喫茶 輪

コーヒーカップの耳

納屋

2023-09-30 18:56:25 | 懐かしい話
納屋。「なや」と読む。
遠い記憶から。

小学4年生ぐらいだったか。70年ほど昔のことだ。
近所の子どもと遊んでいて、親に言わずにそのまま山へドングリを取りに行った。
そのころはそんなものだ。
4,5人だっただろうか。
甲山のふもとまで。
そのころ自転車を持っている子はなかった(わたしは中古を買ってもらっていたかもしれない)。
歩いて行くのだ。子どもの足では1時間以上かかるだろう。
夢中で遊んでいて、気づくと夕方になっていた。
それから帰路についても陽はとっぷりと暮れる。
秋の日は釣瓶落としと言う。
家に着くと、近所の大人たちが騒いでいた。
「警察に頼むところだった」と叱られた。
わたしが最も年上だったので、父にこっぴどく叱られた。
家の横にあった納屋に放り込まれて鍵をかけられた。
記憶はそこまで。
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漱石「野分」から

2023-09-29 10:07:04 | 本・雑誌

『喫茶店文学傑作選』の最初の項、夏目漱石「野分」よりの2行。

 『人間は食う割に肥らんものだな。あいつはあんなに食う癖に一向肥えん』
 『書物は沢山読むが、ちっともえろうならんのが居るのと同じ事じゃ』 


はい、わたしのことです。。
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前田豊さんのこと

2023-09-29 08:09:46 | 西宮のこと
今日、さくらFMの、あるパーソナリティーさんとお会いする予定だった。
しかし、前田豊さんがお亡くなりになって葬儀、告別式とのことで中止になった。
前田さんは、さくらFMの草分け的アナウンサー、パーソナリティーさん。

この人にはわたしにも感慨がある。
20年以上も前に、わたしが隣の地蔵さんの歴史を調べている話を聞きつけてラジオに出演をと言って来られた。
お相手は別の人だったが2回に分けての出演。
(その地蔵さんのことは一昨年一冊の本『縁起・小墓圓満地蔵尊』に結実した。)
その後、さくらFMには別のことで増井孝子さんの番組で一時間ほどもおしゃべりしたり、そのほか何度か出演させてもらったことがある。
前田さんとは番組だけではなく、何だったかは忘れたが、ほかの場面でもお会いする機会があり、いつも笑顔で快活な人だった。
87歳になっても番組を持ち続けて、バイタリティーのある人だった。
ご冥福をお祈りいたします。
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名士からのハガキ二枚

2023-09-28 17:23:44 | 宮崎修二朗翁
古い書簡を始末していたら、こんな貴重なハガキもありました。二枚です…

宮崎修二朗翁からのもの。
消印は2003年9月30日。丁度20年前だ。東京の杉並局。
わたしと妻宛て。
《28日大きなうねりの中を八丈島に着きレンタカーで島内一周しましたが、さしたることもなし。(略)これでは島送りの流人同然となるオソレありと、ヒコーキで羽田に舞い戻りました。(略)》
お元気だったんですね。

もう一枚のハガキ。

小林久盛先生からのもの。
消印は2003年10月22日。西宮局。
《冠省 お元気の様子。うれしい。 そして、相変らず 創造的諸活動をやっていられる事も嬉しい。 用海の片田舎の様なところに「輪」が目ばえ、大きな市民文化の「味」になることを祈っている。 奥様にもよろしく。》
久盛先生は、がん光免疫療法で国際的に有名な小林久隆博士のご尊父。
もしも今ご健在ならどれほど喜ばれるだろうか。

二枚のハガキ、どちらも味のある文章。そして字が個性的。
しかも達筆。真似できません。お二人ともただものではありませんでした。
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 季節外れのスズラン 

2023-09-27 09:01:45 | 安水稔和先生
妻が「スズランが咲いてるよ」と言っていた。2,3日前のことだ。
今朝、また言われた。
「見た?」と。
「忘れてた」と言って、見てきた。



写真を見せて「これのこと?」と聞くと、
「そう」。
葉っぱはすっかり枯れていて、見えるのはスミレの葉っぱだ。
しかもスズランはいじけたように豆粒よりも小さい。
だが、これも命あるもの。
せっかく咲いているのだから、見てやらねばならない。
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『縁起・小墓圓満地蔵尊』ご自由に

