喫茶 輪

コーヒーカップの耳

茉莉亜まりさん

2023-03-31 08:30:21 | 時実新子さん
少し前に、川柳作家の茉莉亜まりさんからお送りいただいていた『現代川柳』誌のバックナンバー。



2012年9月号から2017年11月号まで(全冊ではない)の15冊。
以前わたしが茉莉亜さんの時実新子さんに関する文章が好きだと言っていたので。
「月の子の風景」と題して時実新子論が濃密に展開されている。
登場する文人に与謝野晶子、杉田久女、岡本かの子、高浜虚子、つげ義春などがあり、茉莉亜さん、よく勉強をしておられる。
わたしは大いに勉強になっている。
もちろん、新子さんについても、わたしが知らなかった一面を教えられている。
まだ全部読んではいないが、じっくりと味読させていただこう。
茉莉亜さん、ありがとうございます。
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山村順さん

2023-03-30 22:08:42 | 
今日、92歳のS・Kさんから届いた手紙に驚き。
以前はよくお会いしていたのだが、コロナ以来あまりお会いできないでいる。
手紙の一部。
《西宮文芸誌31号の貴稿のすぐあとに中川道子さんという詩人が、春名純子さんを偲ぶという追悼文を発表しておられました。
 私の二十歳頃から津門の山村順さんを中心にして、多くは鳴尾の公民館で毎週、詩のクラブを開いていた頃の友人で(私より四っつ年長)その後私が港野先生にも紹介して大阪YMCAの詩のクラブでも一緒でした。(略)》


S・Kさんが港野喜代子と交流があったということは以前お聞きして貴重な話を文にしたことがあるが、山村順さんとも交流されてたとは初耳だ。
山村順さんは詩人竹中郁と詩の仲間でもあり、同時代の人。
用海小学校の戦後の校歌の作詞者でもある。
その校歌はわたしが在学中に出来たもの。わたしは4年生だったから昭和28年だと思う。
S・Kさんにはもっともっとお聞きしておかなくてはならない。ご高齢だが、記憶力は衰えておられないので。
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『森』№2

2023-03-29 16:26:54 | 
これも明石の詩人、渡辺信雄さんから届いたものです。



同人詩誌『森』№2です。1981年発行。
編集発行人が渡辺さん。

その裏表紙。

懐かしいお名前が並んでます。
直原弘道、中村隆、伊勢田史郎、岡見祐輔。
作品を読んでみると、時代の匂いがプンプンします。
ついこの前のように思えますが、あの頃が懐かしいです。
中村隆さんの作品を一つ紹介します。「産地」です。
←二段階クリック。
中村さんの詩集、『金物店にて』や『詩人の商売』は所持してますが、この作品は覚えがないです。
ということで、『中村隆全詩集』(2001年6月刊)を出してきました。



久し振りに開いてみると、中から新聞の切り抜きが。
←二段階クリック。
この全詩集が出たことによる、「中村隆さんをしのぶ会」の記事です。
この会にはわたしも出席しました。
切り抜きに日付は書いてないのですが、この全詩集の発行直後でしょうから、2001年後半なのでしょう。
挨拶に立った小林武雄さんのスピーチが長くてわたしは辟易したのでした。
そのことを隣の席にいた人に、「これじゃあ挨拶ではなく講演じゃないですか」とつぶやくと、
彼は「いや、僕には貴重な話だから」とやんわりたしなめられたのを思い出します。

で、「産地」ですが、載ってました。
但し詩集には入っておらず、「未刊詩篇」の中に入ってました。

中村さんからも何度かお便りをいただいています。初期のわたしの作品を優しく評価してくださったのでした。
そうだ、岡見祐輔さんや伊勢田史郎さんもわたしの初期の作品を評価してくださいました。初心者に対して優しい先輩たちでした。


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桑島玄二詩集『竹藪』

2023-03-29 14:58:56 | 
明石市の詩人、渡辺信雄さんからお贈りいただきました。



桑島玄二詩集『竹藪』です。
20ページに満たない小さな詩集です。
開いてみると、桑島さんの自筆をコピーしたものか。



桑島さんの筆跡です。
まさかガリ版刷りではないでしょうねえ。
奥付には、
発行所、天秤発行所となっています。
昭和五十年十月一日発行。

詩のスタイルは、桑島氏晩年の『旅の箇所』と通じるものがあります。
硬質な乾いた文体、とわたしには思えます。
コメント (2)
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一冊だけの本

