喫茶 輪

コーヒーカップの耳

『てつがくのライオン』

2013-03-31 17:37:39 | 本・雑誌

午後、武庫川の古書店「街の草」さんへ。
うらぶれた市場の角を曲って東を向くと、いつものこの景色が。
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いいですねえ。安心します。
Cimg4071
この前、取り置いて頂いていた本を戴きに。
店内に入ると、いつもに増して本の山だった。先日のサンボーホールでの古書市から帰って来た本が通路まで埋め尽くしている。
あれ、店主はいずこ?姿が見えない、と思ったら保護色のような加納さんが本の山の谷間から、メガネをかけ直しながら、「てつがくのライオン」のような顔をしてむっくりと頭をもたげた。
しばらくよもやま話をして、おいとましようと外に出て、またそこで立ち話をしながら何となく段ボールの中を見るともなしに見ていて、目についた背表紙。
あれ?こんなのが、と手に取ったのがこれ。
Img287_2
工藤直子さんの『てつがくのライオン』(理論社・フェア文庫)。
わたしこれのオリジナル本を持ってますが、せっかく手に取ったので買っておきました。
何かの時にどなたかに差し上げようと。
で、帰りの電車でパラパラめくって、奥付けのページを見て、あれっ?
Img290
こんな書き込みがしてありました。
面白い!これは何だ?
教師から生徒へ?コーチから選手へ?先輩から後輩へ?あるいは…?などと想像が巡ります。
1993年発行。今、この岡村さんと玉田さんはどうしておられるのだろうか?

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「おたくさ」

2013-03-31 10:40:52 | 杉山平一先生

神戸の詩人、鈴木漠さんからお贈り頂いた。
Img285_2
詩と連句の冊子「おたくさ」です。
手づくりなさっている貴重なものをいつもお贈り頂いて申しわけなく思っています。
この表紙詩に感嘆しました。
杉山平一先生への追悼詩ですが、スゴイですね。
Img286
押韻のソネットですが、散りばめられている言葉がスゴイ!
杉山平一ファンなら分かるが、先生の一生が俯瞰できるような造りになっている。
漠さんという人はスゴイとは思っていたが、これほどのものを見せられると改めて敬意を表します。

冊子は連句が主だが、後半に漠氏の評論が載っている。短歌誌「六甲」に連載されているものの再録だが、これが勉強になる。
今回の「俳諧とジャポニズム」には、そんな視点があるのか!”と驚いた。
江戸時代の浮世絵が輸出陶磁器の梱包に使われてヨーロッパへ渡り、フランス印象派画家たちに影響を与えたことは知られているが、―略―だとすると、同じようなルートでヨーロッパの人士の眼にふれた、大量に印刷された俳諧本などが、浮世絵同様、文芸の分野でも影響を与えたのではないか、と。
そして漠氏は、レディゲ、ジャコブ、リルケなどの作品を上げその関連性を指摘しておられる。
かねて、漠氏は猛烈な勉強家だとは知っていたが、やはり改めてスゴイ人だ。

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ドリアン助川さん

2013-03-31 08:21:59 | 本・雑誌

今朝の神戸新聞「本」欄に、わたしの心の友、森文子さんが応援するドリアン助川さんがトップ記事に登場。
Cimg4070
ドリアンさんが最近出された本『あん』について。
わたしも森さんに勧められて読んだが良かった。
http://blog.goo.ne.jp/coffeecup0816/d/20130215
記事では、この小説の構想が浮かんだのは1990年だったと。
そうか、構想以来20年以上経っていたのか。
ラジオ深夜番組のパーソナリティーとして語り合った若者たちが、生きる意味を「世のため、人のため」と考えていることに違和感を覚え…、
その後、ハンセン病患者のことを知り、
「ずっと療養所に閉じ込められて来た方々や、あの子供は、若者らが言うような意味では社会や人の役に立たなかったかもしれない。では生まれてきた意味はないのか」
そんなことを胸に抱いている時に、あるきっかけから「天から滴がぽんと落ちてきた」ように物語のイメージが浮かび上がったのだと。
「十数年かけた探索の結果が詰まってます」と。
広く読まれて欲しい本だ。

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「うれしみつ帖」

2013-03-30 09:23:53 | 

昨日ちょっと書いた「別嬢」だが、中のこの詩に心を動かされた。
Img283
在間洋子さんの「おやすみなさい」である。
在間さんは実力のあるベテラン詩人です。
この詩を読んで、わたしも真似をしようと思った。
「夜、眠る前に、その日あったうれしいことを三つ書きとめる」というもの。
ここにあるように、続けるのは難しいかもしれないが、やってみようと思う。
もうノートも用意した。ミニサイズの薄っぺらい物。
名づけて「うれしみつ帖」。
さて、いつまで続くか?

