空を見上げて

事務所猫チャコと家猫ごん太 2ニャンと楽しい日々

宝塚BOYZ

2007-07-18 14:41:12 | 演劇
宝塚歌劇団は、第二次世界大戦が終わって間もない1945年(昭和20年)12月、
宝塚の舞台へ出演させることを目的に男子部を特設し、「男子研究生」第1期生を入団させた。
それから1954年(昭和29年)の9年の間に4回にわたって、男性を募集。そこへ応募してきた大勢の入団希望者の中から25名ほどが合格。毎日をレッスンに励み、「明日の宝塚スター」を夢見ていた時代があったのである。
しかし、彼らがメインステージである宝塚大劇場に立つことは一度もなかった・・・。

キャスト: 葛山信吾 、吉野圭吾 、柳家花緑 、三宅弘城 、佐藤重幸  
      須賀貴匡 、猪野学 (以上宝塚BOYZ) 初風諄、 山路和弘


宝塚に「男子部」が存在していたなんて、今までまったく知らなかった。
しかし、これは本当の話。
宝塚にはまったく興味のない私だったが、この話には少し惹かれるものがあった。

今回この演劇を観て、出演していた7人の役者さん達の芸達者ぶりには驚かされた。
それは、最後で踊る宝塚独特のレビューでわかる。
背中に羽を背負って繰り広げられる素晴らしいダンス。
劇の最初のほうでは、宝塚に憧れて入ったものの、
満足に踊ることもできない人が多かったという設定なのだ。
完璧に踊ることの出来る人達が、出来ない演技をすることは、
とても難しいのではないかと思う。
わざとらしくてもいけないし、段々と上手くなっていく過程も必要。
そこが素晴らしく自然で、見入ってしまった。

25名の宝塚BOYZのうち、ご存命なのは現在8名いられるそうだ。
神戸で公演したときは、その方達も観に来られていたそう。
さぞかし、感激しただろうなって思う。
自分達が頑張って歩いた道を、こうして知ってもらえることが出来る。
夢は叶えるためにあるものだが、
叶わなくても胸を張れるものでもあると思う。
演劇を観終わって、そんな感じがした。

いつもは購入しないパンフレットを、今回は初めて購入した。
頑張ることをしない自分自身、私への戒めとして、
叶わない夢だったが頑張った人達がいるというのを忘れないために。
コメント
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