花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

今もかわらず

2021年06月30日 | 
現在、サクランボの収穫真っ最中の青森県南部町。
町の中にたくさんある観光農園や産直センターに行くと
赤い宝石を手に入れることができます。
ここは町の直売所チェリーセンター。
国道4号線沿いにあり大きなサクランボの看板が目を引きます。
実はこの巨大な看板になんとチームを讃えるノボリが掲げられたことがあります。
それが2012年、チームフローラフォトニクスのストックホルム青少年水大賞の出場。
初出場の快挙を祝って、町がこの一番目立つところに作ってくれたのです。
ちょうどこの季節だったので、サクランボを求め来場される
たくさんの皆さんの目にとまったと思われます。
確か2012年はロンドンオリンピックが開催された年。
まるで南部町からオリンピアンが出たかと
勘違いされそうな勢いで、各方面からお祝いされたのを覚えています。
あれからもう9年。同じオリンピック開催年ですが世界はコロナ禍。
しかし思い出のこの場所は、今も変わらず
サクランボを買い求める消費者で賑わっています。
なお昨日は青森県一押しの大きなサクランボ「ジュノハート」の初セリ。
15粒で45万円。いったい誰が食べるんでしょう。
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初物

2021年06月30日 | 研究
チームが育てているブルーベリーが収穫となりました。
もちろん今年初めての収穫。初物です。
しかしとんでもなく量が少ないのです。
なぜなら半分は先日もご紹介した通り、しわしわ。
フローラハンターズが急遽、水をあげましたが
元には戻らず、そのまま紫色に着色してしまいました。
食べてみましたが水分がないのでよくいえばレーズンですが
甘さがないのでとても食べられるものではありません。
結局この日の収穫はご覧の通り、小さなパック1つ分。
さて問題になったのは販売価格。生産者が直接販売する際は
市場も卸売業者も仲介していないので低価格でも
十分儲けることができるのですが、どうしても彼らが考えると
一般小売店を参考にするので高め設定になります。
したがっていつも高すぎると再考させるのですが、
面白いことに今回は逆。1パック100g50円という
価格を提示してきました。しかし市販のブルーベリーは
100gで300〜500円もする高価な果物。
話を聞いてみるとどうやらメンバー全員買ったことがなく
中にはブルーベリーの果実を初めて見たという人もいました。
農業よりも工業に興味のある生徒が増えてきたからだと思いますが
これが農高生とは驚きです。そこで最終的に
毎年販売した価格である100g 150円となりました。
さっそく校内販売に向かったメンバー。安いこともあり
最初にアプローチした先生がすぐ買ってくれたと笑顔で帰ってきました。
明日から期末考査。次の収穫はテスト後です。
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先駆者

2021年06月29日 | 
ここは南部町の産直「チェリーセンター」。
町の特産であるサクランボを名前にした直売所です。
現在、町はサクランボ狩りの真っ最中。
県内外からたくさんの方が観光農園やこの直売所に足を運んでいます。
先日見学してみましたが、今年は噂通り、品数が多くありません。
今年は花こそたくさん咲いたものの、
その後の低温で実のつきが悪いのだそうです。
とてもデリケートなサクランボ。なかなかうまくいかないものです。
さてこのチェリーセンター。実は知る人ぞ知る名所なのです。
開設されたのは平成の大合併で南部町になる前の名川町時代。
サクランボ狩りは1986年にすでに始まっていましたが
さらに盛り上げようと101人の農家のお母さん方が集まって
1991年にこのチェリーセンターを作りました。
もちろんサクランボだけでなくいろいろな果物や野菜が通年販売されています。
今では当たり前になった「道の駅」の遥か前にできた施設。
毎年、全国から農家の皆さんがお手本にしようと見学に来ていました。
まさに産直の先駆者なのです。
名農に初めて着任したのが1981年。したがって町がサクランボ で
盛り上がっていく様子を目の当たりにしてきました。
2000万円と見積もっていた初年度の売り上げは、なんと1億円以上。
大ヒットでした。果たして今はどれぐらい増えているのでしょうか。
ぜひ足を運んでください。
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動き出します

2021年06月29日 | 研究
これは先輩のトレジャーハンターズが残していった
小型水槽を使って三和土研究をしている女子メンバーの実験です。
これだけ見ると、先輩の研究とまったく同じ。
先輩が見たらきっとびっくりするはずです。
しかし水槽に入れた三和土ブロックのサイズが全部違います。
左から20g、40g、60g、80gと20gずつ大きくなっています。
彼女はサイズが違うと中の水質がどのように変化するのを探っているのです。
もちろん実験はこれだけではありませんが、なかなか気長な取り組みです。
さて春から三和土の実験に取り組んできた彼女の研究もあとひとつ。
他の班には申し訳ありませんが、そろそろ終わりに近づいています。
そうなると次なる準備は成果を発表する場を探すこと。
現在、フローラハンターズの6名は一人一研究で取り組んでいますが
その中の4テーマを選んで学会主催の発表会に先日エントリーしました。
発表会は9月中旬。7月中にはほぼ研究が終わるので、
8月はじっくりまとめ、結果をみんなで分析したいと考えています。
環境班にとって春から一生懸命取り組んできた研究活動は
秋冬に発表する楽しさを味わうためのもの。
フローラハンターズ、まもなく動き出します!
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D-day

2021年06月28日 | 研究
D-dayとは計画開始予定日のこと。
特に第二次大戦中の1944年に行われた
連合軍のノルマンディー進攻作戦開始の日のことをいいます。
さてフローラハンターズが小さなダンボールを用意しました。
すでに住所などが書かれた伝票もあります。
これは彼らとJr.が育てているレタスを県の試験場に送り、
成分分析をしてもらうために用意したもの。
最近は太陽が出るとすぐ夏日になります。
したがって収穫したらすぐにこの箱に詰めて
萎れる前に冷蔵便で届けてもらう計画なのです。
またそれとは別に小さなプラ容器も準備されました。
こちらはブルーベリーの販売を行うためのもの。
わずかな売り上げなので研究費に当てるというよりは
メンバーのコミュニケーション能力を育てるために
毎年行っているといった方が的を得ているかもしれません。
そこで鮮度の良いとれたて果実を皆さんに届けるため
このように事前に容器を準備し、本格的な収穫を待っているのです。
D-dayは6月下旬。まもなく決行される予定です。
そういえば史上最大の作戦といわれるノルマンディー進攻作戦も6月6日。
やはり6月でした。
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