静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 多様性を快く思わない日本人 ≫  二重国籍の嫌悪/移民嫌い/外国人人材への拒否反応・・・ 使い捨て労働力でしか外国人を観ようとしない政府    

2018-10-17 13:22:25 | トーク・ネットTalk Net
☆ 【毎日】水説::「1号」「2号」…=福本容子編集委員 https://mainichi.jp/articles/20181017/ddm/003/070/051000c?fm=mnm
  バタバタで、およそ10日ばかし本ブログもご無沙汰していたが、変わらずフォローしていただいている皆様に御礼申し上げます。

・ さて、「1号・2号」というのは、~コントXX号~の話ではない。日本政府が労働力不足のピンチヒッターとして期待する外国人労働者の受け入れ及び滞在資格における分類名称だ。
  <「専門的な資質や能力があると認められる高度人材」「相当程度の知識や経験を持つ特定技能1号」「より熟練した技能を持つ特定技能2号」単純労働の分野も可。
   2号は家族も連れて来られる。

  ← それにしても、此の分類定義の何たる曖昧さ・いい加減さよ! (相当程度の知識や経験)”相当”程度とは? いったい何、それは? 判断基準がどこまで具体的になるか? 
    日本の通例に照らせば、曖昧に残す事で融通性と逃げ道を稼ぐつもりに違いない。


 ⇒ 此の記事が私の目に留まった理由は、同編集委員が指摘するように<ただし、いったん人手不足が緩んだ業種は、そこで打ち止めらしい。移民の受け入れとは違いますから、と。
   ここだ。・・ああ、やっぱりな、というのが偽らぬ私の感想。政府の発想には国籍が何であれ優秀な人材に定着してもらい、国力増進に貢献してもらおうという前向きな視点はゼロ。
   この視点こそが「移民受け容れ」による活性化なのだが、労働力の需給変動調節要因としか日本人/外国人を問わず、観ていないのだ。
    これは、いわゆる「非正規身分」の導入で総人件費削減にまい進する日本企業の姿勢そのものとも重なる。


★ 福本氏は冒頭で、アメリカ合衆国が強大になれた絶対的アドヴァンテージはあらゆる分野において多様性を擁護し、移民の積極的活用にあったことを成功者の実名を挙げて例証し、
  且つ、日本での唯一と言える例外:孫正義氏(ソフトバンク)の例も出している。 此の指摘は新聞社が持ち出すまでもなく、経営者自身が実は一番解っている事例だ。
  にもかかわらず、我が日本国も移民の活用に政策転換しようと提起する人物は居たか?  

★ その米国でトランプ大統領が移民を抑制する方向に動いているのは、米国の誇るべき歴史を傷付けるだけではない。アメリカという国の競争力を貶めることにも直結するであろう。
  どれだけの米国国民がそこに気づいているのか?  然し、米国どころではない。
  移民を嫌いその場しのぎに徹する日本国民、其の意を汲んだ官僚と政府こそ、アメリカ以上に国際競争力低下のダメージは日本の方が大きいのを真剣に考えなければ、ジリ貧の道を
  転落するほかない。。。
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