花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お世話になりました

2020年12月31日 | 学校
2020年も本日をもって千秋楽。大晦日となりました。
今年もハンターズはたくさんの人たちの支援を受けて活躍することができました。
おかげさまで引っ込み思案の名農生もずいぶん成長でき、本当に感謝しています。
良いところも悪いところも受け止め、新年また積極的に活動したいと思います。
また10日前にJAPAN SDGs AWARDの表彰式に出席してきましたが
おかげさまで体調は変わりなし。感染の恐れはないようでひと安心です。
さて長年、高校生から聞き込み調査をしていることがあります。
それが年取りと正月の食事。12月31日は、一般的には年越しですが
こちらでは年取りといいます。先人は11月下旬から神様の年取り行事を始め
その年最後の12月31日に人間の年取りを行うのですが
いつもの違って立派なお膳を並べました。
そしてお正月はお餅こそ食べますが、基本的には昨晩残った食事をいただくスタイル。
理由は後日ご説明しますが、昔からそんな風習でした。
当然ながら時代は変化し、このような風習は急激に失われつつあります。
20年ほど前に、このような風習や生活から生まれた郷土料理を残そうという
学校設定科目を立ち上げたこともあり、新年になり授業が再開すると
毎年のように生徒からお正月料理の聞き取り調査をしています。
果たして2021年は、どんな食事情になるか楽しみです。
皆さんのご家庭は、今日や明日、どんなお料理をいただきますか?
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お年玉は白いりんごか ?

2020年12月31日 | 研究
フローラからハンターズが引き継いだMacPC。
電源を入れるとディスプレイの背面のAppleマークが白く光るのが特徴です。
ではこのディスプレイをご覧ください。
白いりんごが見えます。しかし輪郭が不思議なことにぼんやりしています。
もっと不思議なのはこのMac、まだ電源を入れていないのです。
実はディスプレイの背面には太陽。明るい日差しがPCを照らしています。
つまりこの白いりんごは、太陽光がりんごの形をした窓から
逆光となってディスプレイに差し込んでいるのです。
当たり前ではありますが、なんとも面白い現象です。
さてハンターズは複数台のMacPCを持っていますが、
このところ処理速度が遅れてきたものが増えてきました。
確かに一番古いものは10年以上も前のオールドMac。
騙しながら使ってきましたが、先日は突然フリーズし
せっかく入力したデータが消え、ショックを受けたメンバーもいます。
そんなハンターズに朗報。あるコンクールの副賞として
新型Macが手に入ることになったのです。それも白いりんごの新品種!
今話題のインテルではなくMac製のM1チップ搭載のMacAirです。
MacではMacAirとMacBookは入門機種で、上級機種はMacBookProですが
噂だとM1チップ搭載のAirは、現在のMacBookProの性能を
はるかに超えたといいます。下克上と表現している評論家もいるくらいです。
バッテリーの駆動時間も伸びたそうなので楽しみです。
しかし問題は納期。できたばかりなのでまだ十分な数がなく
お年玉にも間に合いそうもないとの情報。
早く届けと願うばかりです。
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チャレンジャーはジェネラリスト

2020年12月30日 | 研究
何度もハンターズを取材してくださる地元の記者さんたちですが
最近、あることに気づき始めてきました。
それはハンターズがビッグタイトルを受賞し続けていること。
このところ、その秘密を探ろうという深掘りした取材依頼が増えてきました。
もちろん一人一研究、恵まれた研究環境、ユニークなテーマなど理由はたくさんあります。
その理由の中にフローラもハンターズも決してその道の専門家であるスペシャリストではなく
多様な専門性を持ち合わせるジェネラリストであることも要因にあげられます。
なぜなら多くの研究班は果樹、野菜、草花、食品加工などのスペシャリスト。
それに比べハンターズは環境という非常に曖昧なカテゴリーの中で生きています。
自然環境、栽培や飼育環境、生活環境など私たちの暮らしはすべて環境の中。
したがって自由なテーマにチャレンジでき、その都度新しい知識や技術を学んできました。
この経験がフローラやハンターズの財産。別の世界のいろいろな知恵を組み合わせたり
視点を変えることで柔軟にたくさんの研究にアプローチできるのです。
これは先日、ハンターズがいただいたボランティアの賞状。
ボランティア活動をしている全国の高校の中から、
北海道東北ブロックのたった3組に選ばれました。これも多様性のなせる技。
年間に開発する技術やアイデアは少ないのですが、農業経営に活かすのか、
環境保全に活かすのか、はたまた新ビジネス開発、SDGsやボランティアに貢献など
切り口を変えることでいろいろな提案や活動ができるのです。
さらにフローラもハンターズもそんなジェネラリストの要素をもちながら
自分たちは勉強不足なうえ、人前では上手に話すことすらできないという弱点を知っています。
この欠点を改善するには人の意見に耳を傾け、
さらに人前で自分の意見を話すなどの経験を積むしかありません。
すぐ自転車に乗れる人もいますが、中には習得するまで時間がかかる人もいます。
でも繰り返しチャレンジすることで、ゆっくりではありますが確実に身についてきます。
フローラやハンターズがたくさん受賞しているのは、このチャレンジの結果いただいたもの。
結果に繋がらないチャレンジは無数。しかしこのチャレンジは環境班の勲章です。
己の弱点を克服するために真摯にチャレンジし続けること。
そしてユニフォームを作ったり先生を巻き込んで練習したりと
その過程をみんなで楽しむこと。
おそらくこんな文化がチームの強さではないでしょうか。
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暖かな朝

