわけだ。

昔わたしは三年間だけだが板金工場に勤務したことがある。
そこで毎日のように匂っていた匂い。
その三年間の体験をわたしは退職後に詩集にしたことがある。
『工場風景』(私家版・1998年)、67篇を納めている。
わずか30部足らずだったと思うが、その時、M先生は「これは誰にでも上げたらあきませんよ。もったいないです」と言ってくださった。
S先生は「誉めすぎかもしれませんが」と激賞してくださった。
そしてY先生は「これは正式出版なさい」と言われた。暗に賞が取れるという意味で。
だがわたしは経済的な理由でそうはしなかった。
今、読み返してみて、暗喩直喩をふんだんに取り入れた、わたしらしからぬいい詩集だと思う。
そのころのこと(心象風景も含め)がありありと思い出され、感無量になってしまう。


話を戻そう。
鉄粉の匂いである。
古い工場だ。

この写真の右手の建物。
昭和36年に建った、元は酒蔵である。今は倉庫のような使われ方らしい。
多分「日本盛」が初めて建てた鉄筋コンクリートの酒蔵だった。
なぜそんなに詳しいかというと、丁度この時、昭和36年にわたしの父親が死んだのだ。
その葬式の時の写真がある。

右の奥の方で工事が行われている。
それが、今日、鉄粉の匂いが漂ってきた工場。
建ってから57年になるわけだ。
この時、最も新しかった建物が、いま最も古くなってしまっている。
因みに、写真左の塀から覗いている人は、用海小学校のプール新設工事の工事人。
ということは、用海小学校のプールも昭和36年に完成したというわけ。
プールも工場もそろそろ耐用年数が切れるのでは?

追記 工事中の酒蔵ですが、この写真が分かりやすいです。


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秋田実さんのこと

2018-08-30 12:03:15 | 宮崎修二朗翁
秋田実さんのことが書かれている『秋田実 笑いの変遷』という本のことを先日書いた。https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/a1a6970e2f602e550c620d3afb84f869

ほぼ読み終えたのだが、なんとも興味深い記述に出会った。
ここに書きたいけれど、辛抱します。
これはどこかに書きます。なので
それまで内緒です。
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小学3年生の詩「本」

2018-08-30 07:45:20 | 
今朝の神戸新聞、明石版。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。



「夏休み詩の教室 作品紹介㊦」です。
今回が㊦ですが、正直いってなかなかいい作品には巡り合えません。
活き活きとした手触り感のある、子どもらしい作品に出会うことは難しい時代なのでしょうか。

ところが今朝のこの欄の中の一篇にわたしはドキッとしました。

←クリック。

その心持に大いに共感しました。
わたしがいつも思っていることです。
この記事を書くために、昔読んだ竹中郁さんの言葉を使いたいのに、それも思い出せない。
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『本の虫の本』

2018-08-29 19:23:37 | 本・雑誌
また楽しみな本が届きました。



『本の虫の本』(林哲夫ほか・創元社刊)です。

林さんなど5人の共著。
背表紙に「すべてのBook Loversに贈る」とあります。
いかにもそのような本です。
一気に読む必要はなく、一項ずつ楽しみながら読めばいい。

最初の林さんの「犬耳する」だけ紹介しましょう。
わたしも、まだここだけしか読んでません。

←二段階クリックで。
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「Bookish」10

2018-08-29 15:32:21 | 杉山平一先生
先日Tさんからお借りした雑誌「Bookish」10をやっと読ませてもらいました。



杉山平一特集のような感じ。
2006年7月発行。ということは、杉山平一先生まだご健在中だ。
大体わたしの知っていることが書かれているが、林哲夫さんが書かれた「「背たかクラブ」のわかりやすさ 杉山平一の散文を読む」は、ちょっと刺激的だった。
杉山先生のことを書くときは、ほぼだれもが全面的に肯定的に書く。
だが、この林さんの論は、チラチラと欠点指摘もあって、わたしには新鮮だった。
そうかそういう視点もあるのか、と思った次第。
と言って、林さんの論が批判的だと言っているわけではありません。
論の終わりは次のように結ばれる。
《何も難しいことは描かれていない。にもかかわらず、読者はごく自然に大正十年代のある朝の都会、その水と空気のなかに誘いこまれる。杉山文学に、いや文学そのものにこれ以上のことを求める必要はまったくないだろう。》

それから、安水稔和氏の「杉山平一 おおらかに繋ぐ明晰な詩業」だが、中にこんな箇所がある。
《最新詩集は第五詩集『青をめざして』である。その題の詩はない。》
これは間違いです。
『青をめざして』の中に「青をめざして」という題の詩はあります。
これは安水氏の錯覚。
しかしこのこと、安水氏はどこかに「間違って書いてしまいました」ということを書いておられたと思う。
あるいは、直接お聞きしたのだったか。
もしかしたら、この10号の次の11号に訂正を載せられたかな?

ところでこの「Bookish」だが、編集人、中尾務となっている。
中尾さんなら、わたし最近お便りをいただきました。
わたしにとっては未知の人でしたが、富士正晴記念館の館長さんと教えて下さる人があって、恐縮したのでした。
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「西宮八景」

2018-08-29 12:46:54 | 宮っ子
「宮っ子」9月号が出ました。
今号の「わが町この人あり」は番外篇です。
というのも、わたしが急病をして、いつものようにインタビュー記事が書けなかったからです。
やむを得ず、番外編として入院体験から用海に関することを書かせていただきました。題して「西宮八景」です。
http://miyakko-nishi.com/MIYAKKO-SYSTEM/Found_Page?area_reference=area_reference&areacd=25&find_year=2018&gou=354&page=3
お読み頂ければ幸いです。
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秋田実さんのこと

2018-08-28 19:09:05 | 宮崎修二朗翁
宮崎修二朗翁が「かわいがっていただきました」と仰っていた人に、漫才作家の秋田実さんがあります。
『触媒のうた』(今村欣史著・神戸新聞総合出版センター刊)の41、96,97ページに書いてます。

先日「海鳴り」3号を読んでいて、https://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/e/3ef8b2f35620148f20628c2c9df2b13a
その秋田さんの娘さん、藤田富美恵さんがお父さんのことを書いておられる文章を読んだ。

そこで藤田富美恵さんをググってみたら、昨年、『笑いの変遷』というお父さんの評伝を出しておられるのが分かった。
すぐに図書館に予約しておいたのだが、地蔵祭りで忙しく、取り置き期間ギリギリの今日やっとお借りしてきた。



読むのが楽しみ。

追記 今、読んでいるが、こんな場面があった。

《卒業証書はどうでもよかったのかもしれないが、卒業を楽しみに和裁に精出して応援していた祖母には、卒業間際の中退はよほど残念だったに違いない。(略)結婚したばかりの頃の母にも、「一年で辞めても、四年で辞めても同じ中退やのに」と残念がっていたそうだ。》

そうですよね、わたしは高校を一ヵ月ほど通い、一年の一学期だけで辞めたが、それでも中退ですからね。

ということで、秋田実は東京帝国大学を卒業間際に退学したのだと。
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恥ずかしい!

2018-08-28 13:26:16 | 健康・病気
心臓リハビリへ行ってきた。



終わっていつも通り会計へ。
480円と言われ、バッグの中から財布を出す。
「千円札でお願いします」と言って、財布の中を見ると、お札が一枚も入ってない。
うわっ!と思って、財布の小銭入れを見たが440円しかない。
40円足りない。恥ずかしい。
「知らん間に家内が使ったのかなあ?入ってると思い込んでたから」と言い訳。
家に取りに帰るしかないかと思ったが、もう一度バッグの底を探すと、やった~!別に小銭入れがあって、100円玉が2枚入っていた。
やれやれ、冷や汗をかいた。
「帰るの困られませんか?」と聞かれたが、
「自転車ですので大丈夫です」
で、帰宅してその話をすると、昨日、わたしが宅配の着払いに支払っていたのを指摘された。あと補充するのを怠っていたのをすっかり忘れていた。
このことの方が恥ずかしい。
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「卯の花くたし」

