喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「女帝」

2020-06-30 16:59:59 | 本・雑誌
わたし、時事物のベストセラーを買ってまで読むことはないのですが、
今回のこの本はやはり気になって、今読んでます。



『女帝 小池百合子』(石井妙子著・文芸春秋社)。
半分少し読んだところですが、少々辟易してます。
よくもまあこれだけ人の欠点を暴け出せるものかと。
でもケロリと当選するのでしょうねえ。

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一冊一冊

2020-06-30 15:29:18 | 本・雑誌
今日届いた「図書」7月号に切通理作氏が「古本屋は、無限の世界とつながっている」と題して書いておられる。
氏は最近古本屋を開かれた様子。
その中にこんな言葉が。

《私自身、物書きとして、世間に顔を向けるためには、手掛けた本が「売れる」ことが正しい答えなのだとばかり考えがちだった。しかし本とは「部数」であるとともに、読者の手に渡ったそれぞれの「一冊」なのだ。一冊一冊に、ふたたび読者とふれあい、スパークするのを待っている言葉たちがひしめきあっている。》

ちょっと印象的だったので書き写してみた。

おすすめ 『完本コーヒーカップの耳』
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「悪友」の本意

2020-06-30 08:06:56 | 完本 コーヒーカップの耳
先日NHK「ラジオエッセイ」で木津川さんが紹介してくださった『完本コーヒーカップの耳』だが、
朗読してくださった中に「悪友」というのがあった。

「悪友」
マスター ちょっと聞いて。この人 ほんまひどいんや。こないだ 休みの日ィ 一緒にパチンコ行ったんですわ。この人 負けてスッカラカンになって 奥さんに電話して 軍資金持って来させはりますねん。ぼく 久しぶりに奥さんに会うたから 挨拶しましてん。ほんで 奥さんが帰らはった後ですわ。この人 うちの嫁はん歳いったやろ て言わはるから いやそんなことない て言うたんです。あんまり変わってはらへん て。そやのに いや 遠慮せんでええ ほんまのこと言うたらええ て しつこいんですわ。ぼく しまいに面倒くさくなって 誰かてちょっとぐらい歳いきまっせ て言うたんです。そしたら 帰って 奥さんに言うてはるんですわ。Nさんがお前のこと 歳いった 言うてたぞ て。ムチャクチャでっせ。


これについての解釈だが、木津川さんの解説にちょっと補足しておきたい。
この話の主人公はHさんという人なのだが、自分の奥さんに「Nさんがお前のこと齢いった言うてた」と言ったのは、
実は自分が言いたいことである。奥さんに若くいてほしいということ。
だから「気をつけて若く保ちなさい」と言いたい。
ところが自分では言えない。
ということで、Nさんに代役を務めてもらったというわけである。
そうすると気をつけてくれるかと思って。
これ、あの中で説明してしまうと面白くないんですよね。
他にもこのような作品がいくつもありますので、「何度も読みたくなって、読むたびに新しい発見があります」との評を頂けるのでしょう。
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無名人の本

2020-06-29 20:54:33 | 触媒のうた
東京のK氏から電話。
K氏は大手週刊誌の前編集長。
先日「KOBECCO」を通じて取材を申し入れてこられた人。
もう何年も前に「KOBECCO」に書いた「触媒のうた」の中の川内康範について詳しいことが知りたいと。
ということで、11年前に宮崎翁を取材した時に録音したCDを郵送貸与させて頂いている。
で、今日の電話。
「聞かせていただいてますが、面白いですねえ。その前後も」と。
そこで
「『触媒のうた』をお送りさせていただきます」と申し上げました。
すると
「いえ、入手させていただきます」と。
そうですよねえ。
あの本はもっともっと話題になってもいい本だと自負してました(宮崎翁が凄いのだけれど)。
ただ、わたしが無名なもので少部数自費出版ということで広がりませんでした。
宮崎翁には申し訳ないことでした。
でも、いい縁を頂きました。
分かる人には分かるんですね。
『触媒のうた』 

