マチンガのノート

読書、映画の感想など  

「バイオソルジャー」監督: ミハイル・フレバロードフ

2013-11-06 02:02:11 | 日記
タイトル、ジャケットと違い、「バイオ」技術で、
「ソルジャー」になった、モンスター、兵士などは出てきません。
一度は離ればなれになった特殊部隊の隊員が集められて、通信の途絶えた研究所の捜索に派遣されます。
そこで全員、ウイルスに感染して、ワクチンを作れない状況になります。
そこでどうなるかというと、それぞれの戦闘技術で、お互いに殺しあって
心中を始めます。
このような展開を見ると、ロシアはヨーロッパではなくて、
とてもアジア的なのだと感じます。
アメリカ映画などだと、一致団結して、困難に立ち向かう、
抜け駆けしようとする奴がいる、などという展開になるのでしょうが、
全然違います。
基本的な感性、物の見方の違いだろうと思います。
このような感性が、第二次大戦でドイツ軍に向かって、政治将校の指示などで
無闇に突撃を繰り返して、大きな損害を出したところなのだと思います。
自分たちでも、スターリン時代に、「誰それは反革命的だ、外国のスパイだ」
と言って、大量の粛清を行った下地にも、このような感性があるのでは
ないのでしょうか?
一つの枠組みが在ると、それ以外のものは考えられずに、同朋や
自らの命の価値すら考えなくなるという所が在るのではないのでしょうか?