2023-03-29 08:49:30 | 本・雑誌
昨日、一冊の本を作り上げた。
手作り本はこれまでもよく作ってきたが、今回のはページ数が少々多くていつものようにホッチキスで留める訳にはいかなかった。
大型ホッチキスでも無理。そこでちょっと工夫して作った。



『手料理はいつ』とタイトルをつけ、サブタイトルは「欣史・恒子の往復メール」というもの。
昨年末緊急入院した妻との往復メールを移しとって編集して本にしたもの。
たった一冊のみ。120ページある。
人様には絶対に見せられないものである。
だから余分は一冊も作らない。
「あとがき」の一部。

《12月28日から1月12日までの15日間、ちょうど半月だったが、長かった。だが、その間に日ごろは言えなかったようなこともメールなればこそという感じで伝え合うことが出来たように思う。これも二人にとっていい思い出になるのではないか、これを残しておくことも意味があるのではないかと考え、メールボックスから移しとり作ったのがこの『手料理はいつ 欣史・恒子の往復メール』である。》

昨年は結婚50周年の記念詩集『恒子抄』を作り、それは身近な人のみに配ったが、
これは誰にも見せられない。秘密の宝物である。
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小野小学校記念誌

2023-03-28 09:37:10 | 出石
前のブログに『こどもの詩と絵』を取り上げました。
その中で豊岡市立小野小学校の生徒の作品について書きました。
その小野小学校、今は豊岡市立となっていますが、かつては出石町立小野小学校でした。
出石町は平成の大合併で豊岡市になってしまったのです。
小野小学校は妻の母校。妻のお父さんも卒業生名簿欄に記載されています。
その他、有縁の人が何人も。
その学校の『創立百周年記念誌』がうちにあります。



生前のお父さんからお借りしたままになったもの。
もうお返しできませんので、今はうちの蔵書です。
昭和49年発行です。
ということは来年が創立150周年ということですね。
この記念誌は100ページを超えて充実しており、非常によくできています。
ところが、一点瑕疵があるように思います。
校歌のことが書かれていません。
戦前の校歌の歌詞は載ってますのにね。
実は、現在の校歌の作曲者が凄い人なのです。
「木下保」
よくぞこんな偉い人に作曲してもらえたものだと思うのですが、現豊岡市(城崎)出身者なのです。
そのこと、この記念誌では触れられていません。
残念なことです。
来年、もしも150周年の記念誌が作られるなら、是非校歌のこと、記載を。
コメント (3)
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『こどもの詩と絵』第43集

2023-03-26 13:39:26 | 
詩人、渡辺信雄さんが監修、編集をなさった『こどもの詩と絵』第43集を読みました。



素晴らしい絵のカラーページが20ページ以上あります。



その中から、わたしの父親の母校、「朝来市立山口小学校」の生徒の作品を紹介しましょう。縁があるということで。

これは3年生の杉田萌々花さんの「楽しいツリーハウス」。


5年生、清水仁之助さんの「山口護国神社」。


そして6年生、坂田大和さんの「公衆電話」です。

この絵、わたし好きです。何気ないものが丁寧に描かれていて。

朝来市の山口小学校は田舎の小さな学校だと思うのですが、3人も入選したというのは、指導者が力を入れておられるのでしょうね。

これは「山口小学校」ではありませんが、表紙を飾っている「おなかすいてるの」です。

新温泉町立浜坂北小学校4年生、成田朱璃さん。
素晴らしいですね。4年生でこれだけの絵が描けるとは驚きです。

さて詩です。
小学一年生から中学生までの作品がならんでいます。
それぞれから一作ずつ、わたしの独断で紹介します。
まず1年生。
太子町立太田小学校、1年、米谷咲甫さんの「むしたべたよ」。

1年生でよく書けましたね。珍しい体験が丁寧に書かれていて、読む者に好奇心を起こさせます。
カットの絵は、丹波篠山市立西紀北小学校1年生、荒山友吾さんの「どうぶつとなかよし」。