2023-09-26 14:03:32 | 地蔵さん

一昨年制作した『縁起・小墓圓満地蔵尊』ですが、縁者のご家庭にはすべて一冊ずつ行き渡っています。
余分に要り用の人には一部500円でお買い求めいただいたのでした。
しかし、少々余分に作りましたのでまだ残部があります。
このほど、信者以外でも興味のある人には読んでいただこうと思い、このように堂内に置いております。
どなたでもお持ち帰りください。ただし、数に限りがあります。

建立されてから230年を超える立派なお地蔵さんです。西宮でも最も大きなお地蔵さまなのです。
当然数奇な運命を経てきておられます。
中には笑えるような話も伝わっております。そのようなことが詳しく書かれております。
興味のある方は今のうちにお越しください。
朝は早くから開いてますが、夕方には扉が閉まりますので日中にどうぞ。
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江口節さんに小野十三郎賞!

2023-09-26 08:13:13 | 


情報を得たのは昨日。
江口節さんに小野十三郎賞と。
江口さんのことはこのブログに何度も書いてます。
江口さん、おめでとうございます!!長年の修練が報われましたね。
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将棋の資料処分

2023-09-25 19:26:25 | 将棋
何十年と世話してきた将棋会関連の資料を処分した。
大量の印刷物、思いきって捨てた。
こんな写真が挟まっていた。

若いころの合宿。市民文化祭での将棋大会。子どもの部での忘年会。30人ほども参加してこれは大変だった。
この写真を見ると、よくやってきたものだと、我ながら思う。
今頃みんな立派な青年、成人になっているだろう。
一人で自分を褒めています。
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懐かしい紙もの3点

2023-09-25 18:39:24 | 懐かしい話
ちょっと片付けものをすると、次々と懐かしいものが見つかる。
古いんですね、うちの家は。
先ずこんなの。


2003年の阪神タイガース優勝記念写真集。
星野監督、片岡、赤星、伊良部、アリアス、金本、浜中、桧山、井川、ムーア、ウィリアムス、八木、今岡、藤本、藪、久慈、久保田、矢野、関本、廣澤、下柳、安藤ほか。
忘れてた名前もあった。
もう20年も昔なのか。この2年後にも優勝するが今回はそれ以来。

これは2006年のチラシ。

幼児教育講座の案内。
わたしが「ことばのアルバム・口頭詩のすすめ」と題しておしゃべりしたもの。
この時のこと覚えてますが、時間を間違えて、遅れて行ったのでした。その分、一生懸命お話しして喜ばれました。

これは2002年の祝賀会パンフレット。


小林久盛先生の「出版記念会」です。
甲子園のホテル「ノボテル」で開かれたもの。盛大な会でした。

これがプログラム。


そしてテーブル表。

知ったお名前もいっぱいありますが、今では多くがお亡くなりになりました。
わたしはL席です。

小林久盛先生は言わずと知れた、がん光免疫療法で今や超有名な小林久隆博士のご尊父です。
久盛先生がご存命ならどれほど喜ばれたか。
でもご母堂の孝子先生がご健在なのが幸いです。
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久しぶりの茂松寺

2023-09-24 15:24:23 | アート・文化
何年ぶりでしょうか。
お彼岸の法要で菩提寺の茂松寺にお参りしました。



法要では5,6人の僧が、木魚、太鼓、鐘などの鳴りもの、そして見事な読経で儀式を執り行われました。荘厳なものでした。
これにご住職のご子息(まだ小学校低学年か)も凛々しい姿で参加しておられ、一世代前を思い出していました。
今のご住職、そしてその弟さん(現在東福寺塔頭寺院、勝林寺ご住職。今日も京都からご加勢に来ておられました)も先代住職と共に同じようなお姿で参加されていたのでした。
凛々しく可愛かった。

法要のあと、ご住職の法話(自由参加)「衆生本来仏なり」(白隠禅師 座禅和讃より)がありました。
お話し、わかりやすく聞きやすく、お上手でした。
その後、この秋に大谷美術館で開催される「画人たちの仏教絵画」展について触れられました。
茂松寺の寺宝ともいうべき勝部如春斎の「三十三観音図」などが展示されるのだと。是非行ってほしいと。
法要に参加したのは130人ほどでしたが、法話に残ったのは60人ほどでした。
その60人に向かって、「行くという方は手を上げて下さい」とおっしゃいました。わたしと妻は手を上げました。
手を上げたのは17人ぐらいでした。
住職はおっしゃいました。「その人たちに招待券を差し上げます」と。