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隣の電話

2013-03-29 23:31:44 | 日記

ある部屋にいた。
すると電話の音がする。
あれ?うちかな、それとも隣?
同じような音なのだ。
どうもお隣の電話のようだ。
やがて音が鳴り止んだ。
あれ、うちのカアチャンがしゃべっているのが聞こえてくる。
やはりうちの電話だったのか。
けど待てよ。どうもカアチャンはかかって来たのではないしゃべり方だ。こちらからかけたような内容。
ということは、隣にもどこかから電話がかかっていて、こちらはこちらでカアチャンがどこかにかけているのだ。
しかし、おかしい。
そうか、そういうことだったのか。
実はカアチャンがお隣さんに電話をかけたのだった。
「遠いので電話で失礼します」と言ってかけたのだと。
あることへのお礼を失礼ながら電話で。
そら遠いわなあ。

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「別嬢」

2013-03-29 16:48:34 | 

加古川の詩人、高橋夏男さんから詩誌「別嬢」89号を恵投いただいた。
表紙絵、いいですねえ。Img279純朴でほのぼのとしたものを感じさせます。大川和宏さんの絵だと。もしかしたら、同人の大川ひろ子さんのご子息だろうか?
収録されている詩は、まだぱらぱらと読んだだけだが、今号はみなさん充実した作品を寄せておられるように感じた。
中でも徳田隆一氏の2作品に注目した。
これは「女三人」
Img280
なんでもない情景のようだが、なんとも言えない気息が伝わって来る。
こういうのを言葉で伝えられないもの、というのでしょう。行間を感じとるということなのでしょう。詩のいいところですねえ。
そして同じ徳田さんの「ダンボール箱の悲哀」に感心した。
力作でした。
少々長いのでここには載せませんが、なんとも言えないおかしみが漂っていて、読んで満足させられました。言葉もよく選ばれていて見事と思いました。ただ、わたしとしては、最後の「段ボールって 人間の身体と同じではないか」は蛇足ではなかったかと感じました。が、これはあくまで私見です。いや、楽しい詩でした。
とりあえず、今日はこれだけ。
あ、そうだ。お送り頂いた高橋夏男さんは、先達詩人の評伝をコツコツと書いておられる方。
決して目立たず、派手な振る舞いを避けておられる人格者で、わたしの敬愛する詩人です。
先日、このブログにもちょっと紹介した坂本遼さんの評伝では第一人者でもあります。




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南甲子園公民館 2回目

2013-03-29 13:03:46 | 将棋

南甲子園公民館での「将棋教室」2回目に行って来ました。
まだ時間前です。Cimg4067
一応、事前申し込み制になっているので、今日は昨日と同じメンバーのはず。
ですが、新しい子どもたちも数人やって来ました。
参加する子どもたちのレベルが昨日で分かったので、今日は予め予定していたカリキュラムを変更した授業をやりました。
初め、子どもたちは「授業なしで将棋したい」と言ってましたが、授業を始めると大いに盛り上がって、まだまだ、という感じでした。こちらの思うつぼにはまって、してやったり。
一時間以上も授業をして、やっとあとフリー対局指導をしました。
今日も子どもたちに負けまくりでした。
南甲子園公民館では、今年度(24年度)の講座はこれが最終だったようです。
喜んで頂けたようで良かった。
ここの公民館活動推進員代表の竹村香織さん、将棋担当の福田正明さんほか、スタッフのみなさん全て親切に丁重に対応して下さいます。いたって気持ちよくやらせて頂けます。ありがたいことでした。ですが、福田さんなど何人かは任期(6年間)が今年度で終了なのだと。お世話になり出してもう6年になるのだった。ありがとうございました。