次は2年生。

たつの市立神岡小学校2年生、冨井絢音さんの「ダンゴムシのだっぴ」。2年生にしてこの観察眼と書く力。素晴らしいです。

3年生。
播磨高原広域事務組合播磨高原東小学校3年生、井上大地さんの「しゅく題」。

最後まで読んでほしい。最後の一行が命の詩です。「大へんな毎日を送っている」。わたしはここを読んで大笑いしてしまいました。
カット絵は、淡路市立多賀小学校3年生、水井手煌貴さんの「楽しかったよ」。

4年生。
豊岡市立小野小学校4年、宗像晄生さんの「いとこが ギャルになった」。

うれしいなあ。小野小学校はわたしの妻の母校。妻の故郷へ行く時にいつも前を通ります。
そしてこの詩、監修者の渡辺信雄さんが「監修者のことば・編集を終えて」の中で丁寧に触れておられます。
↓←クリック。
《四年生の宗像晄生さんの「いとこがギャルになった」は9行の短い詩で「言葉って 大事だなぁ」といとこのギャルとの会話から書いた。軽いタッチだが、雰囲気の伝わるものだ。年上の人に対する不満感を率直に表してもいる。文化・風俗の時代の変化も感じられる。》。
カット絵は、南あわじ市立松帆小学校4年、土井雄矢さんの「きつねのおやこ」。

5年生。
福崎町立田原小学校5年、河原宏明さんの「顎矯正」。

だれでもが体験することではないことを書いていて興味をひきます。それをリアルに描いていて楽しげでもあって…。本人は大変なのでしょうが。
カット絵は、香美町立余部小学校5年、松上華渚さんの「口を大きく開けた私」。


6年生。
豊岡市立日高小学校6年、ボン佳煜さん「自分の過去、現在と未来」です。
苗字のボンという字がわたしのPCでは出ません。工扁に凡という字です。お許しを。

詩とは言えないかもしれない。一つのドラマですね。小学校6年にしてこれだけの人生経験。心を打ちました。
こちらを二段階でクリックしていただければ大きくなります。 
カット絵は、豊岡市立城崎小学校6年、大西彩加さんの「やなぎ」。

中学1年生。
新温泉町立浜坂中学校3年、谷村華さんの「線香花火」。

余韻のあるいい詩ですね。但し、最後の一行はない方がいいかも。
カット絵は、新温泉町立夢が丘中学校2年、山下奏多さんの「音符」。

子どもたちの多彩な詩、今年も読ませていただいてありがとうございました。
都市部子どもたちの作品が少ないのが寂しいですが。
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ちょっと感動したこと

2023-03-25 13:00:16 | コーヒーカップの耳
一昨日、わたしの書斎をご来訪くださった川柳人の中野文擴さんのこと。
俳人の木割大雄さんを伴ってこられたのだが、その木割さんがバッグからわたしの著書『完本・コーヒーカップの耳』を取り出し、中野さんにこう言われた。
「この本、もらっといてええんやね」と。
まっさらな本だった。
そしてそれをわたしに渡して「サインを」とおっしゃった。
ということは、中野さんはその本を本屋さんから購入して木割さんにプレゼントされたということ。
自分が感動した本を、人に勧めるということはよくあること。
貸してあげるということはよくあること。
しかし新たに購入してまで読ませるということはなかなかできないと思う。
この人にこそ、この本を読んでもらいたいと思ったら、そうするべきなんですね。
勉強になりました。

『コーヒーカップの耳』 面白うて、やがて哀しき喫茶店。
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『歩』第三歌集

2023-03-25 10:51:22 | 文芸
従姉が主宰する短歌会「歩」の合同歌集、第三集をお贈りいただきました。



発行所は但馬の新井というところ。わたしの父親の故郷です。
同人は9人全員が女性のようです。
「あとがき」にこうあります。《それぞれが自分のできる部分に参加し全員参加での手作り歌集です。》と。
全部声を出して読ませていただきましたが、大体がご年配のご様子。
味わい深い作品が載っています。
それぞれが20首あまりを載せておられますが、今回は主にわたしの独断で「人間」を詠んだものをいくつか紹介します。

