静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 誰も予想したくなかったトランプ当選=見たいモノだけを視たがる癖 ≫  それはマスメディアだけの反省ではない

2017-01-21 08:12:40 | トーク・ネットTalk Net
★ トランプ大統領の誕生 現実に「目をつぶる」報道の危うさ 宇野重規(東大教授) http://digital.asahi.com/articles/DA3S12757707.html?rm=150
・ 天に向かって唾(つば)を吐けば、自分に落ちてくる。以下は、直ちに自分に返ってくるとわかっていて、あえて書く。朝日新聞を含む多くのメディアは、
  なぜ米大統領選におけるトランプ氏勝利を読み誤ったのか。そこには、「見たくないものは見ない、できればなかったものとする」という心理が働いていなかったか。
  胸に手当て、もう一度再考すべきだろう。
☆ なぜカリスマ指導者と人々の間で、メディアは「中抜き」されてしまうのか。「社会の木鐸(ぼくたく)」のはずが、いつの間に憎しみの標的にされたのか。
  いまこそ、踏み込んだ分析が必要である。 答えはない。ただ、人々が何を信じるのか、その社会的なメカニズム自体が根本的に変容しつつあることは間違いない。
  それでも「信じるに足る真実」は存在するし、それを人々に納得してもらえるよう、客観的根拠をもって示すことはなお可能である。
  その前提を疑い、読者にとって「見たいものだけを見る」装置となったとき、メディアは自滅する。議論の質を高め、戦略を練るしか道はないはずだ。

  ⇒ <人々が何を信じるのか、その社会的なメカニズム自体が根本的に変容しつつあることは間違いない。 それでも「信じるに足る真実」は存在するし、それを人々に納得して
    もらえるよう、客観的根拠をもって示すことはなお可能である>。
    宇野教授の自戒に充ちた此の指摘は、知識人や大規模な商業メディアに携わる人だけに向けられた言葉ではない。 
    マス・メディアを小馬鹿にしても始まらない。  読者の側に立つ我々にも「見たいものだけを視る」傾向と性癖がいつもあることを忘れてはいけない。
       読む側、情報を求める側にも同じようにある性癖を戒めず、どうして大規模メディアの陥った過ちを責めることができようか。
コメント
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