喫茶 輪

コーヒーカップの耳

感謝

2015-12-31 18:28:58 | 日記
隣のお地蔵様に感謝のお参りをしてきました。

今年一年、わたしの一族、少しは波乱がありましたが、大難なく無事に過ごさせて頂きました。

ありがとうございました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

覚えのない写真

2015-12-31 13:41:59 | 
片づけものをしていて出て来た写真ですが、わたしに覚えがないんです。

いや、写っているのはわたしですよ。
しかし、どこでだれにいつ撮ってもらったか全く覚えてません。
こんな写真があることすら不思議な気がします。
たしかに島田さんとは何度もお会いしてます。
親しくお話もさせて頂いてました。
でも写真をこんな風に撮ってもらった覚えがなくて。
記憶がすっかり飛んでます。
因みに、隣に写っているこの女性は島田陽子さん。
いいお顔なさってますねえ。
女優さんに同姓同名の方がおられますが、こちらは大阪の詩人。
そして、万博の歌の作詞者。
三波春夫さんが歌って全国を風靡した、あの「こんにちわ、こんにちわ」の作詞者です。
残念ながら先年お亡くなりになられました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「文人書簡」

2015-12-31 10:23:02 | 宮崎修二朗翁
2009年の1月号「神戸っ子」より。

【文人書簡】

 北風や 独楽買う銭を かたく手に
               永井龍男

 いま手にしている永井氏直筆書簡に添えられた一句である。消印は昭和29年。すでにむかし色に変色している。
 永井氏は『朝霧』『風ふたたび』などで知られる文化勲章受章作家であるが、時には俳句も実作したという。これはその中の一句であろう。
 わたしの店、「喫茶・輪」には有名文人の直筆書簡が多数ある。その多くが『現代日本文学大事典』(明治書院)に詳細な解説文が掲載されている人のものだ。
 名前を並べてみよう。

 有本芳水 阿波野青畝 飯田蛇骨 安西冬衞 石川達三 石坂洋次郎 井伏鱒二 江戸川乱歩 大下宇陀児 大仏次郎 喜志邦三 北川冬彦 窪田空穂 小島政二郎 小林秀雄 …

 なぜ「輪」にこんなにもたくさんの有名文化人の書簡があるのかと不思議に思う人もあるだろう。
 実は、
 「わたしももう年です。死んだら家人がゴミだと思って捨ててしまうかも知れません。だからあなたの所に置いておいて下さい」と言って、ドサッと持って来られた方があるのだ。
 ご家族がそんな馬鹿なことをされるとは思われないが、その人にはなにか考えがあってわたしに託されたのだろう。
 しかし驚きである。十人や二十人のものではない。優に百通は超す。あの時代の有名文人の書簡がこれだけまとまってあることが奇跡のような気がする。すぐ古書店に売ってもかなりの金額になるだろう。最近はインターネットの普及で古書にはあまり価値がつかないらしいが、有名文人の書簡には結構な値がつくと聞く。

 まだある。

 小山いと子 西条八十 齋藤茂太 佐多稲子 佐藤春夫 椎名麟三 志賀直哉 子母沢寛 高浜虚子 田村泰次郎 土屋文明 壷井繁治 土岐善麿 富田砕花 荻原井泉水 …
 壷井栄のものには次の添え書きが
 「十七八が二度候かよ 枯木に花が咲き候かよ」
 火野葦平のには
 「松伯の 器となれや 男の子たち」の一句が。
 竹中郁の数葉にはすべておしゃれなカット絵が描かれている。
 ああ、うっとりするほどスゴイ名前たちだ。

 もっとある。

 平林たい子 広津和郎 深尾須磨子 藤沢桓夫 舟橋聖一 北条誠 三島由紀夫 宮本顕治 三好達治 森田たま 山口青邨 横溝正史 吉井勇 …
 吉田健一のには、「僕の著書の中で今までのところ一番自信があるのはシェイクスピアであることを申し添えておきます」
 どうだろうか、この名前群。少し文学に興味のある人なら、すべて覚えのある名前ばかりではないだろうか。それぞれの資料館には保管されているだろうが、見せてもらうにしてもガラスケースの中に陳列されたものを覗かせてもらうことになるのではないだろうか。
 今、「輪」には、それがあるのだ。こんな古びたちっぽけな、下町の平凡な喫茶店にミステリーのようにそれらがあるのだ。
 ここに書かなかった人のものもまだまだある。ほかにも今もお元気でご活躍中の人のもあるがそれは除いた。
 さてこれだけの宝物、わたしはどうしたものかと悩んでいる。
 「あなたが新しい本を出す時に売って、資金の足しにでもなさったらいい」とその人はおっしゃる。しかしそんなことが出来ようはずがない。これだけまとまってあると、わたしだけの宝物ではないだろう。
 この正月にゆっくりと考えることにしよう。
 
 詩は長い一生の道          堀口大学


これを書いてからもう7年になる。しかしわたしは未だにこれをどうするか悩んでいる。
今度の正月でも思いつかないだろうな。
あ、もう明かしてもいいでしょう。この書簡の提供者は、皆さんの想像通り、宮崎修二朗翁です。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鈴木七沖さん