良かった。

帰りにおこわを戴いて帰りました。

これ、美味しいんです。

あ、そうだ、法話の中で『趙州録提唱』(福島慶道・2013年刊・春秋社)の話もなさいました。
この本のこと、ブログに記しています。
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墓参・2023・9・24

2023-09-24 15:18:01 | 日記
お墓参りに行ったのだが。
あれ?
どなたかがお参りしてくださった形跡が。
うちのお墓に参ってくださる人は思い浮かばない。
強いて考えられるのは、弟か?
でも、なんにも連絡がなかった。
どうやらお盆のお参りだったらしいが。
いったい誰だろう?
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Yさんに進呈

2023-09-23 14:19:42 | 健康・病気
「KOBECCO」9月号に掲載のエッセイに登場のYさんですが、やっとお会いできて本誌を進呈することが出来ました。

そして、このエッセイに書いている冊子『放射線治療体験記』も差し上げました。
キャンサークリニック院長、K屋先生の礼状のコピーを添えて。



「その病院に行きます。そしてまた報告に来ます」と大いに喜ばれました。

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西宮神社「例祭」

2023-09-23 08:33:27 | 西宮のこと
今朝の神戸新聞。



一般には「西宮まつり」と呼んだりしますが、正式には「例祭」といい、西宮神社にとってはあの全国的に有名な「十日えびす」よりも大切な行事とのこと。
今日23日には「船渡御」が行われるようですが、何年か前にはわたしたち夫婦も船に乗せてもらったのでした。
稚児行列の写真が載ってます。
もう昔のことですが、うちの息子も娘も参加させてもらったのでした。
娘はこの写真のようなピンクの着物。息子は緑でした。
それで思い出すことがあります。
息子が熱を出し、それがなかなか治らず、しかも原因がわからなかったことがありました。
小児専門医にも診てもらったのですがわかりませんでした。
そこでふと気づいたことがありました。
記念に撮った稚児姿の写真を額に入れ飾っていたのですが、その場所がストーブが置かれた上の壁面だったのです。
写真が熱い思いをしているのではないか?と思ったのでした。
そこから移動させると、あら不思議!
熱は下がって行ったのでした。





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雪中梅

2023-09-22 13:53:23 | 喫茶・輪
『喫茶店文学傑作選』の常盤新平さんの所を読んでいてびっくりした。
《三省堂の地階にはレストランもあって、ひところ雪中梅を飲ませてくれた。》
この中の「雪中梅」
新潟の名酒です。
今はどうなんでしょう。あの頃入手困難なお酒でした。
「あのころ」というのは「喫茶輪」が大いににぎわっていた頃のこと。
もう20年以上も昔。村上さんという強烈な個性のお客さんがおられて、長距離トレーラーのオーナー運転手でした。
『コーヒーカップの耳』の中では「村中さん」で度々登場します。
その人が新潟方面に行った時にたまに買って帰って来られて飲ませてもらったのでした。
透き通った感じの美味しいお酒でした。
公の値段は一升瓶で1000円もしなかったのですが、その値段では入手できず、5000円以上だったと思います。
それでも入手困難のお酒。幻の名酒とも言われていました。
村上さんは、ほかにやはり新潟の名酒「越乃寒梅」も買ってきてくださったことが何度かあります。
これもプレミアがついて一万円ほどだったと思います。
その昔には田中角栄事務所が買い占めていたとのうわさがあったりしました。

すっかり忘れていたこんな話、「雪中梅」で思い出しました。
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『地平線』

2023-09-22 12:42:38 | 
書棚の一部を整理していたら出てきました。



むか~しの同人誌です。
B6版、わずか14ページの小さく薄っぺらいもの。
この前、いくら探しても見つからなかったのでした。
創刊号は1983年。
八田光代、川上美智子、今村欣史の三人誌。
7号を1986年に出してからは休刊。
川上さんは早くにお亡くなりになりました。
表紙絵は八田五郎さん。菅原洸人画伯のファンの人。

2~7号までわたしは子どもの言葉(口頭詩)を載せていて好評でした。
後に口頭詩集『ライオンの顔』と『きよのパーテイ』が生まれ、何度もラジオや新聞で紹介されたのでした。
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