花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ワイルドだろ

2022年02月28日 | 学校
先日、新聞などで紹介されていたお煎餅を
地元のスーパーマーケットで発見しました。
名前は「五農味しらべ」。もちろん五農とは
青森県の津軽地方にある大規模な農業高校です。
パッケージには生徒が早乙女姿で田植えしている様子があり
みなさん楽しそうに米作りに取り組んでいるのがわかります。
五農のお米といえば飛行機の機内食のご飯に採用されるなど
食糧生産にかけてはトップランナーの高校です。
またグローバルGAPを日本で初めて取得した高校として全国的に名が知られています。
もちろん五農のお米もグローバルGAPを取得。
そんな自慢のお米を使ったお煎餅なので
きっと安心感も加わってひときわ美味しく感じるのではないでしょうか。
こればっかりは名農がいくら頑張っても真似することができません。
それは五農にくらべて名農があまりに小さい学校だからでしょうか。
違います。理由は明快。なんと名農には水田がないのです。
日本農業の代名詞である田んぼがないとは、
まさにおきてやぶり、アウトロー。というかあまりにもワイルドです。
しかし名農はリンゴをはじめ、いろいろな果物栽培に特化している農業高校。
全国上位の生産量を誇るサクランボや
JGAPを取得した美味しい桃はどこにも負けません。
「みんな違ってみんないい」
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TEAM Tataki

2022年02月28日 | 研究
今年の環境班は6名のメンバーで構成されています。
現在2名と4名に分かれて、それぞれ異なるプロジェクトに取り組んでいます。
こちらは4名グループ。先輩の三和土研究を発展させているTEAM Tatakiです。
先日は沖縄から届いた島尻マージという粘質土壌で三和土を製作しました。
耐久試験はまもなく始まりますが、この日は三和土から溶出する成分や
島尻マージを透過すると溶出する成分量がどのように変わるのかを
簡単な測定器を使って分析しています。
このような実験方法は、2020年、ストックホルム青少年水大賞で
グランプリを受賞した大先輩Treasure Huntersから受け継いだ方法。
いつもながら先輩の獲得した知識や技術を後輩が活用するスタイルは変わっていません。
まだ分析結果はまとめられていませんが、数値を見るとpHなどに問題なし。
この土は粘土でありながら、カルシウムなどの吸着力が
いつも使っている真砂土並みに低いことがわかっています。
それでも減少したのは、極めて微粒子の土によって
カルシウムなどが吸着されたのかもしれません。
耐久試験は3月になったら卒業式と高校入試の間のわずか数日で行う予定。
この機会を逃すと学校に入られなくなります。
両チームとも周到な計画の元、確実に予定をこなしたいものです。
さて今日は名久井農業高校の賞状授与式。
卒業生は卒業証書以外にもたくさんの賞をいただきますが
それらを在校生の前でいただく予定です。
残念ながら明日の卒業式はコロナのため在校生は出席しません。
したがって3年生の晴れ姿を見るのは今日で最後。
コロナ禍でも活躍した先輩たちを大いに讃えたいと思います。
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みなさんのおかげです

2022年02月27日 | 研究
実験に取り組んでいるフローラハンターズ。
この日は休日。しかし朝8時過ぎから
黙々と水質測定を行なっています。
もちろん本人は当事者なのでしかたありませんが、
保護者はもっと大変。忙しい中、送り迎えしているからです。
頑張れば自転車で通える距離ですが、こちらはまだ氷の世界。
危ないので自転車登校は禁じられています。
これは雪国ではあるあるのルールです。
またバス停から寒風の中、学校目指して歩くのも滑るので辛いもの。
そんなことから申し訳ないのですが送迎してくださっています。
たくさんの関係者のサポートのおかげで
活動を続けているフローラハンターズ。
みなさんに感謝です。
さて明日は在校生も参加しての3年生の賞状授与式。
そして3月1日は卒業式。
卒業式は今年も在校生不在で行われます。




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同じ釜の飯

2022年02月27日 | 研究
飛行機の窓から見た絶景です。
とはいってもこれは2016年12月のもの。
TEAM FLORA PHOTONICS が兵庫県で開催された
ビジネスプランコンテストに出場するため、
代表の3名のメンバーとフライトした時の1枚です。
中央に見えるのは富士山。空からでも圧倒的な存在でした。
確か大会の前日に、青森空港から大阪伊丹空港へ移動。
空港からはリムジンバスで神戸入りしました。
翌日は大会。しかし発表が終わったら、その日のうちに青森までとんぼ返り。
到着した青森市が大雪だったのを今も覚えています。
しかし今はコロナのため遠征もできず、こんな思い出もできません。
1年間も活動したのに、なかなか一体感が生まれないのは
寝食をともにしていないから。つまり同じ釜の飯を食えていないのです。
コロナはFLORA自慢のチームワークも脅かしています。
さて先日、修正された3月の学校のスケジュールが発表されました。
大きく変わったのはコロナを防ぐためにすべて午前授業という驚きの対応。
学校でみんなで昼食を食べることすら許されず、自宅学習となるようです。
つまり環境班どころか、名農生全員、同じ学び舎で飯を食べれない状態に陥っています。
そのため環境班が夕方から予定されていた外部団体とのオンライン会議も中止。
身動きがとれなくなりました。もしかしたら2020年よりも
厳しい状況にあるかもしれません。
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手応え

2022年02月26日 | 研究
沖縄の土で三和土を試作しているフローラハンターズ。
先日、作った三和土に水を流し込んでみました。
それがこの写真。左は三和土にしていない赤土ですが
あっという間に赤い水が流れ出しています。
沖縄の赤土問題でよく赤く染まった海の写真を見ますが、まさにこの状態。
この粘土は粘着性が低いといわれているので
おそらく細かい粒子の粘土が分散し、漂っているのだと思います。
しかし右の水は透明です。これは左と同じ赤土を三和土加工したもの。
しっかりと固化されているので赤い水が流出していません。
もし植物に覆われていない赤土が雨で流されるのが原因のひとつであれば
うまい施工場所を見つけれれば、少しは効果が期待できそうな予感がします。
この後、成分分析も行いましたが、消石灰を使っているのにpHは8前後。
今のところ想定通りの結果が出ています。
ただ石垣島は年間2,100mmと日本の平均よりも降水量が多いところ。
また台風銀座とも呼ばれています。
豪雨で三和土が壊れてしまうかもしれないので、
実用化できるかは、これから行われる耐久性にかかっています。
実験は卒業式と入試の数日間というわずかな合間で行われます。
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