夢はバラ色

１個のローズヒップにはこんなにたくさんの種子が入っています。
チームが取り組んでいるのが突然変異育種。
草花の種子にイオンビームを照射してDNAを切断し、
突然変異を誘発する最先端の技術です。
照射した種子にはなかなか変異はあらわれませんが
自家受粉を行うとその子には変異があらわれる可能性が高くなります。
この写真のローズヒップは炭素イオンビームを照射したバラの子であり、
新しいバラとなる可能性をもっている夢の種子なのです。
このところ絶好調のTEAM FLORA PHOTONICS。
面白い変異でも見つけられるかもしれません！

ローズヒップ

飲み物で有名なローズヒップですが
実物を知らない人も多いようです。
これが正真正銘のローズヒップ。
バラの原種であるロサ・カニーナ（Rosa canina）、
通称「ドッグローズ」の実です。
ピンクの一重咲きでまるで桜のように可憐な花が特徴です。
冬は新鮮な野菜類がないためこの実が
大切なビタミン源として昔、飲み物に利用されたようです。
しかしチームは飲むために栽培しているのではありません！

春を呼べ

こちらはビニールハウスの中。
外はまだ雪が残っていますが
草花部門の生徒たちはこの中で春実習に取り組んでいます。
これは鉢に土を入れる装置。
ベルトコンベアーで流れてくる鉢に
機械が土を自動的に入れてくれます。
便利であっという間にできますが
草花部門では１万鉢以上の花壇用草花苗を育てます。
したがって１日では作業は終わりません。
みんな一生懸命取り組んでいました。
久しぶりの土の匂い。
まるでなかなか来ない春をみんなで呼んでいるようです！

残雪

３月に降った雪がまだ残っています。
したがって畑はまだ雪の中。
ここは牡丹の苗木を育てている畑なので
まだ雪の中でも大丈夫ですが
野菜部門などは春の農作業が思うように進まず
少し困っているようです。
今日は気温があがる予定です。
雪がとけてくれることを期待しています！

TEAM FLORA PHOTONICS から TEAM JAPAN へ

日本ストックホルム青少年水大賞を受賞した研究の目玉は
マイクロバブルによる土壌改良技術の考案です。
生徒も学校の関係者も大喜びです。
なぜなら今年８月にスェーデンのストックホルムで開催される
ストックホルム青少年水大賞国際コンテストに
日本代表として出場することになったからなのです。
ナデシコJAPANならぬプリムラ JAPAN！
おそらくこれから論文を英語にしたり、
英語でのポスター発表や質疑応答のため
高いハードルをいくつも超えなければならないはずですが
代表の３名はまた一丸となって挑戦してくれるでしょう。
大会の概要はホームページをご覧下さい。