こちらもお勧め。→『完本コーヒーカップの耳』 この本は全国で好評発売中です。
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夢遊

2020-06-29 07:20:23 | 健康・病気
狭心症があるわたしは、高血圧と不整脈もあって薬を毎朝6種類服用している。
そして夜はもう一種類、これは服むのではなく、背中に貼る薬。
血管を広げる薬だ。
数センチ角の薄いシール状のもの。
寝る前に家内に取り換えてもらっている。
胸なら自分でも貼れるのだが、胸はかぶれやすいので。
もう二年にもなるのだが、昨夜初めての経験をした。
今朝、起きると、枕元にそのシールがきちんと折りたたまれて置いてある。
いつもめくった時には、引っ付かないように折りたたんで捨てることにしている。
その通りにして置いてあった。
あれ?なぜ?
と思って考えていたら、うっすらと思い出した。
どうやら夜中に夢の中でめくっていたのだ。
前後は覚えていないが、確かにめくっていた。
夢を実際に行動に移していたということ。
ということは、わたしは夢遊病か?
この程度のことならいいが、もっといろいろやりだしたら事件だ。

ところで「夢遊」という言葉は美しいなあ。
夢に遊ぶだから。
そう、遊んでいるうちはいいが。

おすすめ本『完本コーヒーカップの耳』
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呼んだ?

2020-06-28 19:49:40 | 懐かしい話
70年来の友人HT君の、今日は初七日。
法事に参加するのは遠慮して…、と思い、午後二時を過ぎてからお参りに行った。
自転車で家の前まで行くと、あれ?お寺さんが来られたところ?
奥さんが迎えに出ておられる。
そこへわたしが…。
「あ、良ければご一緒に」と言っていただいて、親族の方の中にお邪魔したのでした。
わたしは、法事は午前中に済んでいるものだと思っていた。
そして二時を過ぎれば昼食も終わっておられるだろうと。
ところが二時半の法事だったのだ。
まさかである。
ということは、故人の武彦君がその時間に合わせてわたしを呼んだ?
そうとしか思えない。
法事が終わってお寺さんが帰られた後、遺影は真面目な顔して、みんなの話を聞いていた。
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近くの本屋さん

2020-06-27 10:52:15 | 完本 コーヒーカップの耳
「喫茶・輪」から最も近い本屋さん、マルナカの二階にある「宮脇書店」さんへ行ってきました。
『完本コーヒーカップの耳』が売り出されてすぐに一度ご挨拶に行ったきりでご無沙汰してました。
「おすすめ本」として通路の棚に面陳して下さっています。
前にお渡ししておいた、おまけにつけてもらうフィルタ―色紙もなくなっているとの情報で、持参しました。
朝日新聞の切り抜きも一緒に。



残念ながら店長さんはご不在でしたが、レジの店員さんに託けました。

本、一冊買いました。

本のタイトルは内緒です。
あれ?うっすらと透けて見えてますね。
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「宮っ子」5・6月号

2020-06-25 18:04:22 | 宮っ子
「宮っ子」のHPには予定通り5月1日にアップされていたのですが、現物が、今日やっと郵便受けに届きました。



わたしの担当の「わが町この人あり」は今号休載で、代わりに「休園への思い」と題して、用海幼稚園の実質廃園のことを書かせて頂いています。
←クリック。

『完本コーヒーカップの耳』
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東京からの電話取材

2020-06-25 14:58:20 | 宮崎修二朗翁
昨日「KOBECCO」の編集部を通してM新聞社さんから取材依頼がありました。
『完本コーヒーカップの耳』のことかと期待しましたが違いました。
もう何年も前に「KOBECCO」に書いた「触媒のうた」の川内康範に関する記事に興味を持たれてのこと。
詳しくは書きませんが、今日、東京からの電話に対応させていただきました。
今後も宮崎翁の証言が役に立つ場面が何度も出てくるのでしょう。



