TVおじさん

世相の鏡であるテレビから学び、時として批判も。メディア表現にも触れる。まだ元気、散策の想い出も綴りたい。

国のまほろば 大和をぶらり

2014-02-09 | 散策

国のまほろば・大和をぶらり

奈良から想起するものといえばひとつ覚えの“大仏”、

文豪・志賀直哉には「美味いものなし」と酷評されました。  

この地に魅力がないのかと問われれば、私の答えは「NO」。

 

奈良の古刹を巡り、大陸の影響が色濃い仏さまに出会っていると、

肌に染み入るように奈良の素晴らしさが伝わってきます。

“国のまほろば”と呼ぶにふさわしい日本人の心のふるさとに

出会えるような気にもなるから不思議です。この点は、人気の京都とは違った魅力といえます。

平城京、さらに時代を遡る飛鳥京を“ゆったり度満点”で巡っているのが、

俳人・倉橋みどりさんが講師を務める現地講座「奈良ぶらり“深”発見」です。

 

年の瀬が迫った12月19日(木)、“最古のパワースポット”と呼ばれる

三輪明神大神神社を訪ねました。

大物主大神(大国さま)を祭神とする当社の由緒記には

「今日まで三輪山全体を神体山として奉斎し、それ故に本殿を持たない、

上代の信仰をそのままに今に伝えているわが国最古の神社」とあります。

この日は、注連縄の張り替えなど神社は正月準備でてんてこ舞いのようでしたが、

まず、受講生全員で正式参拝し、神宿る禁足地を仕切る

三輪鳥居越しに“お山”を拝ませてもらいました。

さらに万病に効くという狭井神社のご神水もいただきました。

この日は冷え冷えとした雨に見舞われたせいか、境内は森閑としており

霊験あらたかなご神体との距離が近かったような感がありました。

この講座の強みのひとつとして、奈良に精通した講師ならではの仕掛けがあることです。

ポイントを抑えた分かりやすい説明は定評がありますが、

時として聞き手に回り神職らに絶妙の突っ込みを入れることがあります。

この日、権禰宜の平岡昌彦さんが御祭神の大国さまに女好きの一面があることを説明すると、

講師はそこで間髪を入れず突っ込み、

普段はあまり口にしないという“きわどい”話を引き出しました。非常に興味深いひと時でした。

 

講師には「奈良に美味いものなし」という風評を払拭したいという思いがとりわけ強いようです。

毎回講座の最後に「ちょっと一服」のプログラムが設定されており、

いろんなお店で、講師あてがいの“美味いもの”を賞味しています。

「冷しぜんざい」や「柿えくぼ」など、奈良の味はまた格別です。

それに、餡子たっぷりのジャンボな「大仏あんぱん」や「きざみ奈良漬」など、

欠かさず土産にしている“美味いもの好き”の受講生もいるようです。

 

神戸地域に住む多くの人は、奈良といえば“遠い”という認識をお持ちのようですが、

阪神電車には乗り換えなしの直通電車がありますし、日帰りでも十分に楽しむ時間をとることができます。

 

“足を運んだから分かる”奈良の魅力を堪能してください。奈良は裏切らないはずです。


芦屋川沿い

2014-02-09 | 散策

少し寒かったけれど、芦屋まで足を延ばした。

私が好きなのは、芦屋川沿い。

海から六甲山系までの距離はわずかしかない。

近年マンションもずい分増えたが、

それでも豪邸がまだまだ多く、風格のある地域だ。

阪神芦屋から川に沿って上っていった。

まず芦屋警察署、西洋建築の旧玄関を残している。

フクロウの飾りがかわいい。

道路を挟んですぐ東側には、かの有名なケーキ屋さん

アンリシャルパンティがある。確かここが発祥の地だ。