先ず、足立幸子さん。
  初孫に対の雛を贈りしが光陰矢のごと今年は二十歳
    実感が伝わります。

足立ゆう子さん。
  剪定中に「眼鏡落とした」とう老いの葉陰に無事にキラリ発見
    仲良し老夫妻の姿が見えます。

今村明美さん。
  屈まりて棚田に稲を刈る老いの麦わら帽子につと赤とんぼ
    のどかな田舎の秋の風景。
  出立ちは鯔背な車夫と思いきや乗れば「あいよっ!」女性の声が
    最近の風情ですね。驚きの共有。
  病院の廊下を歩く靴音を捉える耳が君を見分ける
    仲良し夫婦なればこそ。

うぐ森まる美さん。
  春に合う色は「黄色」と君言えば 黄色のスカーフ巻いてお出かけ 
    「君」とは誰のことなのでしょう?ほのぼのします。
  
大垣ひとみさん。
  はにかみて拍手の中を行進の卒園の児らに舞う紙吹雪
    「はにかみて」がいいですね。よく見ておられる。
    
中治やゑ子さん。
  「酎ハイに意外に合う」と言う君に出し巻き卵を丁寧に焼く
    この「君」はだれ?夫様、あるいはご子息?想像させますね。

中島寿美子さん。
  「いち・に・さん」孫と一緒に跳び超える青空映しいる水たまり
    ほのぼの景色。ばあちゃんも童心に帰って。
  久びさに糊の香のする浴衣着て団扇を使い夕涼みする
    昭和の景色ですね。「久びさに」が時の流れを表して。

羽淵維子さん。
  泣きながら「バイバイ」と孫はその母に手を振り継げばしかと抱きしむ
    切ない気持ち伝わります。
  屋外に放り出されてやんちゃ坊主 愛犬抱いて「ごめんなさい」と
    この短歌、わたし大好きです。このやんちゃ坊主を抱きしめたくなります。
  こたつからゴミ箱めがけ反故を投げ三回はずれて夫は腰あぐ
    まるでわたしのようです。

古屋鶴江さん。
  出勤の息子の車を追いかけて「忘れ物よーっ」と声を限りに
    親心よく伝わります。
  耳の中に水の入りてその音は「ぐじゅぐじゅぐじゅ」と地(つち)虫の声
    リアルですねえ。

楽しく読ませていただきました。
それにしても 《 屋外に放り出されてやんちゃ坊主 愛犬抱いて「ごめんなさい」と 》には感動を受けました。
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『虹色の包帯』より

2023-03-25 08:39:17 | 文芸
先日ご来訪の柳人、中野文擴さんから戴いたコピーがメッチャ面白い。
『虹色の包帯』という織田正吉さんの川柳自選句集よりの抜粋。
3枚のコピーの最初の部分。
←クリック。
句集には500句以上が載っているらしいが、そのうちの116句を三枚のコピーに抜粋してあります。
すべて面白いですが、その中のまた、わたしの選りすぐりを。

  病室が留守で見舞いの所在なし
  プログラム置いてましたと立たされる
  割り箸を詰込み過ぎている取れぬ
  あと出しをしてじゃんけんに負けている
  病院に慣れて点滴のまま歩く
  若い目に言ったつもりが歳を当て
  子育てをすませて分かる育て方
  お別れを言って列車が発車せず
  血圧を測り直して同じなり
  誤植ありひとの本だが直しとく
  女雛から何かささやく春の闇
  チューリップチューリッパとなるそして散る
  生命はやわらかいもの子の子抱く
  惜しい人なくしましたとみんな言う
  ひっそりと受付にいる画家自身
  押したいか押したいやろと非常ベル
  残った傘を仕方なくさす


などなど、いっぱい心を動かす句が並んでいます。
そして、「あとがきより」とあって、織田正吉さんの「現代川柳批判」が載っていて、これが我が意を得たりの文章。
文末に「川柳は私とは関係のないところへ行ってしまった。」とあります。
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『俺』読了

2023-03-24 17:00:25 | 本・雑誌
木割大雄さんの『俺』(角川書店・2013年刊)読了しました。
句集となってますが、俳句だけではなく木割さんの散文も各所に挟まれていて、読みやすかったです。
俳句は赤尾兜子さんのお弟子さんだったということもあり、わたしには理解できない句も多かったです。
しかし、心動かすものも少なくなかったです。
例えば、お母さんのことを書かれた句。