『触媒のうた』は日本文学史の遺産だと思うのですが、書いた人が無名なもので、それほど注目されなくて残念なことです。

『完本コーヒーカップの耳』
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『カツベン』

2020-06-25 11:57:09 | 本・雑誌
『カツベン』(詩村映二詩文・季村敏夫編・みずのわ出版)が届いた。



詩村の名前は宮崎翁からも度々お聞きしていて、『触媒のうた』にもチラリと登場する。
「剽窃」と題した、芥川賞候補作家だった中野繁雄の項。
中野が福田米三郎の自由律短歌から、自分の詩として剽窃した話を書いている。
その中野の芥川賞候補作品が「暗い驟雨」で、そのモデルが詩村映二だったという。

『完本コーヒーカップの耳』
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NHKラジオエッセイ「コーヒーカップの耳」第二回

2020-06-24 17:40:44 | 完本 コーヒーカップの耳
さすが木津川さん、いい作品を選んでくださいました。
味のある語り口です。
ただ、短い時間では紹介しにくい作品の中にもいいのがあるんですけどね。
NHKラジオエッセイ「コーヒーカップの耳」第二回。
予めお聞きしていた作品とは少し替わってましたが。

NHKラジオエッセイ「コーヒーカップの耳」第二回


こちらは先週の第一回目。https://www.youtube.com/watch?v=HInSU7rsN5Y&t=72s

『完本コーヒーカップの耳』
コメント (2)
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ああH野君

2020-06-24 15:02:39 | 懐かしい話
最も古い友人のH野君が亡くなった。
小学校一年生からである。



普段会うことはなかった。
一緒にどこかへ遊びに行ったということもない。
家族での交流ということもない。
同じ市内に居ながら、ほぼ年賀状だけの交流。
それでもそれで安心していた。
何かの時にはいつでも会えると。
わたしのことをいつも気にしていてくれて、
なにかで新聞に掲載された後の年賀状には、そのことに触れてあったり。
19年前にわたしが初めての本、詩集『コーヒーカップの耳』を出版した時にはご長男と一緒に店に来てくれた。
その時が何十年ぶりだった。

こんな時節なので葬儀告別式は行わず、お寺さんのお参りがすんだらそのまま送るとのこと。
なので、お別れに行ってきました。
柩の中の顔は思っていたよりきれいだった。
この前会ったのは、3月25日。
その時よりよほどきれいな穏やかな顔をしていた。
あの時は30分ばかり話が出来たが、ひどく弱っている様子だった。
ホスピスを勧められていると言っていたので辛いことだった。

「きんちゃん」と呼んでくれる人がだんだんと少なくなってくる。
淋しいことだ。

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今日です。

2020-06-24 06:39:46 | 新型コロナウイルス
【 語り・コーヒーカップの耳 】

今日24日(水)午後4時半過ぎ、NHKラジオ第一放送「ラジオエッセイ」という番組で木津川計さんによる『完本コーヒーカップの耳』の紹介があります。
17日に続いての第二回目。
多分「悪友」「後ろ姿」「百歳」などが朗読されると思います。
語りの名手、木津川さんはどのように語って下さるでしょうか。楽しみです。
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サンマ

2020-06-23 20:12:29 | 
夕食に焼き魚が出た。
開きサンマである。
適当に焦げがある。
それがおいしい。
かぶりついた。
焦げが飛び散った。
テーブルの上一面に。
「うわっ、なんで?」というと、
「なんにも考えてないでしょ」
「キッツいこと言うなあ」
「だって考えてないでしょ」
「考えて食べるもんとちゃうやろ」

テレビでさだまさしが「関白宣言」を歌っていた。
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時代小説の醍醐味

2020-06-23 18:54:38 | 本・雑誌
このところ葉室麟さんにはまっている。
今読んでいるのはこれ。



『秋霜』(祥伝社文庫)。
おもしろいです。
時代小説の醍醐味を味わえます。
著者の葉室さん、お亡くなりになるのが早すぎです。
二年半前に66歳で。
これだけの才能ある人がもったいない。
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