インタビューによると、アレクサンドル・シドロフ監督はこれまでのロシアの戦争映画では、
主人公などロシア側の登場人物がほとんど死んでしまう展開が多かったことに疑問を持ち、
本作を製作したとの事である。
最近の映画では「スターリングラード 史上最大の市街戦」(2014)でもそうだったが、
ロシア映画では、そのような展開が多かった。
プロデューサーの一人であるニキーター・ミハルコフ監督の最近の映画の「戦火のナージャ」「遥かなる勝利へ」
でも重い展開だったが、それもロシア映画の魅力の一つであった。
この映画でも、洗練されていて優秀なドイツ軍対泥臭いソ連軍という描き方をしている。
後半に出てくるドイツ軍の5号パンサー戦車には暗視装置も装備してあるという設定だった。
20世紀に先進国であるドイツに二回侵略されたことの影響はかなり大きそうである。
この映画が気に入った人は、「ロシアン・スナイパー」も合うと思う。