  尿匂う母のベッドの大晦日
  母看つつ冬のバナナを食いにけり
  心電図斯く乱るるも春が来る
  裏門より母出でませり月冴えて


この中でも「尿匂う…」などはなかなか書けるものではないと思います。
まして刊行する本に入れるとは。

随所に挟まれている散文を読むことによって、木割さんのこれまでの人生を垣間見ることができます。
やはり好奇心の旺盛な人だということがよくわかります。
それがこの人の多彩な人脈につながっているのでしょうね。
しかもその散文が達者です。
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木割大雄さん

2023-03-23 19:34:19 | 本・雑誌
先に書いた、俳人、木割大雄さんですが、この人の本『南のくにに雪ダルマ』と題してこのブログに書いてます。
その本のカバーに載っている写真。

これは1996年ということですので、この時57歳。
若々しい写真です。今はそれなりのお歳になっておられます。でもお元気にご来訪でした。

好奇心が旺盛な人でした。
書棚のある本に目を留められて、開くなり「これは凄い本だ。面白い。若ければお借りして帰りたい」と言って、食いつくように読んでおられた。
ほかの本にも目を留めて「凄い本がある」と言いながら興味津々の様子。
いずれも宮崎修二朗翁の遺品です。わたしはパラパラと開いてみた程度でした。
ということで、この木割さん、私なんぞが言うのは失礼ですが、なかなかの人物とお見受けしました。

もう一つ付け加えると、木割さんは尼崎在住だが、西宮市与古道町のお生まれだとのこと。
そして昭和20年に用海国民学校、現用海小学校に入学し、一学期が終ったあとに学校も家も空襲で焼けてしまって、その後与古道町には帰れなかったと。
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柳人と俳人

2023-03-23 17:54:01 | 喫茶・輪
今日は、拙書斎「喫茶輪」にお二人の文人が訪問してくださいました。
お一人は以前よりちょこちょこご来訪くださっている川柳人の中野文擴さん。
もうお一人は中野さんが誘って来られた、俳人の木割大雄さん。
木割さんとは初対面でした。
久し振りに文学面の刺激をいただきました。
木割さんから戴いた本、『木割大雄句集』(角川書店・2013年刊)です。

目の前で署名してくださいました。

いい字ですねえ。
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『坂の上の雲』読了

2023-03-22 19:43:50 | 本・雑誌
昨年の11月から読み始めた『坂の上の雲』全8巻(文庫本)を読了しました。
司馬遼太郎さんはやっぱり凄い作家さんですね。
よう、こんな小説を書かれたものだと。
10年がかりだったというが、心底凄いと思いました。
主人公の中では、わたしは海軍軍人になった秋山真之が好きです。
島田謹二さんの解説の中にこんな記述がありました。
《ロシア事情に精通する外交官や軍人たちは、ロシアをご都合主義の国とみた。自分が有利になるためには、約束もするが、都合が悪くなれば、何もかもけとばしてしまう。(略)ロシアはいつも土地をまきあげる。(略)この侵略癖は、あの国の根性といおうか、国柄といおうか、とにかく油断はできない。》
小説の中にもそのような記述が何度も出てきて、わたしは「ロシア」という国は、今も変わっていないのだなあと思ったことでした。
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森具の丘へ

2023-03-20 15:39:08 | 日記
家の前の春蘭。
春です。たくさん蕾が出てきました。

好天の中、妻と森具の丘へ墓参にいってきました。

桜がチラッと咲いてました。



森具の空です。 

 東。

南。 
今日は空気が澄んでいるのか、ず~っと向こう、遠くに紀州の山が見えました。

さて線香に火を、と思ったら、ジェットライターがありませんでした。
丘の上はいつも風があるのでジェットライターで火をつけます。
前回にガスの残りが少なくなっていて廃棄したらしいです。そして補充するのを忘れらしいです。
ここまできて線香を立てずに帰るのは後ろめたいなあと思っていたら、マッチがありました。
風があるのでどうかな?と思ったのですが、二人で協力してなんとか点けました。
二人でお経をあげて帰ってきました。
スッキリしました。

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