花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

すみません

2021年08月31日 | 研究
フローラハンターズの倉庫。
掃除中、こんな不思議なものを発見しました。
見つけたメンバーはいったいなんだろうと首を傾げています。
そこでいって見ると、すぐわかりました。
それと同時に2018年の夏が瞬時に蘇ってきました。
実はチームフローラフォトニクスが10年間の活動に終止符をうつ2018年、
ストックホルムで開始される水の国際大会に出場することになっていました。
この不思議なものは、審査員の皆さんに水質浄化システムの仕組みを
具体的に伝えようと、代表となった2人の男子が手作りしたモデル。
白い丸い毛系との塊は人工イクラの技術でビーズ化された硝化菌のイメージ。
これをスタイルフォームを切り抜いた穴に入れては説明したものです。
こんなところに眠っていたんですね。
捨てますかというメンバーには悪いのですが、
そのまま置いてくださいとお願いしました。
確かにもう使わないのでゴミではありますが
ファイナルフローラとともにストックホルムに渡ったもの。
コロナで海外に行けなくなったこのご時世を考えると
今は使わないとはいえ、ともに戦った戦友。なんとも捨てがたいのです。
掃除しろといっているのに捨てないとは何事かとメンバーはあきれ顔。
ものと思い出をセットでとっておくというのは
整理できない人の典型的な行動です。すみません。
環境班が本当に解散する予定の2023年3月までには
きっちり処分したいと思います。
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忘れていた画像

2021年08月31日 | 研究
古いMacの書類ホルダーの中に珍しい画像を見つけました。
おそらく保存先を間違えたものと思いますが、びっくりしました。
なぜなら写っているのはチーム フローラ フォトニクスの初代メンバー。
忘れもしない結成翌年の2010年に農業クラブ県大会に初めて出場した際、
研究資料の表紙のために作られた合成写真です。
チームは2009年、結成してまだ1年も経たずに
当時最先端のLEDを使った植物研究が評価され
学会主催の高校生発表会など様々な大会で最優秀を受賞。
翌年、この獅子奮迅の活躍が認められ、のちに本拠地となる温室の
独占使用権を入れましたが、これはその頃に撮影したものです。
本拠地であるガラス温室の頭上に、チームの代名詞であるLED。
温室の上に研究タイトルが入るので、上のスペースを広く取ってありました。
しかしこの画像はボツ。使われることはありませんでした。
なぜなら赤い光はちょっと派手。落ち着かないというのが理由でした。
その代わり使われたのは青のLED。
まるで星空のような背景となったのを覚えています。
忘れていた11年前の画像です。
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これにて一件落着

2021年08月30日 | 研究
夏休み中にボランティアの全国大会に参加したフローラハンターズ。
大会直前に参加賞が届いていました。
中には記念品である大会Tシャツ、タオル、トートバッグなど5種類。
みんな喜んでくれそうです。ところが数えてみると
どれも5つずつ入っています。
ご存知の通り、フローラハンターズは6名の研究チーム。
一人分足りません。
でもこれは主催者が間違えたのではなく、どの団体にも
最大5つと事前に決まっているから。
無制限に配っていたら大変なことになるからです。
そこで考えたのが一人がもらえる記念品を4種類にすること。
記念品は全部で25個。6名のメンバーが4種類もらうと24個。
なんとか間に合います。そこでもらえる記念品の
組み合わせ番号を記載したクジを手作りして、
みんなで引いては楽しみました。
努力が形になって嬉しそう。これも大切な授業です。
さて1個余ったのはどうしたと思いますか。
こちらは昨年のJr.男子へプレゼントすることで決定。
なぜなら大会に提出した紹介ビデオの
ナレーションを担当してくれたからです。
これにて一件落着。
大会結果がホームページで掲載されています。
紹介動画を含めてぜひご覧ください。
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思い出が味覚とリンクする

2021年08月30日 | 学校
遺構と呼ぶには新しすぎますが
10年以上も前に使われなくなった昔の畜産科の建物です。
用途は牛舎。かつて乳牛や肉牛が飼育されていました。
それこそ昔はここで搾乳されたミルクを加工して「名農牛乳」が製造されていました。
初めて名農に勤めたころは、この濃厚な牛乳を購入しては毎日飲んだものです。
もちろん懐かしのビン牛乳。冬などは蓋にバターがたっぷりついていて
美味しかったのを覚えています。
当時、農業高校では家畜を飼育するのが当たり前だったので、
どこの学校に行っても名物牛乳があったものです。
しかし今は、ほとんどの学校でなくなってしまいました。
名農にはこの牛舎の他に、豚舎や鶏舎もありました。
環境システム科の建物を作るために、
残念ながらこちらの建物は取り壊されています。
思い出はなんといっても畜産加工品。
豚はベーコン、鶏はクリスマスになると丸焼きにされ大人気でした。
そういえば時には、本物の七面鳥も丸焼きになったものです。
牛乳といい、ベーコンや丸焼きといい、思い出が味覚とリンクしています。
また家畜が飼育されていた頃は、動物をみようと地元の保育園などが
毎週のように来校。学校は小さなお客様で常に賑やかでした。
家畜がまったくなくなった名農は、うるさいハエはぐんと減りましたが
子供たちの元気な声も消えてしまいました。
静かな農場の一角、ちょっと寂しく感じます。
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宝の隠し場所

2021年08月29日 | 研究
ここは土肥実験室の倉庫。
かつては土・肥料などを学ぶ科目で使う
さまざまな実験器具が収納されていましたが
残念ながら文科省の科目リストからなくなったこともあり
今はその名残しかありません。さらに10数年前は
測量関係の機材も備えてありましたが、学科減少もあり
こちらの科目も名農から消滅していましました。
でもその割にたくさんの物品で溢れているとは思いませんか。
実は現在、環境班が倉庫がわりに使っているのです。
結成からもう10年以上。少しずつ増えていた機材などが
押し込まれています。でも中にはポップコーンメーカーや
ホットプレートなど実験に使わないものも入っています。
なぜなら以前、チームフローラフォトニクスは文化祭の時に
第2体育館でアグリチャレンジというコンクールを運営していました。
せっかくなのでたくさんの皆さんに表彰式を見てもらおうと
毎年メンバーは集客目的で実験的模擬店を会場で開いていました。
品種の違うポップコーンやフライドポテトの試験販売、
米の食味試験などあの手この手で来場者を楽しませていました。
倉庫の宝物はその名残です。フローラが解散したため、
現在、表彰式の運営は農業クラブに移行しましたが
今もこの実験的模擬店だけは環境班で継続。食べ物の他に
世界準グランプリを受賞したファイナルフローラが実験で使った
中古水槽などを叩き売りして、活動費に当てていました。
しかし昨年はコロナで展示は中止。今年こそはと思っていましたが
なんだか怪しい雲行き。いったい今年の秋はどうなることでしょう。
お宝は開催される日までじっと眠っています。
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