花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

絶妙なコンビネーション

2024年03月29日 | 研究
4月から始まる本格的な節水栽培の予備試験として
こんな面白い実験をしてみました。
植物はマメ科インゲン、本葉はどちらも2枚。
しかしふたつの違いは萎れ具合です。
特に左はもう葉がしなしなになっています。
これは根を水に浸して育てた苗。つまり水耕で育てたもの。
水をぐんぐん吸って育ったので、葉もやや大きくなっています。
この苗をミストで高湿度にした容器に植え付けました。
ただ植え付ける際は水がなく、ミストも発生していません。
右の元気な苗はミストで育てた苗。
つまり湿気中根を出しているインゲンです。
これは植え付けてから50分後。水のない容器でも
湿気から水分を吸収するので萎れることはありません。
これが湿気中根パワー。水をあまり与えない節水栽培でも
元気に育つのは湿気中根、酸素と高湿度環境を保つミスト装置、
そして密閉容器のおかげ。3者の絶妙なコンビネーションの賜物です。
コメント

なんでも大丈夫

2024年03月29日 | 研究
一昨年から節水ミスト栽培に取り組んでいるFLORA。
昨年は何としても密閉容器が必要だといろいろ探し回った結果、
米びつにたどり着き、なんとか栽培することに成功しました。
しかし最近は実験によって、ミストは水面から15cm前後までしか上昇しないこと、
またミストは水蒸気より大きいので拡散せず、自重で水面付近にたまることなどが
わかってきました。つまりミストは恐れるほど容器から逃げ出さないのです。
以前、容器からミストが逃げ出したのは、中でファンを回したから。
あまり深くない容器ならファンは不要なので、
米びつ以外にも使えそうな容器が出てきました。
左は漬物樽。蓋をすると密閉容器になります。
右の青い容器は発泡スチロールのトロ箱。
魚などを入れたりする容器なので、蓋がピッタリされ
ミストは逃げ出すことはありません。
さらに外気温にも影響受けにくいので便利です。
そしてその下の黒い箱は100円均一ショップから購入した容器。
密閉蓋ではありませんがガムテープで止めると十分密閉容器になります。
米びつは1個1000円もしましたが、これなら格安。
このように探すといろいろなものが使えることがわかってきました。
とはいっても米びつで準備してしまったので、その他の容器はオプション扱いです。
さあ4月1日は新生FLORA全員集合。2年、3年全員で実験機材を温室に移動させます。
コメント

甘美な誘惑

2024年03月29日 | 研究
4月へのカウントダウンが響いています。
現在、FLORAのもとにはこのような物品がたくさん集まってきました。
野菜の種子、すり鉢とすりこぎ、農薬、ろ過装置。
さらに下にはテントのようなものが見えます。
これらを関連付てFLOEAが何をしようと想像するのは無理。
なぜならそれぞれが別の研究のために用意されたものだからです。
理由はFLORAの流儀である一人一研究。5人いたら5テーマです。
さすがに3年生はあと1年しかないので新たな挑戦はごく僅か。
手応えのある研究に絞って取り組むため
2人1組ぐらいにテーマ数は絞られてきました。
しかしこれから始まる2年生は可能性無限大。
したがって各研究に使う可能性のある物品が集められているのです。
このテーマのほとんどがデスノートから選ばれたもの。
この中から何を選んで、どんなアイデアを加えるかは2年生の創意工夫。
だって同じことをするとまたミイラになってしまうからです。
危ういテーマほど甘美な香りがするもの。
冷静に選ぶのか、本能に任せて選ぶのか。楽しみです。
コメント