散歩の時に見つけた!

東京都内を散策しますが、こんな所にこんなものがと再発見します。写真を添えて紹介します。

金蔵寺の供養塔(千住宿)

2013-07-14 07:01:00 | 日記
   

      金蔵寺本堂

 このお寺は真言宗豊山派で氷川山地蔵院(閻魔院ともいう)本尊は閻魔大王で、建武2年

(1335)の創建と伝えられます。お寺の門を入ると左側に2メートルほどの無縁塔があり

ます。これは天保8年(1837)の大飢饉の餓死者の供養塔で、千住2丁目名主永野長右衛

門が世話人となり、天保9年(1838)に建てたものです。碑文によれば「・・・飢えて下

民に食なし・・この地に死せるもの828人・・370人を金蔵寺に葬り・・」とあります。

 その塔と並んで建つ別の供養塔は、千住宿の遊女の供養塔で、この地で死んだ遊女の戒名が

石に刻まれています。千住宿には、本陣・脇本陣のほかに55軒の旅籠屋があり、そのうち食

売旅籠(遊女屋)が36軒あった。江戸後期には宿場以外に江戸近郊の遊里として発達したと

いいます。病死した遊女は無縁仏同様に葬られたその霊を慰めるための供養塔です。