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総会

2013-03-28 23:06:24 | 将棋

用海将棋会の総会だった。
子どもの部は春休みの間、休みとしている。
けど、将棋をどうしてもしたい人は、二階の大人の部に来て下さいと言っておいた。
すると何人かがやってきた。
総会は10分ほどで済んだ。
わたしは子どもの管理と相手を済まし(子ども3人に負けた)、8時には帰宅した。
体調がまだ十分ではなく、しかも明日もう一回、南甲子園の将棋講座がある。
自重した。

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南甲子園将棋教室

2013-03-28 16:14:38 | 将棋

病癒えて、南甲子園公民館の将棋教室の講師に行って来ました。
今、高校野球が行われている甲子園球場のすぐ南です。
今日は天候が優れませんでしたが、やはり球場周辺は華やかな雰囲気が漂っていました。
Cimg4063
早めに行って準備です。
Cimg4064
参加人数は多くはありませんが、一部保護者さんも参加して楽しく講義出来ました。
わたしが所持する高級将棋盤駒セットを子どもたちに触らせてやりました。
これは、昨年ある人から私に「活用して頂ければ」と託されたもの。
Cimg4065
青い上着の人はこの講座の世話人の福田正明さんです。
子どもたち、順にやって来て興味津々で触っていました。
子どものうちから本物に触れるのも意義があると思います。
2時間の講座でしたが、幼い子もいて話ばかりでは飽きてしまうので、半分以上の時間をフリー対局をさせながら指導しました。
病み上がりだったので少々疲れましたが、なんとか無事に務めることが出来ました。これがもし昨日だったらと思うとゾッとします。
今回は2回シリーズですので、明日もう一回あります。

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休業のお知らせ

2013-03-28 07:28:02 | 喫茶・輪

「喫茶・輪」は本日より4月1日(月)まで休業させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

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少しましに。

2013-03-27 18:44:17 | 日記

今日も点滴をしてもらってきました。
お陰さまで午後になって少し恢復気味になってきました。

大きな声も出せるようになってきました。
明日の将棋講座はなんとかこなせるでしょう。
やれやれギリギリセーフと言ったところです。


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体調不良

2013-03-26 18:51:20 | 日記

昨日から体調不良でなにも出来てません。
いろいろしなければならないことあるのにちょっと困ってます。

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平原比呂子さん

2013-03-25 11:00:43 | 

大阪の平原比呂子さんから届きました。
Img274
―1943年生まれの詩人たち―のサブタイトルがついてます。
平原さんは、詩集『棟上げ』(ひまわり書房)を杉山平一先生が高く評価された大阪の詩人です。
今回のアンソロジーに彼女の詩は2篇収録されている。
Img275

このページには自己紹介の文章も。
Img276
病気で学校を休学するなどわたしと似た経験をされている。実は何を隠そう、わたしも1943年生まれなのだ。







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海抜2メートル!

2013-03-24 16:59:48 | 震災

用海小学校の正門わきにこんな標識が。
Cimg4060
まだ工事中でしたが。
海抜2メートル! そんなに低かったのか!
そして収容人数が、3階と屋上部分合わせて3340人となっています。
まあ、うちは近いからなんとかこの人数内に入るでしょう。

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松浦重之展

2013-03-24 16:28:13 | アート・文化

「ひとり古本市」から帰って、今度は元町へ。
「松浦重之水彩画作品展」です。
Img203
昨年「宮っ子」の「わが町この人あり」で取材させて頂いて、その時、「個展をなさる時は教えて下さい」とお願いしていたのでした。
その時の記事です。↓
 http://miyakko.nishi.or.jp/MIYAKKO-SYSTEM/Found_Page?area_reference=area_reference&areacd=25&find_year=2012&gou=317&page=3

スッキリしたいいギャラリーでした。
Cimg4054

Cimg4055

Cimg4056

Cimg4057 ←これ小品ですがわたしの好きな作品。
作品は、見事にきれいな絵でした。
松浦さん「頑張ってまっしゃろ」と。
たしかに頑張っておられる。
「定期的に開かれたらどうですか?」というと、
「いやいや、なかなか…」と。
けどお元気そうでした。







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