マチンガのノート

読書、映画の感想など  

ひとの言いなりになる事について 2

2024-08-30 23:45:43 | 日記

何かと最近の若年層は自己感覚が希薄という事が言われているが、全寮制の学校などの

規則や指示、号令などで行動が決められるところに自己感覚が希薄な生徒が入ると、

自己感覚や主体性が育ちにくそうである。

そういった場合、様々な選択肢があり、かつ、個人の責任が問われるようになった現代社会には

向いていないタイプに、生徒は方向づけられそうである。

少子化にも関わらず、通信制高校などの従来の学校とは違うところに行く子どもの割合が増えているのも、

当事者たちが一律な教育や行動に向いていないことを自覚することが増えているからだろう。

 


ひとの言いなりになる事について

2024-08-30 23:09:32 | 日記

むかし通っていた予備校の教員の人で、何かと博識だが、ああ言えばこう言うという感じの

人がいた。本人が言うには父親がアル中で、何かと家で暴れていたそうだ。

授業の合間に、自分の育った家庭の話や自分の事など様々なことを話していたが、何故かいつもにこやかに話し、

話の内容とチグハグなことも多かった。

様々な面で貧しく育ったので、博識でも自己感覚が希薄で、何か日常的な事についての話を他人とすると、

言いなりになる面がかなりあったのだろうか。

様々な知識を身に着けて、観念的な話や抽象的な話について話せていれば、左翼の中では

居場所が在ったのかも知れない。

話の内容と表情がチグハグだったのは、臨床心理士の渡辺あさよさんの書いている、

言葉とイメージの解離というのがその人にもあったのだろう。