花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

流儀のリレー

2024年03月20日 | 研究
これは昨年秋のFLORA HUNTERS。
放課後ですが土肥実験室に集まって発表練習をしています。
なぜなら発表している2人は、2日後に東京で行われる大会に出場するから。
また聞いている2名に、現在発表しているうちの1名が加わった3名で
その3日後、京都で行われる大会に出場するからです。
面白いことに昨年の暮れはまさに発表会ラッシュ。大忙しでした。
このように先輩と後輩が一緒になって発表するのがFLORAの流儀。
京都の大会の後も仙台や東京にJr.と遠征することで
他の研究班にはない独特な流儀を伝授していきました。
伝統を継承するには時代に流れに合わせて
常に柔軟に変化し続けていくことが大切だといいますが
まさにFLORAはその言葉そのもの。
この15年で学科もかわり、研究班の名前もかわり、
さらに研究内容も男女比も大きく変化したTEAM FLORAですが
「やる時は精一杯」「とことん研究を楽しむ」という基本方針は
初代メンバーの志と一切変わっていません。
これからも3年生2年生が一丸となりFLORAの文化を継承したいものです。
4月になるとFLORA結成16年目になります。
「暑さ寒さも彼岸まで」といいながらまだ雪が降る青森県。
今日は彼岸の中日です。
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もみじマーク

2024年03月20日 | 環境システム科
こちらは昨年、生活雑排水の農業利用について研究したメンバーのもの。
ここでもFLORAのマイブームである地球のタイトルバックが登場しました。
FLORAは途上国や地球環境などをテーマに活動している研究チーム。
したがって、このようなイメージのテンプレートが使いやすいのです。
さて地球の左、タイトルの下に不思議な図形があります。
ヒントはタイトル。そうです水滴なのです。
生活雑排水をグレイウォーターといいますが
彼は自作の三和土フィルターで除菌したり塩分などを除去し
栽培に使おうと研究に取り組んできました。
グレイウォーター は「し尿」を含んでいないため
窒素などがたっぷり入った安全な排水といわれています。
とはいっても炊事や洗濯、風呂の排水なので
この水で育てた野菜を食べる気にはならないという方もいるはずです。
そこで彼が考えたのは乾燥地の緑化用の用水。
草や樹木など緑化植物は食用ではないので使えると考えました。
彼は栄養分たっぷりのこのグレイウォーター を三和土で
乾燥地を救うマジックウォーターにできると発表し、受賞しています。
この水滴はグレイがゴールドに変わるという意味。
でもどう見てもかつて高齢者が自動車に掲示していたもみじマークそっくり。
ちょっと残念です。なお、その本物のもみじマークは枯葉マークといわれたことから
現在は違う形になっています。
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学校の枠を超えた4代目

2024年03月20日 | 環境システム科
これは4代目がまもなく3年生になろうとする3月に
札幌で開催された植物生理学会に参加したときのもの。
飛行機が高いため、八戸から丸一日かけて電車で乗り込みました。
これは会場となったコンベンションホール。
すると右端の先輩が応援にやってきました。
彼は環境班初代メンバーで、環境システム科卒業後、
北海道の大学で農学を学んでいました。
このようにFLORAは遠征すると、そばに住む先輩が駆けつけてくれたものです。
結果は誰かが特別賞を受賞。この大会でもSSHに負けない活躍をしています。
さて4代目は5名。しかし先輩以外になぜか6名の高校生がいます。
いったいなぜでしょう。実は名農生ではない仲間も一緒なのです。
彼は上北地区の普通高校の生徒さん。半年前、その学校の2年生が名農を見学。
その際にTEAM FLORA PHOTONICSの活動をご覧になりました。
楽しく活動するFLORAの姿を見たこの生徒さんは、
後日、一緒に研究し、将来は進学したいと先生に申し出たそうです。
すると学校は彼の意欲に応え、総合的な学習の時間にときどき彼を名農に通わせてくれ、
FLORAとポスター発表の練習に励みました。
これは練習の成果を学会で披露した時のもの。きっと緊張していたはずです。
しかし3年次になった彼は頑張り、見事国立大学に合格しています。
学校を超えてともに学び合った珍しい活動例です。
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