喫茶 輪

コーヒーカップの耳

点滴の針

2020-11-30 19:14:03 | 健康・病気
今日、W病院でCT検査を受けたのだが、点滴の針を入れてくれた看護師さんがちょっと気の毒だった。
うまくいかないのである。
わたしの血管は太すぎるぐらい太い。
これまで失敗されたことがない。
ところが今日の看護師さん、どうしても上手くいかず、結局、血管を変えてやり直し。

「ごめんなさいね、ごめんなさいね」と謝ってくれて、
「大丈夫やで」とわたしが慰める始末。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『神戸・姫路の画家たち』

2020-11-29 15:03:47 | 本・雑誌
詩人が書いた美術評論、『神戸・姫路の画家たち』(芝本政宣著・神戸新聞総合出版センター刊)を読んだ。



偶然、今朝の神戸新聞の広告にも載っていた。


著者の芝本さんは、詩人である。
わたしも以前所属していた「火曜日」の同人として長年詩を書いてきた人。
詩人が書いた美術評論というわけだ。
文章が上手い。
センテンスを短くして書いてあるので、読みやすい。
詩人がみな文章が上手いとはいえないのだが、この人の文章はわかりやすい。
面白かったところは、これまで世間で言われてきたところの感想ではなく、芝本さん独自の視点で語られているところ。
当然ではあるのだろうが、ふつうは過去の評価をもとにして書いたほうが安全だろう。
横尾忠則についての記述が面白かった。

《横尾は西脇市出身である。加古川から西脇へJR加古川線が通じている。もう十年になるだろうか、横尾がデザインしたラッピング車がこの線を走り始めた。「眼のある電車」「銀河の旅」「滝の音、電車の音」である。私は毎朝加古川線を利用していた。横尾の電車に毎朝出合うと不快感に襲われた。迷宮をさ迷うようなデザインは朝にそぐわなかった。横尾列車は止めて欲しいと思った。現代アートは使い方を間違うと極めて醜悪なものになる。時と場合をわきまえないアートの押しつけは御免だ。(略)幸い去年十一月に横尾列車は運行を終了した。》

これは横尾の悪口ではない。
「絵が発する力はすごい。天才的である。グレコの感動に劣らないものを私は受けた。その感動は、人々の共通文化から程遠く、自由で奇抜な個人の着想を基に現代人の深層に食い込む。」と評価をしたうえでのことなので念のため。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

貸出ランキング

2020-11-28 12:20:34 | 完本 コーヒーカップの耳

おもしろいものですね。
但馬の奥の新温泉町の「加藤文太郎記念図書館」での貸出ランキング。



文学部門の第一位が『完本コーヒーカップの耳』だって!
瀬戸内寂聴、角田光代、沢木耕太郎、群ようこさんなどを抑えてですよ。
瞬間風速かもしれませんが。
なにが起こっているのでしょうか?
もしもコロナがなければ、行って朗読会などのイベントをやりたいものですが。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名塩和紙

2020-11-28 10:30:29 | 本・雑誌

『雨と詩人と落花と』を読んでいて、西宮に関することが出てきた。
緒方洪庵の妻、八重である。
八重は西宮市名塩の億川百記の娘とのこと。
百記は名塩紙の製紙業を営んでいて裕福。
洪庵の長崎遊学の援助もしたという。
名塩和紙はそれほど需要が高かったということなのですね。
そういえば足立巻一先生の「アルカッシャの森」も名塩和紙に書かれたものだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊田一夫の年賀状

2020-11-28 08:53:39 | 文学
朝ドラ「エール」が終わってしまいました。
ちょっとした喪失感を味わっております。
最終回にも登場した、池田二郎ですが、モデルは劇作家の菊田一夫。
よく似合ってましたね。
菊田は拙著『触媒のうた』(神戸新聞総合出版センター刊)の249ページに登場します。
その菊田の直筆年賀状がわたしの手元にあります。



「喫茶・輪」が営業中なら、お客様に直接お見せするのですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高島俊男さんの巨人

2020-11-28 08:34:14 | 新聞記事
今朝の「正平調」です。

←クリック。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。
久しぶりに高島俊男さんが登場です。
高島さんは拙著『触媒のうた』の132,135ページに登場します。
最下位になった巨人軍のことを《これまで強かったチームがぼろぼろ負けるのが面白くて、中継された試合は全部見た》なんて。

高島さんはかつて「週刊文春」の「お言葉ですが」で辣腕を振るった中国文学者でした。
そして書かれるエッセイが抜群に面白かったのです。
「喫茶・輪」には宮崎修二朗先生とともに二度ご来店くださいました。
うちのご飯を「おいしい、おいしい」と言ってくださいました。
その後、視力が不自由になっておられましたが、今、どうなさっておられるでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「エール」最終回の「栄冠は君に輝く」

2020-11-27 10:10:51 | アート・文化
【 栄冠は君に輝く 】
今朝の朝ドラ「エール」、最終回は出演者によるコンサートだった。
その中の「栄冠は君に輝く」について。
作曲はもちろん古関裕而だが、作詞は加賀大介。
そして、補作したのが富田砕花。
何か所か重要なところを補作しているが、わたしが特に印象的だったのは、二番。
元詞は「青春のほのほをかざせ」だが、砕花師の補作はこうだ。
「青春の賛歌をつづれ」。
そして、三番の「緑濃き棕櫚の葉かざす」も砕花師の補作。
一昨年、芦屋市立美術博物館で、「富田砕花展」が行われたときに、その生原稿(撮影禁止)を筆写してきたのだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南部一郎