2020年12月30日 | 学校
今朝起きると、なんとなく暖かく感じます。
実際、気温も先日までとは1度ぐらいですが違うようです。
理由はすぐ想像できました。それは雪。
確かめるために外に出ると案の定、真っ白な世界です。
どうやら夜から雪が降ったようです。
このところ日本海側は大変な積雪量だとニュースになっていますが
名農のある南部町は太平洋側。したがって大雪は滅多に降りません。
今朝の積雪も20cmぐらいだと思われます。
したがって毎日のように除雪する必要はなく楽なのですが
いったん降ってしまうと大変。
除雪体制が豪雪地帯より整っていないのか、予算が少ないのか
なかなか自治体が除雪してくれないのです。
また除雪しても慣れていないので、きれいに雪をかきとれず道路はガタガタ。
気をつけなければ自動車のハンドルがとられてしまいます。
さらに農業高校は大変。農業高校は普通高校よりもキャンパスが広いのですが
校地には自治体の除雪車は当然入ってきません。
そのため大雪の朝は名農生が登校できません。
しかしそんな時は農場の先生方がトラクターやタイヤドーザーを使って
除雪ボランティアをしてくれます。
毎年ながら本当に頭の下がる思いです。
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農高半端ない

2020年12月29日 | 学校
先日行われた校内プロジェクト発表の賞状伝達。
毎回、農業クラブがユニークな副賞をくださるので人気です。
伝達が始まる前、ステージ脇にその副賞を見つけました。
いつもクリスマス直前に行うので、今年も定番の
ノンアルコールシャンパンはちゃんと準備されています。
しかし見たこともない大きな箱が見えます。なんでしょう?
授与が終わって大きな箱を抱えている女子に尋ねるとなんとインスタントラーメン。
何名のチームかわかりませんが、30袋もあるそうなので、
きっと今年は年越し蕎麦ならぬ年越しラーメンを楽しむかもしれません。
さて今も昔も農業教育の柱といえばプロジェクト学習。
課題解決学習とも呼ばれる研究活動です。
近年「探究」という考え方が注目され新指導要領に盛り込まれましたが
農業高校ではとうの昔に導入済み。今やお家芸です。
研究成果などを競う全国大会は今年で71回目。半端ない歴史をもっています。
この71回でピンときた人がいると思います。そうです紅白歌合戦と同じなのです。
第1回大会の出場は藤山一郎氏など大御所。美空ひばりさんでも第5回に初出場。
いかに昔から農業高校が、この研究活動を学習の柱に置いているかがよくわかります。
また農業高校では、この学習をスムーズに行うためのシステムもできています。
まずスタートは、1年生が農業学習入門といえる科目で農業の基礎的な知識技術と
研究活動のノウハウを先生主導で指導。師匠を真似て覚えるスタイルです。
本格的に開始するのは学校によって違いますが、名農では2年生から。
2〜3年生で学ぶ課題研究で各自、興味のあるテーマに取り組みます。
このように農業高校生は3年間研究活動に親しむ仕組みができているのです。
環境班が先日のSDGsアワードで評価されたのは、
手薄な1年生に本格的な研究と発表の場をボランティアで長年提供していること。
ちょっと早めの課題研究体験サービスが認められたのです。
いずれにせよ、すべて農業高校の文化。私たちが胸を張れるところです。
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