2018-08-27 09:45:22 | 
今朝の神戸新聞文芸の詩の欄。
特選詩は中野友廣さんの「卯の花くたし」。

←クリック。

わたし恥ずかしながら「卯の花くたし」という言葉、知りませんでした。勉強になりました。

時里さんの選評はこうです。
《「卯の花くたし」は、梅雨にさきがけて降る長雨のこと。
 真っ白い卯の花が、長雨に蝕まれるのを気遣う心性から生まれた季語。
 その花の様子が病弱な母と重ねられ、やがて母の忌日へと及ぶ静かな筆致は余情に富んで秀逸。》

ところでこの中野友廣さんですが、川柳の世界ではもうベテランの人。
うちの店にもお越しくださったことがあります。
時実新子さんの古いお弟子さん。
ところがこの詩は、短詩形の川柳とは趣が全く違います。
川柳では言い得ないところを詩で表現されたということでしょうね。

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CD「小墓圓満地蔵尊の歴史」

2018-08-26 16:29:23 | 地蔵さん
二年前に用海公民館で講演した「小墓圓満地蔵尊の歴史」のCDを何枚か作成しました。
頂いた時間が一時間と、内容に比して少なかったので駆け足でしゃべっております。
まあ、早口はわたしのいつもの癖でもありますが。
ご希望の方に一枚300円で頒布いたします。
お堂に置いてますので、お賽銭箱に代金を投入してお持ち帰りください。



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お地蔵さんのよだれかけ

2018-08-26 08:45:51 | 地蔵さん
白いレース飾りのついたよだれかけと帽子は、家内の手仕事です。

見れば簡単そうですが、結構手間がかかってました。







孫たちの健やかな成長を祈っての奉納。
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負笈(おいづる)のご詠歌。

2018-08-25 20:13:29 | 地蔵さん
毎年地蔵盆に上げるご詠歌だが、心に響く歌がいくつもある。
唄っていて、ふと心を動かされ、危なく間違いかけることがある。
特に終りの方、第33番の谷汲山華厳寺のご詠歌の三番。
負笈(おいづる)のご詠歌。



 《 いままでは おやとたのみし おひづるを ぬぎて おさむる みののたにぐみ 》

わたしが父親を早く亡くしているからかもしれないが、この歌の時には胸詰まる思いがする。
初めてこの歌を知った時、これは親を亡くした時の心境を歌ったものだとわたしは思っていた。
実際は違うんですけど、最初にそう思ったものだから、ずっとその思いが残っているのである。
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後片付け

2018-08-25 10:53:37 | 地蔵さん
朝8時集合。
隣保総出で後片付けをしました。
表面上はスキッときれいになりました。













まだ、部屋の中が片付いていません。
昨日の夕立で濡れたものの始末や、お供えを戴いた家へのお下がりの配達など、
まだまだ仕事は残っています。
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無事に終わりました。

2018-08-24 21:46:01 | 地蔵さん
無事に終わりました。
ご詠歌を上げている間は雨はまったく降らず。
なんという僥倖。






〇 自慢じゃないですけど、と言いながら自慢になりますが、わたし以前は声には自信があったのです。
  よく通る声をしてたんです。
  少々の会場でもマイクなしで、隅々まで通る声だったんです。
  だからご詠歌も、声だけは自信があったのです。
  ところが最近落ちてきました。
  年なりにしわがれ声になってきました。
  声に伸びがなくなってきました。
  プロの歌手も高齢になると声がダメになってきますね。
  もうテレビに出なくてもいいのに、と思ったりします。
  でも、お地蔵さんのご詠歌の導師は後継ぎがいません。
  声は落ちても、わたしがやるほかなくて。
  来年からも、元気ならば続けることになるでしょう。
  声は悪くてもそれなりに味が出せればいいかなと思っています。
  みんなで唱えれば、いい哀調が生まれることでしょう。
  今どき、生でご詠歌を上げるお地蔵様はもうありません。
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