2020-11-25 16:09:14 | 喫茶・輪
夕刊を取りに店のドアから出ようとしたら、「うわっ」何か置いてある。
南部一郎カボチャがいっぱい。
10本ほども。
これはお客様の清水さんに違いない。
(この清水さんは『完本コーヒーカップの耳』の154,155ページに登場します。)
山の向こうの山荘の畑で採れたものです。
今年春にはわたしたち夫婦でその山荘を訪問したのでした。



春に伺った時にはまだ小さな苗状態でしたが。

大きなのは長さ40センチ以上もあります。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

埋め草

2020-11-24 19:29:46 | 原稿
店、休んでますので、本を読むほかは退屈で。

締め切り近い原稿2本は書き終わっていたので、もう一本、短い埋め草原稿を書いておきました。

「宮っ子」(用海版)の編集長に頼まれていたのです。
けっこうおもしろいものが書けました。
いつ載るかわかりませんが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暗渠の跡

2020-11-24 14:43:31 | 地蔵さん
ポストまで行った帰り、六湛寺川べりを歩いていて、ふと思い出した。
ここら辺りに暗渠の出口があったはずと。


それで覗いてみました。
やっぱりありました。
川のあちら側へ行ってみました。



ちょうど、うちの家の前の道の延長線上です。


この道です。


この暗渠、今は死んでます。
もう随分前に下水道工事があったときに用無しになりました。
その工事の時には、大きな御影石がたくさん掘り出されました。
この暗渠ですが、元々は小川の跡です。
それを蓋して道路を整備したのでした。
多分戦前のこと。
わたしが物心ついた時にはもう道路になってましたから。
ただし舗装はされていませんでした。地道です。
『酒都遊観記』という本に、こんな箇所があります。
←二段階クリックで。
《小墓(地蔵)の(略)、西から東へ小川が流れており、春になるとよい芹が生えるので、これを摘みにくる老若が三々五々みられたものである。》

さらに『西宮物語』という本には、
←クリック。
《畦道には(略)秋になると曼殊沙華の赤い花が咲いていたし、私共は子供の頃彼岸花とか死人花(しびとばな)と称していた。》
どちらもうちの隣の地蔵さんのことを書かれたページに載っている。
ここに小川が流れていたころの話である。
ということで、この暗渠、今は六湛寺川の傍を南北に通る県道の下にある下水道より東側部分のみのもの。
入って行ってもすぐに行き止まりのはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

すべて関西弁の本

2020-11-23 17:51:58 | ドリアン助川さん
『星の降る町・六甲山の奇跡』(明川哲也著・2008年・㈱メディアファクトリー刊)を読み終える。

196ページ、すべて関西弁、というか神戸弁で語られる。
登場人物はほぼ二人。
万引き少年のトルリと老菓子職人のサジの会話、そしてトルリの独白のみ。
そうか、ドリさん、こんな小説を書いておられたのだ。
だから以前、拙詩集『コーヒーカップの耳』を読まれたときに共感してくださったのだ。
そして今度の『完本コーヒーカップの耳』にあんないい帯文を提供してくださったのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「用海将棋会」休会のお知らせ

2020-11-22 13:26:46 | 将棋
「用海将棋会」をしばらくお休みにします。
ただし、来週26日(木)は開催します。



  【 衝撃の一手 】
将棋NHK杯戦。木村一基九段対藤井聡太二冠の一戦。
終盤に出た木村の4七馬に、解説の羽生九段から「おおっ~!」の声。

わたしは4七歩だと思ってましたのでまさかでした。
こんな手を指して、もし負けたらどうするの?
でも木村九段、勝ち切りました。さすがの「受け師」。
今年も藤井聡太二冠はNHK杯で上位に行けませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『星の降る町』

2020-11-21 11:17:54 | ドリアン助川さん
先日、著者の廣岡徹さんからお送りいただいた『ひょうご文学散歩』を読んでいたら、
明川哲也さんの『星の降る町・六甲山の奇跡』(メディアファクトリー・2008年)が紹介されていた。



明川哲也はドリアン助川さんのかつてのペンネーム。
ということでこの『星の降る町』はドリさんのお若い時の小説。いえ、今もお若いですよ。
西宮図書館にありましたのでお借りしてきました。
これから楽しみに読みますが、パラっと見たところ関西弁が多用されてるみたいです。
ますます興味がわきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書館へ

2020-11-21 10:50:16 | まち歩き
図書館への道で秋を写しました。



札場筋の銀杏並木です。この前通った時はまだ色づき始めでしたが、もうだいぶ散ってしまってました。





図書館のすぐそばの夙川公園。上流へ行けばもっときれいなのかもしれませんが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

織田正吉さんが

2020-11-21 08:19:57 | 日記
今朝の神戸新聞に織田正吉さんの訃報が。

宮崎修二朗先生が親しくしておられた人だった。大切な人が相次いで逝かれてしまう。
織田さんには宮崎修二朗先生のご配慮で拙詩集『コーヒーカップの耳』の出版記念会にご出席いただき、講演をしていただくことになっていた。
19年前のことである。
それは残念ながら行き違いがあって実現しなかった(こちらに不手際があって正吉さんには申し訳ないことだった)。
しかしこの記事、少々小さくないか?
今の新聞社の人にはこの人が関西でどれほどの存在だったかということが分からないのだろうか。
19年前にいただいたハガキがある。

大切にしてます。
ところで、文中に出てくる安水稔和先生はお元気になさっているだろうか。

『コーヒーカップの耳』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする