みっく・じゃがの「ひとりごと日記」

日々思うこと、考えること、時には写真も

大工になりたかった

2015-10-16 11:39:59 | 日記

    

    横浜のマンションで通路のてすりが届くべきところに届いていなかった、

    ということが発覚したあと、建物の基礎のくい打ちが施工不良であることがわかり

    大騒ぎしています。

    そりゃあそうでしょう。建物が倒れますよ。

    大手の業者にこんなことがあるなんて信じられません。

    家を買うということは、ほとんどの人にとって一世一代の買い物です。

    最初は販売不動産会社三井不動産が施工会社の旭化成のせいにして終わらせるつもりが

    施工会社は子会社(現在は協力会社というらしいです)のくい打ち工事社に責任を転嫁

    という呆れた会社の構造を呈していましたが、今朝の新聞によると三井不動産の社長が

    他のマンション3棟も含めて建て替えをする方針を明らかにしたと記事が出ています。

    当たり前でしょう

    もっと早くに態度を表明すべきでした。

 

    何を隠そう、私は子供のころ、大工さんになりたかったのです。

    近所で家が建ち始めると、ずっと傍に張り付いて、ジッと見つめていました。

    職人さんたちのキビキビした仕事ぶり、お昼に大きなドカベンに食らいついている姿も好きでした。

    カンナを引く姿、横たえた木材に墨を付けた糸をはじいて黒い印をつける姿、クギを打つ姿、

    やがて土とワラをこねて壁に塗るつける姿、仕事には役割分担があるのだと知りました。 

    大工さんたちも、幼い娘が動こうとしないのを珍しがり、やがて可愛がってくれました。

    ある日、何の印もない木に金づちでカン、カン、カ~ンと3回でクギを打ち付ける姿に感心していると、

    おじさんが口にくわえたクギを一気に飲み込んでしまい「う、う、ううう」と苦しみ始めました。

    ビックリして大きな声を上げると、おじさんが口からたくさんのクギを出して

    「嘘だよ~ん」とウインクしたのです。

    安心して泣いてしまった私に「ごめん、ごめん」と謝り、職人さんたちが大笑い、という場面は

    今でも鮮明に覚えています。

    私の中では大工さんたちは自分の仕事に責任を持っているという意識があって、憧れていました。

    しかも、それが当然の世の中だったと思うのですが、昨今の家づくりにはガッカリしています。

    大手が作る高層マンションでもでたらめがあるのですから。

    今住んでいるところは、周りの家々が古くなり、土地を売って出ていく人が多くなっています。

    そこには空いた1軒の家の土地に、3軒の家が建ちます

    見ていると、家の大黒柱などあるわけもなく、安い材木を使って細い木で建てています。

    通りがかりながら、いつ倒れてもおかしくないなと見ています。

    先月など、大雨でジトジトのぬかるみに3日後に家が建ったのには驚きました。

    近所に住む男性が「まるで積み木だな」と口をあんぐり開けて見ていました。

    何とかハウスという組み立ての家らしいですが、味もそっけもないです。

    今 建てている家は、掘った土を、なんとビニールで覆い、その上をコンクリートで固めた後に

    3階建ての木の家を建てています。

    ビニールで覆ってしまったら、雨はどこに吸収されるのでしょうか?

    土台の木は、やがて腐ってしまうのではないでしょうか?

    この家を買う人はそんな建て方を知らないで外見の良さで買うんだろうなと気の毒です。

    

コメント (6)
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