須く

さて、今日も今日とて上司に文書を真っ赤っかにされた訳だが、その中にこんなのが

「・・・、これらを実行すべからく、次の事項について検討する。」

すべからく

いや、普通は使わないだろう。
まあ、そう言うとグチグチグチグチ・・・ となるので、何も言わなかったのだが。
更に言えば、外部に出す文書でもないので、どーでもいいかと。

しかし、熱心に辞書を引いていたと思ったら、これか。
ちなみに大辞泉によると、
「[副]《動詞「す」に推量の助動詞「べし」の付いた「すべし」のク語法から。漢文訓読による語》多くは下に「べし」を伴って、ある事をぜひともしなければならないという気持ちを表す。当然。」

大辞林では、
「(副)
〔補説〕 漢文訓読に由来する語。「すべくあらく(すべきであることの意)」の約。下に「べし」が来ることが多い
当然。」

と言うことは、
「これらを実行すべからく、次の事項について検討すべし。」
が正しい使い方か。
しかしね~ こんなの書いたら、エラい人に、『いつの時代の文書作っているんだ!』と言われそうだ。

文書は分かり易く、が基本だし、新人研修でも言われたし言っている。

「これらを実行するために、次の事項について検討する。」
もしくは、「これらの実行に向けて、次の事項について検討する。」
あたりで良いと思うのだが。

時々こんな表現を使う我が上司。
『大人なんだから、この位の表現を使わなければ駄目だ!』とでも言いたいのか??
いや、
『できない君には、こんな表現は無理だろう』と言うことか??

まあ、どうでもいい。お客の所に行く文書でなければ 
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