2015-12-31 09:07:58 | 喫茶・輪
今年もいろんな人とお会いしたが、先日29日に初めてお会いした鈴木七沖さんは特に気持ちのいい人だった。
なんの損得もなくお会い出来る人は元々気持ち良くお会いできるものだが、この人は本当に清々しい人だった。
目がいい。少年のようにキラキラしている。邪心のかけらも見えない。

東京の出版社(サンマーク出版)の編集者という厳しい仕事に就いておられるのに曇りや汚れがない。
いきなりからあんなに気持ち良くお話しできる人は稀だ。
今年の良き締めくくりになった気がする。
ありがとうございました。
因みに先日(27日)のテレビ「情熱大陸」に出演の近藤麻理恵さんは「サンマーク出版」から出した本でブレークした人。日本国内、そしてアメリカ双方で百万部を超えるベストセラーとか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎先生

2015-12-31 08:04:34 | 宮崎修二朗翁
ご入院中の宮崎翁のご様子を昨夜ご家族からお電話でお聞きした。
わたしのための新聞切り抜きなどして下さっているとのこと。
ありがたさが胸にしみる。
今朝がた翁の夢を見た。
昔のようにうちの店のカウンター席に座ってお話しして下さっていた。
内容は全く覚えていない。

これはもう24年も昔の翁。
まだ69歳だから、今のわたしよりお若い。
 

またこんな日が来ないかなあ?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続く偶然!

2015-12-30 16:21:30 | 喫茶・輪
最近、小さな偶然が続くのだが、さっきの偶然はちょっと恐かった。
わたしのケータイにワンコールが入って切れた。
だれからかと思ったら、もう何年も連絡のない若松っちゃんだった。
もちろんすぐにこちらから電話した。
すると「ゴメン、間違った」とのこと。で、すぐに切りかけたけど、
いやいや、ちょっと待ってえな。こちらから一度連絡したいと思っていたのだが、もしかしたらもう連絡取れないのでは?と思っていた、と話したことだった。
というのは、若松っちゃんは『コーヒーカップの耳』に登場する、亮介君の父親なのだ。
あの話は彼が話してくれたものなのだ。
今回、ドリアンさんのFBから、15年ぶりに話題に上ってきたということで、一度彼に連絡を取りたいと思っていたのだった。
ということで、またきてくれるみたいな話になりました。
すこぶる元気な様子です。良かった。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多田智満子さん

2015-12-30 14:44:08 | 神戸っ子
「KOBECCO」新年号が届きました。

今号の「触媒のうた」は「多田智満子さん」と題して書かせて頂きました。
二段階クリックでさらに大きくなります。



多田さんは一般にはそれほど有名ではありませんが、その文章を読んだ三島由紀夫が
「女性の名前になってるが、これはきっと男性が書いたものだろう」と言ったという逸話が残ってます。
ただわたしはこの話、ウラが取れなかったので原稿には書きませんでした。
因みにこれはうちにある三島の直筆署名です。

今号では、ほかのことでお二人にお電話させて頂いて、裏付けを取らせて頂きました。
お一人は編集工房ノアの涸沢純平さん。そしてもうお一人は、神戸の詩人鈴木漠さん。
お二人様、ご協力ありがとうございました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

S木七沖さん

2015-12-29 18:05:19 | 喫茶・輪
初めてお会いするS木七沖さん(サンマーク出版取締役)は、初めての気がしない、なんとも柔らかなお人だった。
駅で初対面だったが、久しぶりに会った友達のような感じで自然に握手。
「喫茶・輪」での二時間余りがあっという間に過ぎた。
わたし、日ごろおしゃべりではありますが、今日は特別おしゃべりしてしまったような気がします。この人も人を油断させる人だ。
わたし、いつもはお客さんに油断してもらうのが仕事なのに。
遠い所、貴重なお時間を割いて来て下さって感謝でした。
なんかまたすぐにお会いできそうな気がするのはなぜだろう?
S木さん、楽しい時間をありがとうございました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「チョコレート」

2015-12-29 09:14:47 | 喫茶・輪

15年前に出した詩集『コーヒーカップの耳』の縁で今日、ある人とお会いすることになっている。
実はあの詩集を出した後、やはり「コーヒーカップの耳」は続きを書いていました。それは詩ではなくエッセイの形で。
タウン誌に連載させてもらったのだが、毎月一篇。100回まで書いた。
思い出してパラパラ見ていたのだが、面白い。
あのころのうちのお客さんは本当に面白かった。
文章の中から一部紹介しましょう。


