柳美里の書いたものを読んでいると、柳美里の母親は、自分がテニスをしているときに、自分が皇族かのように空想してテニスをしていたとのことだ。
テレビのワイドショーで見たものと自分との間に、距離や境界を持てていなかったのだろう。そのため自分の娘も名門校に入れようとしたのだろう。
そしてその事が娘である柳美里にとり、大きな負担になったようだ。今でいう母子カプセルの様な関係なのだろう。
うちの母親は、加藤の乱のときに、何かきゃーきゃー言っていた。テレビの中のことと自分のことの間に、境界や距離を持てていなかったのだろう。
うちの母方の祖父は、戦前、戦中の商社の韓国の支店長で、ある種の権力者だった事と、母方の祖母は母親を産んですぐに亡くなったので、母性的なものを体験せずに育った事が、大きく影響していそうである。そのためその後も、何らかの権力者に従い振る舞おうとする姿勢が続いたのだろう。
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