喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『ひょうご現代詩集』通巻16集

2023-02-25 19:59:30 | 
『ひょうご現代詩集』2022 通巻16集 (発行人、時里二郎 兵庫県現代詩協会発行・定価3000円+税)が手元に届きました。
奥付の発行日は3月20日です。



美しい装丁です。カバー絵は増田まさみさん。
ざっとページを繰ってみましたが、内容も美しい編集です。
編集は大橋愛由等さん。お疲れさまでした。
兵庫県現代詩協会の会員のうち101人が参加。
各人、見開き2ページに作品が掲載されています。
わたしも参加させて頂いています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文庫本『流人道中記』

2023-02-25 09:47:36 | 本・雑誌
今朝の神戸新聞にもうもう一つの記事。というより広告。



浅田次郎さんの『流人道中記』が文庫本になったんだ。
この小説、単行本が出た時に購入して読んだのだが、メッチャ面白く、メッチャ感動したのだった。
もう三年前になるんだ。ブログに書いてます。
その後、本はどなたかに進呈したので今はない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿島和夫さんが

2023-02-25 08:57:31 | 鹿島和夫さん
今朝の神戸新聞「正平調」です。拝借お許しを。
←クリック

鹿島和夫さんがお亡くなりになっていたんだ。
一度言葉を交わしたことがある。
足立巻一先生を偲ぶ「夕暮れ忌」の席だった。
鹿島さんも足立先生の影響を受けられた人だった。
鹿島さんの本、『一年一組 せんせいあのね』です。



「一年一組」はテレビ番組にもなったが、わたしはその音声だけを録音したと思う。
そのカセットテープがどこかにあるはず。
大いに感動したのだった。
そして「こどもの詩」についての「おしゃべり」を頼まれた時にはこの本のお世話になったのだった。
いくつもの詩を引用朗読させてもらい、会場が大いに盛り上がった。
今パラパラと見ていて、目に留まった短いものをいくつか。

  「おとうさん」

  おとうさんは
  こめややのに
  あさ パンをたべる

  「でんでんむし」

  でんでんむしが
  あめにむかって
  のぼっていきました


この「でんでんむし」は足立先生も大好きな詩でした。用海小学校で講演してもらったとき、この詩を力を込めて紹介されていました。

  「おさいせん」

  おさいせんをいれるのは
  かみさまも
  おかねがすきなのです


ほかにもいっぱいいいのが載ってます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『漂砂のうたう』読了

2023-02-23 17:33:48 | 本・雑誌
『漂砂のうた』(木内昇著)読み終えました。

結論から言うと、良かった。
始めはストーリーがあまり進まず退屈感があったが、そのうち推理小説的な伏線も予感させられて、先を読むのが楽しみになり。
終盤はどんどん読み進んだ。
ラストで思わぬ展開もあり、またやはり伏線だった事柄の種明かしのようなものもあって、それが感動的だった。
また機会があれば木内昇さんの小説を読んでみよう。

『コーヒーカップの耳』まちの喫茶店は日本の文化だった。涙と笑いがいっぱい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな火に

2023-02-23 09:46:40 | アート・文化
神戸の書家で詩人の岩崎風子さんからお贈りいただきました。



拙詩の詩書。
拙著に署名を求められると書くことにしている短詩です。

  小さな火に見合う

  ちいさな湯気が

  一日中上がっている。

凄い字ですね。コーヒーフィルターのわたしの字が貧相に見えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

木内昇さんの比喩

2023-02-22 12:09:48 | 文学
今読んでいる本。

『漂砂のうたう』(木内昇著・集英社)。
読み始めたときは馴染まぬ言葉が多く、ストーリーも進まず、ちょっと読みづらかったが、読み進むにつれて興味が増してきた。
さすがに直木賞作です。
その時代(明治初期)のその場所(廓)とそこで蠢く人を描いて秀逸といえるのでしょう。
ぽつぽつと出て来る比喩がまた素晴らしい。
さりげなくいい比喩を使っておられる。
今日読んだところではこんなの。
《楼主の声はなお、手の中で碁石を揉むほどの音でしか伝わってこない。》
人の声を「碁石を揉む音」と比喩した例をわたしは知りません。
上手いものですねえ。独特のその場の雰囲気が伝わります。

『触媒のうた』多くの著名文人のここでしか読めない秘話が満載。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3年前

2023-02-21 09:00:27 | 完本 コーヒーカップの耳
昨日、2月20日は『完本コーヒーカップの耳』が全国発売されて三周年の日だった(奥付の発行日は2月28日)。
しかし、3年前のその日、わたしは姫路にいた。
妻が姫路の病院で目の手術をし、退院日だったので迎えに行ったのだった。
なので、本屋さんに並んでいるのを見たのは翌日の2月21日だった。
つまり今日21日が三周年というわけ。
その日わたしは、エビスタの「ブックファースト」さんへご挨拶に行った。
いい場所にたくさん積んでくださっているということだったので。
本当に、店の一番いい場所に積んでくださっていた。



そして、評判が良くて、初日に20冊ほど売れたとのことだった。
なので順調に広がってゆくのかと思ったが、その後コロナである。
3月に予定されていた東京でのドリアン助川さんとの出版記念イベントも延期、さらに中止になってしまい、わたしはついてないなあと思ったものだった。
でも、ドリさんは今も「環境が整えば朗読会をやりましょう」と言ってくださっている。
とても忙しい人なのにありがたいことだ。
わたしの体調のこともあるがその時を楽しみに待とう。

『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仕事の夢

2023-02-20 09:06:15 | 
今日の神戸新聞、読者文芸欄、特選詩です。拝借お許しを。
←クリック。

矢野義信さんの「夢」です。
偶然ですが、わたしも今朝、仕事の夢をみてました。
二年前に廃業した「喫茶・輪」の夢を。
もう早くにお亡くなりになった常連さんなどがご来店でした。
嫌な夢ではなかったです。夢から覚めて懐かしかったです。
その前の3年間の工場勤務の夢はなぜかみません。
最も長く働いた、親から引き継いだ米屋の夢はいまだに見ることがあります。
それはだいたい苦しいもの。
詩の中に「夢を見ることは排泄作用であるという」という一行があり、「ほほう」と思わせられます。
時里さんの評に「胸を突かれる」とありますが、たしかに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同じ著者か?