「日本が負けて、進駐軍の車が毎日毎日、いっぱい連なって通りよった。ある日、一台のジープが道端に止まって、兵隊がぱらぱら下りて来たんや。赤いのんや黒いのんやおって、おまけにでっかいから俺ら怖うて隠れて見とった。そしたらみんなで小便やったんや。日本人と同じ恰好でしよった。ほんで、行きしなに何か捨てて行きよった。俺ら、仔犬みたいにそれ目がけて突進したんや。見たこともないきれいな缶やった。摩天楼の絵がカラーで印刷してあった。そろーっと開けてみたら、クチャクチャの銀紙がいっぱい入っとった。チョコレートの包み紙やったんや。なんともいえんええ匂いしとんねん。鼻近づけたら気ィ遠なりそうやった。長いこと匂たらあかん、匂いが早よ消えるゆうて、ちょっとずつ順番に匂い嗅いで、すぐ蓋しとくねん。俺らみんなの宝物にしたんや」
 この子どもたちを抱きしめてやりたくなってしまう、なんとも愛(かな)しい話ではないか。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

暮れのご挨拶

2015-12-28 17:06:09 | 喫茶・輪
店は26日からお休みに入ってますが、今日、お二人が事前にお電話下さってご来店。
アイスコーヒーがお好きなので、ご用意しました。この写真はそのあと、しょうが湯を提供しているところ。
Oさんは先日もここに書いたと思うのですが、「医者に見捨てられて…」という人。
正直言って、一年前には、今年の年の暮のご挨拶が出来るとは思わなかった。
「また来年もよろしく」と言って帰って行かれた。
なんとか奇跡を起こしてほしいな。
あ、やはり写真はやめておきましょう。病状を公表してはおられるのですが。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎翁の録音テープ

2015-12-27 14:17:37 | 宮崎修二朗翁
朝から本などの片づけものをしているのだが、こんなものが段ボール箱の中から。

兵庫県文苑の最長老、宮崎修二朗翁の録音テープです。
2009年1月から、2010年3月まで。
28本ある。
昭和の兵庫県の文学史秘話が語られている。
このあとわたしは、録音テープからICレコーダーに変えたのでした。
そしてこれらのテープはみなデジタル化してあります。
だからこのテープは不要といえば不要なのです。
しかし、なぜか捨てられませんね。
このテープには翁の体温のある肉声が詰まっているような気がして。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今日の「正平調」

2015-12-27 09:03:07 | 新聞記事
今日の神戸新聞「正平調」が面白い。
いや今日だけと違ってこの欄はいつも面白いのですがね。




寺山修司さんの詩句「ふりむくな 後ろには夢がない」が印象的。
念のために書き添えますが、わたしは競馬は一切やりません。
もちろん、競輪、競艇も。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

墨蹟カレンダー、続き

2015-12-26 16:45:20 | 出石
先日、21日に書いた日記「墨蹟カレンダー」には続きがある。

このカレンダーのお礼を言うために家内が庵主さんに電話した。
そして、大井老師の墨蹟が載っている偶然を話した。
すると、驚くなかれ、もう一点知り合いの人の墨蹟があったのだと。
それは家内と庵主さんとの出石での共通の同級生だったのだ。
10月のところに、国泰寺派管長、澤大道老師の墨蹟が。


それにしても家内の同級生には偉い人が多く出るものだ。
この前、愛之助の歌舞伎を一緒に観に行った人は出石町の最後の町長さん(その後、豊岡市と合併したので)。そして、ある時期、全国的に知られた弁護士のY氏。
あ、うちのカアチャンは平凡な人ですよ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

よこえこよさん

2015-12-26 15:51:39 | 宮崎修二朗翁
「宮っ子」1月号の表紙を見て、「おや?」と思った。
この絵は?と。

「宮っ子」のイラストはいつも伊藤太一さんが描いておられるが、この絵は違う。
そしてなんか見覚えが。
もくじページの説明を読んでみました。すると
「表紙に使われているイラストは、神原地域の編集員、横江義子さんが描きました。」とある。
あ、やっぱりと思いました。
実は横江さんは神戸市消防局の広報誌「雪」に長年イラストを描いておられる人です。
宮崎修二朗翁の「ことば探偵局」のページ。
これは最新の12月号。もう283回だ。年に12回だから、何年になるのかな?

 

上手いもんです。
但し、この「雪」では「よこえこよ」のお名前で。
これはたしか宮崎翁が命名されたのではなかったかな?
回文になってます。
宮崎翁と横江さんの接点は多分「宮っ子」を通じてのもの。
「宮っ子」発足当時の指導者が神戸新聞から出向かれた宮崎翁だった。
そしてそこで横江さんの絵の能力を評価されたのでしょう。
よこえこよさん、もっと活躍して頂きたいな。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

書いてきたもの

2015-12-25 16:37:56 | 日記
これまでに書いてきたものをちょっと並べてみた。

出版社から出したのは『コーヒーカップの耳』(編集工房ノア)一冊のみ。
これは息子たちが資金を出してくれての自費出版。
あとは全部私家版。
しかもほとんど、わたしがワープロ、パソコン、プリンターで作った手づくりの冊子ばかり。中に印刷所で簡易製本したものもあるが。
しかしまあ、よくもこんなにも作ったものだ。
だけどまだまだ、冊子にしていないものもたくさんある。
そろそろ人生終活に入らなければならないのにどうしょう?
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする