E12運用開始 2



ついんかむすーぱーちゃーじゃー

DOHC with SuperCharger


80~90年代青春真っ盛りだった世代としては,もう,とっても甘美な響きなのだ!!


なのだが,E12を目の前にしても,全然ワクワク・ドキドキ感がない。
今回のグレードは,X-DIG-S SC搭載モデルだ。しかし,ガンガン走るためのものではない。




エンジンルームには,デンとSCが搭載されている。
このクラスならば,通常はターボチャージャーでいくのだが,そこは技術の日産,あえてSCを乗せている。
搭載目的は,ダウンサイジングによるパワー&トルク不足の解消だ。

先代E11型は,1.5L 4気筒エンジンを搭載していた。スペックは,109PS/15.1kgf·m
Cセグメントとしては標準的。ちなみに車重は1,090 - 1,170kg

これがE12型になると,1.2L 3気筒エンジン搭載となる。目的は燃費向上だ。通常,排気量が少なくなれば燃費は向上する。
しかし,パワーもダウンしてしまう。
SCなしのHR12DEのスペックは,79PS/10.8kgf·m E11より30%近くパワーダウンしている。
車重は 1,030-1,110kgと,軽量化は果たしているが,5%減くらいだ。

これでは走りはトロくなる。そこで,SCを搭載。
HR12DDRは 98PS/14.5kgf·m で,馬力は10%落ち,トルクは4%落ちまでに抑えた。
特にトルクは,発進加速を十分に得られる。

燃費は,
E11 14.4~18km/L
E12 18.2~26.8km/L
と,26%~49%向上している。SCなしで30%のパワーダウンと引き換えに26%向上,SC付きでパワーダウンなしで49%向上だ。

通常,過給機をつければ,混合気を大量に入れるようになるので燃費は悪化する。
80~90年代のターボやSC付がそうだ。

しかしE12の場合,SCを付けることによって燃費を向上させている。最近のダウンサイジングターボと同じ発想だ。
HR12DDRはHR12DEと異なり,ミラーサイクル化し,更に直噴化もしている。
ミラーサイクルのメリットは,同じ排気量でも燃費が向上する。しかし,その分パワーダウンする。
それを補うためにSCを付け,特にトルクを上げている。
これにより,巡航速度までの到達時間の短縮,アクセルを開けている時間を短くし,燃費を稼いでる。

過給機と直噴エンジンも相性が良い。燃料噴射量を過給の状態によって制御できるし,圧縮比を下げてもノッキングが制御できる。
車重は50kg増しだが,燃費向上のメリットの方が大きい。アイドリングストップ機構も搭載。

X-DIG-Sグレードのカタログ燃費は,24.0km/L
実燃費は20km/Lを目指そうかね
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