2023-02-19 16:22:11 | 本・雑誌
先日終わった新聞小説「かたばみ」がよかったので、その著者のほかの本が読んでみたくて借りてきた本。

『漂沙のうたう』(木内昇・集英社刊)。直木賞作品。
三分の一ぐらい読んだところだが、力作で読みごたえがある。
明治初期の廓を舞台にした小説で、わたしの知らない言葉がたくさん出て来る。
作者の木内さんがこの小説を書いた時はまだ40歳代だから、よほど勉強されたのだろう。
巻末に記された参考文献の数が27冊。努力の末の小説なのだ。
「かたばみ」とは大いに作風が違う。
作家さんも10年過ぎるとこうも変わるのか?
「かたばみ」は肩に力が入っておらず、軽く読めたが、「漂沙のうたう」は少し重い。
これからどんな風に展開してゆくのか楽しみ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アクセス解析

2023-02-18 08:27:51 | ブログ
このブログ「喫茶・輪」ですが、時おりアクセス解析を覗いてみます。
いつも多くアクセスされている記事がこれ。7年も前の記事ですが。
《「西宮という街」いくつかの写真。》
うん、確かに面白い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『漂沙のうたう』

2023-02-17 15:14:33 | 本・雑誌
図書館まで歩いてきました。
約4200歩。
いいお天気で、途中でジャンパーを脱ぎました。
セーター姿になりましたが、それでも暑いぐらいでした。
お借りした本。
『漂沙のうたう』(木内昇著・集英社・2010年刊)。
先日終わった新聞小説「かたばみ」が良かったので、作者木内昇さんのほかの小説を読んでみたくなったのです。
2011年の直木賞作です。
著者の木内昇さんが女性だと知って驚きました。
「木内昇」は「きうちのぼり」と読むのだと。
ほぼ一年間、男性作家とばかり思ってました。
今頃そんなことをいうわたしは、とても読書家とは言えません。無知ですね。

『コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひとでなし」始まる

2023-02-15 18:27:50 | 新聞記事
楽しく読んでいた夕刊の新聞小説「かたばみ」が終って、次の小説が昨日から始まった。



「ひとでなし」。
作者は星野智幸さん。
この人の小説もわたしは初めてだ。
今日、第2回目。
こんな箇所がある。
《イツキは江戸川乱歩の虜(とりこ)になった。カズちんは、手分けして江戸川乱歩全集とホームズ全集を買い集め…》
遠い昔のわたしではないか。小学生から中学生にかけて、江戸川乱歩からシャーロックホームズの虜になったのだった。

『触媒のうた』 おもしろ文学談義。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「かたばみ」終わる。

2023-02-14 08:49:10 | 新聞記事
神戸新聞夕刊の新聞小説「かたばみ」が昨日345回で完結だった。
作者は木内昇さん。わたしは初めて読んだ。



ほぼ一年間の連載。楽しませてもらった。
新聞小説は新しいのが始まると取りあえず読み始めることにしている。
そして一週間ほど読んでみて、面白くなかったら潔くやめる。
わたしは短気なのだ。
だけどこの「かたばみ」は面白かった。
文章も読みやすく、なにより登場人物に悪人がいない。
みんないい人なのだ。
これは珍しいのでは?
毎回気持ちよく、そして適度のスリルも感じながら。
質の良い小説だった。
伊波二郎さんの挿絵も温かみがあって良かった。
単行本が出ればもう一度読んでみたい小説だ。
この「ブログ」が参考になります。

朝刊の新聞小説も先日から「おぼろ迷宮」(月村了衛作)が始まった。
今日が第3回だったが、今のところ面白そう。

『触媒のうた』おもしろ文学史秘話。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安水稔和さんを語る会

2023-02-13 14:26:41 | アート・文化
「安水稔和さんを語る会」が催されるとのこと。



4月15日となっている。が、申し込み締め切り日は3月17日。
わたしの病気の治療は終わっていると思うので申し込もうと思っている。
添えられた案内書に、《安水氏に関する資料を提供できる方は…》ということが書かれていて、
そうだ、わたしは安水先生の自作詩の色紙を持っているのだったと思い出した。
いつかの「火曜日」(同人誌)の合宿研修会の折、催しで先生の色紙の入札があって、わたしが落札し、
先生は大いに喜んでくださったのだった。
そのお金は「火曜日」の会計に入ったのだったと思う。
「喫茶・輪」に飾っていた時に安水先生ご来店されたことがあって、その前に立って、じっと見ておられたのを思い出す。
今、ちょっと探してみたのだが、見つからない。
うちには大量の額縁や色紙があって探すのが大変なのだ。
安水先生の色紙を持っている人は多分少ないだろう。
どうしても提供をと言われればなんとしても探し出すが。

『触媒のうた』兵庫県を中心に、日本文学史のおもしろ秘話満載。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夢に追われて

2023-02-12 12:19:48 | 原稿
一昨日にみた夢で、「早く原稿を書いて下さい」と急かされた。
まるで人気作家のように。
それで、まだ締め切りは先なのに今日草稿まで書きました。



『KOBECCO』の4月号用です。

コーヒーカップの耳』 おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする