新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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マムシと草刈機

2008-07-09 18:21:33 | ウオーキング
何時もの水田に出かけました。西側は、川をはさんで数百メートルの丘陵が続き、東側は20メートルくらいの段丘が続いています。川に沿って丁度胃袋のような形で水田が広がっています。
田植えも既に終わり、なかには30センチくらいに成長した稲もあります。今はちらほら雑草採りの農家の人が来ています。

一番南の突き当たりは、川側は以前ウグイスの撮影に入った中州に続きますが、現在は身長以上の草に覆われ、立ち入るのをためらうほどです。なぜかと言うと段丘側の崖が南端まできていますがその崖も手付かずの森と言うか藪と言うか、のしかかるような草木に覆われていまして、その下に数箇所「マムシ注意」の看板が出ている藪と繋がっているからです。

さて南の端まで鳥を探して歩いていると、行き当たりのところの草を刈っている老人がいました。このまま行けばすれ違うことになります。目が合えば挨拶でもと考えていると、老人が
「旦那さん、猛毒のマムシはご存知ですか」
と話しかけてきました。
見ると足元に40センチくらいのマムシがいました。
「草刈中にマムシが出てきたので、草刈機のコードでやっつけたんだ」
と説明されました。
まだマムシは死ではいなく、頭をもたげてはいましたが、腹が裂けているらしく何か袋が膨らんでいました。

そこから老人と話が弾み小一時間は話したでしょうか。内容をかいつまみますと。
①山などを歩くときには、安全に対する知識を持たなければならない。知識を持っていない人が増えた。マムシとの遭遇時の心得や、ヤマカガシトの毒について。戦時中、青大将をだべた。たんぱく質のない頃で、青臭いとも思わなかった。
②草刈機についての説明をしてくれた。
今日一番の収穫は、この話です。ナイロンコード式の草刈機で、そんな草刈機があるのは知っていましたが、実物は初めてでした。50センチくらいの赤いコードが2本出ていました。これが高速で回ることで、草を刈るのですが、
「針金が入っているのですか」
と聞いてみると、硬質のナイロンで断面は四角でした。かなり大きな木まで切ることが出来るようです。
「コードが減ってきたら交換ですか」
と聞きましたら、ここが最大の情報ですが、取り替えるのではなく丸い回転ボックスに3.5メートル収納されているそうです。ですから減ったら延ばせばいいのです。交換しなくていいとは良く考えられています。
ネットで調べたら、使用中でも、草刈機を止めないで地面をコツンとたたくだけで、コードが延びるマシンもあります。こんな草刈機でも、日本人が作ると色々仕掛けがあるものだと大いに感心したものです。
③老人の健康について。相手の方は70才をすぎた方で、近くの田んぼにいる先輩は80歳を越えた方だそうです。ゲートボールでもしないのかと、今朝話したそうですが彼は「田んぼの草取りが私の健康法だ」と言ったそうです。70過ぎの彼が感心しているのですが、たしかに田んぼの泥の中を歩きながらの草取りは、いい運動になるのは間違いありません。

ウロウロあちこち歩き回っていると、色々な人と出会います。彼らの知識や経験を少し頂くのはある意味楽しみでもあります。

コメント
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